11/06/12(日)22:53:41

あっきゅんの許婚になってあっきゅんの望まぬ結婚の相手になりたい
形式通りの挙式を済ませてさあいざ初夜となるんだけど
婚姻の必然性を頭では理解していても感情で受け入れられなかった
あっきゅんが泣き出して、その夜は何もせずに終わってしまって
次の日も同衾はしてもあっきゅんは常にこちらに背を向けたままで
俺がそのまま後ろから抱き締めると可哀想なくらい身を強張らせてしまって
それでも腕を解かず抱き締めたまま眠るということを何回か繰り返して
やがて俺の腕の中であっきゅんが普通に眠れるようになった頃にその身体をまさぐり始め
毎日少しずつ、ほんの少しずつ、時間をかけて解きほぐしていってやりたい

1

日中は明らかにあっきゅんが俺のことを避けてて
新婚のはずなのに倦怠期夫婦の家庭内別居状態なんだけど
夜に布団の中で触れるあっきゅんの身体は熱く、こちらの手を拒絶もしないで
ただ徐々に手が触れる場所が増えていくたびに漏れ出す声が増えていって
不意にギュッと強く抱き締めるとビクッと身体を強張らせるんだけど
それでも抵抗はしないでいてくれて、脚を絡めてみても受け入れてくれて
次からは毎回その強さで抱き締めるようにしてみたりして、
一ヶ月くらいかけて、はじめてあっきゅんの股に手を差し込んでみて
一瞬だけ抵抗するような素振りを見せるけれどそのまま手を止めていると
少しずつ体を緩めてくれて身を任せてもらえるようになりたい

2

その夜からはより直接的にあっきゅんの肌に触れていくようになって
後ろから抱きすくめた姿勢のまま胸や秘部を優しくいじったりして
あっきゅんは声を我慢しようとするんだけど耐え切れず声が漏れ出しちゃったりなんかして
それでも焦ることはせずじわじわと触れる強さを強めていって
何日かしてはじめて、俺の腕の中であっきゅんが身体を強く震わせてイってしまい
俺が真っ赤に染まった首筋にそっと舌を這わせるとそれだけで強く反応して
さらには、あっきゅんのお尻に俺の勃起したちんこを当てると
一瞬であっきゅんはその正体を悟るんだけど、それ以上はまだ何もしないで
ただあっきゅんの身体を弄り続けることに専念したい

3

あっきゅんが俺の腕の中で初めてイッてからは
両手の他に首筋を舐める舌と尻に押し付けられるちんこの感触を追加して責めたい
脚も絡めとられて身動きできない状態のあっきゅんを
毎日毎日かならずイくまで弄り続け、どんどん開発していってやりたい
そのうちお互い裸のまま布団の中で触れ合うようになっていて、
あるとき、俺がちんこをいつもより下の位置、つまりあっきゅんの秘部の
あたりにもっていくとあっきゅんは明らかに身を強張らせるのだが
俺は脚を閉じさせて素股の状態にし、あっきゅんの手を導いて俺のちんこを握らせたい
動きに合わせてちんこをしごくようにさせながら俺はあっきゅんの秘部を弄り、
俺がイきそうになったらあっきゅんを弄る手も加速して
二人同時にイッてあっきゅんの手に射精の感覚を覚えさせたい

4

そんな夜を何度も続けて、時にはあっきゅんの手で自由にいじらせてみたり
射精してあっきゅんの手についた精液をあっきゅんの口に運ばせてみたり
そんな行為もあっきゅんは拒むことなく受け入れててくれるんだけど
ある日、ちんこを押し当てたときのあっきゅんの様子がいつもと違って
すぐに触れに来てくれる手をその夜は伸ばしてこなくて
しばらくその体勢のまま膠着状態が続くんだけど、やがてどちらからともなく察して
俺がとうとうちんこの先をあっきゅんの秘部の中心にあてがうと
今度はあきらかに拒絶の強張りを見せて、俺が早まったかって思っていると
あっきゅんが消え入りそうな声で
「前から・・・」
と呟かれたい

5

処女膜を通過したときに一際強くあっきゅんは身体を仰け反らせるけど
それも通りすぎて、最後まであっきゅんの膣奥にまでちんぽを挿入し
動きが止まったところで見詰め合って、あっきゅんに泣きそうな声で
「旦那様・・・」
と初めて呼ばれたい
俺がそれに応える代わりに両腕の拘束を解いてキスすると
あっきゅんの小さな手足で精一杯の力で抱き締められたい
それから、唇を重ねたままの姿勢で今までの静かな行為が嘘だったみたいに
激しく身体を動かして、あっきゅんのすっかり開発された身体は
初めてだというのにイってしまい、それと同時に俺も
あっきゅんの膣内に子種汁思う存分ぶちまけたい
当然、これまで我慢してきた分それ一回で終わるはずもなく、両方が力尽きるまでセックスし続けたい

6

次の日は、やはり日中はあまり会話もないまま過ごして
夜に同衾してこちらに背を向けてるあっきゅんを抱き締めてみるんだけど
やけに強く震えを見せて、昨日やりすぎたかなと反省して戒めを解き
仕方なしに俺は一人で寝始めるんだけど、うとうとしかけてきたところで
あっきゅんのほうからなんか喘ぎ声が聞こえてきて
どうも一人で自慰しているらしかったので、後ろから突然強く抱き締めてやると
俺が完全に寝てると思っていたのか短い悲鳴が上がるんだけど
俺がそれに構わず少し強めに弄ってやるとあっきゅんはすぐイッてしまい
さらにそのまま弄り続けて三回くらいイかせてやって息も絶え絶えの状態にしてやりたい

7

疲れ果てた状態のあっきゅんを見て今日はこれくらいにしておこうと思っていると
あっきゅんがまだ熱の篭もった視線で俺を見つめてきていて
俺はその求めに応えるべくあっきゅんの腰を掴んで浮き上がらせ
四つんばいの状態にさせてバックから挿入してやり
昨日と違う場所に当たったせいか苦痛とそれを上回る嬌声をあっきゅんが上げて
わざといやらしい音を響かせるように犯し続けたい
あっきゅんの腰が砕けてきたら、そのまま後ろに起き上がらせ
背面座位の体位であっきゅんの一番深いところにまでちんこ差し込んで種付けしたい

8

そのさらに次の夜からは、布団に入るとあっきゅんが待ち構えていて
今までみたいに背を向けるんじゃなくこっちを向いていて
恥じらいと困惑と甘えが混ざった顔で俺を見つめてきているんだけど
抱き締めてちょっといじってやるとすぐにその顔が蕩けてきて
初夜からすると考えられないくらい柔らかかくなった身体に
もはや容赦なくちんこ突っ込んで激しく子作りセックスしたい

要約するとあっきゅんと子作りしたい
阿求の日記形式

11/06/14(火)22:19:34

1日目

明日、私は許婚の男性と結婚する
かねてから決まっていたこととはいえ、前日ともなれば意識するものだ
結婚、とはいえ人を招いての祝言ではなく、あくまで内輪で行われる
私の見た目の幼さからすれば当然の措置とも言えるだろう
私としても無駄な注目を浴びるよりは、そのほうが都合がいい
好きで婚姻を結ぶわけでもないのだから
結婚そのものに、異議があるわけではない
御阿礼の子として次代の胤を残す義務があるし、
血が濃くなりすぎないよう、外の血を取り入れる必要性は認められる
相手は、数年前に外の世界から来て、そのまま住み着いた男性だ
何度か会った限りでは、口数は少ないが、悪い人間には思えなかった
理屈では受け入れられている。しかし感情まで、そうであるとは限らないのだ
・・・益体もないことをこれ以上書き連ねてしまう前に、今日はもう、寝るとしよう

0日目

今日、私は人の妻となった
正確には彼のほうが婿入りしてきたのだから、婿を取ったというべきか
いずれにしろ単なる言葉の違いに過ぎないことだ
婚姻の儀は、特に支障もなく粛々と進行し、終わった
参加したのは稗田家主筋のものと、上白沢慧音と、博麗霊夢、八雲紫のみだ
内々の儀であるため宴会もなく(それが霊夢には不満だったようだが)、
私も白無垢は脱いで、普段どおりの姿に着替えている
だが、いつもどおりなのは、姿だけだ
・・・先程、湯浴みを終えた
日はもうとっくに落ちている。私は今日から、あの人と床を共にせねばならない
それは夫婦としての営みも行わなければいけないということだ
私は今夜、好きでも嫌いでもない男に抱かれるのだ
それが――この際だから書いてしまおう、この上なく、いやだ
いやだ

1日目

結局、私は今もおとめのままだ
彼は私を抱かなかった。何故かと言えば、私が泣き出してしまったからだ
昨夜、私が布団に座って座って待っていると、彼が来て、私の前に腰を下ろした
私は俯いていて、彼の顔を見れなかった
そのまましばらくそうしていたが、不意に彼が手を伸ばしてきて、
その拍子に、私の目から涙が溢れてしまった
一度溢れてしまえば、あとは止まらない。みっともなく子供のように、私は泣いた
彼は、気の毒に思ったのか、それとも呆れたのか怒ったのか、
泣き止まない私に布団を引っ掛けると、私に背を向けて、さっさと横になってしまった
私ももそもそと布団に潜り込んで、泣きながら眠った
翌朝眼を覚ますと彼は隣におらず、既に朝食の膳の前で待っていた
私はなんと声をかければ良いか分からず・・・今に至るまで、今日は一度も言葉を交わしていない
もうすぐ、昨日と同じ時間だ
抱かれる不安より、どんな顔で会えばいいのか、その疑問のほうが、今の私の中では強く渦を巻いている

2日目

寝不足だ。理由は、昨夜の床の中での出来事のせいだ
私は布団の中で、彼を待っていた。どんな顔をしていいか分からなかったので、彼のほうからは背を向けていた
やがて彼が布団の中に入ってきたが、こちらに手を伸ばしてきたり、声をかけてきたりはしない
私は今更振り返るわけにもいかず、自分の心臓の音を聞きながら、彼の息遣いに耳をそばだてていた
それから十分後か、二十分後か。不意に、私は後ろから抱き締められた
それは全くの不意打ちであり、口から心臓が飛び出るかと思ったほどだ
だが、それ以上のことは、何も起きなかった
彼は私をゆるく抱き締めたまま、まるで彫像のように動かなくなった
一瞬寝ぼけているのだろうかとも思ったが、後頭部に痛いほど彼の視線を感じていた
けれども、抗議したり、跳ね除けたりする気には、ならなかった
彼が何かの一線を守るように、それ以上を求めてこなかったせいもあるが
単純に、そんな気分になれなかったのだ
ただしお陰でろくに眠れず、今はとても眠い。昨夜は、どちらが先に眠ったのかも分からない
今夜は同じように抱き締められても、ぐっすりと眠れてしまいそうだ

3日目

昨夜の日記に書いたとおり、悔しいほどにぐっすり眠ってしまった
おかげで寝坊してしまった。女中に起きるのが遅すぎると咎められたほどだ。私は悪くないのに
彼はやはり私より先に起きて、朝食の膳の前で待っていた
まるで毎夜の出来事など、何もなかったかのようにだ
こちとら、何気なくかける言葉を捜すことにすら手間取っているというのに
日中の私達の間には、ろくに会話がなかった
新婚のはずなのに、早くも倦怠期の夫婦のようだ
いや、彼の口数が少ないのは元からだから、私が声をかけられないでいるのが原因だろう
そう思いはするものの、結局のところ、何を話せばよいのかも分からないのだ
いっそのこと、私を抱き締めるだけで何もしてこない理由でも訊いてみようか
・・・無論、そんなことできるはずもないから、ここに書いているのだけれど

6日目

人が物事に慣れるのは存外に早く、慣れた後に喪うのには苦痛が伴う
今日の朝、そんなことを私は学んだ
昨夜、彼は家にいなかった。新婚の妻を置いて、外泊したのだ
わざとセンセーショナルな書き方をしてみたが、なんのことはない、
単に香霖堂の店主に呼ばれて、夜通しで作業に付き合わされただけだ
よって私は、約一週間ぶりに一人で床に就くことになったのだった
最初は二人分の布団の中で手足を伸ばせることを喜んだが、すぐに虚しくなった
まったく私ときたら、ほんの数日床を共にしただけで、すっかり彼の体温を覚えてしまっていたらしい
今日の昼頃彼が帰ってきたときに、思わず笑みが零れそうになったのを、慌てて引っ込めた
半ば意地のようなものだったが、そこで笑えば、昨夜寂しがっていたと思われかねないからだ
まあ、そこで声をかけないのも変なので、なるべく普通に「おかえりなさい」とは言ったけれど
彼もまた「ただいま」と返して、それだけのことではあるのだが、そのとき
形容しがたい感情が私の胸に去来したことは、極めて腹立たしいこととして、覚えておこう
もうすぐ彼が来るはずだ。そろそろ、布団に入って待っているとしよう

8日目

今日の昼頃、慧音が訪ねてきた。はて特に用はなかったはずだが、と思って問うと、
つまるところ、私と彼の夫婦生活を案じてのことだった。女中の誰かから噂にでも聞いたのだろう
私と彼の関係は、傍から見ればとても良好だとは思えないし、私自身も頷かざるを得ない
同じ家にいるのに顔を合わせることも少ないし、食事の時でさえ交わす言葉は少ない
未だに契りも結んでいないのだ。面倒見のいい慧音が気にするには充分だろう
さりとて人に口出しされるのも腹立たしい。純然たる善意であれば尚のことだ
さてどう返したものかと思っていると、彼が顔を出して、出かけてくると告げてきた
何とも間が悪い。これでは、新妻を置いて頻繁に外出する、家庭を省みない亭主と思われかねない
さっさと彼を玄関まで追い出して、傘を押し付けておいた。雨が降りそうだったのだ。
応接間に戻ってみると、さっきまで心配だった慧音が、何故だか気持ちの悪い笑みを浮かべていた
何故だと問うても「いや、杞憂だったらしい」としか返してくれなかった
それからろくに答えもせずに、慧音は帰ってしまった。
自分に分からない理由で笑われるのは、なんとも居心地の悪いものだ

9日目

今から寝床に向かうのが憂鬱だった。昨夜の出来事のせいである
はじめは、いつもどおり後ろから抱き締められるだけだったのだが、私がうとうとし始めたあたりで、
不意に彼の手が動いた。腹の辺りを浅く抱いていた手が少しずつ下がり、私の太腿に触れたのだ
あまりにも突然の感触で、一気に目が覚めてしまった
あくまで、手を乗せる程度の軽い触れ方だったのだが、まさか、という思いがあった
今にして思えば、何が、まさか、なのだが。いつまでも変わらないままとはいくまい
私達は夫婦なのだ。そしていずれは、私は彼の子を孕むのだから
後回しにされていたことが、ようやく進み始めたというだけのこと
だがその時の私は、それを拒んだ。太腿を彼の手が這った瞬間、身を竦めてしまったのだ
それを拒絶の意と受け取ったのだろう、彼は、それ以上触ることをしなかった
ただいつもどおり浅く抱き締めて、そのまま二人とも眠りについた
今、憂鬱なのは、彼に触れられることを厭うているのではない
勿論、無遠慮に触って欲しいとも思わないが、それよりも――
益体もないことを書いてしまいそうなので、ここで筆を置く

10日目

昨夜は、いつもより強く抱き締められた
彼の息遣いがすぐ間近で感じられたほどだ
すわ、とうとう我慢ができなくなったのかと思ったが、彼の呼吸は落ちついていた
代わりに彼の右手は、腹を抱くのではなく、私の右手に絡み合うように重ねられていた
大きな手だった、と思う。私と彼は、年齢も体格も子供と大人の差があるのだから当然だ
その夜は、やはりそれ以上のことを、彼はしてこなかった
指を包む体温を感じながら、思った。彼はまるで暗闇に脚を踏み入れる人のように、
極めてゆっくりとしか、私に触れてこようとしない
それは彼が臆病なのか、それとも私を慮ってのことなのかは分からないが
ともあれ彼は、私が嫌がるようなことは絶対にしないのだろう
それぐらいのことは、毎夜を共に過ごすうちに分かっている
逆に私から彼を求めたとき・・・そのとき彼は、どうするのだろうか
それを確かめたいと思う自分が、今確かにいるのだ

13日目

ああ、恥ずかしい。今日一日で幾度となく思ったことだが、記録に残す意味でも書いておく
昨夜の私はなんだってあんなことをしたのか。後悔先に立たずとはよく言ったものだ
昨夜、彼が私の右手に自分の右手を重ねてきたとき、反対の左の手を、彼の手に握らせた
つまり、ちょうど二人の五指が絡み合うように、こちらからも手を握ったのだ
慧音曰く、巷ではこれを恋人繋ぎというらしい。もっとも私達は、恋仲になる前に夫婦になった身ではあるが
ただそれだけのことであったのに、しかし、それは状況に劇的な変化をもたらしたのだ
手を握ってから一秒と経たないうちだったろう。私は、ものすごい力で彼に引っ張られた
掻き抱く、という言葉は、まさにああいう動作を指すのだろう
私はこれまでにないほど強く、彼に抱き締められたのだった。正直、全身が軋んで痛いほどだった
それに二日前の強さなど、まるで真綿の布団に包まれるような優しさだと思えた
私の小さな身体はすっぽりと彼の胸のうちに収まり、髪に押し当てられた彼の鼻が、大きく息をするのが分かった
背中に密着した彼の身体は熱く、それは私にまで伝導して、血液を沸騰させていくかのようだった


私はと言えば、混乱の極みにあった。突然抱き締められたこともそうだが・・・
何よりも、息苦しいほど抱き締められているのに、今までにないほど気持ちが高揚していくのを感じたからだ
その気持ちを、幸福感、という以外に呼称する方法を私は知らない
ああ、本当に腹立たしいことだが、私は彼があんなにも強く求めてくれたことに、幸せを感じていたのだ
そうしていた時間は、ほんの数十秒程度のことだった
まさに、我に返ったと言わんばかりの動きで、彼は戒めを解いたのだ
そうなってしまえば後は恥ばかりが残る。彼は一度は完全に手を解いたが、
やがてゆるゆるといつもの強さで私を抱いた。それすらも、どこか遠慮がちであった
朝になって、朝食の場にて挨拶を交わしたときも、彼の応答は一瞬遅れていた
まったく、いつもの無愛想さを崩してしまうくらいなら、もう少し自制してくれれば良かったものを
彼のそんな様子を見た途端、私の左手には昨夜の熱が戻ってきてしまった
今夜、彼はどんな強さで私を抱くのだろう
そんなことを思ってしまうほどに、その熱は今も、私の中に残っている

16日目

彼の妻となってから、半月が経った。最近は彼との会話も増えてきた
わざわざそのようなことを日記に書くあたり、一般的な夫婦からは程遠いのかもしれないが
夫婦仲を心配していた使用人達の表情も最近は目に見えて明るい
ただ今度は、朝布団を片付ける度に、何かを期待するような視線でチラチラ見てくるようになった
相変わらず私の身体は清いままだ。そんな目を向けられるのも理解できるが、急かさないでほしい
いずれは、ということは分かっているが、納得の伴わないまま行為に至るのは御免被りたい
夜の営みは、相変わらず、私は彼に後ろから抱き締められるだけだ
ただ、肌に触れてくることは、多くなった
昨夜は胸にも触られた。肌着の合わせから滑り込んだ手は、窺うように肋骨辺りを這うと、
抵抗がないと見るや少しずつ這い上がってきて、私の乳房を覆った
それは、揉む、というよりは押さえるような触れ方だった
しばらくはされるがままに任せていたが、戸惑うような手の動きに
段々腹が立ってきたので、手の甲を抓り上げておいた
感情にしろ胸にしろ、無いものねだりをされても困るというのに・・・まったく

17日目

懲りずに胸を触られた。また抓り上げようかとも思ったが、少し様子を見ることにした
彼の手は昨日よりもゆっくりと、肋骨の数を数えるように指先を滑らせていき、
骨の硬い感触がなくなった辺りで指を広げた
私がいくら幼く貧相な身体をしているとはいえ、女性としてそれなりの肉付きはある
親指と人差し指が低い丘の輪郭をなぞり、形を確かめていき、
それが終わると揃えられた指先が、輪郭の内側を塗りつぶすように這い回った
やがて頂上に近づいたとき、ちょうど人差し指と中指で乳首を挟むように手の平を重ねてきた
その動きの中で、指が乳首を掠めていった瞬間、触れた箇所から全身に電気のような刺激が走り、
私は短い悲鳴を漏らして赤子のように身体を丸め込んでしまった。
彼の手は、最初から引き際を分かっていたかのように、するりと肌着の間から出て行っていた
・・・気づけば彼に胸を触られただけのことを妙に細かに書いてしまった。反省しよう
そして、胸に触られた『だけ』だと思っていることに、何より驚いている自分がいることも記しておく
段々と、彼に上手い具合に調教されている気がする。それとも、私が受け入れつつあるだけだろうか?

18日目

今日に至るまでに彼について学んだことは、
彼は先に進むことにこそ極めて慎重だが、一度進んだ分は決して戻ろうとしないということだ
昨夜は最初から胸に触れてきた。小さい胸の揉み方もコツを掴んできたのか、
指先を駆使して間断ない刺激を与えられた。私としてはとても困る
彼が触れる力を強めるのに合わせてぴりぴりと電気のようなものが背筋を流れていく
耐え切れなくなったらまた手の甲を抓るつもりでいたが、不意に、彼の空いていたほうの手の人差し指が、
私の口に差し込まれた。抗議があるなら噛め、ということだろう
加えて彼は顔を私の後ろ頭に押し付け、猫のように鼻先を擦り付けてきた
気づけば私は頭と上半身を抱き締められて、ほとんど身動きのできない状態になっていた
そのまま私は思う様彼に身体をいじられた・・・というより、いじらせた。結局、一度も彼の指を噛まなかった
それを許容する自分に驚きを覚えつつも、『そうなりつつあること』は既に昨日自覚したことだ
いずれ私は、彼に身も心も任せてしまうようになるのだろう
その予感は確かなものとして、そして忌むべきものでもなく、私の中にあるのだ

20日目

生理が来た
もう何回も来ているとはいえ、自分の股から血が出てくるというのはなんとも心臓に悪い
生理中は体調も安定しないし、残念だが、しばらくは外出を控えたほうがいいだろう
しかし――嫌が応にも意識してしまう
もし、夫である彼と既に契っていたなら、これは流れなかった血なのだ
実らぬままにまた一つ、種が流れていってしまった。そう思うと、なんとも言えない気持ちになる
長く生きられない私にとっては、おそらく『死ぬまで』続くことで、
そのうちのたった一回に思いを馳せたところで、仕方ないことではあるのだが
・・・お腹が痛い
彼には悪いが、今日はもう早めに寝てしまおう

21日目

昨日と今日の私は、どうやら自分が思っている以上に、具合の悪そうな顔をしていたらしい
昨夜布団に入っていたところ、いつものように彼に抱き締められたのだが
彼は身体を密着させ、私の下腹部を優しく撫でてくれた
私に生理が来ていることは察していたらしい
人の手というのは思いの他温かく、腹部の痛みも和らぎ、私はほどなく、眠りに落ちることができた
翌朝目を覚ますと、珍しいことに彼は布団から半身を起こした状態で私を見ており、
「大丈夫か」と心配そうな顔で(正直そんな顔をできるとは思っていなかった)声をかけてきた
どうも、私が魘されているのに気づき、心配していたらしい
そう思わせたことを申し訳なく思いつつ、はたと気づいた
――そう言えば、布団の上でまともに会話をしたのはこれが初めてではなかったか?
気づいた途端妙に気恥ずかしくなり、顔を背けて強がりを言ってしまったら、余計に心配された。まったく・・・
彼は今日も撫でてくれるだろうか。問うまでもないことだろうけれど

23日目

今日は霊夢と慧音が来た
生理中でまともに外出できない身にあっては、暇を潰せる相手の来訪は嬉しい
ただ、縁側でお茶を頂きながら、他愛ない話をしているうちは楽しかったのだが、
途中から霊夢が、私の夫について根掘り葉掘り聞き出そうとしていたのには閉口した
彼が外出していて本当に良かった。家に居たら、無理矢理にでも呼びつけていたに違いない
とはいえ、あの男のどこが良いのか――などと、さも悪いことが前提のように訊かれても、答えに困る
精々、真面目が取り得だとか、嫌がることはしないだとは、
何かと心配はしてくれるが顔に出さないので分かりづらいとか、その程度だ
夜の謙虚さと手つきの優しさ美徳に入るかもしれないが、人に話すのは流石に憚られる
やはり霊夢も、そのうちつまらなそうな顔をして追求をやめた。慧音が変な含み笑いをしていたのが気になる
肝を冷やしたのは霊夢がこの日記帳を見つけ手を伸ばしてきたことだ
すぐさま奪い取って引き出しに突っ込んだが、そもそも夜の生活まで書くこと自体、まずいかもしれない
近いうちに、普通の日記とそれ用の日記とに、分けてしまおう

25日目

日記を分け終わった。こちらの日記は、ちゃんと鍵つきの引き出しに隠すことにしよう
ついさっきまで、本を読んでいたのだが、珍しいことに彼がそれに興味を示した
文机に向かっている私を後ろから覗き込むように見ていたのだが、ずっとそうされているのも気になるので、
「読みたかったらもうちょっと近づいて構いませんよ」と言うと、
何でもないことのように、脚の間に私を入れるようにして腰を下ろした
私の旦那様は、案外甘えたがりだったらしい。生理のせいで夜の営みができなかったせいもあるかもしれない
私としても、今更このくらいで心を乱したりはしない。慣れたものだ
むしろちょうどいい背もたれができてありがたいとすら思えた
・・・私も中々に、触れ合いに飢えていたのだろうか
そろそろ寝よう。今夜は彼が先に布団で待っている

27日目

昨日で生理が終わったわけだが・・・
私の夫はもしかしたら犬並の嗅覚でも持ち合わせているのではないか?
終わったとちゃんと確信できたのは日が暮れてからで、それを誰にも告げていないのに、
彼は夜、早速私の身体に手を伸ばしてきたのだった
堪え性のないけだもの、というには、遠慮がちで優しいけだものだ
随分と我慢させられたせいか、以前よりも、背中に感じる体温は熱かった
もっとも・・・我慢させられていたのは私も同じだったのだけれど
無意識のうちに、私のほうからも彼に身を寄せていたのに気づいたのは、
彼の唇が私の耳を柔らかく食んだときだった。けだものなのは私も同じか
彼の手は遠慮なく私の胸を弄び、私も、その快楽にただ身を委ねていた
しかし、彼の手が下腹部より下に潜りこもうとしたときは、思わず脚を閉じて拒んでしまった
その時はそれで終わってしまったが・・・そう何回も続かないだろうという予感はある
拒む寸前に、私は迷ってしまったからだ。迷うということは受け入れる余地があったということであり、
いずれは、彼に全てを任せてしまうということだろうから

28日目

昨日、彼にイかされた
布団に入るなりすぐに、彼は私の肌に手を伸ばしてきた
胸への愛撫もそこそこに、肋骨をなぞるように下り、太腿を這ってその内側に滑り込んできた
私がまた反射的に脚を閉じようとしたとき、不意に、彼の声が私の名前を呼んだ
思い返せばそれが、床の中で初めて聞いた彼の声だった。声を聞いた瞬間、全身から力が抜けてしまった
彼の指は、的確に陰核を探り当て、それをこねるように責め立ててきた
自慰の経験はあった(ここ最近だって何度も)が、自分でするのと人にされるのとでは、全く感覚が違う
自分が知っている気持ち良くなる場所に、中々辿り着かないもどかしさと、
探り当てられることへの慄きがあり、そのことが私を昂ぶらせていった
不意打ち気味に、彼の爪が陰核を弾き、悲鳴じみた声をあげさせられたりもした
やがて彼の指はさらに奥へと進んでいき、二本の指で、陰唇の周りを引っ掻くように弄りだした
指を動かしては反応を窺い、少しずつ、自分でさえ知らない快楽を暴かれていく、その感覚にくらくらする
最初のうちは声を抑えようと引き結んでいた口も、終いには吐息と共に喘ぎを零すようになっていた

2

鉤のように丸められた指が、少し深い位置を抉るように刺激した瞬間、私はイッた
喉が窄まり、盛れ出た息は声にならなかった
彼のもう一方の腕で抱き締められていたため、仰け反ることも丸まることもできず、
ただ彼の胸の中で全身を震わせることしかできない。反射的に強く閉じた内股が、
まだそこにあったままの彼の指を突き上げ、また別の場所に触れて、視界の裏側に火花を散らせた
後ろから抱きすくめられる形で本当に良かったと今でも思う
その時の私は、とても気の抜けた顔になっていただろう
絶頂の余韻に浸っていると、不意に、背骨の下のあたりに押し付けられるものがあった
一瞬で、彼の・・・表記に困るが、彼のモノだとわかった
それはがちがちに硬くなっていて、彼の心臓の鼓動に合わせて脈動するのが、肌着越しにさえ分かった
そしてその熱さの分だけ、彼は私を求めているのだ。それを理解した瞬間、総身が打ち震えた
彼にも震えの意味が伝わったのだろう。秘部に置いたままだった手が、また動き出した
それも今度は遠慮のない、激しい動きで責め立ててきた
背中に熱い滾りを押し当てたまま、さらに二回イくまで、彼は放してくれなかった・・・

29日目

昨夜は四回だった
昨夜はいつものように、すぐに抱き締めてくるのではなく、まずは肌着の紐を解いてきた
彼に背を向けたまま、全身を剥かれて、とうとう最後まで行ってしまうのかと内心恐々としていたが、
その後はいつものように抱きつかれた。ただし彼も服を脱いでいた。初めて、直接肌で触れ合ったのだ
当然、彼のモノも直接、押し当てられているわけで・・・熱さも硬さも、一晩前と同じだった
今にして思えば、彼はいつも、そんな状態だったに違いない
ただ私の準備が整っていなかったから、隠していただけで
そして、少なくとも私の目の届く範囲では、その情欲を解消してはいなかった・・・申し訳なくなると同時に、
その全てが自分に向けられる時が来たら、どうなってしまうのか、想像もつかない
少なくとも昨夜は、まだ『その時』ではなかった
彼は押し当てたまま、私の股の間に手を伸ばし、愛撫を始めた
今度は、最初から激しかった。まだ湿り気も帯びていないうちから、
荒々しいとさえ言える指遣いで、前回発掘した私の弱い所を弄り倒していった

2

もう一方の手は胸にあり、殆どない膨らみを揉んだり、頂点を抓ったりしつつ、
舌でうなじから上へと舐め上げ、耳を甘噛みしながら、淫靡な水音を響かせていた
その後すぐに私がイッても、彼は指を止めてはくれなかった
余韻に浸る間も抗議の声を上げる間もなく、すぐに次の高みへと押し上げられていき、
息を吸うことすらままならなかった。どうにか声を上げるだけの空気を得て、抗議しようとした瞬間、
また彼に名前を呼ばれた。それだけで、私はまたイってしまって、空気は残らず嬌声になった
その時には、もう、私はだらしなく脚を開いて、彼が五本の指で秘所全体を掻き回すのを、
ただ受け入れるしかなかった。
都合四回イッたところで急激な眠気に襲われ、私はそのまま、眠ってしまった
翌朝は・・・起きてすぐ、湯浴みをする羽目になった
布団は寝てる間に粗相をしたのかと思うほど、湿っていた
明日からは毎朝こんなことになるのかと思うと、女中には申し訳なくなってくる・・・

32日目

やはり以前の私の態度は、彼に鬱憤を溜めさせていたのだろうか。昨夜のことは、そう思わされた
裸に剥かれたあと、抱き締められはしたものの、彼は胸を軽く愛撫する程度で、
それ以上のことはしてくれなかった。しかもそれもすぐにやめてしまって、
手をお腹の辺りに置き、何度か下に行くと見せかけて、その度に引っ込められた
今日はその気がないのかと一瞬思ったが、背中に押し当てられた滾りはそのままだし、
舌は何かを促すように、首筋を這い回っていた
ここ数日の間、一晩で最低三回はイかされていただけに、急にそれを止められた私の身体は、
何もされないことそれ自体が耐え難いまでになっていた
要するに、今まで与えられるだけだったエサを、『おねだり』しない限り得られなくされたのだ
煩悶の末に私は、殆どやけになった気分で、彼の手を取ると、触って欲しい場所へと自ら導いていった
しかし辿り着いても、彼の手は弄ってくれずに、逆に私の手を取って、私の指先を秘所へと宛がわせた
その行為は、つまるところ「自分で弄って見せて」と告げていた

2

顔から火が出そうだったが、従わないという選択肢は、私の中には残されていなかった
私は、いつも自分でしているように、彼と手を重ねられたまま、指を動かした
いつもと違うのは、自慰を彼に見られているということで、それが私から歯止めを失くさせていた
次第に、ぐちゅぐちゅと、自分でも分かるくらい激しい行為に没頭し、容易く、私はイッてしまった
イッた後になって、いっそのこと消えてしまいたいくらい恥ずかしくなってしまったが、
不意に背中に押し付けられていたモノが、太腿の間に差し込まれ、太い幹が私の秘所に押し当てられた
思いがけない感触に戸惑っていると、彼は私の手を取り、自分のソレを握らせた
そしてゆっくりと手を上下させ、私が自主的にその動きを始めると、手を放し、
その指で、私の・・・おまんこを、弄り始めた。私の動きに合わせて、彼も指を動かしていった
初めて手で触った彼の、ペニスの感触は、硬さと柔らかさを兼ねた不思議な感じだった
手を上下させながら、空いていたほうの手で、先端の部分を触ると、そこは柔らかく、湿っていた
手の平で先端を包んで撫で回すように動くと、びくびくとあからさまに反応した

3

そしてその分、彼の指は激しく、私のおまんこをいじめてくれた
私が、先にした自慰の指運びをなぞるように、刺激を与えていく
声にならない喘ぎを上げていた口に、彼のもう片方の手の人差し指と中指が突っ込まれ、
舌や歯茎をなぞっていく動きすら、その時の私には愛撫に等しかった
私が唇で指を食むと、彼は唾液まみれになった指を抽送しだす。私はそれを舌で絡め取る
手の平の中にあるモノが、自分の口の中にも、突っ込まれているかのように錯覚した
私と彼の手は、相乗的に動きを激しくしていき、股間がどろどろに融けていくようにすら思えた
そして私がイった瞬間、彼もまた私の手の中で欲望を弾けさせた
私の手の中で、彼のペニスが痙攣し、次々に熱い精液を吐き出していく感触を、私は覚えさせられた
布団の中から立ち昇ってくる、二人の汗と愛液と精液の混ざり合った濃厚な匂いに、頭がくらくらした
彼が枕元のちり紙を取って、手の平の精液を拭ってくれている間中、その匂いと余韻に酔い痴れた
その後も、彼は手を止めなかった。私のとろとろになったおまんこを、今度は優しく愛撫した
まるで、良く出来た子を褒めるかのような手つきだった

4

私はと言えば、完全に忘我の状態にあり、彼が指を動かすたびに喘ぐしかなかった
目の前に差し出された指を、乳首に吸い付く赤ちゃんのようにねぶり、彼に甘えた
最終的には私は彼に半身を乗り上げるような状態になって、
彼は両手で、私の全身を余すところなく愛撫し、気絶するまでに都合三回、私はイかされた
一回は乳首を抓り上げられたことによるものだ。いつの間にか、こっちも開発されてしまっていたようだ
気絶する間際に、彼が私の首筋に強く口付けた
朝の湯浴みのときに確認すると、はっきりと跡が残っていた
日記を書いている今も、それをなぞると、昨日の行為の熱が蘇ってくるかのようだ
一ヶ月前に結婚したときは、まさかこんな自分になるとは、思ってもみなかった
今はただ、彼の腕に抱かれることを待ち望んでいる
そして、本当の意味で彼に抱かれることをも、だ

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