東方元ネタwiki 2nd - STAGE2 紅い山の孤独 Red Mountain Loneliness
東方天空璋2面ステージ名。舞台は「紅葉した山」。
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会話
博麗霊夢
ネムノ これ以上ここに止まるというなら、お前が越冬用の保存食になるだけだ。
ネムノ で、秋の日は釣瓶落としだ。山の秋はすぐに寒くなるぞ。ささ、お茶でも飲んでいくべ。
霊夢 遠慮しておくわ。まだ長生きする予定なので……。
- 山姥は家に人を泊めて歓待しようとするが、夜寝静まるとその人を取って喰おうとする。という伝承がある。
霧雨魔理沙
ネムノ ほう、人間、ねぇ。まるで伝説の金時みたいな人間じゃな。
- 伝説の金時
- 金太郎の伝説のこと。
金太郎は幼名で、成人後の名前は「坂田金時」。
備考
- 金太郎
- 日本の説話、昔話。物語の舞台は、10世紀後半。
- 一般的なあらすじ
金太郎の母は八重桐(やえぎり)、父は坂田蔵人(さかたのくらんど)という。二人は京で知り合い、やがて八重桐が懐妊。八重桐は出産のため故郷の足柄山に単身で里帰りするが、その間に京で父である坂田蔵人が死亡してしまう。そのため八重桐は金太郎を出産後も京には戻らず、金太郎は足柄山で成長することになる。金太郎は大変な健康優良児として育つ。童謡にある「熊にまたがりお馬の稽古」「けだもの集めて相撲の稽古」とはこの時期の内容である。成人となった金太郎は、たまたま足柄山を通りかかった源頼光にその実力を認められ、家来となりお侍となる。この時に、「坂田金時」と名前を改める。京に上った金時は頼光四天王の一人となり、源頼光による大江山の酒呑童子退治に参加するなど大活躍することになる。
- 静岡県にある金時神社に伝わる金太郎の来歴(すべて西暦)
956年 金太郎 誕生
976年 源頼光の家来となり「坂田金時」と名乗る
990年 大江山にて酒呑童子を退治
~1012年 死去
- 上記のとおり、金太郎の物語は立身出世の物語である。現代において端午の節句などで金太郎の人形を飾るのは、子供の「健やかな育ちと将来の出世の祈願」という意味がある。
- 金太郎の物語には、基本形の上記のほかに細部の異なる様々なバリエーションのものがある。(理由は後述)その中には、「本当の父親は雷神で、母親は山姥である」というものや「龍が八重桐に与えた赤子が金太郎になった」というものもある。
- 金太郎の物語の成立
金太郎に関する最古の文献は今昔物語集で、源頼光の部下に「公時」という人物がいることが記載されている。
金太郎の物語が成立したのは江戸時代に入ってから。前述の公時を掘り下げ脚色、創作がすすめられた。講談、浄瑠璃、歌舞伎、芝居など様々な媒体で題材となりリメイクを繰り返したことで、頼光四天王の一人「坂田金時」とその誕生の物語(金太郎の伝説)が形作られていったと考えられている。金太郎の物語に多数のバリエーション(異説)が存在するのはこのためである。
- 史実性
史実において「坂田金時」という人物が存在したとする信用に足る証拠(文献など)は存在しない。
金太郎のゆかりの場所として静岡県にある金時神社、神奈川県にある金時山および公時神社などが実在するが、これらも江戸時代に金太郎伝説が成立した以降につけられた地名や神社とされる。
藤原道長の家来に「下毛野公時」という人物がいたという記録が「御堂関白記(みどうかんぱくき)」にあり、今昔物語集の公時のモデルではないかとも言われている。
- 下毛野公時(しもつけののきんとき)
藤原道長の随身(警護官のようなもの)として活躍した人物。ただし、源頼光との関わりを示す資料はない。
下毛野氏とは、現在の栃木県にあたる「下野国(しもつけのくに)」の豪族を祖とする下級ではあるが武官の名門の家柄。
数え年18歳で若くして亡くなっている。生没年は西暦1000年-1017年。
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