都市伝説に死者に会えるという館の夢がある。
その館を訪れ、死者を追いかけていく者はいずれ死の世界に誘われ、死んでしまうという。
探索者たちはそれぞれ大切な人間を失っている。
大切な人に会いたい。その想いが届いたかのように、探索者たちは夢を見る。
白銀の雪景色の中にぽつんと立つ大きな和風の屋敷と、その中に入る大切な者たちの夢を。
ストーリーの概要
龍神と呼ばれる、夢見の力を利用して予言を行っている九龍という巫女の家系がある。
それは滝壺の中に隠されており、長い間九龍家はその夢見の予言によって、辺り一帯を治
めていた。
しかし、龍神は一定の期間で目が覚め暴走をするため、命と引き換えに特別な乙女の仮面
を身に着けた少女が竜の舞を踊ることで、目覚めを阻止してきた。
1550 年頃、戦国の世の真っただ中だったこの年。
当主、九龍宮子は没落貴族の子ども、鈴を養子として迎え入れ舞を踊らせることで、龍
神を目覚めを抑えようとした。
しかし、鈴の従者であり、互いに愛し合っていた青年の亮が竜の舞を止めようとしてくる。
当主とその部下たちは鈴の舞の最中、割り込んできた亮を止めるため、彼を殺してしまう。
目の前で愛する人を殺された鈴は嘆き、人間を恨む心が芽生えた。
それにより、竜の舞は失敗し、龍神が暴走してすべての人間を皆殺しにしてしまう。
永い眠りから覚めた龍神は夢の空間を作り出し、その屋敷に死者の霊を呼び込んで新たな
生贄を増やそうとしている。
探索者たちは死してなお鈴を守ろうとする亮の猛攻を避けて龍神を眠りにつかせ、永久に
封印しなければならない。
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