サマナーズ・バトルロワイアル まとめWiki - 最悪
「ククク……あのボウズ、殺し合いとは随分派手な真似しやがる」

 薄暗いトンネルの下、怪しげに笑う一人の男。
 殺し合いという状況に怯えている様子は、微塵もない。
 寧ろ、それを楽しんでいるようにも見える。

 そう、彼の名はバッド・バルデス。
 史上最悪の犯罪者、とまで呼ばれた所謂"賞金首"だ。
 かつては世界各地で悪の限りを尽くした男だが、今はとある場所で無数の猛犬を従えた"穴"の中に居る。
 そこで数人の女性を侍らせながら、ある男が来るのを待っているのだという。
 来る日も来る日もまだかまだかと待っていた時、この殺し合いに招かれたのだ。

「丁度いい……体が鈍ってて、そろそろ運動しようかと思ってたところだ……」

 下品な笑みを浮かべながら、バルデスは袋から取り出したマシンガンを構える。
 他人の命なんて、どうでもいい。
 そんなものは、犬にでも食わせておけばいいのだ。
 寧ろ、悪の限りを尽くすことで、なんでも願いがひとつ叶うのだとすれば、それほど嬉しい話もない。
 考えることなんて、何もない。
 ただ、生きるものを殺す、それだけだ。

「……折角だ、"悪魔"とやらも呼んで見ようじゃねえか」

 そしてバルデスは、ヘルメットの横手を撫でるように触れる。
 存在を信じていたわけではないが、いると言うならば、戯れに呼んでみてもいいだろうと思った。
 別に何が出て来ようが構わない、言うことを聞かないなら従わせるのみ。
 願わくば、共に暴れられるような奴がいい。
 そんなことを思いながら、現れていく影を、じっと見つめた。

「がーーーーっ、がががーーーーっ!! このテッドブロイラー様を呼ぶのは、誰だァッ!!」

 もう一度、邪悪な笑みを作る。
 呼び出された"悪魔"、それは"悪魔"という言葉に恥じぬほどの存在だったから。
 にじみ出る殺気、狂気、覇気、どれをとっても一級品。
 思わず身の毛がよだってしまうような、純粋な悪。
 目の前には、そんな男が立っていた。

「よォ……俺と一緒に、大暴れしようぜ……」

 二つの、出会うはずのなかった悪が、出会った。
 男は笑う。悪を見据えて。
 男も笑う。悪を見据えて。

 何が起こるかは、誰にもわからない。

【?????/1日目/朝】
【バッド・バルデス@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(フルフェイスヘルメット型)、マシンガン
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:全てを破壊し、殺戮する
[COMP]
1:テッドブロイラー@メタルマックス2リローデッド
[種族]:超人
[状態]:健康