創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

誤謬・詭弁

完璧なソリューション信念


「現実的なソリューションと、理想的なソリューションを対置し、『完全な世界』あるいは『不可能な標準』を比較した結果として、現実的ソリューションを、棄却あるいは軽視する」ニルヴァーナ詭弁あるいは完璧なソリューション詭弁がある。

これは意図的に使えば詭弁だが、そもそも「すべての問題に対して常に正しいまたは完璧な解決策があり、それを見つけなければ、結果は壊滅的である」という信念を持っている場合がある。この信念が存在していて、それが非合理思考を生み、さらには不幸感につながることが半世紀前から指摘されてきた。
There is much evidence in the literature suggesting that the way people interpret their life circumstances has a lot to do with the way they feel about life. ... Certain beliefs used to interpret events tend to lead to irrational thought. Ellis identifies 11 such irrational beliefs: ...

11. There is always a right or perfect solution to every problem, and it must be found or the results will be catastrophic.

According to Ellis, these beliefs cause distortions in perceptions and irrational thinking. Irrational thinking, in turn, leads to unhappiness. For example, let us focus on the last belief ("there is always a right or perfect solution to every problem, and it must be found or the results will be catastrophic"). This belief causes irrational thinking because, in reality, there is no such perfect solution to any problem. Any problem can be solved through a variety of ways. The effectiveness of any one solu-tion is highly dependent on the theoretical approach used to judge effectiveness. Insistence on finding the perfect solution leads people to judge effectiveness from one narrow perspective. Deviations from standards as specified from that narrow perspective might cause the individual to be extracritical of many events and out-comes. This negativity forms the basis of the negative affect in many life domains, which in turn affects subjective well-being adversely.

人々が「自分の生活状況を解釈する方法」は、人々が「人生について感じる方法と多くの関係がある」ことを示唆する文献には多くの証拠がある。... 出来事を解釈するのに使われる特定の信念は、不合理な思考につながる傾向がある。Ellis (1962)

11. すべての問題に対して常に正しいまたは完璧な解決策があり、それを見つけなければ、結果は壊滅的である。

Ellis (1962)によれば、これらの信念は認識の歪みと不合理な思考を引き起こす。不合理な思考は不幸につながる。たとえば、最後の信念に焦点を当てよう(「すべての問題に対して常に正しいまたは完璧な解決策があり、それを見つける必要がある。そうしないと、結果は壊滅的である」)。この信念は不合理な思考を引き起こす。なぜなら実際には、問題に対するそのような完璧な解決策はないからである。問題はさまざまな方法で解決できる。どの解決策の有効性も、有効性を判断するために使用される理論的なアプローチに大きく依存する。完璧な解決策を見つけることに執着することで、人々は狭い視野から有効性を判断するようになる。その狭い視点から指定された標準からの逸脱は、個人が多くの出来事や結果に対して非常に批判的になる可能性がある。この否定性は、多くの生活領域における否定的な影響の基礎を形成し、それが主観的な幸福に悪影響を及ぼす。


Elllis, Albert: "Reason and emotion in psychology", New York: Lyle Stuart, 1962.

[ M. Joseph Sirgy: "The Psychology of Quality of Life: Hedonic Well-Being, Life Satisfaction, and Eudaimonia", Springer Science & Business Media, Jun 20, 2012, pp.158 - 159 ]
このAlbert Ellis(1913-2007)が1950年代から指摘してきた「完璧なソリューション信念と非合理思考」は、心理学の本で取り上げられてきた。

ただ、そのような信念を持つに至る理由などは定かではない。

なお、完璧なソリューションは、ソフトウェアの世界ではFrederick Brooksの言う「銀の弾丸」である。もちろん、そんなものはない





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