サマナーズ・バトルロワイアル まとめWiki - 戦士
 体を覆う赤いタイツに、カーキ色のチョッキに、赤いヘッドバンド。
 更に抜群のスタイルを誇る彼女の名は、アンヌと言う。
 彼女は小国の正規軍に所属していたのだが、軍の男は右も左も甲斐性なしばかり。
 そんな軍に嫌気が差して、退職届を叩きつけた翌日に、この殺し合いに巻き込まれた。
 そして今、彼女は魔神皇に怒りを示している。
 日々続けてきたトレーニングと、軍隊で培った知識。
 それは、人を殺すために磨いてきたわけじゃない。
 力のない人を、守るために磨いてきた力だ。

「……あたしのやることは、一つだね」

 問いかけるまでもなく、この場でやるべきことなど決まっている。
 この不条理な出来事に巻き込まれた人々の中には、力を持たない人間も少なからず居るはずだ。
 ならば、その者の力となることが、自分のするべき事。
 あの魔神皇は、悪政を敷く暴君と変わらない。
 だから、魔神皇を、奴を討つ。それが自分のやるべきことだ。

「それはさておき、武器だね……」

 方針が定まった所で、まずは自分に持たされている道具を確認する。
 真っ先に袋から飛び出したのは、一本のサバイバルナイフだ。
 欲を言えば遠距離の飛び道具が欲しかったが、そうも言っていられない。
 一度呼吸を落ち着け、感触を確かめるように一度、二度とナイフを振るう。
 予想を遥かに上回り、手に馴染みやすい感覚を受け、ひとまず戦闘に問題ないことを確認した、その時だった。

「君が私のサマナーザマスか!?」

 突然の第三者の声に驚きながら振り向くと、そこには巨大な仮面が立っていた。
 いや、それは正しくないか。
 上半身を覆うほど大きな仮面を身につけた一人の男が、そこに立っていた。

「まあいいザマス、まずは神に感謝の踊りを捧げるザマス!!」

 状況を理解しようとするよりも早く、現れた仮面の男はアンヌの手を引く。
 そして、一心不乱に奇妙なダンスを踊り始めたのだ。

 アンヌの手に持っていたナイフ、それがCOMPであること。
 一心不乱に踊る彼こそが、彼女の悪魔であること。
 それに気づくのは、もう少し先の話である。

【?????/1日目/朝】
【アンヌ(ソルジャー)@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(サバイバルナイフ型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:弱き者の為に戦う
[COMP]
1:マッドマン@ワールドヒーローズシリーズ
[種族]:狂人
[状態]:健康