ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

「…リーンリーンリーン…」

午前零時。

いつもと同じ時間だ。

もう一週間ほどになる。

毎日、毎日だ。

念のため、発信元を確認したが、やっぱりいつもと同じ

「非通知」

私は震える手で、電話の受話器を取った



1.はじめに

1,はじめに
このシナリオは「クトゥルフの呼び声・改訂版」および「クトゥルフ2010」に対応したものです。
登場する神話生物や呪文は基本的にルールブックに遵守しておりますが、一部設定などでインターネット上のものを使用しております。
予めご了承ください。

シナリオの舞台は2002年、日本の夏、東京となります。
シティシナリオとなるため、自由度は高いです。それなりにキーパリング能力はあったほうが良いでしょうが、ほかのシティシナリオに比べると誘導は易しめです。 

探索者たちは東京の都市伝説を主に取り扱う、個人運営のインターネットオカルト掲示板「どどんとふ」によく通う固定ハンドルネームですが、管理人「ライダー慎」の誘いの元、オフ会を行うこととなります。

描写の量を増減させることで大幅にプレイ時間が変わりますが大体の目安としてオンラインセッションで20間ほどオフラインセッションで4時間ほどとなりました。
また、難易度はやさしめに設定されております(ルールブックのシナリオと比べて)。

本シナリオをより楽しめるという意味合いでは「聞き耳」および「回避」技能の取得がおすすめです。

2.シナリオのあらすじ

 探索者はインターネットオカルト掲示板「どどんとふ」の管理人「ライダー慎」の誘いを受けて、銀座のとある居酒屋でオフ会を行うこととなります。
 自己紹介や雑談で一通り盛り上がりを見せるオフ会ですが、遅刻してきた固定ハンドルネーム「いちごみるく」さんにより彼が「呪いの電話」を毎晩掛ってきていると告白をうける。「呪いの電話」とは一週間呪われた電話が掛ってくると死んでしまうという都市伝説だ。そして、その真実とは「星から来来る不可視のもの」ロイガ―たちが人間から大量のMPを収集するための謀略であった!
「いちごみるく」はこの電話を受け取ってから今日でちょうど7日目になり、彼が原因となり、他のオフ会参加メンバーにもこの「呪いの電話」が毎晩掛ってくるようになってしまう。
「いちごみるく」の死を目の当たりにした探索者たちは自分たちの身に降り注ぐ「呪い」を解くために東京を舞台に神話的事件に巻き込まれていきます。
 出来る限り、「呪いの電話」の裏に隠された真実を暴くことが本セッションの目的となります。

3.事件の背景

事件の背景と、シナリオの根本に関する説明です。

事の発端は、ロイガーが人間からより効率的にMPを収集したいという目的から来ている。
(ロイガー ルールブック195ページ)

彼らはごく少数の人間をコントロールすることはできたが、もっと多くの人間からMPを収集する必要があり
そのためには人間社会にさらに溶け込む必要があった。

そのために、彼らは自分たちがコントロールした人間の体内に潜伏するための研究を行った。

研究はロイガ―によってコントロールされた人間が運営する孤児院で行われた。多くの実験は失敗に終わってしまったが。白沢幸子はその研究の唯一の成功例であった。
しかし、ロイガーは白沢幸子の精神を完全に支配することには至らなかった。というのも、ロイガーが彼女の体内に入り込むことによりその精神の一部がロイガ―と同化してしまったのである。

その後、白沢幸子は今まで通り人間として社会に溶け込むことに成功し、幼馴染であった寺沼慎作と付き合うことになる。
寺沼慎作のプロポーズを受けるが、彼女は自分がロイガーであることから、それを断る。

しかし、彼女は寺沼を愛しており、悩んだ末に彼に公衆電話で連絡しようとする。
それをきっかけに、白沢幸子の精神と、ロイガ―の精神の反発がピークに達した。

彼女は電話している間に肉体が内側から裂けてしまう。
その結果、ごく一部の思念をロイガ―の中に残し、彼女は死んでしまった。
これが後に未解決事件、世田谷区公衆電話ボックス猟奇殺人事件として世間を騒がした。

ロイガ―はその思念を利用し、より多くの人間とチャネリングすることに成功した。

これが「呪いの電話」となった。

呪いの電話

呪いの電話とはロイガ―が白沢幸子の残存した一部の思念を利用して、人間とチャネリングを行い、その人間からMPを吸収する行為の過程に生じたものである。
呪いの電話が掛ってきた人間はどうしようもない悲観的な感情に襲われ、つい電話に出てしまう。

呪いの電話が掛ってきた人間はその日から7日間(最初に掛ってきた日を含めます)毎日午前零時ぴったりに再び携帯に呪いの電話を受け取ります。

呪いの電話の内容はノイズがひどく、聞きとるためには聞き耳ロールに成功する必要性があります。

探索者の中では呪いの電話を拒絶するためのに行動することもあるでしょうが、そのどれも徒労となるでしょう。
例えば、携帯を投げ捨てても、呪いの電話がかかってくる時間になると、いつの間にか携帯はポケットの中に戻っていたり
携帯のバッテリーを抜いても、なぜか携帯電話が起動してしまい、電話がかかってきます。
そのようなことがあこった場合、KPの裁量で探索者は正気度を減少するかもしれません。

また、探索者の中では呪いの電話を他の人間にとらせようとするかもしれません。
そうした場合、電話をとった人間が呪われていなければ、電話からは何も聞こえません。

呪いの電話を録音しようとしても、なにも音がのこりません。

呪いの電話が掛ってきた電話を用いて、他の人間の写真を撮ると、その人にも呪いの電話がかってくるようになる。
その場合、呪いをかける側は6のMPと8のSANがコストとして使用されます。

呪いの電話を受け取った人物は、7日間の間睡眠中にロイガ―からMPを吸収されていく。
初日は1、二日目は2、三日目は3、そして、4日目以降も3ずつ吸収されていく。このMPの喪失はセッション中回復することはない。
また、MPは1以下にはならない。MP1となった人物は、その精神が殆どロイガ―によってコントロールされてしまう。

1+2+3+3+3+3+3=18で最大値でも7日でぴったりのはずです。

探索者の携帯電話について


本セッションでは携帯電話が重要となってくるので、すべての探索者は携帯電話の所持がひつようです。
また、探索者の年収に応じて、所持する携帯電話の機能に若干の違いがあります。

年収150万円以下の探索者は携帯電話を所持しているとしても最低限のメールと電話機能が備わったものでしかないでしょう。
年収150万円〜300万円程度の探索者は携帯電話にカメラ機能が搭載されているかもしれません。
そして400万円以上の探索者はパケットし放題などのサービスを利用して、携帯電話によるインタネットサービスを楽しめるでしょう。

また年収1000万円上の探索者は希望者に限り、アメリカで発売されたばかりのiphoneの所持が可能です。

前述したように、呪いの電話を人に伝染させるためにはカメラ機能が必要となりますので、カメラ機能が搭載されていない携帯を使用した場合
呪いの電話をもちいて他人を巻き添いにすることはできません

4.登場人物

佐藤慎吾  気前のいい小太りしたオタク


池沼一志  痩せこけた犠牲者


丸山賢治  はぐれ刑事純情派


平沢修一郎  科学教信者


白沢幸子  悲劇のヒロイン


寺沼慎作  過去にとらわれた男

NPCの扱いに関して

今回のNPC中で、丸山と平沢は必ずしも登場させないといけないわけではない。
彼らはキーパーがより探索がスムースになるようにコントロールするためのストッパーである。

例えば探索者たちが警察に捕まった場合や、重要なアイテムを警察に没収された場合
丸山と親しい関係を築いていれば、彼がついてくるという条件で一時的に自由に行動できるかもしれない。
また、没収されたアイテムの情報を聞き出すことができるかもしれない。

ライダー慎について

ライダー慎は魔導書の禁断なる知識を用いて裕福な生活を送っているが、どういった方法を使って
金銭を得ているのかは今回のシナリオでは特に重要ではない。
そのため、KPが自由に定めてもいいし、定めずに最後まで謎にしてもいい。
彼は白沢幸子と同じ孤児院出身であるが、歳が離れているため特に面識があるわけではない。
また、彼はシナリオ中【ロイガ―によって支配されたもの】に襲撃されるが、その後の彼の行方もまた謎である。

5.シナリオの大まかなギミック

今回のシナリオの大まかなギミックの説明です。
これが分かっていれば最低限シナリオを回すことができるでしょう。

シナリオの流れとしては

ライダー慎のオフ会
  
   ↓ いちごみるくが探索者を盗撮し、探索者が呪いにかかる

いちごみるくが呪われているのが判明
また、彼が探索者にそれを拡散させていることも

   ↓
いちごみるくが死に、探索者たちが呪いにかかってることに気がつく
以降毎晩呪いの電話がかかってくる
毎晩変な夢を見る
寝て起きるとMPが減ってる
   ↓
  探索開始 
.薀ぅ澄漆気侶納板での書き込みに気がついた場合
彼から魔導書をもらい、次の日に呪文を教えてもらう
気がつかなかった場合荒らされた彼の家から呪文を見つける

∪づ鎮区公衆電話ボックス猟奇殺人事件と呪いの電話の関連に気がつく
 また、電話ボックス跡地で寺沼慎作の連絡先をゲットする

寺沼慎作と連絡し、彼と会う。
 携帯電話を使用して彼を呪う。
 彼と一緒に呪いの電話を取る
  ↓
ラスト戦闘

となります。

6. シナリオの導入

オフ会会場

あらかじめ、探索者たちには今回のオフ会の予算は1000円程度で、店で晩御飯をとった後に、車で近くの心霊スポットをめぐることがプランであると伝えましょう。

今回の事件のスタート地点はそのオフ会の会場である銀座のとある居酒屋の個室からです。
時刻は夜の8時ころです。
探索者たちは「ライダー慎」と名乗る男によって待ち合わせ場所からここまで案内されました。

居酒屋は和風で豪華な装飾を施されたもので、かなり高級であると予想されます。

探索者たちが席に着くと同時に、店員が続々と新鮮な刺身や、高級日本酒を運びこんできます
探索者は今回のオフ会の会費は1000円程度と聞かされておりましたが、この状況にいささか疑問を抱くでしょうが
料理が出揃うと、ライダー慎は本日は集まっていただいて誠に感謝しており、お金のことは自分が何とかするので
気にしなくていい。どんどん飲み食いしてくれ、と気前よくいいます。(なるべくライダー慎が金持ちであることを印象ずけるような描写が望ましいです)

PS:ライダー慎は魔導書の知識を用いて、有り余るお金を手に入れており、彼のこういった他人をおごろうとする行動は彼の幼少時代のいじめからきたコンプレックスの反動です。
彼に何かしらの悪だくみがあるわけではありません。この時点での彼は、ただ探索者たちと楽しく飲み食いしたいだけなのです。

また、この時点ではオフ会に参加する予定であった「いちごみるく」の姿はありません。もし、探索者がその疑問を口に出すことがあれば
仕事で遅くなるらしいと連絡があった。とライダー慎から説明を受けることになります。

オフ会での会話

一通り自己紹介などを終えると、探索者たちは店から出された美味しい料理を口にしながら、しばらく自由に会話することになります。
ライダー慎に対して何か質問があった場合、彼は気前よく答えてくれるでしょう。

.魯鵐疋襯諭璽爐陵獲茲箍礁魅薀ぅ澄爾力誕
ライダー慎は嬉々と、自分が仮面ライダーのファンであることを明かします。
そして、自分のハンドルネームの由来は『真・仮面ライダー 序章』という幻のOVA作品から来ていると説明を受けます。(実際に存在する作品なので、調べてみるといいかもしれません)
さらに、その話題に興味をだした探索者には自分の家には大量の仮面ライダーグッズがあるので、もしよかったらぜひ見に来てくれと自慢げに言い、自分の家の住所を伝えくくれます。

∋纏やお金の話
ライダー慎は冗談めいた態度で自分は無職であると探索者たちに伝えます。
さらに詮索しようとする質問に対しては、まぁいろいろあってとはぐらかすことになるでしょう。

2搬欧篏仗箸力
ライダー慎は自嘲気味に自分は孤児院の出身で天涯孤独だと探索者たちに伝えます。
もし、さらに詮索されると、中学生のころに孤児院から出て、ひとりで暮らしていると説明します。
また、孤児院について聞かれた場合、少々渋ります13年ほど前につぶれたはずだと教えます。
さらに、場合によっては、自分が幼少のころ、孤児院でいじめられていたといった内容も口にするでしょう。

ぅカルト的話題
オカルト方面の話に話題が及んだ場合または特に話題が出ない場合、ライダー慎は最近なにかしら面白い都市伝説を聞いていないか?と探索者たちに聞きます。
探索者たちはここでオカルトロールを試みることができるでしょう。

探索者たちが成功した場合は「呪いの電話」という最近はやっている噂を思い出します。
失敗した場合は、ライダー慎の口から「呪いの電話」について聞かせれる。

「呪いの電話」の噂

呪いの電話がかかってきた人間はそれが掛ってきた1週間後に死んでしまうという噂がある。
一度その電話がかかってくると、7日間の間、毎日0時にその電話がかかってくるらしい。

最近とある掲示板(ライダー慎の掲示板ではない。イメージとしては2chのオカルト版)のスレから生まれた噂で
スレの名前は「なんか不気味な電話がかかってくるんだが、誰か助けて!」というものである。

スレは10日ほど前に建てられたもので、スレ主はスレを立てた3日前から奇妙な電話に悩まされていた。

スレ内容一例


スレでは、毎日呪いの電話の実況をしていた。一日目では携帯の電源を抜いたのだが、それでも電話がかかってきた。
不気味に感じたスレ主は電話を無視しようとしたが、突然鬱蒼とした気分になり、電話をとった

二日目では、携帯をわざと仕事場に置いてきたのだが、気がついたら携帯が手の中にあった

そして三日目では、携帯の音声を録音しようとしたらしいが、その日の0時以降、スレ主は失踪し、彼からの書き込みはなくなってしまいます。

精神分析に成功した場合、スレ主の精神状態が日を追うごとに不安定になって行くことを知ることができます。

また、それ以外でもキーパーが適切と判断した情報を含ませることもできます。

PS:スレ主は三日+実況した3日の段階でMPが尽きてしまい、精神をロイガーに支配されてしまいます。
故にそれ以降の彼の書き込みはありませんでした。

いちごみるくの勤務先はインタイーネットのプロバイダーで、彼はスレに興味をもち、スレ主の居場所を突き止めたのですが
ロイガーによって精神を支配されたスレ主に呪いを移されてしまいます。
そしてスレ主は7日目の段階で死亡してしまった。



スレ主に関して探索者が詳しく調べようとしても、そこからめぼしい情報を得ることはできないでしょう。

いちごみるくの登場


1.盗撮するいちごみるく

2.オフ会の席でのいちごみるく

3.いちごみるくの豹変

4.いちごみるくの携帯

5.白金トンネル

午前0時の電話


探索者が掛ってきた電話にでると、まず聞こえてくるのはひどいノイズです。
そして、ノイズの中に混じって、何かがつぶやかれる音が聞こえます。
聞き耳ロールに成功すると酷いノイズの中、女性の声でこうつぶやく声が聞こえます。

「…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね
 …あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね  
 …あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね」

聞き耳に成功した探索者は、なにかしら声とコミュニケーションを取ろうとするかもしれません。
しかし、そのほとんどは徒労に終わります。

電話の向こうは白沢幸子さんの思念の残りかすで、彼女には探索者に答える力が残されておりません。
しかし、探索者が彼女の名前を言ったときのみ、電話のつぶやき声は沈黙します。
そして、しばらくすると再びもとの「…あのね…」をつぶやくようになります。

電話は探索者が切った場合。または合計3つの質問をした場合、切れてしまいます。

注意深い探索者であれば、ライダー慎やいちごみるくの様子をうかがうかもしれません。

いちごみるくは電話に出ている間、無表情となっております。

また、ライダー慎は本当に電話がかかってきて来たことに対して驚きをあらわにしています。
彼について目星について成功すれば、彼のもっている携帯はいままで見たこともないような形のものだと気がつきます。
さらに、アイデアロールに成功すれば、その携帯は新しく発売されたばかりの、iphoneというものだと知ります。

呪いの電話が切れると、いままで無表情であったいちごみるくはそのまま地面に倒れ込みます。
探索者が彼を調べると、どうやらすでに息絶えているようです。

医学ロールに成功した探索者は、いちごみるくの死体は疲労による衰弱死のようにみえるはずです。

呪いの電話と、いちごみるくの死に直面した探索者は1d4または1d8のSAN喪失が課せられます

探索者が彼の持ち物をしらべると、彼の財布と携帯を入手することができます。
財布の中には彼の免許証などがはいっており、彼の現住所と実際の氏名を知ることができます。

しかし、携帯はなぜか電源が切れており、どのように操作しても起動しません。

探索者は救急車や警察を呼ぶと思われますが、場合によってはそのまま死体を放置しようとするかもしれません。
その場合はちょうど近くを犬の散歩で通りかかるただの通行人に通報されるでしょう。

丸山賢治との出会い

警察や救急車がたどり着くと、いちごみるくは搬送されてゆきます。
また、警察から簡単な取り調べを受けることになります。

その時、探索者たちの取り調べを担当するのが丸山賢治警部補です。
探偵や警官が探索者にいた場合、彼と知り合いであってもおかしくないでしょう。
その場合、彼の人柄について、大体のことはわかります。

彼は半信半疑になりながら探索者の話を聞きます。彼は人のウソを見抜くのが得意で
もし探索者が嘘ばかりをつくと、彼らを信用しようとしないでしょう。

また、丸山は呪いといったオカルトチックな話を全くとりつけないわけでなないですが、かなり懐疑的です。
もし、呪いで人が死んだとしたら、それは呪いではなく、殺人犯による巧妙なトリックであると信じております。

それ以外の場合であれば、彼は探索者に自分の名刺を渡し、何かあたらしく情報があった場合、教えてほしいといいます。

奇妙な夢、そして疲労感


警察の軽い事情聴取をうけた探索者たちはその後解放されます。
同じく取り調べを受けていたライダー慎は探索者たちに、今日は一旦解散しようと提案します。
彼は自分が主催したオフ会でこのような事態になるとはと、申し訳ない気持ちを伝えます。
また、何かわかったことがあったら、連絡するので探索者たちの連絡先を求めます。

解散後、おのおの自宅にもどった探索者たちがねると、奇妙な夢を見ます。
この夢はひが進むにつれて内容が変化してゆきます。

奇妙な夢 1日目

奇妙な夢 2日目

奇妙な夢 3日目

奇妙な夢 4日目

4日目以降の夢はすべ4日目と同じものとなります。
また、登場する男性と女性は寺沼と白沢になります。

朝に目覚めた探索者たちは言い表しようのない疲労感に蝕まれ、MPが喪失することになります。

7.シナリオの流れ、および情報

シナリオの主な流れと情報です。
このシナリオで主に調査可能な場所はライダー慎の家、いちごみるくの家、世田谷区公衆電話ボックス猟奇殺人事件現場跡地の3か所となります。

イベントの流れ

1日目 6:00 ライダー慎 オカルト掲示板に「皆に渡したいものがあるから私の家に来てくれないか」と書き込む

1日目 14:00 ライダー慎 電話にて「皆に渡したいものがあるから私の家に来てくれないか」

1日目 16:00 荒らされたライダー慎宅 

1日目 18:00 丸山の電話

2日目 探索者の仕事に関して

2日目 10:00 警察からの電話

2日目 13:00 ライダー慎 絶筆

5日目 【ロイガーに精神を支配されたもの】の自殺

その他のイベント

いちごみるくの家


いちごみるくの自宅は世田谷区にあるボロい木造2階建てアパートです。
管理人は住んでおらず、入居者もあまりいません。
もし探索者が彼の郵便受けを覗くと、そこには大量のチラシがたまっていることがわかります。

いちごみるくの部屋は2階の隅にありますが、部屋には鍵が掛っておりません。
彼の部屋はあまりお金がないようなが学生が住む質素な部屋そのものです。
しかし、いたるところにゴミが散らかっており、コンビニ弁当の箱はペットボトルが散乱しております。
また洗い場には大量のあらいものがたまっております。

部屋にある家具は本棚と、夏場なのに出しっぱなしのコタツ、そして衣裳タンスのみです。
パソコンやテレビ類はおいてありません。
いちごみるくは携帯や仕事場のパソコンを用いてオカルト掲示板を覗きこんでいたので、コンピューター類が必要なかったのです。

彼の家を調べてほとんど生活用品しかみつかりませんが、本棚にはオカルト関係の本がならんでおります。
と言っても、コンビニで売ってあるようなチープなものばかりです
この本棚で図書館ロールに成功すると一冊の雑誌を手に入れることができます。

雑誌は4年前くらいに発行されたもので、東京都内のオカルトスポットについてまとめられたものです。
その中にはいちごみるくの妻と娘が存命時の家族写真が挟んでありました。
挟んであったページには白金トンネルについてまとめられたものです。
如何にもうっさんくさい心霊写真が並んでおりますが、シナリオ自体とはあまり関係がありません。

しかし、もし探索者がこの雑誌の他のページも時間をかけてちゃんと読もうとするとこういう記事が見つかります

『戦慄!恐怖の世田谷区公衆電話バラバラ殺人事件!』
7年前に起きた世田谷区公衆電話バラバラ殺人事件の現場である、公衆電話が先月取り壊されることが決定した。
記者が事件以降心霊スポットとして有名なその公衆電話を取材した!

また、目星に成功した場合、コタツの中に、いちごみるくの給与明細が落ちているのを見つけることができます。
給与明細ではいちごみるくの仕事がインターネットプロバイダー関係だと知ることができます。

世田谷区公衆電話猟奇殺人事件

現在から約7年前に起きた殺人事件で、当時の世間を騒がせた事件。
図書館や新聞社、またはインターネットで軽く調べればそれに関連した情報はたやすく得られます

事件は世田谷区のとある公衆電話ボックスで起こった。
事件当時26歳の白沢幸子さんは深夜、電話しようと公衆電話ボックスに入ったが
そこで何者かによって殺される。
死体は内部から破裂したかのような状態で発見され、殺害方法は未だに不明
凶器もみつかっていない。
また、犯人につながる有益の情報がなく、未解決事件となっている。

さらにもっと深く知ろうとした探索者であれば、図書館ロールを試みることができる。
成功すれば、公衆電話ボックスがあった場所の住所を知ることができるでしょう。
さらに事件発生時、白沢幸子はとうじお付き合いしていた男性に電話していたことと
彼女が孤児院出身で身寄りが一切なく、親族もいないという情報が手に入る。
遺族がいないためか、警察の捜査の力度が低いこともニュースで批判されている。

この事件の真実は寺沼慎作のプロポーズをきっかけに、白沢幸子の精神と、ロイガ―の精神の反発がピークに達してしまい、彼女の肉体が内側から裂けてしまったというもの。

ライダー慎宅

ライダー慎の家は世田谷区の閑静の高級住宅街にある。
ライダー慎は常に自分の身に危険を感じていた。そのため、彼の家には厳重ば防犯がほどこされている。

もし掲示板での彼の最初の書き込みを見逃した場合、探索者がここにやってきても、家の中はまるで嵐が吹きぬけたように荒らされているでしょう。
これは【ロイガーに支配されたもの】が盗まれた魔導書を見つけるために、家の中を荒らしたためである。

外観

正面入り口

正面玄関

生臭い匂いとトイレ

お風呂場

コレクター室

寝室

書斎

リビング

キッチン


ライダー慎の家ではこのほかにも、キーパーが適切だと思う部屋や家具、日用品があるでしょう。

無名祭祀書について


著者であるフォン・ユンツトが世界中を回って見聞した、クトゥルフ、ヨグ=ソトース、ツァトゥグァ、ガタノトーア、シュブ=ニグラス、イグといった恐るべき神々にまつわる古代信仰、秘密の宗派、さまざまな伝承、忘れられた言語などについて記されている。
本書には三つの版が存在するとされる。
ドイツ語の初版は、『黒の書』とも呼ばれ、1839年にデュッセルドルフで刊行されたクォート判(四つ折り版)の本である。これは鉄の留め金のついた革製の装丁がなされており、発行部数が少なかったことと所有者たちが焚書にしたことにより、現在、ヨーロッパとアメリカの図書館に全部で6部しか残存していない稀覯書となっている。出版後、ただちに発禁処分とされた。
第二の版は、1845年にロンドンのブライドウェル社から出版された英訳の海賊版である。翻訳者不明だが誤訳が多いとされ、多くのグロテスクな木版画が収められている。公的、あるいは私的なコレクションに少なくとも20部が現存していることがわかっている。初版と同じく、出版されてすぐに発禁処分となっている。
第三の版は、1909年にニューヨークのゴールデン・ゴブリン・プレス社から出版された英訳の削除版である。これにも誤訳、誤植などの間違いが多数存在するが、廉価な八つ折り判であったこともあり、比較的多く現存すると考えられる。
フォン・ユンツトは本書が出版された翌年(1840年)に、施錠され、閂で閉めきられた部屋の中で、ひき裂かれた未発表草稿とともに、喉にかぎ爪の跡が残った絞殺死体となって発見された。
またその後、彼の友人アレクシス・ラドーによってこの破られた草稿が復元されたが、ラドーは草稿を読み終えた後、即これを焼却し、自らの喉をカミソリでかき切って自殺した。

ライダー慎から手に入る魔導書は第三版となる。
この難解な本を解読するためにはかなり長い期間がかかるでしょう

黒いノート

このノートは手書きの物でオカルト的なことについて書かれている。
かなり乱雑に殴りかかれているので、読むためには二時間かけて、日本語ロールに成功する必要がある。

ノートでは「呪い」というものを一種の生物のようにあらわしている。
このノートの筆者はどうやら、東京の都市伝説によく登場する「呪い」こそ、この生物の仕業であると述べる
またノートでは「呪い」のことを「星から来る不可視なもの」とも表現している。

「呪い」は人を殺すと殺した人間の力で新しい「呪い」を生む。
「呪い」は精神力の吸引という呪文と何かしら関係があるのかもしれない。
というような情報もノートには書いてある。

このノートを呼んだ探索者は0または1d3のSANを喪失することになり、クトゥルフ神話技能を1えることになる。
また、呪文:精神力の吸引を習得することができる。

このノートを書いたのはライダー慎であり、彼が東京の都市伝説について独自に調べた結果です。

精神力の吸引について


基本ルールブック266ページ

この呪文を習得するためには1d6のSANを消費する。
また、習得した探索者であれば、他の人間に呪文を教えることもできる

この呪文は対象からマジックポイントを吸い取る呪文である。呪文をかけるために
1d8正気度のコストがかかる。呪文の使い手のマジックポイントと対象の
マジックポイントを対抗させる。呪文の使い手が勝利した場合には、対象は
1D6ポイントのマジックポイントを失い、その分使い手が獲得する。呪文の
使い手のほうが抵抗表による競争に負けた場合には、使い手はマジックポイント
を6失い、対象はそれを得る

木の箱

この箱はライダー慎の家のキッチンで見つかる
箱は木の板を釘で打ち付けた簡単なものです。
適切な工具があれば、これを開けることができるでしょう。

中にはライダー慎が孤児院にいたころの絵日記と彼が孤児院前でとった写真が入っています
これらはライダー慎にとって忘れたい記憶であり、彼によってしまわれていた。


ライダー慎幼少時代の絵日記

孤児院の写真

孤児院について

10年前にすでに取り壊された孤児院。
そのため、今回のシナリオではこの孤児院を直接的に調査することはできません。

また、孤児院の元関係者を探ろうとする動きも失敗に終わるでしょう。
これらはすでに丸山がかつて調べており、警察の力でも尻尾をつかむことはできませんでした。

孤児院の名前は「孤独の星」
外国に資本を置く宗教団体によって運営されておりました。この団体はロイガーによって設立されたガタノソアを信仰とするもので
今回のシナリオとは直接的な関わり合いはないでしょう。

世田谷区電話ボックス猟奇殺人事件跡地


もともと白沢幸子がなくなった電話ボックスがあった場所ですが
今では取り壊されており、見る影もありません。

探索者が付近を目星して成功すると、電柱に張り付けてある小さな広告を見つけることができます。
広告ではこう書かれております

   世田谷区公衆電話猟奇殺人事件、情報求む!
 7年前に起きた世田谷区公衆電話猟奇殺人事件の情報を求めております
未だ捕まっていない犯人についてなにかしら手掛かりがある方がいらっしゃいましたら
どんな些細なことでもかまいません、お電話ください。有益の情報だったばあい
50万円の謝礼を用意しております

          白沢幸子 遺族より

もちろん白沢幸子に親類はいません。
この張り紙に書いてある番号に電話すると、彼女にプロポーズした男、寺沼慎作につながります。

もし探索者がこの張り紙にたどり着けない場合、この情報を丸山や平沢からえる可能性も十分にあります。

寺沼慎作との電話


寺沼慎作は世田谷区公衆電話猟奇殺人事件がおきた日、白沢幸子にプロポーズをしましたが、それを断られたと思いこみ
友人とともに朝までお酒を飲んでました。そのため、白沢が彼の自宅に電話した際、彼はそれに出ることができませんでした。

彼は未だに白沢のことを愛しており、もし、自分があの時電話に出ることが出来たら、白沢は死ななかったのではないのか当時自責の念にずっとさいなまれています。

もし、探索者が彼に電話をした場合、彼の対応は主に二種類となるでしょう。

探索者が彼に白沢との関係を尋ねたり、情報を引き出そうとした場合


探索者が事件について情報があると彼に伝えた場合


寺沼には教師としての仕事があるので、彼と実際にあって話す場合、午後の7時以降となるでしょう。

寺沼慎作との対面


寺沼慎作と実際にあった場合、彼はかなり焦った様子で、探索者たちに事件に関してどういった情報があるのか聞き出そうとするでしょう。
もし、探索者たちが正直に呪いについての話を彼にした場合、彼はまず自分はからかわれているのではないかと思います。
そして、いらいらはしますが、とりあえず探索者たちがいう12時の電話まで待ってみようと考えます。

しかし、0時になった際、彼が電話ととってみて何も聞こえなかった場合、彼は探索者たちにうんざりして
もう二度と自分と関わらないでほしいといいます。

呪いの話をする際に説得ロールに成功した場合、彼は話探索者からなにかただならぬ雰囲気を感じ
信じられないが、とりあえず12時まで待ってみると言います。
そして、もし0時になった際、彼が電話ととってみて何も聞こえなかった場合、彼はもしかしたら自分が呪われていないから
何も聞こえないのではないのか?と探索者に疑問を投げかけます。

寺沼慎作との会話

寺沼と出会い、彼に探索者の持っている情報を伝えた後、午前0時まで時間がある場合
何からしら会話をすることになるでしょう。
その際にこのような情報を得られます。

・彼と白沢幸子との関係
彼は自分と白沢は幼馴染であることをあかします。
彼の家は孤児院のちかくにあり、小学生のころ近所の子供にいじめられた時に彼女に助けてもらいました。
そのころの寺沼はサッカーといった男の子が好むような遊びより、あやとりや人形遊びといった女の子の遊びがすきでした。
そのたま、彼はそれをきっかけに白沢とよく遊ぶようになります。
気がつくと、いつの間にか彼は白沢に恋をしていました。
高校を卒業後、彼は白沢に告白して二人は付き合うことになります。

そして、そういった話を終えた後に、彼は事件日自分が彼女の電話に出ていれば彼女は事件に巻き込まれていないのかもしれない
と涙をながしながらいいます。

寺沼はそこからしばらく激しく泣き出してしまいます。彼を落ち着かせるためには精神分析に成功するか
一時間ほど待つ必要があります

・孤児院について
寺沼は孤児院についてあまりしりません。
しかし、彼が一度だけ孤児院に遊びに行った時、白沢が大慌てで出てきて
孤児院には来ないでほしいと言っていたことを探索者に伝えます。

それでも孤児院について執念に聞かれた場合、彼は孤児院に教会のような建物があり
白沢はなにかの宗教にはいっていたといいます。

寺沼は白沢のロイガ―としてのおかしい点にところどころ気がついていますが
彼女を愛していたので、それについては目をつぶってきました。

・白沢は何かしらの宗教に所属していたのか?

寺沼はときどき白沢が銅鏡のようなものを持ち運び、それにお祈りを捧げるようなところを見かけています。
しかし、彼は白沢がどういう信仰をもっていたのか知りません。

・白沢の事件発生当時、何かおかしいところはなかったのか?
寺沼特にないが強いて言うなら事件1カ月前くらい前から彼女の食べ物の好き嫌いが急に多くなったといいます。
これは白沢の体とロイガ―である部分が反発しあった結果です。

そのほか、KPが適切だと思う設定を寺沼は話の最中にもらしていくでしょう。

8.電話越しの「ごめんなさい」

寺沼とともに深夜零時を迎えた時、探索者が呪いを彼に拡散していると、本シナリオはエンディングを迎えます。
ロイガーがチャネリングにより彼とつながったとき、ロイガ−内部にあった白沢幸子の残留思念が刺激されてしまうからです。

午前零時になったあとのシナリオ

寺沼慎作:「こ、これは!」
寺沼は午前零時ぴったり自分の携帯が鳴り始めたことに驚きを隠せなかった。
彼はみなさんの顔色をうかがうと、しばし悩み、汗ばんだ手で電話に出た。


寺沼慎作:「…もしもし」
電話の向こうの声:「…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね」
寺沼慎作:「ッ!」
電話の向こうの声:「…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね
          …あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね
          …あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね…あのね」
寺沼慎作:「…さっちゃん…?」
電話の向こうの声::「……」
寺沼慎作:「…さっちゃん!?その声、さっちゃんだろ!」
電話の向こうの声::「……」

電話の向こうの音声は急に途絶えました。
静けさがあたり一面を支配します。
どれくらいたったでしょうか…
永遠とも思える沈黙の後

電話の向こうの声:「…」
電話の向こうの声:「…あのね…」
電話の向こうの声:「…あのね……あのね……あのね……あのね……あのね……あのね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ほんとうは…結婚…いやじゃなかった…」
電話の向こうの声:「…でもね…」
電話の向こうの声:「わたし…人間じゃないの…」

電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
寺沼慎作:「…」
寺沼慎作:「…うん…」
寺沼慎作:「…知ってるよ…」
寺沼慎作:「…だって、あんなにいっしょだったじゃないか…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
         「わたし…死んじゃった…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
寺沼慎作:「…うん…大丈夫…」
寺沼慎作:「…もう…大丈夫から…」
電話の向こうの声:「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」
電話の向こうの声:「…もう…行かなきゃ」
寺沼慎作:「…うん…もういちど…声が聞けて良かった…」
寺沼慎作:「…さようなら…」
電話の向こうの声:「…さようなら…」

そして、電話はぷっつりと、切れてしまった。


この後、シナリオのラスト戦闘がはじまります。

9.ロイガ―との戦闘


呪いの電話が切れると、寺沼慎作は泣きくずれます。
探索者たちは、彼に慰めの言葉をかけるでしょう。

そして、彼らが安心しきったとき(まるでシナリオがエンディングを迎えたような表現をすると
効果的かもしれません)、再びその場にいた人間たちの携帯が鳴り始めます!

この電話に出ると、彼らは今まで聞いたこともないような冒涜的な生物の鳴き声を耳にします。
探索者たちはこの声を聞くと、たちまち激しいめまいを起こします。

そして、気がつくと、あの奇妙な夢と同じ真白な空間にいます。ここは彼らの精神世界です。

真白な空間の中心では、何か力の渦のような存在がうねりあげ、探索者たちに襲いかかってきます。
その渦こそがロイガ―であり、ロイガ―のこの姿を見た探索者の正気度喪失は1または1d4である。

戦闘ルール

探索者全員のMPとロイガ―が今まで吸いとったMP、この両者の呪文【精神力の吸収】による対抗ロールでの戦闘となります
1ターンに一度探索者側が一人呪文をしようし、ロイガ―からMPを吸い取ることを試みることができます
そしてロイガ―も同じように、こちら側からMPを吸い取ります
そして、MPが0となった側のまけになります。

つまり、この時点で呪文【精神力の吸収】を手に入れていなければ、全滅が確定します。

呪文をすでに取得している場合
戦闘開始→  探索者のターン                      
探索者で呪文を習得したものの一人がコストを支払い
探索者と寺沼の合計MPとロイガ―のMPの対抗ロールを行う
成功した場合、ロイガ―からMPを奪いロイガ―はその分MPを失う。
逆の場合、探索者側がMPを6失い、ロイガ―がそのMPをえる
       
         ↓

ロイガ―のターン 
ロイガ―の今まで奪ったMPの合計が
ロイガ―のMPとなります
このMPと探索者と寺沼の合計MPの対抗ロール
失敗した場合ロイガ―がMPを6失い探索者がそれをえます。


          ↓

くりかえし
探索者側またはロイガー側のMPが0になるまで 
これを繰り返す

ロイガ―のMP

ロイガ―のMPは場合によってKPが調整することも考えられるでしょう。
ロイガ―のMPは
(探索者の人数+ライダー慎)×(呪われた夜吸収されたたMP1+探索一日目に吸収されたMP2+探索二日目に吸収されたMP3+…)+いちごみるくのMP+哀れな最初の犠牲者のMP+白沢幸子のMP20
という数値になります。

かなり早い段階で探索者が戦闘を行う場合以外
KPはより苦しい戦いを演出するためにぎりぎり探索者側の呪文の対抗ロールが自動失敗しない数値に設定するのがいいでしょう。

もし、探索者たちがこのままロイガ―のMPを0にし、戦闘に勝利した場合、彼らはボーナスとして全員のPOWが1永久的に上昇します。
そして、ロイガ―は霧のように消失し、いた場所には倒れた白沢幸子の姿があります。

しかし、探索者たちがこの戦闘を発生させる日にちがあまりにも遅かったり、戦闘でロールに失敗した場合
彼らのターンがめぐってきても呪文がそのまま自動失敗するかもしれません。
その場合、以下のイベントが発生します。

白沢幸子の加勢

探索者たちのターンが回ってきて、呪文をとなえても、判定が自動失敗となるような状態になったとき、彼らは自分たちがシナリオのクリアに失敗したと考えるかもしれません。
キーパーはシナリオのバッドエンドをにおわせるような描写をしたりするのもこの後の展開を盛り上げるでしょう(やりすぎに注意です)

ロイガーは探索者たちからどんどんとMPを吸い取り、探索者たちは弱って行きます。そして、探索者たちが自分の死を察した時
突然ロイガ―は苦しみ出します。

そして、ロイガ―からみるみるうちに白沢幸子が分離されて、その姿を現します。
分離が完全に終わると白沢はロイガ―にもうこれ以上はやめてと懇願しますが、ロイガ―はその制止を振り切り、再び探索者たちに襲いかかろうとします。
白沢はしばし躊躇しますが、そのまま探索者たちに加勢します!

そこで再び呪文【精神力の吸引】による戦闘が開始されます。
その時点での探索者側のMPに20プラスし、ロイガ―側から20マイナスした数値からの戦闘再開となります。

この戦闘では探索者たちが大分有利になるでしょうが、それでも探索者たちが敗北した場合。
彼らは死から免れません。

夢の中の結婚式


ロイガ―を倒すと、探索者たちのMPは初期値まで回復します。
彼らは白沢幸子の前でたじろぎ、何か言いたげな雰囲気を出している寺沼を見ることになります。
彼は緊張や罪悪感から、口を開けずにいます。

きっと探索者たちは彼の背中をそっと押してあげるでしょう。

寺沼は白沢に自分の気持ちを伝えます。そして、白沢も彼の手を取って
自分も彼を愛していると言います。

すると、周りの真白であった空間がどんどんとどこか教会のような場所に変化して行きます。
また、気がつくと白沢は純白のウエディングドレスを着ています。

この教会は孤児院の教会の内部となっておりますが
探索者たちはそれに気がつくことはないでしょう。

白沢は最後に結婚式をしたいといいます。

また、探索者たちに参列や神父役をおねがいします。

探索者は喜んでそれを引き受けるでしょう。
探索者たちがそれを引き受けると、彼らの服装はたちまちそれにふさわしいものとなります。

キーパーはここでシナリオがハッピーエンドにむかっているような思わせぶりな演出をするといいでしょう。

ロイガーによるキス

白沢と寺沼はよろこんで結婚の誓いのことばを口にします。
そして、最後に、神父役の探索者は彼らに誓いのキスを要求するでしょう。

ここでキーパーは探索者に聞き耳ロールを要求してください
そして、探索者たちにこのシナリオはクトゥルフ神話TRPGであることを伝えましょう。

聞き耳ロールに成功した探索者は白沢幸子が「ずっとこの時を待っていたの!」とつぶやくのが聞こえます。

白沢は確かに寺沼のことを愛しておりますが、彼女はもうすでにロイガ―となってしまっているのです!
彼女が寺沼にキスをすると、寺沼は突然苦しみ出します。

そして、一旦彼を話すと

白沢幸子:「ああ」
白沢幸子:「なんておいしいのかしら」
白沢幸子:「これをまっていたの」
白沢幸子:「あなたじゃないとだめなの」
白沢幸子:「ほかのやつらといっしょにだなんてたえられない!」
白沢幸子:「だって、あなたは…わたしの…わたしだけのものだもの!」

探索者たちは白沢幸子が、寺沼からMPを吸いつくそうとしていることに気がつきます。
同時に、今まで固く閉ざされていた教会のとびらがひらき、扉の向こうは光に満ちています。
探索者たちは光に向かってはしれば、この精神世界から逃げ出すことができると、何となく感じます。

もし、探索者が寺沼の様子をうかがおうとすれば、彼は苦しんでいるが、表情はどこか晴れやかなように見えます
これは、彼が罪悪感から、自分の贖罪のために自らを差し出そうと考えたからです。

ここで、探索者が逃げ出すのも、寺沼を助けようとするのも、自由となります。

ロイガ―白沢との戦闘


寺沼を助けるためには、白沢との【精神力の吸引】による戦闘で勝利しなければなりません。
この場合、対抗できるMPは探索者たちの合計ではなく、探索者一人づつのみとなります。

白沢のMPは20となるので厳しい戦いになるでしょう。
一度でも白沢の邪魔をした場合、彼女は探索者たちを殺すまで、戦闘を継続します。

その状態の彼女から逃げ出すのは不可能となります。

探索者たちが寺沼を放置して逃走した場合
または白沢に戦闘で勝利した場合、彼らは意識がもうろうとなり、現実で目を覚まします。

エンディング


現実で目を覚ました探索者たちは自分たちが病院に搬送されていることに気がつきます。
彼らは電話をした時からすでに3日間昏睡しています。

もし、寺沼を助けた場合、彼は探索者に対して、なぜ自分を助けた
自分は彼女に殺されたほうが幸せだと伝え、酷い暴言を浴びせてくることでしょう。

寺沼が助からな勝った場合、彼は丁度探索者が目を覚ましたタイミングで息を引き取ります。

無事呪いの電話から生還した探索者はクリアボーナスとしてクトゥルフ神話技能1とSAN回復1d3を得ます。
寺沼の救助に成功した場合さらにSAN回復を1d4
ライダー慎の掲示板に気がつき、彼の家が荒らされる前に彼と無事合流した場合さらにSAN回復を1d4
それぞれ得ることができます。

しかし、寺沼を放置して逃げだした探索者は、「キス恐怖症」を煩うことになります。
「キス恐怖症」となった探索者はキスをしている人間を見るだけで金切り声をあげながら、激しくおびえるでしょう。

シナリオの謎


今回のシナリオでは多くの謎があります。

ライダー慎は一体どういった方法で金銭を得ていたのか
掲示板の書き込みをみて、彼合流に成功した後、彼は身を隠しますが、その後の彼はどうなるのか
荒らされたライダー慎の家のトイレで大量にあった血痕はなにを意味しているのか
ライダー慎の死体は見つかってません。彼は死んでしまったのでしょうか?
しかし、最後のロイガ―との対決の際彼からロイガ―が吸い取ったMPは1以上となるでしょう
もし1日目に彼がすでに死んでいるとしたら吸い取られたMPは1のみのはず

また、最初に呪いの電話はどういう経路で広がったのか
なぜ、白沢幸子がなくなって7年経過して、やっと広まったのか

これらのなぞはキーパーの裁量によってあかされるかもしれませんし
探索者の次の冒険につながるヒントとなるかもしれません。

制作者 はいりんより

かなり長くなってしまいましたが、以上がシナリオ 電話越しの「ごめんなさい」となります
実際セッションでこのシナリオを使用する際、シティシナリオであるため多くのアクシデントがあるかもしれません。

例えば、探索者が道端の通行人に呪いの電話を伝染させたり
探索者がライダー慎の家に泊まりたいといいだしたり
なかなか手掛かりが見つからずに途方にくれたりとかとか

そう言った場合の柔軟な対応を忘れないでください。
シナリオはあくまで目安です。時には暴走する探索者に身を任せ
シナリオを無視することも必要となるでしょう。
 
みなさんが今後ともより一層クトゥルフ神話TRPGを楽しめることを、期待しております。

もし質問やご意見ご要望があればコメント欄でお願いします。

また、オフラインでの使用はご自由にどうぞ、オンラインの場合は(特にどどんとふなど)一言コメント欄に書いていただければ
嬉しいです。
単純に個人的にみたいだけなので…もちろん、書かなくてもどんどん使ってやってください。
改変などはご自由に

PS:2015/2/15日に一部シナリオを修正 
修正点:最初の犠牲者を高校生の親からとあるスレの主に
    いちごみるくが呪いにかかった理由と、その仕事、彼の家から得られる情報
    呪文や神話生物のルールブック参照ページ
    シナリオの使用に関して
    
PS:2015/5/25日に一部シナリオを修正 
修正点:推奨技能の追加。戦闘ルールの文字ズレ修正
    次回予告追加
PS:ゴジラとクトゥルフってどっちがつよいのでしょうか…わたし!気になります!
PS:私が使用した「あのね」の音声があるのですが、もし需要がありましたら、コメント欄にお願いします。
うpするかもです
PS:音声がほしい方、またはシナリオについて質問がある方スカイプID:syo.hairinn までどうぞ

次回予告 という名の続きシナリオ制作欄


その忌々しい新聞を読み終えると

私は感電するようなショックを受けた

あまりの恐怖から、気が遠くなりかける

「…二人に連絡をせねば…」

なんて愚かなことだろうか

私はいまからとてつもない怪物に立ち向かうことになる

それは多分、私にしかできないことだ

…願わくば…あの夜鷹が…

このページへのコメント

こちらのシナリオの終盤を読んだ時に、セッションでこのシーンをやりたいというワクワク感が盛り上がってしまって、僭越ながらオンセにて使用させていただきました。

おかげさまで大盛況の楽しいセッションになりました。
素晴らしいシナリオありがとうございます。

ところで、一点ほどプレイヤーの方からご指摘を頂いたのですが、「奇妙な夢 2日目」の「夢の男:「静香さん…」」というセリフなのですが、「登場する男性と女性は寺沼と白沢」との事なので「静香」は「幸子」の間違いでしょうか?
私の読み込みが足りないせいの勘違いでしたら申し訳ございません。

0
Posted by 日本国産人肉100% 2015年10月14日(水) 22:33:03 返信

>>さくま

どうぞ!ぜひ動画化してやってください

0
Posted by はいりん 2015年07月21日(火) 12:52:25 返信

初めまして。友人とのSkypeセッションにてシナリオを使わせていただきました。
KPとして初のシティだったのですが、こちらを選んで本当に良かったです!
とても楽しいセッションになりました。ありがとうござます。

また他の方たちと同様、私達の方でも動画にしてみたいと考えているのですが、大丈夫でしょうか?
一言ご連絡をいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い致します。

0
Posted by さくま 2015年07月13日(月) 17:09:45 返信

>>ポリス

推奨技能については本文の方で編集しました。

私の場合「聞き耳」と「回避」をおすすめします。

0
Posted by はいりん 2015年05月25日(月) 20:51:06 返信

遊ばしていただきます
シナリオ名を確認したとたん気に入りました

後質問ですが、推奨技能・推奨探索者数等にお勧めはありますでしょうか?

1
Posted by ポリス 2015年05月24日(日) 19:09:28 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます