創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

批判サイド > 創造論者の主張

Claim CB811:
Evolutionist Gavin de Beer (1971) has shown that homologous structures arise from different, nonhomologous genes, which means that they cannot be derived from common ancestors.

進化論者Gavin de Beer[1971]は相同な構造が、異なる、相同ではない遺伝子によって生じることを示した。これは共通祖先からの子孫ではありえないことを意味する。
Response:
  1. de Beerが論を展開したのは1971年のことだった。これはDNA操作によって遺伝子を直接に調べることができるようになる前である。したがって、de Beerの結論(及び本質的に同じ論を立てたHardy[1965]の結論)は、間接的証拠に基づくものだった。その後、相同構造の発達に関与した同様の多くの遺伝子が発見された[see, e.g., Carroll 2005]。

    確かに、de Beerが挙げた例のうち、詳細には説明がついていないものがある。たとえば、幾つかの器官は、胚の組織の異なるレイヤーから生じる相同性だと考えられる。しかし、そのような事例が説明されていないとしても、それが説明不可能というわけではない。我々は今では、固有のシグナル化学物質が存在すれば、身体の多くの部に、成長を刺激される器官があることを知っている(たとえば、ハエの羽の上にできる眼)。したがって、異なる領域から生じる相同器官が、シグナルタンパク質を表現する遺伝子の突然編によって生じたかもしれない。

    鳥と四足恐竜の指の発達は、発達過程での、いかに小さな違いが、成体に大きな違いをもたらしうるかの例を示している。
References:
  1. Carroll, Sean B. 2005. Endless Forms Most Beautiful. New York: W. W. Norton.
  2. de Beer, Gavin. 1971. Homology, an unsolved problem. Oxford Biology Readers, J.J. Head and O.E. Lowenstein, eds., Oxford University Press. Reprinted (abridged) in Ridley, Mark, 1997. Evolution. Oxford University Press, 211-221.
  3. Hardy, Alister. 1965. The Living Stream, New York: Harper & Row, pp. 209-219.
Further Readings:
Carroll, Sean B. 2005. Endless Forms Most Beautiful. New York: W. W. Norton.


オリジナルページ

これはIndex to Creationist Claims, edited by Mark Isaakの和訳です。




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