朝。
前からフラフラと歩いてくる男を、咲夜は見つけた。
「おはようございます、旦那様」
「う……? ……ああ、おはよー……」
フラついている。顔色も良くない。
原因は直ぐに思い当たった。お嬢様だろう。
「お努めご苦労様です」
「そう思うなら少しは労わらないか、普通?」
「あら、私たちはあらん限りのご奉仕をさせて頂いているつもりですわ?」
「そりゃ嬉しいけど。昨日もレミリアに上からも下からも搾り取られて……。
おかげで貧血且つ枯れ気味でヤバイ。増血剤とたんぱく質が欲しい」
「朝食と一緒に直ぐにお持ちします。……そう言えば、お嬢様は?」
「部屋で寝てる。………いや、気絶してる………?」
「え」
旦那様は、思案顔でなにやら物騒な事を呟いた。
「いや、昨日はなんか凄かったから。命の危険が危ないとか思ったから。それで、ちょっと」
「激しめに?」
「ああ。こっちも余裕無くて、子宮の中に五、六回精子叩きつけてやった。それでやっとだ。
あんななりでもレミリアの体力凄いんだな、って思った。さすが吸血鬼は違うな」
「………」
旦那様とお嬢様の情事を想像して、鼻血が出かけた。獣の交尾なんて目じゃないに違いない。
後そんなお嬢様を満足させられるあなたは本当に人間ですか、旦那様?
「食事取ったらちょっと寝るよ。ぶっ通しは辛い」
「はい。お食事と、お薬は直ぐに」
昼。
「で、実際俺って種馬みたいな扱いうけてない?」
「そんな事はありませんわ」
あれから少し眠ったおかげで、本調子に戻りつつあったので咲夜にぶっちゃけてみた。
議題は俺の今の状況について。
何故か紅魔館の全員の相手をしないといけない。
意味が分からない。理由も分からない。
俺、レミリアとだけ結ばれた筈だったんだけど……?
で、
月曜日:美鈴と
火曜日:パチュリーと
水曜日:小悪魔と
木曜日:フランと
金曜日:レミリアと
土曜日:咲夜と
日曜日:みんなで
現在、すったもんだの末にこうなっているのだった。
鬼のようなローテーションである。俺は一体どこで休めばいいんだ。
全員孕ませれば休めるのか?
………と、いうような事を諸々含めて丁度来た咲夜に問い、冒頭に戻る。
「簡単な話です。無ければ作ればいい」
「俺、時間なんて操れないぞ」
「いえ、そうではなく」
そこで咲夜は、一息ついて(おまけに頬まで赤らめて)
「……お嬢様に、したように」
「ん………?」
「気を、失わせるくらい……」
「責め立てるのか」
「激しく。それはもう、激しく」
速攻で終わらせてさっさと眠れってか。無茶言うな。
「出来ますよ。旦那様の精力なら」
変なお墨付きを貰った。
確かにレミリア達と体を重ねる度に、体力とか精力とか凄い事になってるのが否定できない。
否定できないけどなんかあんまり誇らしくないな。
ところで咲夜さん、それは今夜のフラグですか?
後悔するくらい好きにしちゃっていいんですね?
と、尋ねると、咲夜は良い笑顔で、はい、愛しの旦那様、なんて言いやがった。
くそぅ、どうしてやろうか。
夜。
「――――――!、ひ、ぁ……あ゛」
声にならない悲鳴を上げて、咲夜が体の下で痙攣している。
うつ伏せのまま尻だけ上げて、シーツを涙と涎と汗と愛液でグチャグチャにしながら震えている。
何とか体勢を保っているのだって、俺が腰を掴んでいるからであって、手を離せば直ぐにでも
倒れるだろう。
「―――あ、だん、ら、ぁ、ひぁぁ、ぉぁ、ああ、ぁっ」
「咲夜っ、可愛いな。咲夜、出すよ、また、子宮、一杯に……ッ!」
「………ぁ、ッ、―――ぃぁ、あー………」
ビクン、と一層震えて、膣が収縮する。大きく達したようだ。
体に力が入ってないくせに、ここだけは最初から変わらず働き続けていた。
最初は盛大に喘いでいた咲夜も、何度絶頂を迎えた頃からか体に抱きつくだけで何も言わずに震える
だけになった。それでも加減しなかったら、力も抜けて突く度に口から音を漏らすだけになった。
どうやらイキっぱなしで頭がトんでしまったらしい。
止めてやる気は無い。気絶するまで、と言われたし。
というか止めたくない。咲夜が可愛い。もっとこうしていたい。
咲夜の顔を見る為に、結合部を支点に半回転。正常位の体勢へ。
「―――ホント、咲夜は可愛いな」
「………ふぁ、ぁ、だんな………さま、ぁ………」
「……もっと、しよう。咲夜が壊れる寸前まで、たくさんしよう」
「―――ぁ、ふぁぃ………」
水差しから水を口に含み、咲夜に口付けして少しずつ送り込む。
けれど、休憩なんてさせてやらない。咲夜の体をかき抱いて、精液まみれの子宮に亀頭を叩きつける。
「ん゛、っ、んぉ………ぷぁ、あ゛、あっ、ぁあ゛、ひゅご、ぃ、ひぃぃ……」
「咲夜、最後も中に出すよ。咲夜の一番奥に、咲夜の卵子、弾けるくらい……っ」
「ぃ、ひぃ、ぃあ゛、あっ、あっ、あ、あ゛、っ!」
子宮口に亀頭をはめ込むように押し付けて、射精した。
既に一杯になってる子宮に、更に注ぎ込んで破裂しないかと馬鹿な事を考えながら、今日一番放出した。
「あ、あ、あっ、ひ、あ゛、あ゛、あ゛ー―――っ………………!」
ブリッジみたいに背中を弓なりに曲げて、
舌を突き出しながら顔を遠くに向けて、
最後に声をありったけ振り絞って、
咲夜は意識をトばしていた。
カクン。
体が崩れる。
お互いの体液でドロドロのシーツに、咲夜が倒れこむ。
それを見届けてから、俺も隣に突っ伏した。
真横には目を瞑っている咲夜の顔。シーツはにちゃりと水音がした。
位置的には咲夜の涙と涎だろうか。汗も混じっているだろう。
取り替える気にもならない。
明日は、全員を相手にこんな事をしなきゃならないのかと考えつつ、目を閉じた。
3スレ>>710 ロダicyanecyo_0224.txt
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