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梅木音葉 | 今のところ……もう少しタメて入っても………? |
木村夏樹 | いいと思う。ギターは音葉さんのドラムに合わせるよ。 |
松永涼 | じゃあ、Bメロからもう一回やってみるか。 さっきちょっと入りが甘かったんだよな……。 |
松山久美子 | そうね、サビのピアノとベース、 もっとバシッと揃ったら気持ちよさそうね。 涼ちゃん、アイコンタトで合わせましょ! |
松永涼 | 了解! |
東郷あい | ああ、すまない。 サビから間奏までそのまま続けてもらってもいいかな。 サックスソロ、もう一度確認しておきたいんだ。 |
梅木音葉 | もちろんです。 ……では、いきましょうか。 ワン、ツー……。 |
涼宮星花 | これは……ジャスですわね。 みなさん、とってもお上手ですわ。 |
多田李衣菜 | なんか、すごいカッコいい……。 しばらくこのまま見てよっか。 |
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ライラ | ぱちぱちぱちぱちー。 みなさん、素晴らしい演奏でございましたー。 |
冴島清美 | 本当にすごかったです。 みなさん、プロみたいでしたよ。 |
松永涼 | プロは言い過ぎだって。 でも、ありがとな。 |
松山久美子 | うふふっ、観客がいたから熱くなっちゃったわね。 結局、一曲全部通しちゃった。 ……それで、みんなどうしたの?私たちに何か用かしら。 |
ライラ | カメラマンのライラさんがお邪魔してますですよー。 |
多田李衣菜 | 今、みんなの練習風景を撮影させてもらってるんだ。 いやー、本当にカッコよかった! ジャズってさ、ロックだね! |
木村夏樹 | ははっ、どっちだよ。 まあ、でもジャズロックではあるけどさ。 |
東郷あい | そういう君たちこそロックに挑戦しているんだろう? 調子は、どうだい? |
涼宮星花 | 先ほどまで合奏してありました。 今のところ順調で、楽しく演奏できていますわ。 |
冴島清美 | でも、私にはみなさんみたいなテクニックはないので、 精一杯やっているだけですが……。 |
松永涼 | おいおい、そんなこと言うなよ。 未経験から始めて、ちゃんと演奏できるだけで立派だと思うぜ。 |
木村夏樹 | ああ。それに、一番大切なのは技術じゃない。 |
多田李衣菜 | ココ、だよね! |
ライラ | そこは……心臓でございますかー? なるほどー、音楽を聴いてドキドキすると、 気持ちもワクワクしますですねー。 |
多田李衣菜 | ライラちゃん、そうじゃなくて〜……。 |
木村夏樹 | ははっ!ライラの言う通りだよ。 頭で考えるんじゃなくて 心が弾めばきっとそれでいいのさ。 |
冴島清美 | そういうものですか……。 ありがとうございます、少し勇気が出てきました。 |
涼宮星花 | それにしても、先ほどの曲は、 事務所アイドルの曲のジャズアレンジ、でしょうか? |
松山久美子 | そうなの! 音葉ちゃんがアレンジして、スコアも書いてくれたのよ。 |
多田李衣菜 | ええっ!音葉さんって、そんなことまでできるの? しかも、ドラム担当っていうのも意外だし。 |
梅木音葉 | アレンジは趣味のレベルですが……とても、楽しかったです。 ドラムは……きちんと叩くのは久しぶりだったので…… 本番までに仕上げなくては……。 |
松永涼 | それはアタシもだ。 ジャズのリズム、もっと体になじませないと。 |
東郷あい | それでは、もう一度合わせようか? |
冴島清美 | ……では、私たちはそろそろ行きますね。 練習、頑張ってください。 |
木村夏樹 | おう、お前たちもな! |
多田李衣菜 | うん!それじゃ、またね! |