東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

別段、それはどうでもいい事だったのかもしれない。

俺、××は気が付いた時にはSEX依存症だったし、それはすぐ横に付き纏う……いや、寄り添う彼女にとっても重大な事ではないだろう。無論彼女もSEX依存症だ。
……えーと、昨日は泡踊りにフェラチオ二回、パイズリで気分を昂らせてからの本番一回、そしてベッドの上でもまた本番、頸絞め有り。こんな事を続けていたのでは流石に身がもたない……筈なのだが。
生前童貞は捨ててはいたものの、自分の性的ポテンシャルは然程高くなかった。寧ろEDに近いのではと自分のムスコを気にしていた位だった。
今思えば、あの時のショックで何か自分がオカシくなってしまったのかもしれない。
「ねえ、今晩は何してくれるの?」
素っ頓狂な事を尋ねる彼女……ミマは、俺の彼女である。
嘘みたいだが、彼女は本当に俺を労ってくれる大切な存在なのだ。
此処で拙筆ながら、俺と彼女の経緯を記そうと思う。


自分は樹海に居たはずだった。
理由など訊いてくれるな。当然、死を選んだからだ。
大学を出たはいいが、落ちこぼれが這いずったところで所詮は落ちこぼれ。
ボロボロの成績で行ける場所などない事は自覚の上だった。
謂わば自分はNot in Education, Employment or Training...縮めてNEETである。
父親が心配していい精神科に相談してくれた事で、何とか最低限の人権を確保できたので良かった……筈だったが。
「高機能自閉症(アスペルガー症候群)及び二次障害としての抑鬱状態」それが医師から宣告された現状だった。
ジ・ヘ・イ・ショ・ウ?ふ・ざ・け・ん・な・よ。
ドラマでよく自閉症の話は出るのだが、まさか俺が?人間の不良品だと?
この先社会には馴染めないだろう、それだけで死刑宣告されたようなものだった。
俺は既(すんで)の所で目の前の医師に殴りかかるところだった。しかし俺は肩を引っ掴まれて丸椅子の上にじっと腰を据えざるを得なかった。
振り返ると、父は泣いていた。
もういい、もういいんだ。それが父の言葉だった。

暫く俺は郵便局等でバイトをして給料を稼いだり、設計士である父の手伝いをして小遣いを貰っていたのだが、ある日貯金を下ろす事を思いついた。
電車を乗り継いで静岡に赴くと、俺は暫く観光などしてから鬱蒼と生い茂る青木ヶ原樹海へと足を運んだ。
「此処が、最期の場所になるかな」
荷物も持たずに俺は自殺旅行の目的地に踏み込んだ。

「しかし、足元もよく視えないな」
木々から漏れる月の光を頼りにするには、身を低くして窮屈そうに進むしかなかった。
時々そこいらの石がキラキラと輝いて幻想的に視えるのが、樹海という場所の鬱蒼さを吹き飛ばしてくれる様だった。
どれだけ歩いただろうか。月があんなに高い場所にある。
自分は心細さなどよりも昼間とは別の顔を見せる樹海の神秘さに足を止める事などすっかり脳裏にはなかった。
すっかり目が慣れてきたその時、目の前に崩れた祠のようなものがあった。ロープらしきものもある。
これは縊(くびつ)りに使えるのではないか、とそのロープを取ろうと足を進めた。
そして祠の前のロープを手にした、その時だった。
「え?」
突然足元から感覚が無くなった。
目の前から光が失せる。
無限に続く落下。
そして、砂のように流れる自分の意識を次第に喪い、俺は無間の漆黒へと沈むのであった。


此処は、何処だろう。
俺は、気が付くと鳥居の真下に寝転んでいた。
見上げると空は茜色に染まり、時刻にして一七時三十分頃であると察しがついた。
遠くで蝉の鳴く声が響く。こういう時間帯の事を、慥(たし)か―
「逢魔ヶ刻(おうまがどき)、か」
小声に出して想い出す。
まさか、な。此処が地獄なワケがないだろう。そう思いながらよっこいせと身体を起こして石段を渡る。
目の前に神社が一軒あった。境内に入ると、一人の巫女さんが掃除を終えて寛いでいた……様に見えた。
「あんた、見慣れない顔ね」巫女が先に口を開いた。
「え?ああ、どうも」俺は軽く礼をした。
「まあ、貴方が何者かなんて事は―」
興味が無い。キッパリとそう言った。だが何やら不安の種を抱えているという事は彼女の疲れたような表情に出ている。
「私は博麗の巫女、霊夢」
はて。何処かで聞いたような名前だが。
「俺は、××ですが」
取り敢えず名乗っておく事にした。ふうん、と興味無さげに一蹴されたような気がした。
しかし彼女は、その場を去ろうとした俺に対して何かを思い出したかの様にちょっと、と声を掛ける。
「ああ、今はあまり村に行かない方がいいわ、村の外れに人攫いが出たの」
人攫い。慥かにそう聞こえた。
俺は霊夢に詳細を尋ねた。犯行は子供を攫っては数日してから返す、それ自体に何の事件性も微塵に感じ取れない。
況してや子供の肉を喰らう、木乃伊(ミイラ)にしてしまう、そういった話ではないのだから。
だが共通しているのは、攫われるのが毎回ある程度成熟した少年であるという事。二次性徴が関連しているのだろうか。
「肝試しは、村の外れなんだな」
俺は怪現象を「肝試し」と揶揄して怖いもの見たさを押し通すことにした。別にもう俺自身がどうなろうと、俺には関係のない話だ。だったら、その怪現象。暴いてやるに相応しい。
「この先、北に六粁(キロメートル)程よ」
死にそうになったら使いなさい、と彼女は護符を一枚だけくれた。使う事はないだろう、と思ってズボンのポケットに仕舞い込んだ。


強い西風の吹く道。灼熱の暮れなずむ夕陽に照らされジリジリと陽炎が視える。
慥かに、この辺りだが。霊夢の言っていた人攫いはこの辺りに出ると言っていた。
「……ひょっとして、此処か?」
ふと遠方を見遣ると、其処には一軒の荒屋(あばらや)があった。荒屋というより、大きな祠の様にも視える。
俺は、その前に腰を下ろした。夕陽は徐々に沈んで、青みがかった夜の帳が降りてきた。東の空には、金色の月が昇る。
「……人攫いなんて」
居るわけないだろ。と、その時の俺は高を括っていた。
そして、日頃の寝不足もあってか、俺はその場所で船を漕ぎ入れ、眠ってしまった。

気が付くと、自分は何処か広い部屋に寝かされていた。
此処は何処だ。周囲を見回すも手掛かりらしき物は何もない。
四方を蝋燭の火が囲み、祭壇らしき場所には大きな丸い石盤が置いてある。
俺はその場から起き上がり、その石盤に近づいて目を凝らす。人、柱……?人間の姿らしき濃淡の模様がある。
「触らないで」
突然、女の声がフラッターエコーして耳に届く。メゾフォルテの声量、アルトの音調で響く彼女の声。その場所を振り返ると、手に刃を持つ一人の少女が居た。実際の年齢は十六、七位だろうか。だが、どんなに凝視しても彼女には脚がない。
「お、お前―」
人攫いだな。俺の声は僅かに響いた。汚らしい声だ、と毎回思う。
目が慣れて彼女の姿がはっきりと視える。身長は百六十糎(センチメートル)いかない位の標準的な体型だ。脚がないのは、彼女が幽霊だからであろう。
「そうよ……私は、ミマ」
それが彼女の名前らしい。だから何だと云うのか。
「俺は××だ……ミマ、何故人の子を攫う?」
続けて、俺は質問する。ミマは申し訳なさ気に俺の方へ近づき、持っていた短刀を鞘に収めた。
「違うの……皆、望んで此方へ向かうのよ」
彼女は、経緯を話した。


掻い摘んでいくと、そもそもの発端は自ら死を望んだとある少年が腹癒せに押し入り、「石の棺」と彼女が呼ぶ丸い石盤……昔人柱にされた名残らしいが、其処で休んでいた処を無理矢理起こしてしまった事から始まる。
少年は、その短刀で刺せと懇願したが、それは殺生に当たるので彼女はどうしても刺せなかった……そして、せめてもの救いを与えようと自ら姦淫に誘い、奉仕の末に彼を追い返したと云うのだ。
その後も数人ら、子供達が押し寄せてきたので同じ様に交わり、やがて返したと云う。帰ってきた少年達は何処か腑抜けになった部分もあったらしいが、数日もすれば元に戻るので、別段事件性はなかったと見做されたのだとか。
「ふむ……成程」
まだ完全に納得したわけじゃない、だが理に適った事じゃないか。俺はそうミマに告げた。
「でも、貴方はもう―」
此処に来る前に、一生を終えていた。そう彼女が俺の足元を指差すと―

おい、嘘だろ。

脚が半分消えかかっている。擦り切れたズボンの裾は宙に浮いて、白い襤褸切(ぼろきれ)の様な煙が立ち昇る。
もう戻れない。彼女はそう告げた。慥かに、最初から戻るつもりは無かった。
しかし、いざ自分が幽霊になると、非道く惨めに、そして全てが怨めしく感じるのであった。
「ごめんなさい」
私の所為で貴方は死んだ。いえ、最初から死ぬ事は決まっていた。私は貴方を見殺しにしたのだ、とミマは語り始めた。
歯痒さにミマは泣き出し、その場に崩れた。床を叩き、唖々、唖々と嘆くばかりである。
俺はそっとミマに寄り添った。ミマは俺の頸後ろに腕を回し、しがみついた。彼女は死んでいる筈なのに、驚く程暖かかった。
次いで、ミマが口を開く。
「お願い、私を―」
抱いて。そう言葉を紡ぐ彼女の両眼からは光が失せて、今にも吸い込みそうな程蠱惑的(こわくてき)とも云えた。
俺は無言で頷くと、祭壇の前にある粗末な煎餅布団に優しく彼女を抱いて、唇を重ねた。


ミマは笑っている。哀しく、薄ら明るい、幾多の情事を重ねたであろう床の上で。
俺は静かにミマに身を重ねると彼女のセーラー服のスカーフをそっと外し、フロントジッパーを開く。行き止まりでホックを外すと、白い柔らかな胸が露わになった。
薄ら桜色に染まる小さな佇まいの乳首は、ぽつと起って此方に訴える様だ。
俺は本能のまま、その乳首を舌で舐めずり、口に含んで啜る。啜る音が響く度に、ミマは白く細い腕に抱いて後髪をそっと撫でている。細い腕を、微かに震えさせて。
次いでミマは俺のズボンに手を掛けた。前面部に彼女の白い指が触れ、ただ優しく俺の自身を布越しに愛撫している。
胸を啜り終えると、俺はスカートのホックを外して脱がした。まだ青白い幽霊尻尾のままだが、その曲線は何処かしら艶めかしく視えた。
「ね、ッ、××……」
次は私の番、とミマは何処か可愛らし気な少女の面影を見せる。そしてズボンのホックを外して下着諸共静かに降ろすと、既に屹立していた俺の自身に頬擦りをした。
そしてミマもその気になったのか、私を見てと言わんばかりに幽霊尻尾から白く細い下半身を露わにすると、自ら内股を拡げて受け入れる様に誘い出した。
俺はシャツを脱ぎすぐ横に寄り添うと、ミマは俺の立派に唆り起つ自身を躊躇せず口に含んだ。
不気味に響く水音と彼女の喘ぎが混じり、陰鬱な空気となって直ぐに静けさを取り戻す。そのサイクルが暫く続くと、今度はミマが此方に身体を重ねてきた。

「さあ、おいでなさい」

彼女は俺の眼を見つめて笑う。それは単なる性的欲求か将亦(はたまた)母性本能なのか。
そして後ろを向いて彼女自らの股をそっと俺の顔に押し付けると、今度は優しく舌先で轉(ころ)がす様に自身を愛撫する。俺は最早されるが儘(まま)に彼女の秘所を舐め、淫核に吸い付き、甘い蜜を啜り始めた。AとU、いやOかIか。複雑に母音が混じった喘ぎ声は彼女を艶やかに色付け、彼女の哭きは空中を乱舞する。
彼女の額に薄ら汗が滲んでいた。頬を真紅に染めて、羞恥に耐えて居たのだろうか。
ミマは深呼吸して俺の自身からそっと離れると、此方を向いて四つん這いになり、吸い込まれそうな瞳でじっと見つめながらこう囁いた。

「今度は 赤ちゃんごっこをしてあげましょう」


彼女は静かに腰を下ろす。薄ら蜜の滴る秘所で、じっと喘ぎを我慢しながら俺の自身を呑み込んだ。哈、唖、と僅かに喘ぎ声を漏らしながら。
そして自身を奥まで咥え込むと、今度はゆっくりと腰を振り始めた。
ギシ ギシギシ ギシ……腐りかけた床板は今にも抜け落ちそうな音を立てて軋む。
××、××……軋む音に混じり譫言のようにミマは彼の名を呼ぶ。
××、好き、××、食べたい……ミマは彼の名を呼び続けながら交錯する想いを紡ぎ続ける。
狂気に包まれた伽藍堂の中には二人の擦り切れたような喘ぎと床板の軋む音、そして水々しい摩擦音だけが響き、共鳴している様は梁から落ちる埃からも見て取れた。
そして狂気は頂点に達する。突然、ミマは彼の頸に手を掛けて、宛らプライヤの如く絞め付けた。
「殺してあげる」その言葉には彼への愛おしさ、独占欲、そして彼女の母性本能が凝縮されていた。
激しく腰を振りながら、ギチギチと絞められる頸。
胎児よ胎児よ何故踊る。刹那に死ぬのが怖いのか。
しかし頸を絞められていくうちに、その苦痛や恐怖よりも、彼女が与える快楽が次第に増していくのも事実だった。
彼の意識が次第に遠退いて行く。もう、彼には何の恐怖もない。
薄れゆく意識の中で、ミマは彼の名を呼ぶ。

ギシギシ ギシ ギシ  ××……ギシギシ ギシ
ギシ  ××……ギシギシ ギシ ギシ ギシギシ
ギシギシギシ  ××……××……ギシギシギシギシ
ギシギシ××ギシ××ギシギシギシ××ギシギシギシ
ギシギシギシギシギシギシ××ギシ××ギシギシギシギシ
××ギシギシ××ギシ××ギシギシギシ××ギシギシギシ
ギシギシギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシ××ギシギシギシ
ギシ××ギシ××ギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシギシギシ
ギシギシギシギシギシギシ××ギシギシ××ギシ××ギシ××ギシ××ギシ××ギシ
ギシ××ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシ
ギシギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
ギシギシギシ××ギシギシ××ギシ××ギシ××ギシ××××ギシギシ××ギシギシ
ギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシギシギシ××ギシ
ギシギシギシ××ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシギシ
ギシギシギシギシギシギシギシギシ××ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ

突如として天へと一気に飛ばされたような感覚が二人を包む。
彼女の指の絞まりが頂点に達すると、彼は脊髄からバラバラになる感触を得た。
そして彼女と融け合い、混ざり合って、一つとなる。
ほんの一瞬だったが、二人は一つに繋がっていた。
無限に続くと思われたオルガスム。彼女の胎は大量の生命の素で満たされる。
そして二人はゆっくりと落下する感覚のまま、意識を手放した。


「ねえ、大丈夫?」
ミマの声で俺は目を覚ました。俺の赤焼けたような肌は既に冷め、その上に生暖かいミマの躰が重なっている。
「……ああ、うん」
俺はそっとミマの背中を撫でる。身を重ねる感触が心地いい。
半分開いた双眸でミマを眺めると、不意に何やら暖かいものが頬に落ちて滑る。
「××君……」
彼女は笑いながら透き通る小さな雫を零していた。そして、そっと頬を近付けると双眸を細め、瞼を完全に閉じながら唇を奪った。
俺は一瞬驚いて目を見開いたが、彼女の生暖かい舌が絡みつくのを感じてそっと後髪を撫でた。
「……すっかり、こんな時間になっちゃったね」
ふと外を見遣ると、紫色の空が次第に紅く染まり、朝陽が格子の隙間から漏れてきた。

服を着終えた二人は荒屋の外へ出ると、暫し真赤な朝陽を眺めていた。
「これから……俺達はどうするんだろうな」
「そうね……」
二人の間に、静寂が訪れる。
「……私」
暫くしてミマが口を開いた。
「私……また地獄に帰ろうかな」
「それはどんな処だい?」
俺は地獄を知らない。六道輪廻図など況してや見たこともないし、本当にそんな地獄が存在するのか確証もない。
「静かで、心落ち着く場所よ……皆とても優しいの」
成程、此処の地獄は血腥(ちなまぐさ)い場所ではないらしい。
「俺も行くよ、折角ミマに会えたんだから」
俺は本心を告げた。
ミマは此方を振り返り、驚いた表情を見せた。
しかし、すぐに双眸を細めると切れ長の眼と白い歯を見せた。
「うちにおいで、きっと皆喜ぶから」
こうして、俺は今日から死後の世界を楽しむ事になった。
酒をちょっぴり飲んだり、花札で賭けたり、時に軒下で鬼達と地獄の唄を歌ったり。
現世では得られなかった楽しい日々が続く。これからもずっと。

俺の回想は、此処で終わっている。


メガリス Date: 2016/04/25 03:28:43

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このページへのコメント

辛辣な感想でなんか草

0
Posted by 名無し(ID:J47ZNxuYMw) 2019年08月12日(月) 12:18:21 返信

これ書いてる奴頭湧いてんの?

3
Posted by 名無し(ID:YS/lhgm8IA) 2019年03月10日(日) 22:15:52 返信

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