ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

シナリオ作成者:t-sr

シナリオ基本情報


舞台:現代
難易度:低
プレイ時間予想:30~1時間程度
推奨プレイ人数:1人用
推奨技能:とくになし、技能を一切振らなくともクリアは可能
あると使うかもしれない技能:<心理学><ナビゲート><精神分析>
ロストの可能性:無理をすると死ぬ
発狂の可能性:ある
改変・改造:おすきにどうぞ

基本情報:このシナリオはソロシナリオであり、自由な行動についてはかなり制限がある。
主にKPとのRPで進んで行く短いシナリオである。

尚、シナリオの都合上不定の狂気に入っている探索者にプレイさせると多少危険度が増す。

NPC情報

導入


時刻は昼下がりから夕方、住んでいる場所から程近い街で、買い物か何か用事を終えて探索者は街をぶらぶらと歩いている。
するとふと、後ろから「すいません」と声をかけられる。
振り返ると話しかけてきたのは黒いスーツ姿の壮年の男性、
「T町のYアパートというところに行きたいのですが…」
人を訪ねにいくのだが道がわからず教えて欲しいということで、場所はここからそう遠くない住宅街のようだ。

・行き方を教えるだけでもよいし、道案内するのなら、普通に案内できる。
<ナビゲート>等を振らせたければ振らせてもよい。
一緒に近くまでくると男性はありがとうございます、この辺までくればわかります。とお礼を言って去って行く。

[その後もし男性に着いて行くと宣言した場合は<追跡>。失敗した場合住宅街で見失うが、成功したのならとあるアパートの部屋を訪ねているのを見る事が出来る。部屋の住人はマキタと書かれてる。]

・断るのなら、そうですか、すいません。と普通に男性は去って行くだけである。




その後特に変わりない一日を過した探索者は家に帰って眠りにつく。

・POWが15以上の探索者の場合。その夜、誰かに見られているような感覚を覚えます。
部屋を見渡しても特に変化はなく、どう調べても何も変わりはありませんが、夜中中、寝ている間も、誰かから見られているような、何かがこちらをみているような感覚を覚えます。(0/1)

[KP情報:ここで見ている視線は、ゴグ=フールが次の犠牲者を選ぶ為に違う次元から観察している視線と、NPCの阿戸尾が「さまよう魂」によって狙われている探索者を見ている視線です。場合によっては水面や鏡をのぞくと。鋭い青い目が闇の中からじっと探索者を見つめていることに気付かせても構いません。その場合1/1d6のSANチェックが発生します。]


後日


道案内を頼まれてからほどなくして、何気なくTVを見ていた探索者の耳にとあるニュースがはいってくる。

「T町のYアパートで男性がバラバラに切り裂かれ殺害されているのが発見されました、被害者の男性は住民のマキタタロウさんと見られ、現在も警察は捜査を続けています…」
「また、アパートの住民は先日被害者の男性と言い争っていた不審な男性を目撃しており…」


被害者の写真がTVに映りますが、探索者が道案内した男性ではありません。
<アイデア>ロールを行い、成功した場合自分が道案内したことと事件との関連性を想像してしまい1/1d3のSANチェックを行って下さい。
失敗した場合も自分の住んでいる場所の近くで、しかも最近関わりがあった場所で事件があったということで0/1のSANチェックを行って下さい。

事件について調べる場合

適宜<図書館>などを振らせてよい。
・被害者の名前はマキタタロウ。20代男性。
・死体は細切れと言っていいほどバラバラな状態で、ほとんど形をとどめておらず血まみれでかなり悲惨な現場だったという。
・被害者の男性はここ数日イライラしており、近寄りがたい印象だったという住民の話がある。
・最近(探索者が道を聞かれた日)被害者を訪ねてきた男性が居て、被害者の怒鳴る声と追い返されるその男性の目撃情報がある。
・訪ねてきていた男性は黒いスーツ姿だったらしい。
・探索者が<追跡>で追っていた場合は探索者の不審者情報も出して良い。


みちあんない


再度調べに外に出たり、外出する場合。
探索者は街を歩いているとうしろから声をかけられる。
「すいません、道を尋ねたいのですが…」
声をかけてきたのは、例の黒いスーツの男性で、振り返った探索者を見ると「奇遇ですね、また道に迷ってしまって」と笑う。
(<心理学>をする場合、たまたまではない、自分を捜していたことがわかる)

「S町に行きたいのですが、案内してもらえませんか?」

と男は言う、ここで断っても男はそうですかと言って去って行くだけである。
案内するのなら、普通に案内するこができる。


探索者が男から情報を聞き出すのなら以下
・名前は阿戸尾マタワ、職業はしがないセールスマンだという。
・仕事が早く終わったので知人に会いに行くのだという。(これは嘘)
・事件のことについて言及するなら、私も本当に驚いた。まさか訪ねた後すぐにあんな事になるなんて。という(これは嘘、彼はマキタが死ぬ事を知っていてそれを伝える為に訪ねに行った)
・口論していたことについて聞くなら、ただの痴話喧嘩ですよ、とか適当な事を言ってごまかす。


目的地の近くまで来ると、阿戸尾はここまで来たらもう大丈夫です、と言ってそそくさと去って行く。
どうしても追うなら<追跡>で、マキタの時と同じような情報がでる。
訪ねて行った場所はS町のアキナシという女性の家だったようだ。

もしも阿戸尾が去った後にアキナシを訪ねて彼女に話を聞きたがる場合

・アキナシはげっそりとやせた暗い顔の女性で、探索者を睨むように対応する
・<精神分析>等に成功するなら、アキナシはかなり精神的にまいっており、まずい状況(恐怖症の発狂状態)にあることがわかる。
・阿戸尾と何の話をしたのか訪ねると、「もうすぐ貴方は死ぬ」等と言われた。と激昂しだす。(実際には阿戸尾はその状況から救う為の話もしているのだが、発狂状態のアキナシにはまともに聞く耳がない)
・近所の住民に聞き込むなら、アキナシは数週間前夫が不慮の事故で亡くなり落ち込んでいたのだが、段々きがふれたようになり、最近では家から奇声が聞こえたりするという。
なんにせよアキナシはまともに話はできる状態ではなく、無理矢理追い返されるだろう。

阿戸尾について調べる場合

・過去に何度か死体遺棄未遂、拉致・誘拐の容疑で通報されたことがあるが、いずれも証拠不十分と未遂に終わっており釈放されていることがわかる。
[KP情報:これは過去に阿戸尾が犠牲者を無理矢理救おうとした結果である]



夜、探索者はどこからか視線を感じるようになる。
それだけではない、突き刺すような視線と、酷い悪寒。足下からぞわぞわと無数の虫が這うような感覚。理由はないのにじりじりとせりあがってくる吐き気に貴方は襲われる。(1/1d3)

また、就寝前歯を磨こうとふと鏡の前に立つと、鏡は真っ暗になっている。
真っ暗な鏡は自身を写してはおらず、その闇の中は無数のなにかが蠢いており、そこについた青い目が突如開くと、貴方を見つめた(1/1d6)
その後闇はふっと消え、普通の鏡に戻る。この描写とSANチェックは省いても良い。


また、探索者が就寝するとそれから毎晩悪夢を見るようになる。
悪夢の内容はKPに任せるがそれからシナリオ中毎晩0/1のSANチェックを伴う。
これは家を変えたり他人の家に行ったとしても、一旦は収まるがすぐ同じことが起こる。



・アキヨシを訪ねた次の日、TVのニュースでアキヨシが殺害されたというニュースが流れます。死体の状況はマキタと同じで、やはり不審者の男が目撃されています。


最後の日


それから翌日でもよいし、数日たってからでも良い。
夜、探索者の家のチャイムを鳴らす音がする。
訪ねてきたのは、見覚えのある、黒いスーツ姿の男、阿戸尾である。
インターホン越しでもいいし、玄関のチェーン越しでも良いが、彼は執拗にチャイムとノックを鳴らし続けて開けてください、開けて下さいよ。と言い続ける。
名乗っていない場合も何故か探索者の名前を知っており、呼び続ける。目は据わっているだろう。
彼の異常な様子を見たSANチェック0/1

普通に開けてやるなら、夜中にすいません、と阿戸尾はにっこりと笑う。
玄関口でする話ではないのでとりあえず家にあげてくれないかと彼は言う為、どうしても玄関口で話させるなら<説得>か<言いくるめ>に-30の補正をかけて成功させる必要がある。

どうしても阿戸尾を部屋にいれない場合の処理はエンド分岐に明記するので参照してほしい。


■KPへ
ここで阿戸尾をすぐに家に入れるか、押し問答するかでEDが変わるが、多少は恩情で時間を緩めてもよい。


阿戸尾の話

彼がするのは、まず。探索者がもうすぐ死ぬ。という宣言である。
彼は自分が寝ている間にいつも誰かを見ている幽体離脱状態にあり、数ヶ月前からというもの自分が見ている人間が何か恐ろしい化け物に狙われていることに気づいた、また何日かするとその化け物に殺されてしまうことを話す。
化け物は悪夢を送り込んで、狂気に陥れたところでその人間を食うらしい。
それを伝える為に様々な犠牲者のもとへ行き話をしてきたのだが、どうも犠牲者は皆気がおかしくなっていたり、まともに話を信じてもらえず、今まで救えずに来た。そして今度は貴方の番で、恐らく今晩化け物がやってきて同じように殺されてしまう。だから逃げて欲しい。
この部屋は無事ではないかもしれないが、今晩やりすごせば化け物は貴方を標的から外すはずだ。という。
以上の事には<心理学>をしても嘘ではないことがわかる。
もしも<精神分析>をすれば、嘘はついていないが、彼自身かなり精神的に追いつめられていることがわかる。



エンド分岐条件

阿戸尾をすぐに部屋に入れて話を聞いたor玄関口で話を聞いた 且つ家から逃げる事にした


話を信じて逃げる事にした場合。
行きましょう、と阿戸尾は言う、しかし玄関から探索者がでたところで、ガチャリ。と扉の鍵を閉める。
もしくは玄関口だったのなら、探索者とすれ違う様に無理矢理家に入ってきて、鍵を閉める。

阿戸尾は「すいません、騙したわけじゃあないんです。貴方はそのまま逃げて下さい」と言う。

「あの化け物が狙っているのは、この部屋に居て、狂っている人間なんです。だから、ここにいれば殺されるのは私です」

「もう悪夢を見るのも、こうやって忠告するのも疲れたんです、お願いします」

という。

[KP情報:阿戸尾は度重なる「さまよう魂」の使用と、狂気に陥った犠牲者への説得で正気度をすり減らしており、不定の狂気に陥っている。放っておけば勝手に部屋に閉じこもりゴグ=フールにすりつぶされて死ぬ]


もし阿戸尾を説得しようとするなら<言いくるめ>か<説得>を振らせても良い。
その場合ある程度RPを伴うなら補正を与えてよい。
また、無理矢理引っ張りだすなら鍵を開けて、阿戸尾とのSTR対抗になる。
阿戸尾を部屋から出し逃げた場合、Aエンドへ。

程度はKPに委ねるが時間をかければかけるほど、部屋の中から何かを叩き付けるような音が近づいてきて、そのうちはげしく肉が叩き付けられる音とともに阿戸尾の悲鳴が聞こえ、静かになる。(2/1d8)
Bエンドへ。

見捨ててそのまま去るなら何事も無く夜を明かせる。Bエンドへ。



部屋に入れないが根負けして途中で阿戸尾を入れた場合。


阿戸尾は無理矢理にでも部屋に入ろうと、チャイムを連打し、ノックを繰り返す。
場合によっては窓を割ろうとまでしてくるかもしれない。

部屋に入れると上記の[阿戸尾の話]をした後、阿戸尾は「でも、もう手遅れみたいですね」と言う。
「私はもう疲れました。何度話をしても誰も私の事を信じてくれない。それに、この能力にも毎晩毎晩振り回されて、もう嫌になってしまいました」
「大丈夫、あの化け物はこの部屋にいて狂ってる人間を狙うんです、」
「つまり、殺されるのは私です」
そう言った次の瞬間。
ぱす、と鈍い音がしたかと思うと阿戸尾の首から上が綺麗に無くなり、真っ赤な噴水が上がる。
近くにあったコップから、ずるりとするどい歯のついた触手のようなものが伸びていて、咀嚼するように動いている。
そのまま、コップから無数の触手がずるずると出てきて阿戸尾の身体を肉片に変える。
凄惨な光景をみた探索者は1d3/1d10のSANチェック。Bエンドへ


阿戸尾を部屋に入れない


阿戸尾は無理矢理にでも部屋に入ろうと、チャイムを連打し、ノックを繰り返す。
場合によっては窓を割ろうとまでしてくるかもしれない。

それでも入れないと、だんだんと探索者を寒気が襲う。
鏡や、金属のきらりとひかる部分が、だんだんと黒く染まり始める。
そこにじわりと目が浮かび、複数の目が探索者を見つめている。
玄関からはチャイムの音と激しいノックの音。
段々と異様な空間に飲み込まれていく感覚を覚え1/1d3のSANチェックを行う。

〔補足追記〕尚窓も反射面に含まれる為真っ黒になる、当然開かない。

そこから時間をかけるごとにどんどん目がふえていき、次第にじわじわと目がついた触手があちこちから出てきて探索者を見つめるようになる。窓も真っ黒になっており開かなくなっている。
探索者はこの空間に居る限りゲーム内時間で10分に1d4点ずつSANを喪失するものとする。

さらに時間が経過し探索者が不定の狂気に陥ると、ついにゴグ=フールが動き始める。
あらゆる水面や反射面から歯や刺の着いた触手が飛び出し、探索者に攻撃をしかける。
<触手>の技能値は90% 一回につき1d6本の触手が攻撃し、触手一本につき1d6点のダメージとする。


生きている間に扉を開けた場合、入れ替わるように阿戸尾が入り扉を固く閉める。
そのまま部屋からは阿戸尾の悲鳴が聞こえ、静かになる。
2/1d8のSANチェック、Bエンドへ。


結局扉を意地でも開けようとしなかった場合、探索者は死亡しCエンドへ。
死の間際にゴグ=フールを見た事による1d10/1d100のSANチェックを行っても良い。


エンド

Aエンド


阿戸尾は探索者に礼と「私はこれからも、貴方のように信じてもらえるかはわかりませんが被害者の方の所にいこうと思います」と言い、探索者と別れる。
これでよかったのかはわかりませんが、信じてもらえて嬉しかった、ありがとうという彼にはどこか影があるかもしれない。
その後探索者は視線に追われることもなく、日常に帰ることだろう。

彼を救えたのかどうか、それは知る由ではない。

Bエンド


阿戸尾は死んだ。
探索者の部屋は彼の血で染まり、凄惨な光景だった。
その日から探索者は奇妙な視線に追われることはなくなる。

死ぬ事によって彼は救われたのかは定かではない。

Cエンド


探索者ロスト。
探索者の死亡事件は件の殺人事件と関連づけられ世間で騒がれるだろう。
その現場でも怪しい黒い服の男が目撃されていた、という情報と共に

クリア報酬

SAN回復
シナリオクリア報酬 1d10
阿戸尾を助けた(助けられたかどうかの解釈はKP、PLに委ねる)1d4

最後に

わりと死んだり発狂したりするので責任は持てません。
ソロシナリオなので一人以上はちょっと無理があると思います。

[2/13 追記]
シナリオを遊んでいただいて、彼(アトヲ)をその後助けたいというお話をよくお見かけするので一応の解決策を書いておきます、作者の卓ではこれをその後達成できたので救えたこととしています。
[さまよう魂]の呪文を見つけて、彼に教えてあげてください。
彼は呪文が制御できていない状態なので詳細な使い方さえ習得できればおそらく呪文を制御し、夜ごと発動することはなくなるでしょう。
それでも呪文を使って誰かを助けようとするかどうかは彼次第ですが。

シナリオの動画→http://www.nicovideo.jp/watch/sm27712430


■シナリオの使用等について
シナリオの使用、リプレイの公開等は常識の範囲内でしたらお好きにして下さって構いません。
回しやすいように改変、改造等おすきにどうぞ。
ただ、一言報告して頂けると私がとっても喜びます。

何かございましたらコメント欄もしくはTwitterへ。
Twitter:@oniku_cookie
シナリオについての補足ブログ:(こちらにコメント等頂いてもお返しできません)

このページへのコメント

シナリオ使わせていただきました。PCの性格上、阿戸尾を信じることができず、間一髪で生存はしましたが阿戸尾を助けることはできませんでした。しかも情報も逃して、ほぼ何もわからない状態…。SANチェックが多くて緊張感もありましたし、初心者KPでも回していて楽しかったです。素晴らしいシナリオをありがとうございます。

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Posted by かいこ 2017年02月18日(土) 01:33:28 返信

先日、友人と遊ばせていただきました。
過去に2度神話的事件に巻き込まれた継続探索者だったのですが、最後の最後で〈言いくるめ〉に01でクリティカルを出されまして、その探索者の要望で、アトヲとの同居生活を送っています。
と言った報告でした。
シナリオの方、ありがとうございました。

0
Posted by 芳田藍井 2016年07月31日(日) 01:41:44 返信

はじめまして!先日こちらのシナリオで友人と遊ばせていただきました!KP初心者なのですが回しやすく楽しかったです…!
また、リプレイ動画をあげることを考えているのですがよろしいでしょうか?

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Posted by rro 2016年05月14日(土) 22:20:24 返信

>たこなつ 様
お返事遅れて申し訳ありません。
まさかの高飛びエンドッ…!?アリだとおもいます!楽しんでいただけたのなら幸いです。
リプレイ動画に関してはお好きに上げてくださって構いません、楽しみにしています。

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Posted by t-sr 2016年02月11日(木) 13:06:55 返信

はじめまして、このシナリオを使わさせてもらいました!
身内でやったのですが情報を綺麗に逃す上、NPCが訪ねた時なぜか窓から脱出し、NPCに気づかないように成田空港まで行き高飛びというEDを迎えました…最後はわけわかんなかったですが回しやすくてとても楽しかったです!もしかしたらリプレイ動画を上げるかもしれないんですが改変を少ししておりまして、公開しても大丈夫でしょうか?
この度は素敵なシナリオをありがとうございました!!

0
Posted by たこなつ 2016年01月30日(土) 18:54:35 返信

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