創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

STSとしてのインテリジェントデザイン

「地球と宇宙を探求する方法がひとつしかないという仮定に挑戦してきた」STS


歴史学者/STS学者Sharon Traweekは自らの研究分野について、次のように書いている。
Over the last twenty-five years our work has come to be read as authoritative, we have come to be seen as experts, and the fields of inquiry we launched have been situated in the curriculum for the next generation. We have challenged the assumption that patients, clients, and users have no useful knowledge. We have challenged the assumption that there is only one way of doing things right, that there is only one way to investigate our social worlds or to investigate the earth and the universe where we live. We have challenged some fundamental assumptions about the way knowledge is crafted.

過去25年間、我々の業績は権威として読まれるようになり、我々は専門家として見られるようになり、我々が立ち上げた探求分野は次世代のカリキュラムに位置するようになった。我々は、患者やクライアントやユーザが有益な知識持っていないという仮定に挑戦してきた。我々は、正しいことをやる方法が一つしかないという仮定や、社会的世界の探求方法あるいは我々が住む地球と宇宙を探求する方法がひとつしかないという仮定に挑戦してきた。我々は知識が構築される方法についての根本的仮定に挑戦してきた。

[ Sharon Traweek:"WARNING SIGNS: Acting on Images" , 1999 via Norman Levitt ]

これが書かれた1999年から6年後の、2005年にSTS学者Steve Fullerが方法論的自然主義を拒否し、インテリジェントデザインを支援している。1987年頃から存在するインテリジェントデザイン運動そのものは、過去25年にわたり、科学の原則たる方法論的自然主義に挑戦し続けている。まさしく、インテリジェントデザイン運動も、「我々が住む地球と宇宙を探求する方法がひとつしかないという仮定に挑戦してきた。」

社会文化分析学者Andrew Rossは「量子革命」により、どうして、幾百万の人々が真剣に受け取っている、形而上学的な生命の理論と説明を、科学者と呼ばれる少数の力ある人々によって無視あるい排除できるのか」という問いが正統性を持てるようになったと言う。
On another front, the relaxing effect of the quantum revolution on science's older certitudes about nature has also muddied the waters of rationalism's exclusion of the non-rational. As a result, proponents of metaphysics have enjoyed more legitimacy in recent years than in recent centuries to be able to ask the question; Why is science better as a form of organized knowledge about the object world than metaphysical explanation of the world that appear to be more comprehensive? Or, to put it another way, how can metaphysical life theories and explanations taken seriously by millions be ignored or excluded by a small group of powerful people called 'scientists'?

別の前線では、自然界についての科学の古い信用に対する、量子革命の弛緩効果で、非合理を排除する合理主義の問題を複雑にした。結果として、形而上学の主唱者たちは、ここ数世紀よりもここ数年は、次のことを問うことの正統性を享受している。「何故科学は、客観世界の組織化された知識の形態として、より包括的だと思われる世界の形而上学的説明よりベターなのか」あるいは別の言い方をするなら「どうして、幾百万の人々が真剣に受け取っている、形而上学的な生命の理論と説明を、科学者と呼ばれる少数の力ある人々によって無視あるい排除できるのか」

[ Andrew Ross: "Strange Weather: Culture, Science, and Technology in the Age of Limits" (1991) ]

これはニセ医療を擁護する記述だが、神への言及を求める創造論者たちも同じことを言いそうだ。







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