ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

はじめに

本シナリオは謎解き要素のあるクローズドシナリオです。季節や地理には特に指定はなく、探索者同士が知り合いである必要はありません。
所要時間は2時間程度(キャラメイクは除く)となっております。推奨PL人数は1〜3人、生還難易度はやや優しめ〜普通となっております。推奨技能は<目星>とある程度の戦闘技能、準推奨技能は<薬学><生物学>です。
本シナリオの使用には特に制限を設けません。オンセ・オフセ問わずご自由にお使いください。なお、もし動画などにお使いいただける場合は、作者名を明記してご使用ください。もし作成の旨をコメントにてご一報いただけると、製作者が喜んで拝見しに参ります。
その他ご質問ございましたらコメント欄へお願いします。拝見次第返信させていただきます。

 

本シナリオの流れ

ある植物学者は、植物に関する研究にのめり込むうち、豊穣の邪神シュブ=ニグラスの存在を知り狂信するようになります。そして、夢の世界の中に彼女の祭壇と自身の研究所を兼ねた閉鎖空間を作り出し、定期的に生者を現実世界から召喚しては生贄に捧げていました。しかし、その悪事を察知した夢の神ヒュプノスが、犠牲者を助けるために空間に細工を加えました。そしてシナリオ導入にて、探索者たちは新たな犠牲者として空間内へと召喚され、脱出を目指すこととなります。

 

各種データ

探索者の人物や希望難易度に応じ、適宜変更してご覧ください。

NPC

少女(8歳くらい)
STR 5 CON 5 SIZ 5 INT 10 POW 15 DEX 9 APP 17 EDU 6 現在正気度 75 耐久力 5
探索者の味方となるNPCです。言葉を喋ることができませんが、探索者の言うことは理解でき、頷くなどのジェスチャーで意思疎通を行います。探索者が頼むなら技能ロールを行ってくれますが、すべての技能値は初期値として扱います。基本的に足手まといですが、彼女を生贄にすることで探索者が必ず生還できるルートが発生するスケープゴートでもあります。彼女が探索者より先に召喚された犠牲者なのか、ヒュプノスが用意した夢の存在なのかはKPの好みで設定してください。
 

神格及び神話生物

シュブ=ニグラス
お馴染み豊穣の黒山羊様です。シナリオ中では女神像(鬼子母神像)として存在しており、彼女から干渉してくることはありません。特定の条件を満たすと真の姿を現し、目撃した探索者に1D10/1D100のSANチェックが発生します。
黒い仔山羊の幼体
まだ幼い黒い仔山羊です。体の大きさこそ人間の大人ほどもあります(SIZ11)が、自力で動くことも探索者に危害を加える事もできない、極めて弱い存在です。
ザイトル・クァエの若木
STR 12 CON 8 SIZ18 INT 9 POW 7 DEX 7
移動不可 耐久14 db 1D6
<花の噛みつき>50 1D8+毎ラウンド1ポイントの酸ダメージ
<押しつぶし>75 1D4+db(1D6)
装甲:なし。毎ラウンド終了時に耐久が1D10自動回復する。
正気度減少値…1/1D6

狂信者が研究のため庭園に植えた、ザイクロトルに生息する肉食の植物です。まだ若木であるため、本来のデータよりも能力はかなり控えめになっています。

アーティファクト

ヘルメス・トリスメギストスの毒塵
ヘルメス・トリスメギストスの毒塵
地球外の生命体に対しては有害ですが、人体には全く無害な金色の粉末です。<薬学>では、人体に無害であることしか分かりません。
シュブ=ニグラスの乳
豊穣神シュブ=ニグラスの乳です。植物に与えると、常軌を逸した速度で成長させることができます。人間が飲むと人智を超えた力を手にすることができる一方で、肉体が変化し化け物に成り果ててしまう危険があります。
 

シナリオ本編

0. 空間内での特殊ルール

15分ごと(PL1人なら30分ごと)に、<CON×係数>ロールを行います。ロールの係数は5から始まり、失敗するごとに3、1と係数が下がっていきます。何らかの液体を飲むことで係数は5に戻ります。
失敗するごとに以下の描写・効果が発生します。
 CON×5…喉の渇きを覚える。
 CON×3…渇きが酷くなり、集中できなくなる。全技能値-10。
 CON×1…渇きに耐えられなくなる。手元にある液体を、強制的にひとつ飲まなくてはならない。液体が手元にない場合は、他のPC・NPCを襲うか自傷に走り、血を啜る。
 

1. 導入 はじめの部屋

ある日の夜、寝床に入り就寝したはずの探索者たちは、硬い床面の寝苦しさに目を覚まします。
着ているものは寝間着ではなく普段着慣れている服装で、持ち物は持っていません。
周囲を見回すと、打ちっぱなしのコンクリートでできた、無機質な正方形の部屋にいることが分かります。部屋の三方には扉があり、扉のない方の壁際にはガラクタが山と積まれています。
目を覚ました時点で、探索者は「一刻も早く帰りたいのなら、慈愛を捨てよ」と流麗な文字で書かれたメモを所持しています。
<目星>に成功するか宣言することで、裏面に「弱き者をも救いたいのなら、厳格さと慈愛を持て」と書かれていることに気づけます。

ガラクタの山を調べれば、壊れた園芸用具が打ち棄てられていると分かります。<目星>成功で即座に、失敗で15分かけて、赤黒く錆びたマチェットぐらついた脚立を見つけられます。マチェットに対し<医学>を振って成功すると、錆に混じって乾いた血がこびりついていることが分かり、0/1のSANチェックが発生します。
錆びたマチェットのダメージは1D2+db、技能は<大型ナイフ>で扱います。
また、ロール不要の情報として、がらくたに埋もれたベビーベッドがあるのを見つけられます。他の道具類が壊れている中、ベビーベッドは真新しい新品です。普通のベビーベッドよりもかなり大きく、大人一人が寝転がることができるサイズです。
 

2. 研究室

右手の扉は狂信者が研究に使っている部屋です。どこにでもあるようなドアノブつきの鉄製の押し戸で、鍵はかかっていません。<聞き耳>を振ると、室内には誰の気配もしないことが分かります。
室内ははじめの部屋コンクリートの部屋ですが、比較的清潔感があり、机と椅子、薬品棚、本棚があります。

机の上には、「劇薬は『情熱』に、除草剤は『追想』に、水は『再会』に」と書かれたメモがあります。メモの文字ははじめのメモと同じ筆跡です。
[KP情報]このメモは薬品棚の薬瓶の中身を表しており、瓶のラベルの色と彼岸花の花言葉が対応しています。

薬品棚はスチール製で、スライドのガラス戸には鍵がかけられています。ガラスを通して、赤・黄色・白のカラーラベルが貼られたいくつかの薬瓶と、ラベルの貼られていない空き瓶が入っているのが見えます。ガラス戸の鍵は3.女神像の部屋で手に入りますが、<鍵開け>に成功すれば開けることができます。ガラスを割って無理やり開けることもできますが、中にある薬瓶もいくつか割れてしまいます。探索者がガラスを割ることを提案した場合、GMはそのことを警告してあげるのが良いでしょう。

薬品棚のガラス戸を開けると、以下のアイテムを入手できます。ガラスを割った場合は入手数が()内の数になります
赤いラベルの瓶 3個(2個)
 …<薬学>で中身は硫酸だと分かります。かけたり飲んだりした場合は1D3+毎ラウンド1の酸ダメージが発生します。酸ダメージは皮膚についた場合は拭いたり洗い流したりするまで継続します。
黄色いラベルの瓶 3個(2個)
 …『ヘルメス・トリスメギストスの毒塵』を混ぜた水の瓶で、揺らすとキラキラ光る金色の液体に見えます。<薬学>に成功すると、人体には害が無さそうであること、<クトゥルフ神話>に成功すると異界の生物にダメージを与えることが出来るものであることを理解できます。(既に毒塵について知っている場合はロール不要で同一のものだと理解できます。)
白いラベルの瓶 3個(1個)
 …何の変哲もない真水です。<薬学>で真水だと分かります。
空き瓶 2個(1個)
 …ラベルも貼られておらず中身も入っていないガラス瓶です。5.柘榴の実で黒山羊の乳を集めるのに使用できます。

本棚には、様々な大きさ・厚さの本がぎっしりと詰まっています。<図書館>で、これらの本が初心者向けの園芸の雑誌から植生に関する論文まで専門性は様々ですが、いずれも植物に関わるものであるという傾向を読み取れます。
資料を探す場合、誰かのノートを見つけることができます。また、PLから「花や花言葉の図鑑を探したい」等の提案があった場合、花言葉図鑑を見つけることができます。資料を見つけるには<目星><図書館>を振り、成功すると時間を消費せずに、失敗すると15分時間が経過します。

誰かのノート…B5サイズの大学ノートです。筆跡は右上がりの細い文字で、始めのメモのものとは異なります。以下の内容を読むことができます。
「母なる大地の女神は、母性と豊穣をつかさどる偉大な神である。伝承や民話に登場する神や妖かしの中にも、彼女に通ずる様な記述が見られるものが存在する。主に自身の子供に対する深い慈愛や、吐息・足跡・涙や乳などの分泌物に宿る豊穣の力などに由来すると考えられる。ただし、彼女の豊穣の力が必ずしも人体にも有益であるとは限らない」
文章の側には、スケッチが描かれています。先端が蹄のようになった足と無数の触手を持つ爛れた大木のような化物(シュブ=ニグラス)のスケッチで、見た者は0/1のSANチェックが発生します。

花言葉図鑑…どこの書店でも売っているような市販の花言葉図鑑です。「彼岸花」について調べると、以下の内容を読むことができます。
「彼岸花は日本では不吉な花として忌み嫌われるが、西洋ではそのような考えはあまりなく、深い赤色から「情熱」を象徴する花であるとされる。また、赤色ばかりでなく、黄色や白のものも存在する。それぞれ、黄色は『追想』、白は『また会う日を楽しみに』といった花言葉を持つ」
 

3. 女神像の部屋

[KP情報]この部屋にある少年の死体は、探索者の前にこの空間に閉じ込められた人物によって、容易に逃げられないよう脚を傷つけられた上で生贄に捧げられました。彼は這って逃げようとしましたが扉は閂で閉ざされて開かず、活性化した女神像(シュブ=ニグラス)に吸い殺されてしまいました。生贄に捧げた本人はすでに脱出に成功しており、この空間にはもう居ません。彼の存在は、探索者にノーマルエンドの存在を暗示する手がかりとなっています。

扉は頑丈な分厚い鉄扉で、引き戸です。扉にははじめの部屋側からかけられる閂がついていますが、現在はかかっていません。
扉には紙が貼られており、『愛し子を捧げよ 女神は汝の願いに応える』と書かれています。
<聞き耳>に成功すると、物音はしないものの、扉の向こうから血の匂いがするのに気づきます。
扉を開けると、扉のすぐ側に死体が倒れているのを目にすることになります。死体は10歳にも満たないであろう少年のもので、血塗れの服を纏っており、ミイラのごとく干からびています。死体を目撃すると0/1D4+1のSANチェックが発生します。
少年の死体に<医学>で、彼の身体に「両足にマチェットによる無数の刺し傷」と、「背中にひとつだけ大きな噛傷」があることが分かります。咬傷に<生物学>を振ると、その歯形がいかなる地球上の生物のものとも合致しないことがわかります。
少年の死体を調べると、血塗れになった小さな絵本をポケットの中から見つけることができます。所々読めなくなっていますが、内容は以下のとおりです。
「昔々、あるところに■い女神さまがおりました。女神さまは毎■、人間のこどもをさらって食べていました。ある日、えらい神様は、女神さまをこらしめようと、女神さまのこ■もをさらって、隠してし■いました。女神さ■はたいそう悲しんで、もうにんげんのこどもを食べないと泣きながら神様に約■し、それからずっと■■を食べるようになりました。神様は女神さまを許してあげたそうな。めでたしめ■たし」
[KP情報]この絵本は、『鬼子母神と釈迦』の逸話がもとになっています。KPが適切だと思うなら、<歴史>などのロールを行い、探索者がその逸話について知っていることにしても構いません。

また、扉の前の彼の死体から部屋の奥へと引きずったような血痕がまっすぐに続いています。扉の低い位置には、血塗れの小さな手形がいくつもついています。<医学>の情報を得た上で<アイデア>に成功すれば、少年が『両足を刺され歩けない状態で、それでも懸命に出口へと這って行き扉を引っ掻いていた』光景を思い描いてしまい、1/1D3のSANチェックが発生します。

部屋の奥には4mほどの大きな石像があります。ふくよかな体つきの和風の女神の像ですが、顔は恐ろしげに歪み足元を睨みつけています。腕には、弱々しく蠢く黒い触手の塊(黒い仔山羊の幼体)を大切そうに抱いています。女神像と仔山羊ベビーを見た者は1D2/1D8のSANチェックを行います。
像の台座には、何かを供えられそうな皿形のくぼみがあります。
女神像のすぐ側には、小さな鍵(2の部屋の薬品棚の鍵)が落ちています。

少年の持っていた絵本の通りに、女神像の子供である仔山羊の幼体を取り上げ、彼女の目の届かないところへ連れて行けばイベントが発生します(→5.柘榴の実)。
幼体は高い位置で抱かれているので、抱き上げるにははじめの部屋にあった脚立に登り、幼体のSIZ11と抱き上げる探索者のSTRとで<SIZvsSTR>対抗ロールを行います。この時、脚立を誰かが支えていないと足場が不安定になり、ロールに-20の補正がかかります。成功すれば幼体を抱いて安全に脚立を降りることができますが、失敗するとバランスを崩して落ち、PCは1D6のダメージを受けます。
マチェット等で故意に傷つけたり硫酸や毒塵の水をかけたりして幼体に故意に危害を加えると、シュブ=ニグラスが活性化する危険があります。(→6. 女神の怒り)

また、NPCの少女を生贄として部屋に閉じ込めた場合は、ノーマルエンドとなります。(→7.邪神への捧げ物)
 

4. 庭園

最初の部屋の左の扉は、庭園へと続いています。扉は鉄製の引き戸で、曇りガラスの小窓がついており、人工のものではない明るい光が差し込んでいます。<聞き耳>に成功すると、風の音を聞きます。
庭園は脈絡のない植物をきまぐれに植えたような様相で、素人目に見ても観賞用に整えられたものではないと分かりますが、手入れはきちんとされており、植物はどれも元気です。ありふれた野の花から地球には存在しないものまで様々な植物が植えられていますが、特に彼岸花が多く、赤色が目を引きます。<目星>に成功すると、これらの彼岸花が赤いものばかりでなく、黄色や白のものも混じっていると分かります。
そして、彼岸花に囲まれるようにして、少女がひとり、丸くなって眠りこけています。声をかけたり揺すったりすれば、少女はすぐに目を覚まします。彼女は言葉を理解することはできますが、喋ることができないので、探索者への受け答えは全てジェスチャーで行います。余程ひどい態度を取らない限り、彼女は探索者たちに従順で、嘘をついたりすることはありません。この空間のことや自分がここに来た経緯については全く覚えていません。探索者たちと自分がこの空間から脱出するため、積極的に探索者たちを手伝おうとします。

庭園の周囲は、高い柵で囲まれており、さらに柵の向こうは深い霧に包まれていて全く見通すことができません。柵を越えられたとしても、地理の分からない場所で濃霧の中に踏み出すことは危険だと分かるでしょう。

庭園を見渡せば、奥に続く小道を見つけられます。小道の入り口には紫色の花をつけた植物のアーチがありますが、これは実は神話生物『ザイトル・クァエ』の若木で、不用意にアーチを潜ろうとすれば不意打ちを受けます。アーチに対して<目星><生物学>に成功すると、アーチの植物がひとりでに動き、悪意を持って探索者たちに襲いかかろうとしていることに事前に気づけます。動いているザイトル・クァエを見た探索者は、1/1D6のSANチェックを行います。
小道の先に進むには、ザイトル・クァエを倒さなくてはなりません。ザイトル・クァエは移動できないので、逃走はロール無しで行えます。
<こぶし>または<投擲>に成功すると、除草剤(ヘルメス・トリスメギストスの毒塵水)をかけることができます。毒塵水をかけられると、ザイトル・クァエの若木は即座に枯れ、戦闘は終了します。

若木を倒した後、小道に入ることができます。道の奥は小さな広場があり、赤い花を咲かせた一本の低木が生えています。<生物学>で、この木が柘榴の木であることが分かります。この時点では、実は成っていません。
 

5. 柘榴の実

3.女神像の部屋で仔山羊の幼体をさらい、女神像の目から見えないよう別の部屋に連れて行く(はじめの部屋のベビーベッドが最もお手軽)と、女神像の両目から真っ黒な液体が涙のように流れ出します。2.研究室の棚から持ってきた空き瓶に受けることができます。
この液体は『シュブ=ニグラスの乳』で、植物を急激に成長させる力を持ちます。ただし、人間が飲んだ場合は、ランダムで決めた2つの能力値に+1D10、同じくランダムで決めた2つの能力値が-1D10されます。この変化によって能力値の人間の値の下限上限から外れた場合、キャラクターは人の世界でまともに生きられない異形の存在に成り果て、キャラロストになります。
『シュブ=ニグラスの乳』を庭園の奥の柘榴に与えると、柘榴は急激に成長し、熟れた柘榴の実をひとつ結びます。低木なので、実をもぎ取るにはロールは必要ありません。柘榴の実は食べると水の代わりに喉の乾きロールの係数を戻すことができますが、柘榴がなくなるとトゥルーエンドへの道が無くなってしまうので注意してください。

柘榴の実を手に入れたら、女神像の台座に実を供え、女神の腕の中に仔山羊の幼体を返すと、脱出条件達成となります。女神像の涙が止まり、鬼神の如き形相だった女神像は、柔らかな優しい笑顔へとその表情を変えます。それを見届けると、探索者たちの視界は真っ白に染まり上がり、意識を失います。以下の描写を行ってください。

「暖かく、居心地のよい水の中を、ゆっくりとしかし着実に、あなたたちの意識は浮上してゆく。目を覚ませば、そこは慣れ親しんだ自分の寝床の中だった。あの出来事は夢だったのだろうか。そう思って目を瞬けば、何か赤いものが視界の端に留まる。朝日を受けて宝石のように輝くそれは、割れた表皮の隙間から覗く、真っ赤に熟れた柘榴の実だった。」

トゥルーエンドでのシナリオクリアとなり、探索者は『女神の柘榴』を手に入れます。効果についてはシナリオ報酬の項目を参照してください。また、少女が生存しており、かつ探索者が希望する場合は、現実世界に少女を連れ帰ってきたとしても構いません。
 

6. 女神の怒り

仔山羊の幼体に硫酸や除草剤をかけると、幼体は死んでしまいます。また、幼体に物理攻撃を行った場合は、それを行った人の<幸運>で判定を行います。この<幸運>に失敗するか、幼体を殺してしまった場合には、女神像は豊穣の黒山羊シュブ=ニグラスとしての本当の姿を現します。

「一瞬、空気が張り詰めたように感じた。その直後、頭蓋を抉り脳に直接突き刺さるような激しい怒声を轟かせ、女神像の形が崩れ、激しくうねりながら、見上げるほどに大きく、醜悪な姿へと変貌してゆく。髪だった部位は怒りにのたうつ無数の真っ黒な触手となり、胴は何十倍にも肥大化し表面があちこち大きく裂けて細かな牙を有する口となり、脚は膨れ上がりながら何本にも枝分かれし、その全てが大樹のネのように節くれ立った有蹄類の脚へと変形する。偉大にして邪悪なる、豊穣の女神の怒りは、愛する我が子を害した矮小なる探索者たちへと向けられていた」


邪神シュブ=ニグラスを目撃した探索者たちは、1D10/1D100のSANチェックを行います。
シュブ=ニグラスは探索者たちを殺そうとしますが、NPCの少女を生贄に捧げれば、鎮めることができます。また、少女からの探索者への好感度が高いとGMが判断し、かつ、探索者たちが止めなかった場合、少女は自らシュブ=ニグラスの方へ進み出て、生贄となります。少女が生贄となった場合、探索者は脱出することができ、ノーマルエンドでのシナリオクリアとなります。(→7.邪神への捧げ物)

少女を生贄に捧げることができなかった場合は、探索者たちは全員シュブ=ニグラスの触手に捕らわれ、一瞬で粉砕されるか、口へ運ばれ体液を吸い尽くされるかして死亡し、バッドエンドとなります。探索者たちは肉体ごとこの空間へ召喚されているので、現実世界では行方不明として扱われます。
 

7. 邪神への捧げ物

少女を女神像の部屋に閉じ込めた場合や、シュブ=ニグラスに直接少女を捧げた場合は、ノーマルエンドとなります。
生け贄となった哀れな少女は、触手にすくい上げられて大きな口へと運ばれ、一瞬にしてその生命を吸い取られます。枯木のようにしなびた小さな死体となった彼女は、シュブ=ニグラスの足元に投げ捨てられ、くしゃくしゃに潰れてしまいます。少女の無残な死を目撃してしまった探索者は1/1D6+1、死の瞬間は目撃せず死体のみを目撃した探索者は0/1D4のSANチェックを行います。
生贄の少女を喰らうと、シュブ=ニグラスは大人しくなり、女神像の姿に戻ります。ただし以前と異なり、その顔は狂ったような邪悪な笑みに変化しており、口元は少女の血でべっとりと赤黒く汚れています。女神像の変貌を認めた瞬間、探索者は急な眩暈に襲われ、意識を失います。
その後、探索者たちは激しい不快感・不安感を感じて飛び起きます。そこは自分が昨晩眠りについた寝床ですが、全身に酷い寝汗をかいており、口の中は妙に生臭い感じがして、とても二度寝をする気にはなりません。顔を洗うするために洗面所へと立った探索者は、鏡に写る自分の口元に、まるで少女を喰らった女神像のように、赤黒い液体がべっとりと付いているのを目にすることとなるでしょう。
 
 

シナリオ報酬

・探索者の全員生還        1D10の正気度回復
・少女が生還している       1D6の正気度回復
・女神像に柘榴を捧げ、脱出した  1D6の正気度回復

・柘榴の実(トゥルーエンドのみ)  食べると正気度が1D6回復し、任意の能力値が1上昇する。(ただし、すでに人間の上限値に達している能力値は上昇させられない)
 
 

マップ

GM用ダンジョンマップ

文字なしver.

このページへのコメント

納豆ピーナッツ様
シナリオ閲覧・コメントありがとうございます。
拙いシナリオですが、どうぞ使ってください!楽しいセッションになりますように!

0
Posted by まち 2018年03月18日(日) 16:58:31 返信

納豆ピーナッツ様
シナリオ閲覧・コメントありがとうございます。
拙いシナリオですが、どうぞ使ってください!楽しいセッションになりますように!

0
Posted by まち 2018年03月18日(日) 16:58:17 返信

納豆ピーナッツと申します。(直前の投稿はエンターキーの誤爆です)

シナリオを拝見させていただきました。
とても面白そうなので、今度仲間内で回させていただきます。

0
Posted by 納豆ピーナッツ 2018年03月05日(月) 02:42:37 返信

初めまして。

0
Posted by 納豆ピーナッツ 2018年03月05日(月) 02:39:27 返信

RIKU様
本シナリオで遊んでいただきありがとうございます。
動画もぜひ見させていただきますね!

0
Posted by まち 2017年06月08日(木) 00:56:53 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

Wiki参加者情報

どなたでも編集できます