カワカノ

　ルキ原曲。

　ルキさん曰く「バラードって今までは大体なにか病んでるような曲が多かったんですけど、これに限っては、静かな夜空を思い浮かべながら作った曲だったんですよ。タイトルはいくつか考えたんですけど、コレっていう言葉が見つからなかったので、だったらいっそ『無題』としたほうがそこに漂う虚無感まであらわせるかと思ったんです」とのことです。*1

　夏に作られた曲で、『夏の刹那』を感じさせる曲になっている。*2

　ルキさん曰く「UNTITLEDとPLEDGEは繋がっているんです。話の内容的にも。UNTITLEDは枯れているんだけど、PLEDGEは花が咲いているような感じ」
　「普通だったらUNTITLEDとPLEDGEを繋げることはしないじゃないですか？　あえて今回はやっちゃいましたけど」とのことです。*3

　UNTITLEDとPLEDGEの歌詞が繋がってる話に対して、麗さんが「それはMY DEVIL ON THE BEDも込みでってこと？」と冗談を言ったときに、ルキさんが「うん。アリ（笑）」と冗談に乗っかったので3曲繋がってると思ってる人もいるようですが、これルキさんと麗さんが冗談を言いあってるだけで、MY DEVIL ON THE BEDは繋がってません。*4

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_{Eru Chitanda}

　UNTITLEDは「無題」という意味です。

_{Mei Misaki}

　前提として、UNTITLEDとPLEDGEの歌詞は繋がってるという解釈でいくから。

_{Taiga Aisaka}

　Aメロの「」と、Bメロの― ―で囲ってある部分は彼女の台詞だと思ったわ。


　彼女が主人公のことを呼ぶときは『キミ』で、主人公が彼女のことを呼ぶときは『君』になってるもんね。

_{Mei Misaki}

　彼女は主人公のことを愛していて、でも主人公は彼女のことを愛していなくて。


　口では『愛してる』と言ってくれるけど、実際は愛していないわけで。


　いつか自分に振り向いてくれると夢見てたけど、いつまで経っても主人公は振り向いてくれず。


　次第に主人公のことを信じられなくなって、彼女は泣きながら離れていく。

_{Eru Chitanda}

　UNTITLEDが夏の終わり頃の話で、そこから1年と半年が過ぎて2度目の冬が訪れてPLEDGEに繋がっていく感じかと。

_{Taiga Aisaka}

　花は1度枯れてしまっても、季節が経てばふたたび咲くこともあるんだよ！

_{Eru Chitanda}

　UNTITLEDでは彼女の泣く姿に対して『壊れたくない』と逃げてるんですが、PLEDGEでは『声を涸らし泣いていた君に壊れてゆきたい』と対比になってて、すごく上手いと思いました。

僕の言い訳を、君はいつも静かに聞き流してくれる。
「キミは都合のいいときにだけ私にすがってくる。
でもいつか変わってくれると夢見てる」（Aメロ）

―ありふれた言葉『愛してる』と、心にもない言葉をまた言われる。
そんなキミの嘘に付き合うのも、私は疲れた。―（Bメロ）

なぜ僕は繰り返してしまうのだろう？（Cメロ）

君を悲しませる僕の癖がまたでた。そして君の傷は増える。
君の涙の理由を作ったのは僕。でも改善しようとしなかった。（サビ）

心が通じ合う関係を求める君は、まだ僕のことを好きでいてくれる。
そんな君に、僕は向き合おうとしないまま。（Aメロ’）

（Bメロ繰り返し）

（Cメロ繰り返し）

（サビ繰り返し）

前に君から言われた最期が見えた気がした。
ずっと変わらなかった君の笑みが消えていく。
最期は訪れる。離れていく君の心に初めて触れた気がした。（Dメロ）

君の泣いている声を聞きたくない。
そっと耳を塞ぐ。
壊れてしまわないように。（Eメロ）

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　余談ですが、×××HOLiCという作品に『嘘をつくことが癖になってるのに、改善しようとしない女』の話が描かれていて。*5

癖は他人の為に治すものではなく、自分の為に治すものである。 　嘘をつくことで失うものや背負うものがでてくる。 　そういう支障が発生しても癖を治そうとしなかったのは、失うものも背負うものも当人にとって『どうでもいいもの』だったから。 　当人が治さなくてもいいと判断してるものを、周囲の人間が「こうしなさい、ああしなさい」と言っても仕方ないわけで。

　

　これを参考にすると、主人公が癖を治さなかったのは、彼女の存在が自分にとって『どうでもいいもの』だったから。自分にとって『どうでもいいもの』のために癖を治そうとはしないわけで。PLEDGEでは『どうでもいいもの』じゃなくなったから、そこでやっと自分のために癖を治そうした。

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