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地球平板説の月面と月の満ち欠けと月蝕

平板地球のどこから見ても同じ月面が見える

電磁加速と称する、光は曲がるというアイデアにより、平板地球のどこから見上げても同じ月面が見える。
A consequence of this paradigm of upwardly bending light is that the observer will always see the nearside (underside) of the celestial bodies. ... Essentially the light from the moon cascades straight down and arcs as it approaches the earth, so that at any viewpoint, we see the face of the moon that is facing straight down. This scheme also predicts that the image of the Moon will be flipped upside-down between rising and setting, or as seen in the North and South.

光を上に曲げるこのパラダイムの結果として、観察者は常に天体の裏側 (下側) を見れる。 ... 基本的に、月からの光はまっすぐ下に流れ、弧を描きながら地球に近づきます。そのため、どの視点からでも、真下を向いている月面を見れる。このスキームはまた、月のイメージが昇りと沈む間で逆さまに、または北と南で見られるように反転すると予測する。

[ Flat Eath Society: "Electromagnetic Acceleration ]


月出・月没など、太陽と同様。なので、水平方向にも月光は曲がっているはずだが、地球平板説では考慮されていない。

光線を曲げることによる満ち欠け

通常世界の月の満ち欠けは以下のようなものである。


これを平板地球で再現するには次のように月が照らされる必要がある。


そこで、地球平板説は太陽光線を曲げることと、月の軌道面を傾けることで、それを実現しようとした。
When one observes the phases of the Moon they are seeing the Moon's day and night, a shadow created from the Sun illuminating half of the spherical Moon at any one time. As depicted in the previous section, due to EA we are always observing the nearside (or underside) of the Moon. The curved rays of the Sun results in the phases upon the Moon's surface. The plane of the Moon's route is at an inclination to the plane of the Sun's ecliptic, with its highest side opposite from the Sun.

月の満ち欠けを観察するとき、我々は、太陽から作られた影と、常に球形の月の半分を照らすことでできる月の昼と夜を見ている。前節で示したように、電磁加速のおかげで、我々は常に月の裏側 (または下側) を観測している。 曲がった太陽光線は、月の表面に満ち欠けをもたらす。月の軌道平面は、太陽の黄道面に対して傾斜しており、その最も高い点は太陽の反対側にある。



[ Flat Eath Society: "Electromagnetic Acceleration ]

ここでは、曲がった光線については、鉛直断面のみが示されている。これのどこに月が位置するかは描かれず、黄道面に対して傾きを持つ月の軌道面の絵が別に描かれている。

これは、実際にはこの2つの図のようにはなっていないことによる。月と太陽の高度が同じところで半月を実現しようとすると、太陽から月へ向かって鉛直断面内では光が直進する必要がある。さらに、水平方向に太陽光線を曲げる必要がある。結果として、以下のような光線経路にならざるをえない。


なぜ太陽光線がそのように曲がるか説明をつけようもない。それをさておいても、かなり不自然な光線の曲がりである。


月蝕

月は平板地球の上空を周回するので、地球の影に入ることはない。そこで、地球平板説では、太陽光線を曲げることで、太陽光線が到達できない場所をつくり、そこに月蝕時の月を配置することで、月蝕のようなものを作り出す。
As seen in the above, both the Moon and Sun follow similar paths near the ecliptic. On large scales light is curving upwards, as per Flat Earth's celestial model of Electromagnetic Acceleration. The Earth's presence limits the extent of the outward parabolic rays. The Lunar Eclipse occurs on an occasion when the Moon is on the opposite side of the ecliptic from the Sun and its diurnal circular path temporarily wanders "out of bounds," beyond the vertical rays of the Sun.

上記に見られるように、月と太陽の両方が黄道の近くで同様の経路をたどる。 大規模なスケールでは、地球平板説の天体モデルである電磁加速に従って、光は上向きに曲がる。地球の存在により、外向きの放物線の範囲が制限される。月蝕は、月が黄道の太陽と反対側にあり、その周回軌道太陽光線を超えて一時的に「範囲外」にさまよいているときに発生する。

[ Flat Earth Society: "Lunar Eclipse due to Electromagnetic Acceleration ]

以下のような領域が太陽光線の及ぶ範囲ということになる。


これで、おおよそ月蝕を再現できそうに見えるが、そうはいかない。

実際の月蝕は次のように見えるが...

[ (wikimedia commons "Lunar Eclipse Sequence on Winter Solstice Dec 21 2010" ]

地球平板説で再現される月蝕は、以下のように、満ち欠けに近いものになる。

月からの光は上記のように曲がることになっているので、平板地球上のどこから見ても、球面を真下から見たのと同じ月が見える。


したがって、これをさらに修正し、見た目の月蝕の再現する方法はなく、実際、見出されていない。
光が曲がらないとどう見えるのか

光線を曲げることで、月を平板地球上のどこから見ても、月を真下から見上げた同じ月面が見えるようにしている地球平板説。もし、月からの光が曲がらないとどうなるかというと...

観測点を月の北側・真下・南側の3点とすると


場所により月蝕の形が異なることになる。以下は、月から緯度±10度の地点からの月蝕;

それらしく見えるのは南側のみ。それでもほぼ円形な地球の影とは同じにならない。

地球平板論者が「月蝕を模型で再現」する場合、この南側から見たことに相当する視点で、月に見立てた球体に光をあてる。そして、あたかも平板地球のどこから見てもそのように見えると印象付ける。


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