唯物論の社会的影響は破滅的である。症状として、それらの結果は確かに対処の意味がある。しかしながら、唯物論を撃破するには、それを元から絶たねばならないことがわかっている。その元は科学的唯物論である。これはまさに我々の戦略である。優勢な唯物論的科学を巨木として見れば、我々の戦略は"Wedge" (くさび)として機能し、比較的小さくても、最も弱いポイントに適用すれば、幹に分割できるように意図している。この戦略のまさに始まりは、1991年の"Darwinism on Trial"および"Reason in the Balance and Defeatng Darwinism by Opening Minds"におけるPhillip Johnsonのダーウィニズム批判であった。Johnsonの本に続いて非常にうまくいったのがMichael Beheの"Darwin's Black Box"である。我々はこの勢いにのって、インテリジェントデザイン理論と呼ぶ唯物論的科学理論の肯定的科学的代替理論でくさびを広げる。デザイン理論は唯物論的世界観の息苦しい支配をくつがえし、かつキリスト教と有神論の確信と調和した科学に置き換えることを約束する。
ウェッジ戦略は3つの独立したフェーズに分割できるが、それはラフなものであり、厳密に時間順ではない。適切な支持があればフェーズIとIIの目的の多くをこの5年(1999-2003)で達成できると信じている。そして、フェーズ3が始まる。
- Phase I. 科学的研究と執筆と広報
- Phase II. 広報と世論形成
- Phase III. 文化的対決と一新
フェーズIは、この後に続くすべてにの不可欠の部分である。しっかりとして学識と研究と議論がなければ、プロジェクトは説得するのではなく、洗脳しようとするだけになってしまうであろう。我々が科学史から学んだことは、反対する勢力を数で圧倒する必要はないということである。科学革命はふつうは普及している偏見のよって盲目になることがなく、急所すなわち、思考のシステムのヒンジとなる重大な論点において、創造的研究ができる少数の比較的若い科学者のグループによって始められる。従って、フェーズIでは、唯物論の建物にヒビを入れるであろうサイトでの活力ある執筆および研究を支援する。
フェーズIIの主たる目標は我々の考えを一般に受け入れさせる準備をすることである。適切に公表されなければ最良かつ最も真理である研究は読まれることもなく、使われることもない。この理由から、我々は、シンクタンクのリーダーや科学者や学者、議会スタッフやトークショーの司会者、大学や神学校の学長や評議会、将来のタレントや潜在的な学界の同盟者たちとともに、印刷物や放送における影響力のある個人を養成し確信させることにつとめる。政治、ジャーナリズムおよび公共政策における長き職歴により、Discovery Institute所長Bruce Chapmanは、貴重な知見とキーとなる署名記事執筆者やジャーナリストや政治のリーダーの知人をこのプロジェクトにもたらす。科学者や学者とメディアと政治の結合によってウェッジ戦略を比類なきものにし、単なる学術の枠内にとどまることを防ぐ。他の活動は、インテリジェントデザインとその含意についてのPBSドキュメンタリーの制作と一般向けの署名記事の出版を含む。影響力の大きいオピニオンメーカーに焦点をあわせ一方、我々は我々の天性の支援者たち、すなわちキリスト教徒たちの中に、一般の支援の拠点を築くことにつとめる。我々はこれを護教論セミナーを通じて行う。我々はより広い文化中の私たちの考えを「通俗化する」とともに、信者が信仰を裏付ける新しい科学的証拠を持てるように支援する。
フェーズIII. ひとたび研究と執筆が完成し、一般人がデザイン理論を受け入れる準備が整えば、我々は、枢要な学界への挑戦、学界で唯物論的科学の主唱者たちとの直接対決へ進む。さらに、我々は公立学校の理科のカリキュラムへのインテリジェントデザインの組み込みへの抵抗に対応する可能な法的支援を追求するだろう。デザイン理論への関心と広報と影響力により、科学的唯物論者をデザイン理論家との公開討論に引き込むことになるだろう。我々はその準備ができているだろう。社会科学および人文科学への強化により、我々は、唯物論の特定の社会的影響および科学の中でそれを支援するダーウィニズムの理論を指弾するようになるだろう。