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地球中心論者Robert Sungenis


Robert A. Sungenisは1955年生まれとされる、米国の伝統的カトリックの聖職者で、地球中心説を宣伝している。

Religion News ServiceのDru Sefton(2006)によれば...
Robert Sungenisの宇宙の中心は文字通り、地球である。「キミの宇宙もそうだ」と彼は言う。Sungenisは地球中心論者である。彼は地球が太陽を周回するのではなく、太陽が地球を周回してると主張する。彼は、物理学と聖書が、広大な宇宙が我々の周りを周回していることを示しているという。我々はすべての中心、自転しない惑星上にいる。

彼は「ガリレオは間違っていた」という1000ページの本を完成させたところだ。それは、読者に「聖書にその場を与え、科学が完全に解き放たれているわけではないことを示している」と読者に納得させることを求める最初の本である。

地球中心説は、インテリジェントデザインあるいは反進化論運動の、知名度の低い従兄弟である、いずれも、社会に対して科学への信頼に疑問を投げかけ、代わりに宗教を使って私たちがここにたどり着いた方法を説明する。

[ Dru Sefton (Religion News Service): "In this world view, the sun revolves around the earth" (2006/03/30) on Times-News ]

はるか過去に消え去った地球中心説だが、RationalWikiの記事が書いているように、アドホックな仮説をつぎ込んで、観測事実と反しないようにすることで、否定することが困難になっている。
物理学者Lawrence Kraussは「地球中心説とは。。」とため息をつく。彼はCase Western Reserve Universityの宇宙論及び宇宙物理学教育研究センター長であり、"Fear of Physics: A Guide for the Perplexed"などの本を執筆している。「何が働くのか?科学だ。地球中心説はそうではない。それで終わりだ。証拠と無関係に何かを信じる人々を納得させるのは困難であることを、長年にわたって学んできた。」クリーブランド州に住むKraussは言う。

ペンシルベニア州Greencastleに住むSungenisにとって証拠は摩擦である。ここ数年、彼のCatholic Apologetics Internationalのウェブサイト(www.catholicintl.com)では、地球中心説を否定するか、太陽中心説を証明した人に1000ドルの賞金を出すと言っている。「多くの挑戦があり、真剣なのもあれば、辛辣なものもある」が、誰も彼を満足させた者はおらず「大半が証明できないことを認める。」

彼は地球が自転していることの証明もないと言う。しかし、有名なフーコーの振り子はおどうだろうか?24時間で周回していく振り子は、地球の自転を示していないのだろうか?地球が自遅延しなければ、振り子は周回しない。

「そんなことはない。恒星が引っ張ているとか、振り子を回転させる何らかの力が働いているのだ。」とSungenisは言う。Sungenisにとってフーコーの振り子が証明すことは、科学には証明できないことが多くあるということだけだ。証明がなければ、聖書が答えになる。

[ Dru Sefton (Religion News Service): "In this world view, the sun revolves around the earth" (2006/03/30) on Times-News ]
正しくは24時間/sin(緯度)だが...

そのような反証不可能な実装をしている地球中心論者のRobert Sungenisは大学の途中で、物理学から宗教学へ方向転換した人物である。
Sungenisのバックグラウンドは神学と科学の両方にある。彼は「George Washington Universityで物理学を専攻したが、George Washington Universityで宗教学の学士を取得し、フィラデルフィアのWestminster Theological Seminaryで宗教学の修士を取得した」と述べた。そして、彼は今年、Calamus International Universityで宗教学の博士学位を取得した。CalamusInternational Universityは、そのウエブサイトで「非伝統的施設」としての地位を確立している。

約4年前、Sungenisは物理学者Gerardus BouwによるGeocentrirityを読んだ。「それを読んで、私は厚くなった」Sungenisは語った。彼はニコラス・コペルニクスの仕事を再考するようになった。ニコラウス・コペルニクスは、天動説あるいは地球中心体系に対して太陽中心説を進めたポーランドの天文学者である。

「アインシュタインは宇宙のどの点でも中心として機能できると、中心はないと言った。もしそうなら、アインシュタインはコペルニクスを弱体化させた。どちらも証明できない。」とSungenisは言う。ただし、ヨシュア記10章13節で、主の命令で一時的に太陽が「中天にとどまった」など幾つかの節で、地球ではなく太陽を動くものとして言及しているところがある。

地球中心説の支持者の数についての統計はない。Sugenisは「国内的にも国際的にも確実に成長している」と考えていると語った。

[ Dru Sefton (Religion News Service): "In this world view, the sun revolves around the earth" (2006/03/30) on Times-News ]

確かに地球中心論者はSungenisだけではない。
Marshall Hallはその一人である。彼は1960年代から探求を続けており、1997年にウェブサイトwww.fixedearth.comを立ち上げている。

Hallは地球中心説が容易に支持者を得られないことをわかっている。「通常の反応は、頭おかしいだろうというものだ」と彼はジョージア州Corneliaから語った。そのため、彼はときどき、次のようなイラストストーリーを使う「キミはワシントンD.C.からサンフランシスコに旅行したいと考えている。地球が自転しているなら、ヘリコプターをホバリングしていればいい。東海岸で数時間待てば、西海岸は足元に来るだろう」

宇宙物理学者で聖書研究者のF C. Newmanは次のように応える。「ヘリコプターは時速数百マイルで地球の大気とともに東に移動している。そのため、ヘリコプターは実際にはその動きを打ち消すために、に時速数百マイルを西に移動する必要がある、そうしれば、サンフランシスコは数時間後に現れるだろう」>

[ Dru Sefton (Religion News Service): "In this world view, the sun revolves around the earth" (2006/03/30) on Times-News ]
しかし、誰が何を主張しようとも、地球中心説はクラックポットサイエンスでしかないことに変わりはない。
Newmanは地球中心説をクラックポットサイエンスと呼ぶ。彼はCornell Universityで宇宙物理学の博士学位を取得し、ペンシルバニア州のHatfieldにあるiblical Theological Seminaryで旧約聖書の修士学位を取得した。Newmanにとって、科学は方程式を通してそれ自体を明らかにするものである。たとえば重力。「ガリレオは比較的曖昧に認識していた。ニュートンはそのための方程式を作った。これらの方程式が宇宙旅行の基礎となっている。そのことは、科学が証明できるものと同様に、照明されている。」とNewmanは言う。多くの話題について科学者たちは異なる意見を持っている。Newmanは言う。「たとえば私は進化よりインテリジェントデザインが好きだ。」

一方、Sungenisは「人々が地球中心論者を地球平板論者に分類しないようにしてほしい」と考えている。

[ Dru Sefton (Religion News Service): "In this world view, the sun revolves around the earth" (2006/03/30) on Times-News ]
Sungenisは自分が地球平板論者と同類ではないと思っているようだ。しかし、地球平板論者と対峙したとき、おそらく彼は地球平板説を否定することも、地球中心説を証明することも不可能なはずだ。いずれも観測事実に反しないようにアドホックな仮説を積み上げて、反証不可能となっているからだ。

ということで、Dru Seftonは次のように記事をしめくくる。
英国の物理学者で著作家のAlec MacAndrewは「地球が太陽を公転し、地軸を中心に自転していることは、専門の科学者に関する限り解決済み」であることを確信している。さらに、MacAndrewは「書は科学的な議論に関与していない-まったくない」という。

あるいは、ガリレオが16世紀のCaesar Baronius教皇の言葉「聖書は天国へ行く方法を教えるために書かれたのであって、天界の運行を示すために書かれたわけではない」を引用したことは有名である。 [ Dru Sefton (Religion News Service): "In this world view, the sun revolves around the earth" (2006/03/30) on Times-News ]






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