最終更新:ID:rZxrrPvEnw 2023年04月23日(日) 21:19:53履歴
(くろだにやまめ / Kurodani Yamame)
備考
備考
備考
- 黒谷(くろだに)
- 『土蜘蛛双紙』では、源頼光は神楽岡(現在の京都市左京区吉田神楽岡町にある吉田山)で土蜘蛛を退治している。
- 1175年に浄土宗の宗祖である法然上人は神楽岡から南に数百メートルの土地を比叡山黒谷と共に貰い受け、この地に草庵を結んだ。
それにちなんでこの場所は「黒谷さん」と呼ばれるようになり、地名(左京区黒谷町)にもなった。
この草庵は現在は浄土宗大本山の一つ金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)となっており、今でも通称黒谷(くろだに)さん(「くろ谷さん」とも)と呼ばれる。 - 伝承において源頼光が土蜘蛛退治をした時代は11世紀前半(もしくは10世紀後半)。法然が草庵を結んだのは1175年(12世紀)。
時代考証的には源頼光の時代には「黒谷」という地名まだ存在していない。
ちなみに、『土蜘蛛双紙』は14世紀に成立したとされる。 - 地理的には、源頼光が土蜘蛛を退治した神楽岡(吉田山)は左京区黒谷町より北で域外。
吉田山は古来から西半分が吉田神社の境内であり、金戒光明寺の影響下にあったことはない。
吉田山が「黒谷」と呼ばれていたことはなく、場所が比較的近いというだけで本来は関連はほとんどない。
- 1175年に浄土宗の宗祖である法然上人は神楽岡から南に数百メートルの土地を比叡山黒谷と共に貰い受け、この地に草庵を結んだ。
- 『土蜘蛛双紙』では、源頼光は神楽岡(現在の京都市左京区吉田神楽岡町にある吉田山)で土蜘蛛を退治している。
- ヤマメ
なんとなく蜘蛛っぽいじゃないですか。
しいて色々と理由をつけようとしたら、蜘蛛は目が8つですからね。
服装のボタンが一応目の数になってますからね。
そのうちなんか、『ヤマメ』でいいんじゃないの?っていうような感じになって。
―キャラメルVol.7付属DVD
- 蜘蛛の8つの目。
備考
- ヤマメ
- 寡(やまめ)。やもめ、後家(ごけ)と同義。夫を亡くした女性のこと。
- ヒケグモ科のゴケグモ類は交尾後にオスを食べることから後家蜘蛛(widow spiderの訳)という名がついた。
クロゴケグモ(通称『 Black Widow(ブラック・ウィドウ)』)など。 - ゴケグモ類は人間の死亡例もあるような強い毒を持つ種が多い。
- ヒケグモ科のゴケグモ類は交尾後にオスを食べることから後家蜘蛛(widow spiderの訳)という名がついた。
- 山女(やまめ)
- 土蜘蛛は山の民だった。
- 病女(やまいめ)
- 病気(主に感染症)を操る程度の能力。
- 『肥前国風風土記』佐嘉の郡の条より
土蜘蛛という土着勢力の中に大山田女(おおやまだめ)と狭山田女(さやまだめ)と呼ばれる二人の女(巫女)の存在がある。- その土着勢力が製鉄技術を得意としていた記述がある。
鉄資源を採取する技法は、川や渓流に土砂を流し込んで砂を洗い流し砂鉄を採取するというもので、鉄穴(かんな)ながしという。
しかしこの方法だと大量の砂が沈殿し、水が濁るので川が汚れる原因となった。
ヤマメ撃破時のにとりの台詞と関連。
- その土着勢力が製鉄技術を得意としていた記述がある。
- 山女(やまおんな)
- 山姫、ヤマメなどの呼び名で全国の山岳地域に伝わっている似通った妖怪、民話。
多くは長い髪を持つ色白の美女として伝えられている。
関連:坂田ネムノ
- 山姫、ヤマメなどの呼び名で全国の山岳地域に伝わっている似通った妖怪、民話。
- ヤマタノオロチ(八俣大蛇)
- 川の氾濫を治水工事で抑えたことの寓意とする説が最有力だが、土蜘蛛や鬼と同様朝廷に異端視されていた異民族が元になったとする説もある。
この説ではこの民族もたたら製鉄技術に優れていたとされ、スサノオノミコトが尾を斬ると草薙の剣が手に入ったという話もそこからきているとする。
- 川の氾濫を治水工事で抑えたことの寓意とする説が最有力だが、土蜘蛛や鬼と同様朝廷に異端視されていた異民族が元になったとする説もある。
- 寡(やまめ)。やもめ、後家(ごけ)と同義。夫を亡くした女性のこと。
- ダニ
- ダニはクモ綱に分類される。
- ダニ目ツツガムシ科のダニは、ツツガムシ病リケッチアを媒介することがあり、
かつては「恙虫(つつがむし)」という妖怪だと考えられていた。
- ダニ目ツツガムシ科のダニは、ツツガムシ病リケッチアを媒介することがあり、
- ダニはクモ綱に分類される。
- ヤマメ(Oncorhynchus masou masou)
- 山女(やまめ)。サクラマスの稚魚。
魚の名前ですけど、ヤマメは。
―キャラ☆メルVol.7付属DVD 地霊殿インタビュー前編
- 魚名のヤマメと寡婦を意味するヤマメは同語源とする説あり。
ヤマメ(陸封型)はオスの割合が高く、
サクラマス(降海型)はメスの割合が高いことから。
- 八ツ目無名異
- 漫画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」に登場するキャラクター。
スパイダーマンをモチーフにしたキャラでトンネルを掘って攻撃することが得意。
- 漫画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」に登場するキャラクター。
- C・A・スミス『七つの呪い』
- 蜘蛛に似た姿の神アトラク=ナクアは、地下世界の浅い層をテリトリーにしている。
作中では触れられないが、他の系列作品の設定を鑑みると、他者に封じられてそこに居る可能性がある。
- 蜘蛛に似た姿の神アトラク=ナクアは、地下世界の浅い層をテリトリーにしている。
- 暗い洞窟の明るい網 (地霊殿、求聞口授)
- 明暗の対比
- 暗い:洞窟。忌み嫌われる能力。
- 明るい:網。性格は明るくて人気者。
- 明暗の対比
能力的には退治されてしかるべき存在でも
実際に会ってみると強そうでも怖そうでもないというギャップを
出したかった。病気さえ使わなければ人気者。
(キャラ☆メルVol.7インタビュー)
- 忍び寄る恐怖の気 (ダブルスポイラー)
- 忍び寄る
- 病気は発病、発症するまで気付けないものが多い・蜘蛛は獲物がかかると忍び寄る。
- 恐怖の気
- 病気・網にかかると食べられてしまう。
- 忍び寄る
- 病気(主に感染症)を操る程度の能力
- 『平家物語』において源頼光は土蜘蛛(山蜘蛛)により瘧(おこり)に罹っている。
瘧とはマラリア(マラリア原虫の原虫感染症)のことだとされる。
- 『平家物語』において源頼光は土蜘蛛(山蜘蛛)により瘧(おこり)に罹っている。
備考
- 土との関連
- 特定の地域で発生する可能性が高い病気を風土病という。
これは、ウィルスや寄生虫、鉱毒などがまだ発見されていない時代に、
治療法の分からない病気の原因が悪しき風や悪しき土から立ち上る気にあると考えたからである。
- 特定の地域で発生する可能性が高い病気を風土病という。
- 蜘蛛との関連
- クモは獲物を殺すための毒を持っており、シドニージョウゴグモ(地中に生息)、
クロゴケグモなど一部の種の毒は人間を死に至らしめることも少なくない。
- クモは獲物を殺すための毒を持っており、シドニージョウゴグモ(地中に生息)、
- マラリア
- 日本では三日熱マラリアが土着マラリアとして存在していたが、
戦後の環境変化やDDTにより根絶されたと見られている。(1959年が最後の発症確認)
- 日本では三日熱マラリアが土着マラリアとして存在していたが、
- 土蜘蛛
- 巨大な人食い蜘蛛の妖怪。顔は鬼、胴体は虎、手足は蜘蛛という化け物。
奈良県の大和葛城山に棲んでいたとされる。
伝説では、源氏の武将源頼光とその配下の四天王により退治される。- もともとは天皇に恭順しない土着の豪族たちの事を指したが、
時代を経るにつれ、異形の怪物として伝承されるようになった。
- もともとは天皇に恭順しない土着の豪族たちの事を指したが、
- 源頼光による土蜘蛛退治の物語は主に二つの話(『平家物語』「剣の巻」と『土蜘蛛草紙』)が伝わっている。
これらの二つはアレンジされ、能や歌舞伎などで題材として使われている。
- 巨大な人食い蜘蛛の妖怪。顔は鬼、胴体は虎、手足は蜘蛛という化け物。
備考
- 『平家物語』「剣巻」には、宇治の橋姫のエピソードもある。(関連:水橋パルスィの種族の項)
- アトラス『女神転生』では、中盤の通常出現悪魔として土蜘蛛がよく登場。
シリーズのどのタイトルでも、種族は安定して「地霊」に分類されている。 - 荒俣宏『帝都物語』に登場する土蜘(つちぐも)
- 帝都物語第弐番二十九「二つの闇」に登場する。
加藤保憲によって東京の地下鉄工事を妨害するために呼び出された式神。
トンネルの奥深くで人造人間「学天則」と戦う。
なお、土蜘とは工夫たちが付けた名で、加藤自身は十二神将と呼んでいる。
- 帝都物語第弐番二十九「二つの闇」に登場する。
- 『東映版スパイダーマン』の名乗り口上「地獄の使者スパイダーマン!」
- 土蜘蛛塚
- 元々は京都市上京区の七本松通一条にあったとされるが現存しない。
その塚から灯篭が発掘され、後に近くの北野東向観音寺(元々は北野天満宮の神宮寺)の境内に奉納された。
現在もこの灯篭は現存しており見ることが出来る。 - 京都市北区にある上品蓮台寺には頼光を祀った塚があるが、この塚も土蜘蛛塚と呼ばれる。
- 元々は京都市上京区の七本松通一条にあったとされるが現存しない。
- ゲーム
- 東方地霊殿 (1面ボス)STAGE 1 忘恩の地から吹く風
- ダブルスポイラー (LEVEL 3)
- 東方心綺楼 (地霊殿の背景キャラ)
- 東方剛欲異聞 (NPC)
- 書籍
- 平家物語 剣巻(全文)
- サイト「書肆・翻訳 七里のブーツ」 土蜘蛛草紙 ―つちぐもざうし―(原本の画像、原文、現代語訳など)
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八ツ目無名異はヴェノムでしょ
八ツ目無名異はヴェノムでしょ