ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。



●1.初めに

このシナリオはサプリ「Secret of Japan」の設定・世界観に準拠したシナリオである。
サプリ独自の外国人視点の日本について書かれており、日本人の知る日本とは大きく設定が異なっている部分があるが、サプリが無くともプレイは可能だ。

シナリオは現代日本の8月中旬の沖縄県を舞台にしている。プレイ時間は5〜6時間程を想定している。
キャンペーンである『イゴの富士』、『御蛇本パルティータ』から続くシナリオである為、その時の探索者を継続させる事が望ましい。
シナリオは前回の冒険から約8ヶ月経過している。探索者はこの8ヶ月の間に、全国相撲大会に出場し東京での決戦に勝利した優勝チームと言う事になっている。
もしかしたら、探索者の中には京都県立大学を卒業し、OB・OGとなった人間もいるかも知れない。

8ヶ月の相撲稽古と強者との争いは探索者の体を以上に虐め、過剰な肉体強化を引き起こす。
探索者はSTR、CON、SIZに合計3ポイントを割り振る事ができる。
1つのステータスに3点を割り振る事もできるし、全てのステータスに均等に割り振るのも自由である。

舞台となる8月の沖縄は最高気温が32℃にもなる。地理的関係で台風が多いことも知られ、梅雨入りから8月に掛けて台風が頻繁に発生する。
全ての建物には石垣などが作られ台風対策が施されている。方言とは本州のどの県のよりも特徴的で、ほぼ外国の言語と言っても差し支えない程だ。
日本人である探索者は沖縄方言技能を<EDU*2>の値持っている。

日本人にとって季節は重要である。燦々と輝く太陽、白い砂浜、透明な海は沖縄県民にとっては当たり前の光景だ。
お盆に人々は祖先の墓場に集まり宴会を行う。花火と火薬とバーベキューの炭が墓石を年々黒く染めている。

●2.背景

●古代の歴史

ムー大陸崩壊に伴い、蛇人間と多くのムー人が太平洋諸国や沿岸都市に逃れた。彼らは各々の信仰を各地で発展させ、独自のカルトを築き挙げた。
舞台となる沖縄にはムー人と蛇人間が逃れてきた。その数は圧倒的に蛇人間の方が多く、ムー人達は蛇人間達に奴隷の様な扱いをされる事となった。
彼らの持つ科学技術と魔術知識には圧倒的に差があったのだ。

ある時1人のムー人の男が今の沖縄の万座毛で不思議な黄金の像を発見した。それはムー人や蛇人間達が沖縄に来る前から、島に存在していた守護神であるバルカン・シーサーだった。
男は仲間のムー人達を集めバルカン・シーサーを長き眠りから目覚めさせ、島を支配する蛇人間達を倒す様に願った。バルカン・シーサーは末法の龍神を崇める蛇人間達を邪悪だと認識し、彼らが住む島を攻撃した。

突然の攻撃を受けた蛇人間達は最終的に、沖縄に8箇所存在する末法の龍神の神殿へと追い詰められた。
ムー人達は神殿を沈める為に、ムー大陸に伝わる地震を引き起こす儀式「龍球角力」を行った。
四股踏みによって地盤沈下が発生し、神殿は海の底へと沈んだ。今それは与那国海底遺跡として知られる様になった。

革命に成功したムー人達はバルカン・シーサーを大いなる神として崇めた。そして革命軍を率いていたムー人の男を王にした。
彼の名前はタヌーサンシー(天孫氏)であり、最初の王であった。タヌーサンシーはバルカン・シーサーを讃える為、そしてムーの血を残す為に様々な事をした。
ムー大陸から伝わる建築様式、近親相姦による血の継承、バルカン・シーサーの信仰の為に黄金で作った像を全ての民家に配置した。
この伝統は長く続き、沖縄を訪れた西洋人のマルコ・ポーロは東方見聞録に黄金の国ジパングを書き残した

今尚もバルカン・シーサーを崇拝し、沖縄に住まう悪しきモノと戦う戦士達がいる。彼らは初代王タヌーサンシーの子孫であると自称し、「シーサーの子供たち」と言う秘密結社として活動を行っている。
ムー人の血を引く龍球民族のDNAに蛇に対する激しい嫌悪が刻まれており、ハブ酒や三線、マングースの導入はそれの現れである。

●第二次世界大戦期

第二次世界大戦期、米軍が沖縄諸島への攻撃を開始した時期の事。旧日本軍は那覇の地下で極秘の兵器開発を行っていた。
その計画に加担していたのが、四菱重工内で誕生したオカルト結社「プロジェクト・ユーレイ」だ。
彼らはナチスのトゥーレ協会の様な存在で、旧日本軍が米軍に勝つために人工の神「王無」を作っていた。
日本では王=神と言う価値観があり、その為王(人)ではなく神そのものが自分達の統治者であると言う意味が込められている。
この兵器には「神の内包」と呼ばれる不可視のエネルギーを封じ込める機関が存在していた。しかし完成する事はなく日本は敗戦し、兵器開発は中止となった。

●最近の出来事

全ての黒幕である御蛇本 丸尾の計画は潰えたわけではなかった。彼が京都で起こした、地獄から同胞を蘇らせる計画はほんの余興だったのだ。
御蛇本の真の計画は「日本人」の滅亡と、末法の先に待つ第四の時代「新たなる太陽の黄金帝国」をもたらす事である。
今の時代を破壊し次なる時代の到来をもたらす存在こそが、ムー大陸の時代より齎された大いなる神「末法の龍神」である。
御蛇本は末法の龍神復活の時期が迫っている事を知り沖縄へと向かった。

沖縄には御蛇本の仲間の蛇人間がいる。彼らは人間の姿になって沖縄を再び取り返そうとしている。
沖縄県知事である辻元 サリー(つじもと さりー)は蛇人間であり、与那国海底遺跡調査チームに資金を提供したり、米軍基地の撤去を呼びかけたり、尖閣諸島の領土問題に積極的に取り組んでいる。
米軍の撤去は自分達の今後の計画に、デルタグリーンと言う組織が介入する事をよく思っていない為に行っている。
尖閣諸島の領土問題も、近い内に自分達の帝国の領土を増やしておく為の活動である。米軍基地の撤去を願いデモを起こしている平和運動家達もほとんどが蛇人間である。
彼らは御蛇本、辻元等と繋がっており、米軍の存在が今後の計画にとても邪魔になる為にそれを行っている。
彼らの主な資金源はナウでヤングな屋台(サーターアンダギーやタピオカ、ちんすこう、クレープ)、市長からの資金援助、そして模合(沖縄伝統の集会)である。

御蛇本は末法の龍神復活計画にとても慎重であり、秘策を用意している。
それは旧日本軍が放棄した兵器である。沖縄の米軍とバルカン・シーサーが御蛇本達の計画に必ず大きな障害となって立ちはだかる事は明確だ。
旧日本軍が放棄した兵器はその障害を退けるのにうってつけだった。蛇人間達は自分達の科学と魔術の知識を駆使し「メカガジラ」を完成させた。
ムー大陸由来の特殊金属ラグ(ヒヒイロカネ)でコーティングされ、不完全な神の内包装置にイグの力を宿した。

御蛇本の計画が成功すれば蛇人間達は新たなる第四帝国の時代を築く事ができる。ムーの崩壊、沖縄での反逆は正法と像法の時代だった。
人間の手によって築かれた第三の時代の終わり、末法を引き連れる龍神が現れた時文明は崩壊する。
全ての日本人の魂は輪廻転生の六道、またの名をニライカナイへと運ばれ蛇人間として転生する。太陽の黄金帝国はすぐ目の前だ。

●3.導入

探索者は前回の冒険から8ヶ月の間に、全国相撲大会に優勝している。その労いとご褒美として1習慣の沖縄旅行が決定した。
探索者達は私物を詰めたバックを持って、午前10時に伊丹空港に集合した。空港での待ち時間、大きな空港のモニターに臨時ニュースが流れる。
日本の排他的経済水域にある沖ノ鳥島が破壊されたと言うニュースだ。事件はほんの数時間前に起こったらしく、台湾籍の漁船から2発のロケット弾が放たれた。
海上自衛隊による追跡の際、漁船に乗っていた2人の男は海へと身を投げ行方を眩ませた。
日本政府は長く、面倒な手順を踏んで台湾政府と対談を行う予定である。しかし沖縄旅行に行く探索者には関係のない事である。

那覇空港行きの飛行機に乗って、探索者達は優雅な2時間のフライトを楽しむ事になる。
すぐに眼下に沖縄本島が見えてくる。しかし乗客達は遠くに存在する大きな渦巻く暗雲に不安の目を向けている。
飛行機はそんな不安をよそに無事に那覇空港に約12時に到着する。
探索者が荷物をまとめ空港を出ようとした直後、小さく短い地震が発生する。気づく人間は少なく、テレビのテロップに震度2程の地震が発生したと言う情報が流れる。

探索者達の宿泊するホワイト・プリンセス・ホテルに向かう。ホテルは那覇市の都市部中心に位置しており、沖縄県内では1位、2位を争う程の高級ホテルである。
空港から都市部に向かうには車か、モノレールが一般的である。沖縄に本州(沖縄呼びでは本土と言う)の様な電車や新幹線などはないのだ。
モノレールは脱線の危険性少なく、とてもゆっくりで時間にルーズな県民性の象徴として有名だ。

40分程で探索者達はモノレールとタクシーを使ってホワイト・プリンセス・ホテルに到着する。
白を貴重とした琉球建築で作られたホテルであり、内部は植物園の様にハイビスカスなどの色とりどりの花と植物で飾られている。
ホテルにチェックインし、ホテルマンが探索者の荷物を部屋まで持って行ってくれる。途中暑い中スーツを着ている奇妙な人物(幸三郎)と出会うが彼は別の階で降りてしまう。
探索者の泊まる部屋は1部屋2人用で、青い海を一望できる上階のスイートルームである。
(探索者が望むなら1部屋に1人でも良い)荷物を置いた後は自由行動となる。探索者を連れてきた相撲部の顧問は、昼食に沖縄風ちゃんこ鍋を食べに出かける。

●4.沖縄の歩き方

探索者は1〜3日間、沖縄で自由に遊ぶ事ができる。シナリオの本格的に関わっていくのはその後であるが、沖縄を歩いている探索者は後の伏線となる出来事にいくつか遭遇する事になるだろう。
探索者が遊ぶのに迷っている様であれば、キーパーは沖縄の観光地を教えたり、シナリオの情報を出す為に誘導する事ができる。

以下の情報などは、シナリオ内でクリアするのに必ず必要と言うわけではない。知っておけば特をしたりする程度である。
大学生が、夏に沖縄に来て真面目に勉学に励む事は無いだろう。
しかし日本人の学生は外国と違ってとても真面目で勤勉であり、旅行の中でも相撲の歴史を知ろうとしたり、博物館などで文化を調べようとするかもしれない。

沖縄を歩く探索者は本州とのカルチャーショックを受けるだろう。日差しが強く日傘か日焼け止めを塗らなければすぐに火傷をしてしまう。
琉球建築の建物を初めて見る人はそれが、市役所や庁舎や公民館であるとは思わないだろう。
沖縄を訪れた外国人はゴキブリの大きさと、突如として家の軒先に置いてあるシーサーの置物に驚く。
最も厄介なのは方言(ウチナーグチ)である。標準語とは圧倒的にかけ離れたその言語は、同じ日本人ですら理解する事が困難だ。

2人の人物

キーパーは沖縄を観光する探索者に以下の2人のNPCを遭遇させる事ができる。今後のシナリオの展開の為にも1回は顔を合わせておくべきである。
1人は米軍に所属する気さくな男、ジョニー・サムだ。もう1人は探索者と同じホテルに泊まる謎の中年男性、宮本 幸三郎(みやもと こうざぶろう)である。

ジョニー・サム
ジョニー・サムは34歳の真っ黒に日焼けした肌を持つアメリカ人の軍人だ。彼は米軍基地でパイロットとして活動をしており、デルタグリーンとしての秘密の顔を持っている。
とても気さくで面倒見の良い男で、休日はサンダルとサングラス、アロハシャツを着て街を歩いている。
マリンスポーツで人気のパラセーリングのトレーナーとして活動しているのが目撃されている。

宮本 幸三郎
幸三郎は50代半ばのメガネを掛け、いかにも気難しく「お硬い」人間であると分かる。
彼は探索者と同じホワイト・プリンセス・ホテルの個室に泊まっている。
彼は常に手にアタッシュケースを持ち歩いており、沖縄のあちこちをくまなく観察している。 |

●沖縄名物

・泡盛
泡盛は沖縄で一般的に生産、販売が行われている蒸留酒である。米を原料としたこの酒は、アルコール度数が40度を超える為大体の人間はこれを水、炭酸、烏龍茶、牛乳、お湯などで割って飲む。
コンビニには泡盛をコーヒーで割ったアルコール度数12度の飲み物が置かれている。
沖縄県民はこれをストレートで飲んだりし、琉球圏ではカラカラ(器)を使って飲むのが通とされる。

・ヒージャー
祝い事で食べられる山羊料理の事。ヤギ汁、ヤギ刺しなどの料理の総称として使われる事が多い。
沖縄県民はそれを当たり前の様に食べるが、とても獣臭く本州は食べるのに躊躇する事だろう。

・ラフテー
泡盛や醤油で味付けした皮付きのバラ肉、皮付きのもも肉(ヒサガー)の事。
沖縄版の豚の角煮である。ラードによって身がテカテカと光っており、人気の高い郷土料理である。

・チャンプルー
「混ぜ合わせたもの」と言う意味を持つチャンプルーは、多くの種類の具材を調味料と一緒に炒めた料理である。
ゴーヤチャンプルーが最も多く知られているチャンプルー料理であるが、人気があるかと言われればその苦さ故に子供受けは良くない。
余談だがチャンプルーには「混ぜ合わせる=混沌」と言う意味が含まれているらしい。

・ハンバーガー
沖縄のハンバーガーは、米との交流の深い事もあってとても本場の物に近い。マクドナルドやバーガーキングと違って、とても大きく味付けが濃ゆい。
殆どの店は沖縄県の各地にある米軍基地のすぐ傍に店舗を構えており、故郷を離れている軍人の為に本場の味を再現している。

・ちんすこう(金楚糕)
小麦粉、砂糖、ラードを使って作られた沖縄伝統の焼き菓子である。名前から中・高修学旅行生からは「ちんこ(penis)」と言う名称で親しまれている。
沖縄県ではチンアナゴと一緒に生息している事が知られている。
マルコポーロは黄金の国ジパングを紹介する中で黄金の焼き菓子について言及していたが、その正体はこのお菓子の事である。

・サーターアンダギー
砂糖と小麦粉で作られたボール状の揚げ菓子である。サーターは砂糖、アンダギーはアンダ(油)とアギ(揚げ)と言う意味を持っている。
あまり知られていない事だが、サーターアンダギーはドーナツのくり抜かれた部分を勿体ないと思う日本人の精神から生まれた物である。

●沖縄博物館・美術館

沖縄県立博物館・美術館は那覇市おもろまちに位置している。無機質な白いコンクリート製で、幾何学的なデザインをした琉球建築の建物である。
火、水、木、日曜日は午前9時〜18時まで。金、土曜日は午前9時〜20時まで開いている。探索者の年齢ならば260円ほどで入館する事ができる。

博物館・美術館には沖縄の伝統や文化に関する多くの本、壺、仮面、容器などが展示されている。
琉球王国の誕生から、第二次世界大戦期、2000年代に至るまでの様々な資料がここに保管されている。
中にはクトゥルフ神話の存在をほのめかす物や、シナリオの背景を知るのに便利な情報が置かれている。
以下はシナリオに関わる情報である。
しかし旅行に来た探索者が美しい琉球ガラスのオブジェよりも、古い古書や文化について積極的に調査するだろうか?私だったらまず博物館に来ることなく、海で遊んでいる事だろう。

・12のロゼッタストーン
博物館の一角に12個のロゼッタストーンが展示されている。このロゼッタストーンは1933年に沖縄県中頭郡嘉手納町で山崎 正董と島袋源一郎によって発見された物である。
2008年までに13枚発見されたが1枚が紛失している。ロゼッタストーンにはそれぞれ独立した絵、文字が書かれている。それぞれの絵と文字については以下の通り。

#1:第一崩壊
巨大な噴火する火山と、その麓で死に絶える人らしき物が描かれている。噴火する火山からは長い胴体を持った龍の様なものが天を穿つ様に伸びている。
<クトゥルフ神話>に成功すればこれがムー大陸の崩壊であると分かる。
#2:移住
2種類の人種が小さな島々にたどり着いている。
1つ目の種族は尻尾を持った首の長い人。もう1つの種族は毛深く、尻尾を持った人々よりも圧倒的に数の少ない種族だ。
#3:支配
無知を持った尾を持つ首長族が、毛深き人々に石を運ばせたりしている。
彼らは巨大な神殿の様な物を築いており、それは今の琉球建築の元祖であると思われる。3つの首を持つ龍の像を作っている風景も彫られている。
#4:新たなる信仰
大きな洞窟で1人の毛深き人がシーサー像を発見している。それはとても巨大で、いくつもの集中線の様な物が描かれており、その像が光り輝いている事を意味する物だと分かる。
<地質学>or<考古学>でその洞窟が万座毛であると分かる。
#5:第二崩壊
巨大なシーサーが尾を持つ首長族達の家を破壊して回っている。
毛深き人々の首に付けられていた縄は断ち切られ、剣を持ち反旗を翻している。
#6:沈没
首長族達は自分達が築き上げた神殿へと避難する。
毛深き人々は相撲の四股踏みの様な動作によって、神殿を海の底へと沈めてしまう。
#7:統治
王冠を被り豪華な装飾の施された椅子に座る毛深き男が1人。
彼は新たなる信仰としてシーサーを崇め、全ての家の軒先に小さなシーサーの像を置いている。
#8:<<蛇人間との接触>>
1d3時間を費やし<ナアカル語>に成功した場合解読する事ができる
。<INT*3>に成功すれば呪文を覚える事ができる。
#9:<<カッパとの接触>>
1d3時間を費やし<ナアカル語>に成功した場合解読する事ができる。
<INT*3>に成功すれば呪文を覚える事ができる。
#10:<<動物に命令する(蛇)>>
1d3時間を費やし<ナアカル語>に成功した場合解読する事ができる。
<INT*3>に成功すれば呪文を覚える事ができる。
#11:<<珊瑚に魔力を付与する>>
1d3時間を費やし<ナアカル語>に成功した場合解読する事ができる。
<INT*3>に成功すれば呪文を覚える事ができる。
#12:<<キジムナーの創造>>
1d3時間を費やし<ナアカル語>に成功した場合解読する事ができる。
<INT*3>に成功すれば呪文を覚える事ができる。キジムナーを創造するには最低100年以上の樹齢を持つ木が無ければならない。
対象の木に1点のPOWを永久的に与える事でキジムナーを創造できる。
樹齢100年につき全てのステータスが1のキジムナーを創造でき、最も強いキジムナーは縄文杉のキジムナーである。

・伊弉諾プレートと逸話について
琉球大学で地質学を研究する、比嘉 俊太郎(ひが しゅんたろう)教授の発表した論文が注目を集めている。
彼は長年の研究によって沖縄の地震活動と、フィリピンプレートで懸念されている南海トラフの関連について調べていた。
彼の論文では沖縄諸島に沿って存在する琉球海溝とフィリピンプレートが実は繋がっている物であると書いている。
そしてそのプレートの総称を「伊弉諾プレート」と名付けている。
伊弉諾プレートは伝説上の存在で、日本大陸を形成した要因となった物と言う説がある。

彼の研究では南海トラフや、琉球海溝での大規模な地震が発生した場合、北海道の内地を除く全ての日本領土が津波の被害に遭うと推定される。
北海道の内地に津波が到達しない理由は諸説ある。純粋に面積が広く津波が到達しないと言うのが一般的だ。
しかし北海道の内地はアイヌのサンクチュアリであり、アイヌシャーマンが守っていると言う話もある。

・未知の金属
ガラスケースに保管されている縦3m、横幅2mの長方形の金属。
見る角度によってその色を変え、ゆらゆらと表面が波打っている様に輝いている。
この金属は日本海で密漁をしていた中国籍の船が発見した物である。
未知の金属であらゆる地球上の物質よりも固く、決して錆びないと言う特徴を持っている。耐火性能に優れ、伝導率は0%である。

・琉球王と沖縄角力
沖縄角力、琉球角力とも呼ばれるこの沖縄特有の相撲スタイルの起源は不明である。
最も古い資料によればこの相撲は、琉球最初の王と呼ばれる天孫氏の時代から見られた。15世紀頃の資料が最も多くの残り正確な物である。
琉球王が琉球王国にこのスタイルを広める事に貢献したと言う。玉陵は琉球国王の墓であり、沖縄角力を愛する物にとっての聖地である。

沖縄角力は普通の相撲とは違う。裸で廻しをつけるのではなく柔道着を着て帯を締めるのが一般的だ。
土俵は存在するものの、土俵から出たり地面に伏したりする事で勝敗が決する訳でもない。
このスタイルでは技を決めて相手が降参するか、死ぬまで行うのだ。
最近ではこのスタイルが少し変更され、技の掛け合いによる得点で勝敗を決すると言う生温い物になっている。

・8つの海底遺跡と発見された
与那国海底遺跡は沖縄でとても有名な物である。1986年に与那国島で見つけられた事をきっかけに研究チームが動き出し、現在では沖縄諸島に等間隔に並んだ8つの遺跡がある事が確認されている。
那覇に最も近い遺跡は久高島付近に発見された島である。琉球大学の研究チームが研究所を設置し、何十年も研究しているにもかかわらず正確な情報は不明である。
この遺跡がなんの為に、どの様にして、いつ作られたのかはっきりとは分かっていないのである。

与那国海底遺跡を調査した研究チームは多くの品物を発見し、博物館に寄贈した。その多くが3つの首を持つ龍に関する壁画や銅像、タペストリーだった。
前回のシナリオを経験し末法の龍神の悪夢を見た探索者は、この銅像や壁画を見てそれに通じる何かであると分かるかもしれない。
宗教学者は与那国海底遺跡が琉球で行われていた蛇、龍などの信仰における神殿だったのではないかと話している。
また、一部の歴史学者や夢見がちな学者は、かつて沖縄が龍及国と呼ばれいた原因がこれなのではないかと話している。

・東方見聞録、失われた第五書
ガラスケースに収められた小さく古い書物。イタリア語で書かれたこの書物は、「マルコポーロ、失われた第五書」と名付けられている。
この書物は5年程前に首里城の改装工事を行っていた作業員が、壁の中にあった空洞から発見した物である。
当時この書物を研究した学者達は誰が書いたものなのかを判別できなかった。本書の中で琉球建築の建物や、黄金の獅子の像、偶像崇拝などについて書かれいた事から作者が特定された。
マルコポーロは沖縄にたどり着きここを黄金の国ジパングと書いたと言う説が唱えられたが、なぜこの本が首里城に隠されていたのかは不明である。
また、マルコポーロは琉球人について「毛深く、勇ましく、七色に輝く金属で出来た決して錆びない刀剣を供えた人々。
しかし正確は穏やかで大いなる獅子を讃えていた」と書かれている。

東洋学の研究者はマルコポーロ第五書の内容を見て、ポルトガル人のバスコ・ダ・ガマが語り広げたレキオと言う土地が沖縄だったのではないかと語っている。
レキオについてバスコ・ダ・ガマは「東の果てには、レキオという大国があり、金、銀、香辛料、刀剣を産出する豊かな国で、その国の人々は中国人より身なりが良い」と書いている。
バスコ・ダ・ガマはインドに居た頃に地元民からレキオの話を聞いた、古いヒンドゥー語で琉球をレキオと発音した物をバスコ・ダ・ガマは聞いたのだ。
琉球人は秘密主義であるとも書かれ、マルコポーロはその事を本に記した為に本を奪われたのではないかと考えられている。
そして琉球人の事を「刀剣を帯びた人々」と呼びゴーレスと語っていた。
この語源は不明であるが、実際には「黄金をまとった人々」と言う意味でゴールドと発音していたのではないかと言われている。

博物館ではこの話について長々と書かれており、来観客の殆どがその話についていけていない。
結局の所バスコ・ダ・ガマの資料は1755年に発生したリスボン地震で図書館が壊れた事により紛失してしまっている。
マルコポーロの資料も日本にはほとんど残っていない為、上記の考察のほぼ全てが根拠のない物となっている。

●マリンスポーツ

・サーフィン
サーフボードに立って波乗りを楽しむ、代表的なマリンスポーツである。初心者はサーフボードに立つだけでも一苦労であり、波に乗るのには更に時間が掛かります。
バランス感覚に優れた人間であればコツをすぐに掴む事ができるだろう。<DEX*?(?は波の高さによって決まる)>or<操縦(サーフボード)>に成功すればうまく乗りこなす事ができる。
より高い波に乗れる人は多くの注目を集めるだろう。波の高さは低い物で*5、1mずつ高くなると*4,*3、*2と難しくなる。
高い波に乗れた探索者は沖縄の人々から信頼を勝ち取り、沖縄での<説得>or<言いくるめ>or<信用>or<族(サーファー)>に+20%する事ができる。

・ジェットスキー
水上を走る小型ボートを操縦するスポーツ。海の上を圧倒的速さで走るスポーツで、バイクよりもコーナリングがしやすく危険性も比較的低い。
ただし日本では免許がないと操縦する事ができない為、操縦士との相乗りと言う形が一般的だ。
免許のいらない水上バイクはスピード感こそ劣るものの免許は必要ない。1日遊んだ探索者は<重機械操作>に+1d6%する事ができる。

・SUMOチューブ
海外からこれを遊ぶ為だけにやって来る人が多いほどの日本特有のマリンスポーツである。
相撲の名前が入っている様に、力士の様にまるまるとしたチューブを身に着けボートに引きずられると言う物だ。
それはさながら馬に引きずられる刑罰を彷彿とさせる物で、会社の上司と共にやって来て接待をさせられる下級社員はこれで鬱憤を晴らす事が知られている。

・シーウォーカー
海が泳げない人でも楽しむ事ができるのがシーウォーカーだ。名前の通り海を歩くと言う物で、酸素が送られるヘルメットを付けて比較的浅い海底を歩くと言う物である。
海を泳ぐのではなく歩くと言う画期的スポーツで、普段はあまり見れない海底で泳ぐ魚やきれいな珊瑚をじっくりと鑑賞する事ができる。<水泳>に+1d6%する事ができる。

<目星>に成功すると岩陰から覗く不吉な影を目撃する事ができる。探索者がそれに不用意に近づくか、気づかなかった場合それは探索者目掛けて襲いかかってくるかもしれない。
それは人形であるが口は鳥の様に尖っており、手にはヒレが付いている。頭には円形の皿が乗っており、<オカルト>に成功すればそれがカッパである事が分かる。
カッパの目撃により探索者は0/1d6の正気度を喪失する。
カッパは探索者を海の底へと引きずり込もうとするが、1ポイントでもダメージを受けると帰っていく。
もし抵抗しない場合探索者は珊瑚礁の地下に隠された空洞に連れ込まれ、後の儀式の為の生贄として捕虜にされる。

・パラセーリング
パラセーリングはパラシュートを付けた人を引っ張り空中散歩を楽しむアクティビティーである。
日本伝統の遊びである凧揚げを元にしており、小さい子供から運動音痴の人間でも楽しめるスポーツだ。
パラシュートのコントロールを取る方法を専属のインストラクターなどに教えてもらう必要があり、そのインストラクターとして米軍に所属するジョニー・サムが手伝いを時々している。
1日遊ぶ度に探索者は<パラシュート>に+1d10%する事ができる。

●沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館とは、沖縄本島北西部の本部半島備瀬崎近くにある国営沖縄記念公園・海洋博覧会地区内の水族館だ。
「チュらうみ」とは沖縄の方言で「清〔きよ〕ら(しい)海」という意味だ。 大水槽を泳ぐジンベエザメやイルカショーが人気で、沖縄県の著名な観光地となっている。
(イルカショーは厳密には併設する別の施設で行われている) 入口のすぐそばにあるイノー(浅瀬のサンゴ礁)がまず来館者を出迎える。
やがて通路はスロープになってゆっくり二階に下りていき、 辿りつく熱帯魚コーナー手前の「サンゴの海」水槽は屋根がなく、沖縄の強烈な日差しを直接取り込む構造だ。
絶えず新鮮な海水を供給するオープンシステムを採用することで、サンゴの大規模飼育を可能にした。 約70種800群体の造礁サンゴは圧巻である。
これらのサンゴは水族館の中で10年以上成長し続けているものだ。 続く「熱帯魚の海」は沖縄の様々な海を再現したものだ。 強烈な光の差し込む浅い岩場から、美しい砂地、そして薄暗い洞窟まで一繋ぎの水槽で眺めることが出来る。
時折ゆらめく光の柱はオーロラのように煌めき見る者を魅了するだろう。水族館を訪れた探索者は美しい熱帯魚、珊瑚、チンアナゴ、クラゲなどを見て心を癒やす事ができる。1日ここで楽しんだ探索者は1d6点の正気度を回復する事ができる。

チンアナゴを見ている探索者は彼らの奇妙な生態に興味を惹かれるだろう。チンアナゴは群れをなして、小さな穴から無数にその蛇の様な体を出している。
皆同じ方向を向いており、なぜチンアナゴが全員同じ方向を向いているのか未だ分かっていない。
実は日本に生息するチンアナゴの全てが末法の龍神の遠い末裔であり、小さき奉仕種族なのである。
蛇人間の成れの果てとも言えるその存在は今や、愛玩動物として見られる様になってしまった。
彼らは皆末法の龍神が眠る与那国海底遺跡の方向を向いているのだ。この事を知るのは一部のクトゥルフ神話を研究する者だけだ。

●5.夏祭り

キーパーがシナリオを進めたいと思った時にこのイベントを発生させる事ができる。このイベントは夜の21時〜24時に那覇市内で行われる夏祭りに、少なくとも1人の探索者が行かなければならない。
祭りには綿あめ、りんご飴、ちんすこう、サーターアンダギー、タピオカミルクティー、クレープ、かき氷などの食べ物から、金魚すくい、玩具屋など幅広く出店する。
夏の風物詩である花火大会も同時に開かれ、この夏のイベントを見逃す日本人はいないだろう。

大通りの歩道には柵が置かれており、警察が補導を行っている。道路はこの祭りの為だけに封鎖され、エイサーと言う沖縄の盆踊りの行進の道として利用されている。
また、厄災を払うと言う理由で、獅子の頭を象った被り物を被った人々が踊っている。これは獅子舞と言い、沖縄では2人で一匹の獅子を表現するのが一般的である。
また、獅子舞で使われる被り物の多くは赤色であるが、ここの獅子舞は金を中心とした豪華な装飾と色合いがなされている。獅子舞は時折人に近づき、口を開けて頭を噛む。
これはその人の纏う邪気や厄災を食べてくれると言う縁起の良い行為なのだ。日本特有の言葉遊びで「噛みつく」を「神付く」と解釈する事もある。

祭りに参加する多くの人々が普段空き地になっている松山公園へと集まる。空き地の中央に白と赤の縞模様の布で覆われた櫓が建っている。それを囲む様にいくつもの露店が並び、櫓の上で1人の少女がマイクを片手に演歌を歌っている。
歌のリズムに合わせて人々は踊りながら、櫓の周りを何周もする。
これが日本の夏の風物詩の一種である。歌を歌っている少女は、沖縄で何十年も続くミス・ウチナー・コンテストで5年連続優勝している国咲 美奈(くにさき みな)と言う12歳の子だ。

●御蛇本の影

時間が経過し23時頃、人々は祭りの締めである花火を見るために沿岸に集まり始める。
道路はごった返す人々と、花火を見るために停車している迷惑な車でとても歩きにくい。
最も良いスポットである、波の上うみそら公園にはブルーシートを敷いて自分達の座る場所を確保する人で溢れている。
花火を見るのに場所決めはとても重要である。探索者も人混みに押されながら、花火を見るスポットを探している事だろう。

探索者が人混みをかき分けて進んでいる時、花火が上がり一瞬だけ強い光が辺りを照らす。すると人混みの中に、1人見知った顔のシルエットが剥がされる。
それは暑い沖縄であるにもかかわらず、紫色の行司装束を身に着け、口元には団扇ではなく軍配を持った男、御蛇本 丸尾である。
彼は探索者の存在に気づくと微かに微笑み人混みをまるで、雑草を縫う蛇の様にスラスラと抜けていく。探索者が彼を追っても全く追いつく事は出来ない。
花火の音と観客達の声の中でも御蛇本の放った一言だけが鮮明に聞こえる。「オーム・リュウジン・マッポウ・フム」。御蛇本を完全に見失ってしまう。

その日の夜探索者は全員同じ夢を見る。空はどす黒い雲に包まれ、血の雨が降り、紫色の雷が怪物の雄叫びの様な雷鳴と共に地上を穿つ。
地に住む生物は死に絶え、海から浮上する巨大な3つの首を持つ黄金色の龍が吠える。巨大な地震と共に巨大な津波が押し寄せ、一晩で日本の全ての土地を沈めてしまう。
3つ首の龍の背中側から朝日が登ると同時に波は引き、後に残るのは全ての文明が崩壊し更地となった日本列島だけである。
この悪夢を経験した探索者は0/1d3の正気度を喪失する。そして一度龍脈を関係を持ち、超自然的エネルギーに触れた探索者はこれが未来の出来事であると確信する事ができる。

●6.御蛇本の行方と沖縄平和隊

御蛇本を目撃した探索者は、彼が再び何か良からぬ事を企んで沖縄にいるのだと考えるだろう。実際その通りである。
彼の目撃情報を集めたりするのはとても簡単である。新聞社の記者や、警察はその手の調査で利用できる最大の情報網である。
沖縄市民への聞き込みなどでも情報を得る事ができるだろう。探索者の手段によってキーパーは、<図書館>、<コンピューター>、<説得>、<言いくるめ>、<信用>、<幸運>などの技能を提示すること。
成功した場合行司服を着た男が、普天間基地や空軍基地周辺で行われているデモ活動で目撃されたと言う情報を入手する事ができる。

沖縄の米軍基地問題はとてもデリケートである。1995年に起きた米兵による現地民へに暴行事件をきっかけに、基地の活動に対する反対運動や撤去を訴えるデモが行われている。
2004年に米軍のヘリが沖縄国際大学に墜落した事件もあり、現地民の反米意識は一層強まった。基地の移転や米兵隊の削減によって対策をとたがあまり効果はなかった。
オスプレイと言う垂直離着陸機が2005年に導入され試験運用が開始された時、住民は騒音被害を訴えた。
また、オスプレイは幾度となく事故を起こしておりそれも原因で日本での設備反対運動は激しさを増すばかりだ。
様々な思惑が重なりあうこの問題を本書で全て語り切る事はできない。ただ1つ言えるのは、このデモに紛れて御蛇本、そして蛇人間が計画を動かしていると言う事だけだ。

米軍基地の周りには多くのプラカードを掲げた人々がおり、「オスプレイ設備反対!」「私達の沖縄を返せ!」「米軍基地全撤去」「私達の珊瑚と海を殺すな!」「安保破棄」と書かれている。
手にメガホンを持ち大声で叫びながらフェンスの向こう側にいる米兵に罵倒を浴びせかける狡猾な心理攻撃を行う者もいる。
何故か彼らの中で日本語を喋る人間はわずかで、ほとんどが中国語や韓国語を喋る。米軍基地のフェンスに群がりガムテープなどで、無断でプラカードを貼る光景はさながらB級ゾンビ映画のようであり、このデモを目撃した探索者は0/1の正気度を喪失する。

彼らは自分達の事を『沖縄平和隊』と呼び何十年も活動している。彼らの資金源はどこから出ているのかは不明である。
左翼主義のこのデモ隊は報道記者やヤクザとの繋がりが示唆されている。多くの捏造記事や報道によってデモ隊は正義の様に描かれ、年々プロパガンダの影響を受けた人々が新たに加わっている。
沖縄県知事である辻元 サリーは米軍基地の造設、普天間基地の閉鎖と返却を呼びかけているためデモ隊と繋がっていると噂されている。
現地のデモ隊のリーダーと呼ぶべき人物が1人おり、名前を青木 狸(あおき まみ)と言う40代後半の女性である。

<目星>に成功した探索者はデモ隊に紛れた中国人や韓国人など、日本人ではない東洋人が紛れている事が分かる。(彼らは全て蛇人間であり、御蛇本の仲間である)デモ隊に紛れる事はとても簡単であるが、唯一注意しなければならないのはカメラを回す事だ。
報道カメラマンですら距離を置くこのデモにカメラを持って入っていく探索者は、起こった現地民にメガホンを向けられ鼓膜を攻撃されるか暴行を受ける事になる。
デモ隊に近づく探索者は<聞き耳>を行う事で微かにラズメリーの甘い匂いを嗅ぐことができる。前回のシナリオで支配血清の存在を知っていたならば匂いが同じ物であると分かるだろう。
(デモ隊の何人かは支配血清によって操られ、水増しの為に利用されている)

御蛇本についてデモに参加している人間に聞き込みを行うと、彼らは目をこわばらせ知らないの一点張りだ。<心理学>に成功すればそれが真っ赤な嘘である事が分かる。
彼らは御蛇本について調査する探索者を警戒し、決して情報を出す事はない。暴力的手段(尋問や拷問)などを行う事で情報を得る事ができるが、大学生である探索者にその様な手段を取る事は厳しい。
最も彼らから御蛇本の情報を手に入れるのに有効な手段は彼らの拠点で開かれる集会に参加する事だ。彼らの拠点は普天間基地から離れた牧港と言う街にある。

●牧港のデモ隊拠点

使われていなかった2階建ての雑居ビルを買い取り使用している。白塗りの外壁の塗装は所々剥がれ落ち、2階部分に「平和隊活動拠点」と書かれた横断幕が張られている。
建物の入口にはデモ隊のスローガンを記した旗が建てられており、前の道を通る人々は速歩きでその場を通過する。

毎週土曜の17時〜18時までの1時間だけ利用され、参加者の人数は1d20+10人だ。その為この建物には水道や電気はほとんど通っておらず、ただ集まる為だけの建物となっている。
集会に参加する人間はデモ隊の人間だけだが、部外者が入れないと言う事はない。
建物に入るために必要な証明書などはなく、デモ隊の参加者ですら全ての隊員を把握している訳ではない。

集会での主な活動は2階のクーラーの聞いた部屋で行われる、リーダーである青木 狸による演説がほとんどだ。
時折プラカード作成などを全員で行ったりする。青木の演説はデモを行っている時の、知性のない発言とは裏腹にとても理性的でカリスマ性を持っている。
演説の最中一日炎天下での活動による疲労を癒やすため、ジュースなどが配られる。
このジュースには支配血清が入っており飲んだ人間は青木の演説の影響を必ず受けてしまう。これは探索者も例外ではない。

演説が終わると彼らは自分達の家にそそくさと帰る。しかし何人かの人間(参加者の3/1人)は片付けの為に残ると言う。
探索者が帰ったフリをして、建物に隠れるならば技能ロールは必要ない。彼らは全員が帰った事を確認すると、青木は以下の事を話す。
「宮古島の方で模合がある、御蛇本様からのお言葉だ、遅れるなよ」。青木の言葉を聞き他の者は首を縦に振り部屋の電気を消し建物を去っていく。
<知識>に成功すれば模合が沖縄県や鹿児島県で行われる集会の一種であると分かる。

●7.宮古島

宮古島に御蛇本が現れる事を知った探索者は宮古島を目指すだろう。旅行で来ている探索者は、宮古島へ行くには顧問に相談するか無断で飛行機を使わなければならない。
顧問に宮古島へ行く理由を説明する場合<言いくるめ>、<説得>、<信用>に成功しなければならない。
キーパーがロールを省略したいと思うならば、旅行の日程でちょうど明日宮古島に1日滞在する予定が組み込まれていた事にしてもよい。

宮古島へは飛行機で1時間程度で到着する。150平方キロメートルの面積を持ち、観光地として有名な島だ。
白い砂浜と、透き通るほど透明な海が特徴的であり、海に遊びに沖縄へ来た人は沖縄本島ではなく宮古島か石垣島へ赴く。
空港は大きくなく、沖縄本島にある様な大きな建物はない。島のほとんどの面積を長閑な田園地帯が占めている。
空港から一番大きな街へはタクシーを10分ほど走らせれば到着する。宮古島について探索者は突然、顔や体に文字通り泥を塗られるかもしれない。
これは宮古島に伝わる来訪神パーントゥによる、厄除けの呪いと儀式である。3〜4月、5〜6月、8月下旬〜9月に合計3回行われる儀式である。
何も知らない観光客は泥を塗られて激高するが、市は「泥を付けられたくない人は地区内に立ち入らないこと」と言う声明を出している。

宮古島で開かれる模合の情報を集める探索者は苦労するだろう。沖縄県民はどこで、どのグループが、いつ模合を行うのか一瞬で分かってしまう。
彼らは模合を行う連絡網を持っており、様々な酒場や居酒屋、寿司屋、ラーメン屋は模合ギルドと呼ばれている。
店の壁には模合を知らせるための紙が何枚も張られており、そうやって地元民は情報を共有しているのだ。
御蛇本の模合を探す場合1時間に1回、<目星>or<幸運>に成功すれば発見する事ができる。『伊良部島○○―○○、御蛇本の別荘にて模合、21時より開始』。

●御蛇本の別荘

御蛇本の別荘は宮子島と橋一本で繋がっている伊良部島の沿岸部某所に存在している。別荘へ続く道は、森の中に作られアスファルトで舗装された一本道だ。
鉄格子の両開きの正門が唯一の入口で、黒いスーツに身を包んだ龍王会(ヤクザ)の人間が警備をしている。
彼らは蛇人間である為にほとんど汗をかかず、片手に常に刀を握っている。合法的武器である刀の他に、彼らは服の内側に日本では違法な武器であるマシンガン(ウージーSMG)を隠し持っている。<目星>に成功すればその事が分かるだろう。
警察への通報は無駄だ、宮古島を含め沖縄県の警察や権力者に取り入っている御蛇本は、その程度の通報など簡単にもみ消してしまう。

正門の先には駐車場がある。数十台程の車を止めるスペースがあり、模合の時には高級車がここに集う。その先の道には綺麗に整えられた庵治石製の階段だ。
両脇に夜道の際に灯る灯籠が置かれている。階段を登りしばらくすると御蛇本の別荘が見えてくる。木造の一軒家で入口にも警備員が配備されている。

周辺の森は無防備に見えとても危険である。沖縄全土に言える事だが、沖縄のいたる所にハブが生息している。
ハブはとても危険な毒を持つ蛇であるが、沖縄では頻繁に目撃される為誰もそれを恐れる事はなくなった。
探索者が森に入った場合最も値の低い人間の<幸運>を行い失敗した場合、木の上に潜んでいたハブの攻撃を受ける事だろう。

海からの侵入と邸宅はとても簡単である。海上の船から別荘を監視する事はとても効率的で安全である。
しかし探索者の存在が海で寛いでいる御蛇本に気づかれる可能性が1時間につき10%存在する。(重複しない)存在が気づかれた場合、御蛇本はカッパを向かわせる。
ビーチにはサマーベットとパラソルが置かれており、サングラスを掛けた御蛇本がバカンスを楽しんでいるのが目撃できるだろう。ビーチにはいつ何時にも1d10+3人の警備員がいる。
ビーチ以外の侵入方法は崖を登るしかない。<登攀>or<跳躍>に成功すれば登る事ができる。

●模合

夜の21時から模合は開かれる。日本人社会において30分前行動が当然の礼儀であり、探索者は<文化エチケット>に成功する事により模合が30分早めに開始される事を知るだろう。
20:30分には駐車場には車でいっぱいになり、別荘には御蛇本の仲間達が集っている。探索者がどの様にしてこの模合に忍び込む、または紛れ込むかは自由である。
模合の現場を目撃している探索者は彼らのメンバーの何人かに心当たりがあるかもしれない。ここに出席している者は以下の通りである:
・新聞や学術書などで顔を見せる与那国海底遺跡研究者、琉球大学の教授等など。
・夏祭りで屋台を開いていた一般市民、祭りでの屋台はヤクザの一般的な収入源の1つだ。
・青木 狸を筆頭とした1d30+10人のデモ隊員、豪華な服を着ている。
・沖縄県知事である辻元 サリー、ノートPCからビデオ通話でこの模合に出席している。

模合の最初には御蛇本の姿は見えない。彼らは御蛇本の別荘に用意されたワインやシャンパンを飲み、調理された多くの沖縄料理を食べる。
しかし彼らが最もありつく食事は、毛を剥いだ山盛りのネズミの活造りである。彼らは野蛮で野性的な蛇人間と違って、箸を使い正しい礼儀を用いて食事を取る。

21:30分頃になると御蛇本が姿を現す。彼の登場を全ての参加者が拍手で迎える。御蛇本はテラスに作られた台に立ち演説を始める。彼の演説で話す事は以下の通りである:
・「同胞諸君、我々の計画はついに完遂される! 二度の崩壊を経て我々の文明は潰えた。
しかし末法の時は訪れ人間による第三の時代は崩壊する。 太陽の黄金帝国が訪れ4つ目の時代が始まるのだ!」

・「明日の黄昏の時、我らが主人『キング・キドラ』は目覚めさせる。
8つの神殿で同時に儀式を行うのだ。 もはや我々の計画を止める事ができる人間はこの国に居ない。 我々と同等の力を持っていたムーの民達は今は腑抜け、血の弱気老いぼれを崇拝している!」

・「秘策の完成の報告が入った。しかし注意しなければならない者がいる。
この男(幸三郎)だ、こいつは我々の計画の支障になる事は間違いない。今すぐにでも始末するのだ!」

・「辻元と青木達の活躍は実に素晴らしい。これで米軍もデルタグリーンの連中も我々の存在に気づいていない」

・「これを見よ!勤勉なる同志が沖ノ鳥島に封印されていた八尺瓊勾玉を手に入れた! 明日、黄金の時が刻まれる! 六界の門は開け放たれ、天と地獄はひっくり返る!」
そう言う御蛇本の右手には大きな緑色の勾玉が握られている。<オカルト>or<宗教学(神道)>に成功すればこれが八尺瓊勾玉である事が分かる。

模合の締めは参加者全員が持ち寄った金、宝石、本、アーティファクトを御蛇本に献上する事で終わる。捧げられた物の中にはさほど重要な物から、そうでない物まで含まれている。
これらのアーティファクトの中に、探索者の有利になる様な物を入れて良い。
全ての品物はリビングの壁に取り付けられた、巨大な掛け軸の裏の金庫に保管される。金庫は電子ロック式で<電子工学>+<鍵開け>に成功しなければならない。
もしくはパスワードである1080を入力する事で開く。技能ロールの失敗、もしくはパスワードのミスは警報装置の作動と警備員を引き寄せる事につながる。

●8.再び那覇へ

探索者は御蛇本の計画を知り、与那国海底遺跡で儀式が行われる事を止める事ができる唯一の人間である。
また、会議で顔が出た幸三郎に関心を寄せるだろう。一度探索者と顔を合わせ、同じホテルに泊まっている事を知っている。
御蛇本にとって邪魔になる存在は、探索者にとって味方となる可能性がある事を示唆している。

一番の問題は御蛇本達が行う儀式の時間である。彼らは集会で一切儀式の正確な時間を出していない。儀式を同時に行う事、明日の黄昏時と言う情報は探索者に推理の余地を与えるかもしれない。
しかしキーパーは正確な時間を決定してはいけない。シナリオの展開で御蛇本の計画は一度完遂されなければならない。
そもそも数世紀に及ぶ壮大な計画を日記に記したり、うかつに話したりする黒幕などいるだろうか?

●108師団の男

宮本 幸三郎はホワイト・プリンセス・ホテルに宿泊している。しかし彼は神出鬼没で街のどこに居ても見かける可能性はある。
彼を探す場合探索者独自の調査と、情報網を駆使しなければならない。

幸三郎はこの時点で探索者達と会話するのは初めてだろう。彼は探索者の話を聞き、自分の命が狙われていると事を知れば彼は険しい顔をする。
そしてその情報を持っている探索者に疑念をいだき、誰にどの様な理由で狙われているのか問う。
いずれにせよ答えのない質問をしばらく行っていると、突如としてその場に御蛇本の手下である人間に化けた蛇人間達が襲ってくる。人数は[探索者の数×5]人である。

戦闘から数ラウンド経過すると、探索者達の元に奇妙な助っ人がやって来る。彼らは皆ローブに身を包み、頭の部分に獅子舞の被り物をしている。
歯をカチカチと言わせながら現れるそれは10〜15人ほどおり、蛇人間達の相手をしてくれる。全ての敵を倒すと彼らは獅子舞の被り物を脱ぎ顔を見せる。
肌が黒く焼け、毛深い顔を持った琉球民族である。彼らは自分達の事を「王家の子孫」「シーサーの戦士」と名乗る。
彼らは沖縄で活動する邪悪な組織や存在を倒す為の、抗神話秘密結社なのである。幸三郎は彼らの監視対象だった。

幸三郎を安全な場所、シーサー戦士の拠点である玉陵につれていく。
玉陵は通常は王家の墓として知られているが、秘密入口が存在しており黄金のシーサー像によって守られた聖なる部屋が存在する。幸三郎はそこで全てを話す。
「私は旧日本軍が沖縄で製造していた兵器の発見を命じられた。それはアメリカに対抗する人工の神【王無】だ。
王無は、天皇を現人神とし王ではなく、あくまで人間を神と崇拝する日本人の象徴の様な存在だった。しかし敗戦によって製造は中止され、資料は全て紛失してしまった。
最近になって沖縄で王無のシグナルが検知された。私はその調査の為にやって来た。御蛇本とやらが私を邪魔に思うのはおそらく、王無に関係しているのだろう」
幸三郎は決して四菱重工、108師団、メカガジラなどの名前を出す事はない。彼は日本の利益と所属する派閥について口がとても硬い。
数日間の調査によって廃棄された工場の位置を絞り込む事が出来た。工場で一体何が行われているのか、残された当時の資料の回収の為に彼は工場へと向かう予定である。

幸三郎とシーサー戦士達は工場への襲撃へと向かう。探索者達には与那国海底遺跡へ儀式を止めに行って欲しいとお願いする。

オプション:工場への襲撃

与那国海底遺跡ではなく、旧日本軍の工場へと襲撃したいと望むプレイヤーがいるかも知れない。
旧海軍司令部壕の張り巡らされた通路にその入口は存在している。現在観光地となっている底は儀式の日当日、県知事である辻元 サリーの権限で立入禁止となる。

工場は地下に巨大な空間を設けて作られた造船所の用意な場所である。高さ80mほどの縦に長い空間にはいくつもの手製の足場とクレーンが存在し、今まさかに完成した巨大なロボットが立っている。
それはかつて日本で目撃され、日本政府によってフィクションと言う事で隠蔽されたガジラを模倣した物である。メカガジラの目撃は1d3/1d10の正気度を喪失させる。
何百人もの蛇人間達がロボットの建造を行っている。工場内にはいくつかの建物が存在しており、そこにメカガジラに関する古い物、新しい資料が置かれている。
工場内をうろつく探索者は<隠れる>or<忍び歩き>に成功しなければならない。この工場内で手に入るメカガジラに関する情報は以下の通りだ:

・メカガジラを形成している物質は鋼ではなく、ヒヒイロカネと言う物質である。これはかつてムーで様々な用途で使われていた、ユゴス原産の金属「ラグ」の別称である。
決して錆びる事はなく、電気対抗0、耐火性能は地球上の金属で一番高い。最も興味深い資料の内容は、この金属は普通非物体であるアストラル体でも触ることができると言う事である。

・メカガジラの燃料は蛇人間達によって、長い年月を掛けて採取されたキドラジンである。沈んでしまったムー大陸にはキング・キドラの血が保管されたカプセルがあった。
この血液は猛毒であると同時に膨大なエネルギーを秘めた燃料として使用でき、ムーの民はこれをユゴスや他の惑星からやって来た種族達に宇宙船燃料として提供していた。
また、蛇人間達の研究によってキドラジンは日本のマグロを共に摂取する事によって相乗効果を生み出す事が分かった。

・メカガジラのパワーを源は心臓部に付けられた「神の内包装置」である。旧日本軍が開発した未完成品を蛇人間の技術によって完成に導いた。
神の内包装置は、神格などのアストラル体を入れ利用する。現在メカガジラのパワーの源となっている神格は、母なる神イグである。

探索者はメカガジラの製造工場を何らかの手段を使って破壊するだろう。その場合キーパーは好きな様にさせて良い。御蛇本は探索者の一手二手先を行っており、メカガジラ2号機を作成済みである。

●9.龍は静かに動き出す

那覇で最も近い与那国海底遺跡は久高島のすぐそばに存在している。周辺海域を人間に扮した蛇人間達が、漁船によって警備をしている。
彼らの船にはサブマシンガンやライフル、拳銃、ダイナマイト、刀などが積まれており侵入者を容赦なく殺害する。普通の漁船を使って彼らを倒そうとするならば1分もかからず沈んでしまうだろう。

最も安全な侵入方法は潜水である。久高島から少し船を出して水中を進む事は、海上で警備をしている蛇人間達を欺く最も効率的手段だ。
沖縄だダイビングやスキューバができる場所としてとても観光客が多く、ほぼ全ての島にそう言った機材を貸し出してくれる店がある。
インストラクターからの1時間のレクチャーによって<水泳>技能に一時的に+20%する事ができる。

●与那国海底遺跡

与那国海底遺跡は海抜30mの所に存在している。豊かな珊瑚礁と海藻の森をかき分け、連なる岩山によって形成された谷の様な地形の底にそれは存在している。
明らかな人工物の建物が所々に見られる。丸い土俵の様な物、ガゼボの様な建物、玄武岩で作られたエンタシスの円柱、海の生命に覆われた巨大なピラミッドが点在している。

与那国海底遺跡の周辺には、長い時の中で遺伝子変異が起き海と言う環境に適応した蛇人間(カッパ)がいる。彼らはこの遺跡を警備しており、迷い込んできたダイバーを始末する。
彼らの不意打ちに気づくには<目星>or<聞き耳>に成功する必要がある。

与那国海底遺跡のどこかに入口が存在している。入口を発見するには<目星>に成功する必要がある。
成功した探索者はフジツボや海藻が不自然になくなっている岩の大きな亀裂を発見できる。亀裂は高さ4m、幅3mほどで奥に進むほど大きくなり、巨大な人工的な壁が現れる。
壁には幾何学的模様が施されており、扉らしき物が存在している。
扉は閉ざされており鍵穴はない、横の壁に腕が一本入るほどの穴がある。<目星>に成功すると床の瓦礫や海藻の中に、片腕が奇妙に腐食した人骨がいくつも存在している事に気づき0/1の正気度を喪失する。
この装置は蛇人間の遺伝子を持つ人間が腕を入れる事により開き、それ以外の種族が手を入れると穴の中に仕組まれた毒針が射出され即座にPOT30の毒を投与する。カッパや蛇人間の腕を持ってくる事によって開く事ができる。

扉の先は浸水した巨大な階段がある。階段を上がっていくとある地点で水が終わり、空気のある空間に出る。
遺跡内は四角形で、七色に輝く珊瑚が光源として等間隔に置かれている。天井や壁の一部が崩壊し、瓦礫の山が形成されている。

・図書室
半壊した石造りの部屋。いくつもの玄武岩を切り抜いて作られた本棚には、腐って読めなくなったパピルス紙や本が散乱している。
また、別の引き出しがいくつもの積み上げられた壁があり、引き出しの中には未知の金属製の三角形の板がある。ムー大陸の崩壊の際にかろうじて持ち運ぶ事に成功した物であり、全てナアカル語で書かれている。

・武器庫&強化室
この部屋の入口は瓦礫で下がれており、発見する為に<目星/2>に成功しなければならない。SIZ12以下が通る事ができるが、<STR>に成功すれば岩をどかす事ができる。1人の成功につき入る事ができるSIZ+2を追加できる。

武器庫には蛇人間が殺人光線銃が置かれている。その他にも槍や刀、盾などがここには置かれている。
そしてこの部屋に隣接しているドーム状の部屋には、10個の円形のガラス張りのポットがある。蓋が被せられチューブが繋がっている。内部は濁った緑色の液体で満たされており確認する事はできない。
蓋を不用意に開けた探索者は、中に潜んでいた成長血清を打たれた蛇人間によって攻撃される。この部屋には体の筋肉などを成長させる、蛇人間の血清が1d3投与分保存されている。

・宝物室
この部屋には大量の宝石や金や銀、翡翠の彫刻、タペストリーやムー帝国の旗が置かれている。ここの品物は全て末法の龍神への捧げものであり、この遺跡から持ち出そうとした瞬間、品物全ての掛けられた呪文「末法の祟り」によって落雷が落ち絶命する。

・安眠室
ここには人1人が入るくらい大きさのガラス張りのポットがある。全てのポットが開けられており扉は開いたままだ。<アイデア>に成功すればこれがベットの様な物である事が分かる。
不用意に探索者が手を伸ばした場合、突如として引っ張られてしまい<STR/4>に成功する必要がある。
失敗した場合ベットに寝かせられ、ポットが閉まり中にオレンジ色の煙が充満し始める。1d6ラウンド後にポットの内部から注射器が現れ、被害者の体に薬物を注射しミイラの様な見た目に変えてしている。
この光景をみた探索者は0/1d2の正気度を喪失する。一度閉じたポットには電気防衛システムが作動し、触れている人間に1d6のダメージを与える。

・亀裂
大きな亀裂が通路を断絶する様に入っている。最近作られた人工的な橋が掛けられている。亀裂の底から地底に溜まった微弱な毒ガスが噴出しており、ここを渡る人間は<CON*6>に成功しなければならない。
失敗した場合は意識を即座に失い橋から落ちてしまう。亀裂の深さは肉眼ではわからず、20d6のダメージを受ける。

・ギャラリー&映写室
この部屋の壁には彫刻による壁画がいくつもあり、それぞれストーリー仕立てで設置されている。
それらはムー大陸での蛇人間の歴史を現した物で、人間との共存、ガタノソアの宗派戦争、ツァトゥグァの崇拝と排他、イグと末法の龍神の崇拝、ムーの崩壊について描かれている。

ギャラリーの奥には小さな部屋が存在している。中央に地球儀に似た装置が置かれている。スイッチが備わっており押すと装置は作動する。
これは蛇人間の映写機であり、壁画に描かれた風景をその場にいるように見ることができる。匂いや風が肌を撫でる感触を感じる事ができるが決して物に触れる事はできず、ホログラムの様に貫通してしまう。
ムーの大陸の映像は721時間存在する。全てを見た探索者は正気度を全て失い、クトゥルフ神話に+1d100する。

・翡翠の扉
遺跡のピラミッドへと続く道は阻むのは翡翠で出来た3mの正方形の扉である。表面には見たこともない曼荼羅と、ルビーとエメラルドが埋め込まれている。
この宝石は現在の価値に換算すれば数百億か数兆円は下らない程価値がある、しかしこれらは呪いのカルマの力が内包されている為所有者は毎晩末法の龍神の悪夢を見る事になる。
曼荼羅に対して<宗教学(仏教)>or<オカルト>に成功すれば、仏教の曼荼羅の原初がこれである事に気づく事ができる。

扉にはナアカル語で書かれた警告文がある。技能ロールに成功すればその事が分かる。この扉は蛇人間達が末法の龍神が偶然目覚め、再び文明を滅ぼすのを恐れた為に作った物である。蛇人間達ですら自ら崇拝する存在を恐れていたのだ。

●キング・ギドラの儀式

翡翠の扉の先で儀式が行われている。ピラミッドの内部は高さ、奥行き30mあり、中央に8つの柱(5m弱)が八角形を描くように設置されている。更に床には八卦と陰と陽を示す太極図が描かれている。

柱の頂点にはそれぞれ盆の様な物が設置され、奇妙な捧げものがされている。床に描かれた八卦の印とそれぞれの方角に適応した品物だ。
これは古代中国における五行思想と日本における陰陽思想を組み合わせた物8つの元素である。<宗教学(神道)>or<オカルト>に成功すればその事が分かる。それぞれの盆に置かれている物は以下の通りである:
・南(☰)の柱:盆には馬の頭と勾玉が収められている。
・南西(☱)の柱:盆には羊の頭と木の枝が収められている。
・東(☲)の柱:燃え盛る盆の中に雉が収められている。
・北西(☳)の柱:龍の首が大量の単一電池と共に収められている。
・南西(☴)の柱:大量の炭酸水の中に鶏が収められている。
・西(☵)の柱:大量の水の中に豚の頭が収められている。
・北西(☶)の柱:犬の遺体が大量の小判の山に押しつぶされ収められている。
・北(☷)の柱:土の上に牛の頭が収められている。

御蛇本は太極図の中心で、20人の姿を顕にした蛇人間に囲まれながら詠唱を行っている。探索者の突入時には儀式は最高潮を迎えており、それぞれの8つの柱が元素のエネルギーによって6つの異界への門と、天国と地獄の2つの門を形成し始めている。
探索者には一刻の猶予もない。彼らの儀式を止めなければいけない事を直感的に察する。

蛇人間達は探索者の存在に気づくと御蛇本をかばう様に立ちふさがる。探索者がもし柱や盆を攻撃した場合でも儀式は中断しない。
しかし蛇人間達の顔は青ざめ探索者に激しい怒りを覚える。<心理学>に成功すれば儀式を邪魔されたからではなく、柱または盆が破壊された事を恐れている事が分かる。

探索者が全ての蛇人間を倒した後、御蛇本だけがその場に残る。しかし彼は決してうろたえる事はない。
彼は高笑いを上げ探索者に告げる。「ここまでやって来たお前達を褒めてやろう、だが残念だったな、儀式はすでに終了した。 
この私の魂の解放によって全てが終わるのだ!」。そう言うと御蛇本の体に突如七色の雷が降り注ぐ。それはピラミッドの天井にある逆さのピラミッドから発せられたものである。
御蛇本の体は宙に浮き、内側から光が溢れ始める。口や耳、目の隙間から光が漏れ御蛇本は叫ぶ。「おお、これが法の世界ニルヴァーナ!力が溢れる! 今我が精神はキング・キドラと一体になるのだ!」。
次の瞬間御蛇本の体は血を一滴も出すことなく破裂する。
そして宙には8つの部位に分かれた御蛇本の体と、8つの門が開かれている。(もし盆や柱を壊していた場合その数だけ門が歪に歪んで現れる)8つの部位(首、口と顎、目、足、男性器、耳、手、腹)はそれぞれの門の向こう側へと吸い込まれていく。
探索者も吸い込まれ始め近くの物を掴まなければ吸い込まれてしまう。<STR*5>に成功する事で留まる事ができる。
門の向こう側は天国と地獄、そして仏教における六界が存在している。

オプション:向こう側からの帰還

どの門に吸い込まれたかにかかわらず、探索者は何らかの方法で帰還しなければならない。
キーパーによってはその為にシナリオを1つか2つ作る事だろう。全てを諦めるならば人生はそこで終わり、カルマの精算を行い来世へと旅立つ事ができる。
前作『御蛇本パルティータ』で閻魔王と関係を持った探索者は一度だけの慈悲で、門から追い出され現世へと帰る事ができるかもしれない。

風はすぐに止み、門は閉じ始める。しかしすぐ後に地震が発生する。遺跡の天井は崩れ始め探索者はすぐにその場を脱出しなければ生き埋めになってしまう。
脱出するには3つの障害を乗り越えなければならない。
・第一の障害:亀裂
亀裂に掛かっていた橋が地震によって崩れ落ちている。探索者は<跳躍>or<登攀>に成功しなければならない。
失敗した場合亀裂の底へと落ちてしまう。渡りきった探索者が手を伸ばす事でも渡る事ができる。

・瓦礫
通路の途中に山の様に積もった瓦礫が地震によって道を塞いでいる。<DEX*5>or<登攀>に成功する事により器用に登る事ができる。
猶予が1d3ラウンドあるが、1ラウンド経過する毎に瓦礫が落下し1d6のダメージを探索者に与える。

・強化蛇人間
強化室から目覚めた蛇人間が一匹探索者達の前に立ちはだかる。強化蛇人間を倒すか、無視して通過するかの方法がある。
無視して通過する場合攻撃を避ける為に<回避>に成功しなければならない。戦闘を行う場合1ラウンド毎に瓦礫が落ちてくる為、早めに倒さなければならない。(残酷なキーパーは制限時間を設けても良い)

●10.三位一体

崩壊する与那国海底遺跡を脱出した探索者地上へと戻る事になる。海から顔を出すと外の景色は一変している。空は黒く厚い雲に覆われ、紫色の雷が見える。
風は強く海は徐々に荒れ始めている。キング・キドラの復活の儀式は完了され、その前触れが始まったのである。
探索者と同行しているシーサーの戦士は告げる。「邪悪なる神が復活してしまう。もはやこれを止められるのは我らが神バルカン・シーサー様だけだ」。
そう言うと彼は沖縄を守る聖獣バルカン・シーサーについて語る。この沖縄県に縄文時代よりも前に存在していたそれは、沖縄に現れる邪悪な存在を退ける守り神として万座毛に眠っている。
かつてこの土地を蛇人間が支配していた頃に、反旗を翻した一派の祈りによって目覚めた。

●バルカン・シーサーVSメカガジラ

バルカン・シーサーが眠る万座毛へは那覇市から車で1時間ほど掛かる。道中で探索者達は車のラジオなどで、沖縄全土が混乱に陥っているのが分かる。
一部の地域では突如として人々が原因不明の病に苦しみ、地震による影響で津波が発生し沿岸の土地が被害を受けている。このラジオ放送を聞いた探索者は1/1d3の正気度を喪失する。
車は途中ある人物を乗せる為に金武宮(きんぐう)による。そこには探索者が夏祭りで見た少女国咲 美奈がいる。
実は彼女はバルカン・シーサーを目覚めさせる呪文を受け継ぐ、ミヒャラビ一族の末裔なのである。

ミヒャラビの祈りは万座毛を見渡せる付近のビーチで行われる。巫女である美奈が3分間の詠唱を行うのである。
歌が終わると万座毛で眠っていた二足歩行の巨大な神、バルカン・シーサーが目覚める。身長50m、幅20mほどの神は一切の邪気を持っておらず、毛は全て黄金色に輝いている。
バルカン・シーサーを自分を呼び出したシーサー戦士と探索者達の脳内にテレパシーで会話を行う。彼は沖縄に現れた邪悪な存在を倒す事を了解してくれる。

バルカン・シーサーの目覚めと共に大きなニュースが1つ流れる。それは那覇市に突如として現れた巨大ロボットである。生中継で映されるそれを探索者は見る事ができる。
飛行機から中継されているその映像には、メカガジラが口から火炎を吐いたり、目からビームを撃ち街を破壊している風景が映されている。そして自衛隊、米軍が応戦しているが手も足も出ていない。
この光景を目撃した探索者は1d6/1d10の正気度を喪失する。バルカン・シーサーはキング・キドラよりも先に近場のメカガジラを優先して倒しに向かう。
バルカン・シーサーは探索者達の乗る車を持ち上げ、万座毛から海を一直線に渡り那覇市を目指す。ものの10分程度で那覇市に到着する。街は火の海であり、吹き荒れる暴風と雨でもその火を消す事は出来ない。

バルカン・シーサーの到着によるメカガジラの矛先はそちらに向く。バルカン・シーサーは近くに探索者達の車を降ろし早く逃げる様に伝える。
人工の神と旧き神の争いはもはや探索者達では止める事は出来ない。一見するとバルカン・シーサーが優位に見えるがそれはそんの束の間の出来事である。
蛇人間達はかつての敗北を教訓にバルカン・シーサーを圧倒できる程の力を搭載しており、徐々に押され始める。
沖縄の象徴であり守護者であるバルカン・シーサーを応援する声があちこちからがある。信仰が力となり拮抗し始めるが敗北は時間の問題である。

探索者達の本に1人の男がやって来る。それは体中から血を流す幸三郎である。彼は工場への襲撃を行ったが失敗したと語る。(探索者がいた場合結果は少し変わっていからもしれない)しかし成果がなかったわけではない。
彼は工場から持ち出した資料を見せる。そこにはメカガジラの情報が描かれており、二次大戦中の設計にはなかった操縦室が頭部の部分に存在している事が分かる。
この操縦室に入る事が出来ればメカガジラを止める事ができるかもしれないと幸三郎は語る。
入口は2つ、耳と口である。どちらにせよ飛行機などが必要であり、そう言った物が手に入る場所はほぼ1つしかない、自衛隊or米軍基地である。幸い隊員の殆どは戦闘と救助で出払っており侵入は簡単である。

米軍基地にやって来た探索者は手頃なヘリを見つけなければならない。巨大な倉庫には米軍が誇る最新鋭輸送機オスプレイが存在している。
探索者がヘリを利用しようとする場合、背後から一発の銃声がなる。銃を放ったのは黒いスーツに身を包み、サングラスを掛けたジョニー・サムである。
彼は面識のある探索者がいれば少し驚く。彼はここが民間人立ち入り禁止区域である事を告げ何をているのか質問する。彼に攻撃しようとするならば容赦なく銃を発砲し戦闘が開始される。
彼にメカガジラへ侵入する経過などを伝える場合、彼は何故か何の疑問も抱かずオスプレイの操縦を請け負ってくれる。<心理学>に成功すれば彼がこう言った状況に対して異常な理解を持っている事が分かる。

嵐の中のヘリの操縦は何十年と言う修羅場をくぐり抜けたプロでも厳しい。しかしジョニー・サムは器用に機体を操縦し、メカガジラの近くへと到着する。バルカン・シーサーとの戦闘で頭が激しく揺れている、口から不定期に火炎放射がなされ侵入はとても厳しい。
ヘリから口または耳に飛び乗るには<跳躍/5>or<パラシュート>に成功する必要がある。
バルカン・シーサーは探索者達とテレパシーで会話でき、作戦の事を伝えればメカガジラの頭を揺らさぬ様に抑え口を閉じさせる。
1ラウンドの間だけ探索者は飛び乗る為のロールに+80%する事ができる。飛び乗る事に失敗した探索者はそのまま落下し自動的な死を迎えるだろう。

うまく飛び乗る事が出来た探索者(幸三郎も一緒)は操縦室へと入る事ができる。
操縦室にはメカガジラを操縦する為の装置を椅子に座りながら動かす蛇人間が4〜5人いる。彼らは入ってきた探索者に気づくと1人を残し戦闘を行う。
操縦者を全員倒す事が出来ればメカガジラの操縦を行う事ができる。しかし戦闘の終了と同時にバルカン・シーサーは力尽きてしまう。彼は最後の最後まで人類の為に戦った。
彼の精神はアストラル体となる。バルカン・シーサーは探索者に自分を吸収して欲しいと願う。
テレパシーにより記憶を共有しており、メカガジラ内に存在する神の内包装置を知った彼は最後まで戦う為に自らメカガジラに吸収されようとしているのだ。
操縦室には「Astral hunt」と書かれたボタンがある。ボタンを押すと心臓の部分が開き、目の前に立つバルカン・シーサーのアストラル体を掃除機の様に吸い込んでいく。
全てを取り込むと同時に、メカガジラの背びれは金へと変化し、邪悪な赤い目は正義の心を宿し黄金の光へと変わる。(メカガジラにPOWを+130)キング・キドラは南方から凄まじいほどの邪気を感じると語る。
探索者達はそれが御蛇本の復活させたキング・キドラであると分かるだろう。すぐにでも探索者は向かう事になる。
メカガジラはその足を収納しジェットモードで高速飛行する事ができる。さながらその姿は座禅を組んでいるようである。

●メカガジラVSキング・キドラ

10分程度飛行していると彼方の海上に巨大な暗雲と雷を覆う3つ首の龍を目撃する。黄金の鱗と翼を持ち、それぞれの首から光線を発射し砲撃を繰り返す戦艦を沈めている。
メカガジラの到着を察知し、全ての首が向き直る。その龍の目にはもはや全てを滅ぼすと言う純粋な願望だけが見える。
日本の終末を招く末法の龍神の化身、キング・キドラを目撃した探索者は1d10/1d100の正気度を喪失する。(0になった場合、バルカン・シーサーの聖なる力でこの時だけは理性を保つ事ができる)

3つ首の内、真ん中の龍の額を拡大するとそこにはある者がいる。それは下半身が完全に一体化し、上半身が裸の御蛇本である。
彼は探索者達の抵抗がもはや無意味であると告げる。自分の肉体を破壊し儀式に組み込む事によって、キング・キドラと精神と肉体を一体化させる事に成功した彼はもはや無敵である。彼は告げる。
「伊弉諾プレートを流れる龍脈に陰の力を流し込んでやる。京都で流した物とは比べ物にならない程の力が今の私にはあり制御できる…人間の文明を一掃し我らが太陽の黄金帝国を築くのだ!」

御蛇本は探索者に対し、見せしめで周囲を取り囲む米軍、自衛隊の総戦力全てを焼き払う。
「お前達の事を褒めてやる。
お前達はこの輪廻の輪から永久に追放される!
フハハハハ
フハハハハハハ
米軍よ!
シーサーの戦士達よ!
お前らがキング・キドラの姿を拝めるのもコイツ等のおかげだ!
最後に盛大な拍手で見送ってやるがいい、今輪廻の輪から解き放たれる愚か者共をなぁ!」
放たれた光線を円を描くように海を蒸発させ、図らずしも巨大なリングを形成する。御蛇本は全ての邪魔者を消し去り探索者達に殺意の目を向け最後の勝負を挑む。

メカガジラとキング・キドラの戦闘は複雑そうに見えてシンプルである。メカガジラは複数人の操縦によって動き様々な機能が搭載されている。
探索者はそれぞれのDEXラウンド順にメカガジラを操作する事ができる。キング・キドラもまた3つの首1つ1つにDEXラウンドが存在している。
戦闘の手順やルールはほとんど変わっていない。唯一違うのはメカガジラへの攻撃は搭乗者全員を等しく受けると言う事であり、探索者達は一蓮托生である。
形成された土俵はあまり意味をなさない、沖縄角力において土俵から追い出されたり、肩をつく事は敗北ではないのだ。

●11.結末

メカガジラによってキング・キドラを倒す事が出来れば戦闘は終了する。キング・キドラと御蛇本の精神は繋がっており、死亡した直後アストラル体になってドリームランドへと逃げようとする。
メカガジラにはアストラル体を捕まえる機能が、蛇人間によって作られておりそれを利用する事でキング・キドラと御蛇本を内包装置に封じ込める事ができる。

イグ、バルカン・シーサー、キング・キドラ、御蛇本の神達の力を封じ込めた装置はもはや爆発寸前であり、探索者達は早く脱出しなければならない。
操縦室には探索者の人数分の脱出用ポットがあるが1つだけ壊れている、幸三郎は隠し持っていた麻酔銃を使う。探索者達は体中の自由が効かず、幸三郎によって脱出用ポットに押し込められる。
彼はポットの蓋を閉じ探索者に敬礼をしながら分かれの言葉を告げボタンを押す。脱出用ポットは急降下し、尻尾の管を通って海へと投げ出される。
探索者達全員海へと投げ捨てられたと同時に、メカガジラはジェット噴射を行い雲を突き抜け、大気圏を突破し宇宙へと到達する。神の内包装置はついに限界を迎え宇宙空間で巨大な爆発を発生させる。
爆発は地球にいる探索者にも見え、爆風によって沖縄全土を覆っていた雲がかき消される。神秘的エネルギーによる爆発は小さなブラックホールを一瞬だけ形成し、メカガジラの残骸は文字通り一片のかけらも残さずこの世から消滅する。

全てを見届けた探索者は水平線から登る太陽から祝福の光を受ける。そしてアメリカ軍のヘリが探索者達を発見する。
麻酔の効果は未だ続いており、安堵から探索者はヘリで眠りに付いてしまうだろう。最後に見るのは胸に緑色の三角形のバッジを付けた軍人達だ。

探索者達は清々しい昼下がりに那覇市内の病院で目を覚ます…

・キング・キドラを倒した探索者は1d100の正気度回復
・御蛇本を倒した探索者は1d10の正気度回復
・蛇人間を倒した数1体につき1点の正気度回復(最大10)
・全員生還した、1d6の正気度回復

●12.ステータス


・平均的なシーサー戦士
沖縄を守る秘密結社「シーサーの戦士」。沖縄に潜む邪悪な影を倒し平和を齎す存在。
万座毛に眠るバルカン・シーサーを崇拝しており、ミヒャラビ一族を守る役目を持っている。
STR:14 CON:14 POW:10
DEX:11 APP:09 SIZ:12
INT:13 EDU:10 SAN:40〜80
HP:13 MP:10 DB:+1d4
技能
目星:40% 聞き耳:55% 応急手当:50% 芸術(舞踊):43%
機械修理:49% ナビゲート:45% 琉球語:90%
宗教学(琉球神道):50% クトゥルフ神話:5〜20%
攻撃
拳:65% ダメージ:1d3+DB
キック:50% ダメージ:1d6+DB
日本刀:45% ダメージ:1d10+DB
組み付き:45% ダメージ:特殊
回避:40%

・ジョニー・サム、37、SACケースオフィサー、デルタグリーンエージェント
沖縄に唯一派遣されたデルタグリーンのエージェント。
元アメリカ空軍のパイロットとして戦場へ趣き、現在は空軍情報局のケースオフィサーへとなった。普段は陽気な格好でフレンドリー。
STR:14 CON:10 POW:11
DEX:12 APP:12 SIZ:16
INT:16 EDU:17 SAN:67
HP:13 MP:11 DB:+1d4
技能
言いくるめ:48% 聞き耳:50% 他言語(日本語):64%
心理学:40% 目星:46% マーシャルアーツ:55%
操縦(ヘリ、輸送機):98% パラシュート:68%
コンピューター:43% クトゥルフ神話:20%
攻撃
SIG ザウエルP228:60% ダメージ:1d10
拳:55% ダメージ:1d3+DB
キック:40% ダメージ:1d6+DB
組み付き:40% ダメージ:特殊
回避:75%

・宮本 幸三郎、57、四菱重工社員、108師団
日本を代表する企業四菱重工、そのインナーサークルであるオカルト研究機関ヨツビシ・サイメックの人間。
1930年代に作り上げられたこの研究機は、前身となる108師団と言う組織が存在していた。
優秀な科学者である彼は沖縄で放棄された「王無計画」について知っており、最近放棄されたはずの工場からシグナルが検知された事で調査に来ている。
彼は自分達が作り、放棄した装置が悪用された事で混乱が生じた事に罪悪感を覚えている。
STR:11 CON:11 POW:13
DEX:12 APP:10 SIZ:12
INT:14 EDU:20 SAN:20
HP:12 MP:12 DB:0
技能
クトゥルフ神話:5% 隠れる:38% 聞き耳:33%
オカルト:37% 瞑想:10% 忍び歩き:50%
族(学者):54% 企業文化:40% 図書館:67% 目星:67%
電子工学:87% 生物学:63% 文化エチケット:40%
装甲
5点のケプラーベスト
攻撃
テーザーガン:35% ダメージ:気絶+特殊(SoJ:プロジェクト・ユーレイ参照)

・平均的な蛇人間、()は強化蛇人間のステータス、*は人間時に使用する
STR:12(36) CON:10(20) POW:12(8)
DEX:12(8) APP:*10 SIZ:13(32)
INT:12(3) EDU:--
HP:12(26) MP:12(8) DB:+1d4(+3d6)
装甲
2点の硬い鱗、強化蛇人間は4点
攻撃
かぎ爪:50% ダメージ:1d6+DB
日本刀*:45% ダメージ:1d10+DB
噛みつき:30% ダメージ:1d3+DB+POT10の毒
殺人光線銃:30% ダメージ:[30-対象のCON+装甲]
ウージーSMG*:20% ダメージ:1d10
正気度喪失
0/1d6

・メカガジラ
旧日本軍と四菱重工のオカルト部門の人間達によって作られた巨大なロボット。
本来はアメリカ軍を倒す為に作られ、不可視のエネルギーを力に変える通称「神の内包装置」を供えている。
放棄された後蛇人間達によって発見され、未完成だったロボットを改造し神の内包装置を改良した。バルカン・シーサーを倒し、米軍の足止めをする為に利用されている。
操縦室には沢山のボタンやレバーが存在し、複雑な信号の組み合わせによっていくつもの搭載された武器を使用する事ができる。
STR:120 CON:260 SIZ:230
DEX:(搭乗者のDEX) POW:(内包されたエネルギー)
HP:300 移動:18/20飛行
ダメージボーナス:14d6
装甲
ヒヒイロカネ(ラグ)製の硬い体、あらゆる物理的攻撃に対して50点の装甲。
熱、電気、毒に対して完全なる耐性を持っており、特定の攻撃を吸収する事ができる。
念動力バリア、自分のDEXラウンドを消費しPOW1点につき10点の魔術的装甲が1ラウンドだけ付与される。
攻撃:(全ての攻撃は搭乗者の<コンピューター>、<電子工学>、<アイデア/2>、<重機械操作/2>のどれかに成功しなければならない)
アポトーシス光線*:対象の細胞を死滅させる ダメージ:対象のCONを6d10減少
デスファイヤー*:口から噴射する青い炎 ダメージ:10d6+強制着火、毎R1d10ダメージ
キドラ・ミサイル*:体に搭載されたロケット ダメージ:1R10発、1発につき1d30
G・グラビティ*:重力変動超能力 ダメージ:敵一体の動きを完全に封じる
カウンター・ビーム*:敵からの光線を吸収し跳ね返す ダメージ:今までに受けた光線のダメージ(装甲貫通分)全てを合算した数の二倍を敵に与える。
アストラルキャッチ:自動成功 ダメージ:アストラル体を捕まえ自分のPOWに変換
かぎ爪(拳):鋭く決して欠けない爪 ダメージ:3d10+DB
噛みつき(頭突き):のこぎりの様な鋭い金属製の牙 ダメージ:8d10+DB
キック(キック):鋭いピストンを利用した激しい蹴り ダメージ:6d10 +DB
ダイレクトリンク
使われていない搭乗席が1つだけある。いくつものチューブが繋がったパワードスーツが置かれている。
このスーツはメカガジラと神経を接続する代わりに、特定の攻撃(*)のダイスロールを行わなず使う事ができる。
かぎ爪、噛みつき、キックは操縦者の技能ロールでロールする事ができる。デメリットはメカガジラ受けたダメージをその人間がそのまま肉体に受けてしまうと言う事だ。

・キング・キドラ
キング・キドラは末法の龍神の化身である。3つの首を持ち、黄金の翼を鱗を持っている。
3つの首はそれぞれ独立した意思を持っており、それぞれの首のHPは違う。なぜ首が3つあるのかは不明であるが、仏教における三悪趣や三相を現していると思われている。
本来であればこの神は制御出来ない怒り狂った怪物であるが、御蛇本は復活の儀式に自らの精神を生贄にする事で、キングキドラと一体化し制御できる様になっている。
STR:350 CON:600 SIZ:320
DEX:(右16、中24、左13) POW:268
INT:(右05、中24、左15)
HP:460 MP:268 移動17/20飛行
ダメージボーナス:+40d6
装甲
硬い鱗と筋肉、20点の装甲。
電気と毒に完全な耐性。
攻撃
神の雷:95% ダメージ:100d6
トリプルバースト(全ての首のR消費):70% ダメージ:18d6
グラビトン光線:50% ダメージ:6d6
龍の召喚:自動成功、POW1を消費し龍を召喚(SoJクリーチャーデータ参照)
噛みつき:50% ダメージ:8d10+DB
キック:40% ダメージ:10d6+DB

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