ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

夢の最先端医療

概要

シナリオ製作者:ORANGE
推奨技能:図書館、戦闘技能、回避

注意

◆このシナリオは、探索者がよく訓練された動きで探索をすることを前提に作っており、KP側のアドリブも多々あります。
KPにとってもPLにとっても難易度が高いかもしれません。TRPGが初の方にはちょっとおすすめできないかも・・・

◆このシナリオには、ドリームランドについての独自的な解釈、オリジナルの土地が出てきます。

KP用情報

NPC

南原守、夢の世界の名医

露木京子、難病もちの少女



はじめに

このシナリオはハンドアウトを用います。
HO1の探索者(一人)は、生まれつき何かの能力値が低かったり、病気や怪我などで能力値が低下している必要があります。
また、このHOは探索者の能力値が変動する可能性が非常に高いという事を、事前にPLに知らせておくべきでしょう。
その他のHO2はその友人です。

導入

HO1の探索者は、その友人であるHO2の探索者に、ある医師(南原守)を紹介されます。
南原については、数々の難病を治してきた経歴のある、凄腕の名医だ、という事前情報を与えてください。
(探索者のプロフィールにより、適宜誘導をお願いします。)
南原を訪ねる際は、他の探索者をあらかじめ合流させておいたほうがいいかもしれません。

探索者達が病院に着くと、予約を受けていた南原が缶コーヒーを飲みながら待っています。
南原はゆっくりと腰を上げ、「じゃあ、診察室まで来てくれ」と探索者を案内します。
ここで南原への心理学に成功すると、彼の立ち振る舞いがまるで老人のようであることがわかりますし、年齢を尋ねられても、南原はありのまま答えます。
PLとしては、南原の外見と内面の年齢差について疑問に思うでしょうが、探索者がそのことについて尋ねても、
「ただのアンチエイジングさ」とはぐらかします。(自身の医療によって、若々しい体を保っています)

診察室に着き、しばらくHO1の探索者を診察すると、南原は探索者に「半年ほどかかるが、病院で手術を施す必要もない。必ず治してみせるよ」と告げます。
そして彼は電卓を取り出して治療費を示しますが、それはとても安いものです。
(南原は治療の大半をドリームランドで行うので、金銭をかける必要がほとんどない)
さて、南原はここで探索者にある音楽を聞かせます。これは脳波にかかわるものであり、
これ以降HO1の探索者が寝ているとき、南原の魔術によって精神をドリームランドに飛ばされ、彼の治療を受けることになります。
最後に南原は探索者に、飲み薬を渡し、「煙草は吸わないように。飲酒も極力控えて、栄養管理も気を付けて欲しい」と忠告します。
これらはドリームランドにおける治療において必要なことであり、医学に成功した探索者は「彼の忠告は、まるで手術を控えた患者へのそれのようだ」と直感します。


その晩、HO1の探索者が寝付くと、自分の傷(病)が癒えているのを感じます。
そしてPOW*5のロールに成功すれば、何者かに治療を受けている夢を見ます。

回復、そして悪夢

その翌日、探索者が目を覚ますと、病状が目に見えて回復しています。KPは、探索者の能力値にそれらしい補正をかけてください。(STRやDEX、CONの上昇など)
探索者は再び南原のもとを訪れたり、電話を掛けたりするかもしれません。その際、南原には
「まだ完治したわけではない。気長に、慎重に見ていこう」といった台詞を言わせてください。
(事実、探索者の傷は完治したわけではなく、夢の中で定期的な治療を受けなければ数日で症状が逆戻りになる)

数日経ち、HO1の探索者は冒涜的な夢を見ます。
体を弄られるのは数日前と変わりありませんが、だんだんと体の各所に激しい痛みを帯びるようになり、グロテスクな白い怪物の姿が現れます。
恐怖のあまりその怪物から逃げ出し、息も絶え絶えになったところで、夢が覚めます。
探索者は目覚めと同時に、1/1d8の正気度を失います。
誰かがHO1の探索者を対象に目星をすると、腕に何か、きつく紐を巻き付けられたような傷痕があることがわかります。これはムーン・ビーストに縛られた痕です。

探索

さて、現時点で最も怪しまれるのは南原でしょう。探索者たちは病院へ行き、彼に会う為に奔走するかもしれません。
しかし南原は病院にはいません。ドリームランドの中で身柄を拘束されているので目を覚ますことができず、今も昏睡状態になっています。

病院の人間にかけあって彼の家の場所を知り、突入したとしても、彼は見つかりません。
彼は毎晩ドリームランドに行くため、地下の隠し部屋に寝ています。
探索者たちが図書館技能を振った場合、医学書の類が一切見つからないことを明らかにしてください。すべて地下室にあります。

探索者が彼の家で無駄足を踏んだところで、時刻は午後1時ごろとなります。

露木京子に会う

インターネットを使って彼のブログか病院のネットワークを調べると、半年前に露木京子の緊急手術をしたことが明らかになります。
アイデアに成功した探索者は、彼女がHO1の探索者と同様の夢を見ているかもしれない、と考えます。
幸いにも、彼女の父親は社会的に有名な人物(政治家や芸能人など。代案があってもいいが、多忙であることが求められる)であり、
少し調べれば父親の事務所が病院のすぐ近くだという事も判ります。事務所を訪ねると京子の父が姿を現します。
彼は、娘の命の恩人である南原の事を快く思っており、その名前を出せば探索者にも真摯に応じるでしょう。車で30分程移動し、露木宅に招かれます。
京子はHO1の探索者の顔を見るや否や、突然泣きついてしなだれかかってきます。

夢の中で京子が見たもの(台詞)



南原宅へ

もう一度車で30分くらい移動して、南原の家に着きます。
目星に成功すると床が外れる場所を見つけます。その先には、地下への階段が続いています。
地下室にたどり着くと、殺風景な部屋に、いくつかの棚とCDプレイヤー、そしてベッドに横たわる、昏睡状態の南原がいます。
南原の体は、拷問を受けている彼の精神と連動し、各所が痛々しく傷つけられ、シーツには血が染みついています。

特に技能を振らない場合、部屋には様々な薬品の瓶があることがわかります。
目星や図書館に成功すると、医学書が見つかります。上の階に医学書がない理由ですが、特にめぼしい情報ではありません。
聞き耳に成功すると、CDプレイヤーから音が流れていることが分かり、不気味な心地よさを感じます。
これは南原がHO1の探索者に聞かせた音と同じもので、この音を聞きながら眠れば、他の探索者も夢の世界に行けることを伝えてください。
探索者が南原を助けるには、それしか方法は無いでしょう。
もしも探索者がCDプレイヤーの音を止めたとしても、何の効果もありません。もう一度点け直し、音声を聞きながら眠らなければなりません。

京子がここまで同行してきた場合、彼女も一緒に夢の世界へ行くことを選びます。
探索者たちが京子の身を案じて家まで送り返したとしても、彼女はまだ南原の魔術の影響を強く受けており、夢の中で探索者と合流します。
万が一、探索者が京子を見張って起きていることを選択した場合、強制イベントをお願いします。




ドリームランド

探索者たちは、気が付くと見慣れない場所に着きます。薄暗い星空と見渡す限りの砂漠が広がっており、幻想的な光景です。
探索者が右往左往していると、京子が「こっちだよ」と歩き始めます。
少し歩いた先に一軒家が立っています。南原の地下室と似ています。中は荒らされており、ベッドが2つ、そして小さな机があり、
そして、槍で体を貫かれ息絶えた、血まみれの夜鬼(南原の助手)の亡骸があります。
これを見たものは1d2/1d6の正気度喪失です。
この家の中で医学に成功した者は、瓶詰めされた薬品を手に取り、その多くが現実世界のものではないことに気付くでしょう。
机に対し目星に成功すると、返り血で汚れた南原の日記が見つかります。



決戦

響子は、家の外のある方向を示し、二人が攫われた方向はあっちだった、と言います。
その方向へ暫く行くと、古ぼけた家を見つけます。家とは言っても壁も天井もなく、野ざらしになった石柱が重なりあっているだけです。

中を見ると、南原を拷問していたムーン・ビーストを目撃者し、0/1d8のSANチェック。
そしてHO1の探索者は、昨晩彼らに拷問を受けていたことを思い出します。KPはここで描写をがんばりましょう。
戦闘に入る前に、探索者の技能に合った武器が足元に落ちており、それを拾えたことにしてもよいでしょう。

南原は鎖でつながれており、鍵開けによって1d3ラウンドで解放できます。
このことは、PLから聞かれない限り教えなくてもいいでしょう。



平均的なムーン・ビースト

KPは、探索者の戦闘技能に合わせて、ムーンビーストの数や槍の威力を変更してください。

エンディング(BAD)

探索者がドリームランドにたどり着けない場合、南原は数日で用済みになり殺されます。
そうなった場合、HO1の探索者と京子が次に眠ったとき、再びムーン・ビーストに捕えられ、拷問されます。
二度と目を覚ますことなく、無意識の世界で延々と人体実験を行われ、やがて死んでいきます。
残ったHO2の探索者は、正気度回復はありません。全員1d4の正気度を喪失します。


エンディング(TRUE)

ムーン・ビーストを全滅させると、暫くしたのち、南原が血を吐いて苦しみます。
激しい投薬と拷問を受け、彼の命はもう長くはありません。彼は最後に京子の身を案じ、探索者たちにある丸薬を手渡します。
「頼む、これで京子を治してくれ・・・」と言いながら息を引き取ります。
彼の命が尽きると、探索者たちにかかっていた魔術の効果が切れて、現実世界に引き戻されます。
探索者たちは気が付くと、地下の隠し部屋で目を覚まします。朝の陽ざしが、天井の隙間から漏れています。
南原が二度と目を覚ますことはありませんが、いつの間にか体の傷は消え、その表情は安らかなものになっています。
死因は解明されず、探索者たちが罪に問われることはありません。


露木京子はこの後、病院で改めて治療を受けることになります。完治には何年もかかるでしょう。
特効薬は、夢の世界で受け取った探索者の手に握られており、これを彼女に与えた場合、5分ほどで彼女を高熱と動悸が襲います。
CON*10(京子の場合80%)に成功すれば、副作用と共に彼女の後遺症は数日で治ります。(PLには事前に成功率を教えてあげてください)
失敗すれば2d6程度のダメージを受け、耐久力が0以下になれば死亡します。ファンブルが出た?ハハ、知らんな。
HPが1でも残れば、彼女は入院し、数週間で後遺症を治します。
鬱展開が望ましくない場合、ロール無しで特効薬の副作用に耐えられたことにしても構いません。
HO1の探索者も、彼の治療が受けられなくなってしまいました。上がった能力はセッション前の数値に逆戻りでもいいし、
少しだけ、能力値が上がったままでもいいかもしれません。
最後に南原が生きていても、それはそれでドラマチックな展開になるでしょう。
あるいは、ムーン・ビーストの目的が「許された領域を超える医学を知ってしまった南原を、人間の世界の秩序の為に処刑する」
というものであっても面白いかもしれません。

エンディングは、KPの趣向と卓の雰囲気に合わせて自由に進行していってください。



SAN値報酬

ムーンビーストを倒す +1d6
露木京子が生還する(特効薬を飲まないor特効薬のロールに成功する) +1d6
露木京子が(特効薬のロールの失敗を含み)死亡する +0

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