Dr. Walt Brownはノアの洪水の水源として、Hydroplate Theoryというアイデアを提示した。
We can see on our planets, seventeen very strange features, which can now be systematically explained, as a result of catastrophic global flood whose water was erupted from subterranean chambers with energy release exceeding the explosion of ten billion hydrogen bombs. ....
我々の惑星には17の非常に奇妙な特徴があるが、今やこれらは系統的に説明できる。100億の水爆の爆発を超えるエネルギーの放出とともに、地下洞から噴出した水による全地球的破滅的洪水の結果として。..
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要約すると
- 地球には巨大な大陸があった
- 地下10マイルにある互いにつながった地下洞に水が貯えられていた。
- 水にはその上の10マイルの地殻の圧力が加わっていた
- 水圧で、地殻にもストレスがかかっていた
- そして、あるとき微細なクラックが地殻に入り、秒速3マイルで亀裂は広がって2時間で地球を一周
- 上空で冷やされた水は氷となって落下し、氷河期を起こす
- 盛り上がった亀裂をすべり落ちるように大陸プレートが移動。大西洋の海嶺を含む海底地形を形成。
- 大陸プレートは時速45マイルまで加速
- 噴出した水が現在の海洋の水となる
なんと、氷河期から大陸移動まで一気に始末をつけてしまうというお話。欠点を挙げ始めればきりがない。
+少なくとも地殻を構成する岩石は水には浮かない。水はノアの時代よりも前に地表へと押し出される。あるいはアダムの時代に。
+1マイルの深さであっても、地球は非常に高温である[ある試錐孔では、地下5656マイルで260〜270℃, Bram et al. 1995]。地下に貯えられた水は加熱される。さらにVapor Canopy Modelと同様に大気上層から落下する水のエネルギーが加わる。ノアはゆであがってしまう。
+放出された水は亀裂の両側を浸食し、あまり成層されない玄武岩の浸蝕された堆積物が生産される。これらの多くは亀裂近くに集中するが、一部は水とともに数千マイル彼方へ飛ばされる。(ノアは雨と共に落下する岩にも困ったことだろう)
[創造論者の主張: CH420 ハイドロプレート理論 ]
それはそれとして、ここで注目すべきは、Dr. Walt BrownがこのHydroplate Theoryにおいて:
- 水を貯え、互いにつながっている地下10マイルのChamber(小室・洞)ができた原因をまったく説明しない。掟に従い、初期状態を物理法則を無視して想定する。
- 洪水は神様の介在なしに自動的に発生する。神様は黙ってみているだけで、地殻の亀裂から破滅的な状況が発生する
Dr. Walt Brownは
The Bible says that “all the fountains of the great deep burst open in one day.."
聖書は言う「この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた。
とは言うものの、神様については言及しない。
洪水地質学の言うノアの洪水とは、現象としては旧約聖書創世記7章の記述に従うが、創世記6章7節「主は言われた。『わたしは人を創造したが、これを地上からぬぐい去ろう。人だけでなく、家畜も這うものも空の鳥も。わたしはこれらを造ったことを後悔する。』」のような意図的なものではない。あくまでも地球の初期条件から必然的に導かれる自然現象である。あえて言うなら、&bold(){創造6日の時点でノアの洪水は神様によってビルトインされていた}。
創造科学の掟とは:
- 創造6日間は物理法則を無視してよい。どんな初期状態を作ってもよい
- その後は、物理法則は完全に有効である
- 神様は直接介入しない
というものだということを、非常に明瞭に示している例と言えるだろう。