ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

最初に・・・

PL経験が少ないんだけど、やって大丈夫?

GM・KPに必要とされるものとPLに必要とされるものは全く違います。
ルールの習熟が出来ているのであれば、PL経験が1回もなくても全く気にする必要はありません。
何度PLをやっても、KPとしての経験や技能が蓄積するわけではありませんので、KPはやはりKPをやらないと上達しません。
ただし、より良いKPになろうと思ったらPL経験はあった方がいいでしょう。
PLの思考を知る事は大きな武器になります。まぁ、機会の問題もありますから、できる範囲でやっていきましょう。

初心者だけど大丈夫?

事前にそれを明示しておけば大丈夫です。
ちゃんと事前に言っておけば参加者さん達はKPの習熟度を考えてくれます。
それを利用して好き勝手やりたがるような人は恐らくTRPG自体に向いていないので気にしないでいきましょう。

KPって偉い?

勘違いしないでください。
作業量という意味ではKPの労力は大変なものです。
そのことについて貴方が何も言わなくても、PLは理解してくれています。
ゲームの進行役であるからには、時として威厳のある態度を示すことも大切でしょう。
素早く反応を返そうした結果、口調が命令形になることもあります。

ですが、これらの理由が「KPがPLより上」という証拠ではありません
上述してあるように、KPとしての能力とPLとしての能力は別物です。
TRPGは特殊なゲームですが、この部分は一般的なゲームと違いません。
スポーツ選手にとって審判は上司ではないですし、そもそも基本的な立場が異なりますよね。

これは、経験を重ねてKPとして自信がついてきたころが一番危険です。
初心にかえってルールブックの前文を読みなおしてみましょう。
「キーパーは世界を動かし、細部を設定してプレイを進めていく役目ではあるのだが」
「キーパーにとってもゲームはゲームであり、キーパーも楽しみたいことに変わりはない」
見つけたら、よく意味を噛み締めてください。

基本的な応対ならば、どどんとふのチャットパレット機能を活用してみましょう。
「じゃあ振って」「無理だね」と発言するのも
「それでは、ダイスをお願いします」「それはちょっと難しいです。ごめんなさい」と返事するのも
パレットを使うなら入力時間は変わりません。どうせなら丁寧な応対のほうが気分いいですよね。

知り合いだけが集まっているなら、この限りではありませんが
オンラインセッションという性質上、誰かしら初対面の人が混じるのが常です。
「ネットだから初対面でも乱暴な言葉遣い、態度が許される」
そんな風に思ってるなら、ネットマナーから勉強し直してください。KPとして以前の問題ですから。
難しいことではありませんよ。ただ普通の良識をもっているだけでいいんです。

しょせんは趣味でやってるゲーム。
どれだけ熟練しようとも、貴方は偉くなれるわけではないのです。

事例

用意しなきゃいけないものって何?

主に、どどんとふを利用したオンラインセッションを想定したものとなっています。

1.シナリオ

まずこれを用意しなきゃ始まりません。
シナリオを用意しましょう。
最初は、基本ルルブに収録されている「悪霊の家」、「屋根裏部屋の怪物」、クトゥルフ2010に収録されている「もっと食べたい」などがお勧めです。
これらのシナリオは、オーソドックスながら各種要素がしっかりしており、解決への筋道がさほど多く分岐していかないため、回し易いです。

最初からオリジナル、というのも無しではありませんが、やはりある程度の基本を抑えておかないとうまくいかない部分というのは出てきます。シナリオ構築は結構難しいですから。
個人的にはサンプルシナリオを回す事をお勧めしますが、情熱、やる気、モチベーションは大切です。好きなものをやるといいでしょう。
参考
クトゥルフTRPGやろうずwiki内、シナリオ置き場?
有志のオリジナルシナリオ、KPラジオで作成したシナリオなど。「毒入りスープ」のシナリオもこちら

「ひきだしの中身」様 
「るるいえあんてぃーく」等を執筆している内山靖二郎さんのページ。TRPG項にシナリオあり。やたらとNPCが多いものとかもあるので、シナリオ選定注意

2.画像

ざっとリストアップします。
神話生物の画像
いろんな所から集めてきましょう。自分で書くのもOK!
英語で検索すると公式っぽいらしいイラストなどが多く見つかります。
例えば、「空鬼」とかはロクに出てきませんが、英語名称の「Dimension-Shambler」で検索かければザクザクよさげなのが見つかります。
画像のサイズはケースバイケースで調整します。
キャラクターのコマとして配置するのであれば、300*300ピクセル程度に。
カットインに表示するのであれば実際の表示画面と照らし合わせながらサイズを調節します。

様々なロケーションの画像
たとえば、PCの勤める探偵事務所、街角のカフェ、図書館、市役所、教室。
そういった背景画像的なものです。
写真などを使うのもいいですし、3Dイラスト的なのもいいですね。
ノベルゲーの作成のためなどに無料配布されているサイト様があるので、そういった所から頂いてくるのもいいでしょう。
画像サイズはよほど小さなものでなければ問題ありません。
どどんとふのMAPのデフォルト設定は、20*20マス。1マス50*50ピクセルに設定されています。
要は、20*20マスならそのまま50*50を掛けて、1000*1000ピクセルなら見たままの画像が表示されるというわけです。まぁ、そこまで気にする必要はあんまりありません。

ダンジョンMAP
他TRPGでいうところのダンジョンアタック的な行動があるならMAPがあると便利です。
「悪霊の家」でいうコービット邸の見取り図みたいなやつです。
ルルブにあるものならば、個人利用を前提でスキャンしたりしてしまうのも手です。
あくまでもどういう構造になっているのか、PCがどこにいるのか、を示すのが目的ですので、用を果すのであればそこまで凝ったものでなくても構いません。
画像サイズは上記のどどんとふのMAPの仕様を参照してください。
とりあえずPCがどこにいるかわかればそれでいいので、こちらもそこまで気にする必要はありません。

参考:ツールなど


NPC画像
重要なNPCなら出来れば画像を用意してあげるといいでしょう。
視覚的にダイレクトに伝わる情報だけあって、画像次第で扱いが変ってしまう、なんて事もあります。
そこまで重要でないNPCなら、どどんとふのデフォルト画像とか、そんなんでも構いません。
画像サイズは300*300ピクセルにしておきましょう。

参考:ツールなど

3.BGM

多くの卓でBGMを利用した演出がされています。
まぁ、これも必要と思う分だけ用意しましょう。
平穏な感じの、探索時のもの、危険時のもの、クライマックスとざっくりで構いません。
もちろん、不必要だと思うのであれば、使用しなくても構いません。

4.その他必要な資料

最初のうちはPCのメモ帳やpdfなどではなく、紙媒体で手元に資料を持つ事をお勧めします。
やはり多画面をいろいろ見ながらやるよりも、手元に目を落とせば見れるものがあった方が進行はスムーズです。
変更点やアドリブなんかをさっと書き込んでみたりも出来るので、PC上でメモにかちゃかちゃやるよりは整理がしやすいでしょう。

あとはもちろんルルブですね。
出来れば自分用のサマリー(ルールの要約、必要なページのページ数など、必要な事をまとめた自分用の資料)を事前作成しておくと、いざと言う時に安心できます。
セッション中に、「この裁定ってどうなんだっけ?」と逐一ルルブ開いたり、「この武器の攻撃力いくつだっけ?」とやるのはどうしても時間がかかりますから。
クトゥルフ神話TRPGのルールは時々あっちこっちに記述が飛んだりしているので、ページ数だけでも控えておくとかなり整理しやすくなります。

tips

参加者数って何人くらいが適当?

1人、2人はPLがきっついです。
3人は発狂したり気絶したりするとリカバリーが利きません。
4人、5人はどうとでもなりますし、いざという時のリカバリーも利きます。
6人は恐らく捌けるギリギリの人数。
それ以上はよほど処理能力が高くないと無茶です。

また、人数が多ければ多いほど技能数は増えるし、手数も増えるので、難易度は下がります。比例して「個人個人の活躍の場」も減ります。
個人的には、クトゥルフに関しては通常難易度なら3〜6人程度。
ほどよい難易度と各自の活躍・出番のバランスを取るなら4人程度がベストだと思います。

まぁ、あと、どんどん前に出て活躍したい! 俺が主役だ!とやりたい人は人数が少ないセッションの方がいいでしょう。あと、人数が多いと引っ込みがちな人も。
人数少なければ、否応なしに「活躍しないと世界が滅亡する」ので、きっと面白いよ!

時間に関する話

セッション時間の見積もり方がわからない
よく言われるものに『3倍則』というものがあります。これは、オンセではオフセに比べて3倍の時間の時間がかかる、というものです。
もちろん、RPの量や行動、各自のタイピング速度や集中力などで大きく変化しますが、個人的な体感では3〜5倍という所です。
たとえば、2010収録の「もっと食べたい」は『3〜4時間程度だろう』となっています。これがオフセでの所要時間ですから、オンセでやるなら、3倍で9〜12時間、5倍なら15〜20時間となるわけです。私がやった時は、計15時間かかりました。21〜26時の1日5時間進行で3日です。
これくらいの規模のシナリオならそんなものだと思ってください。あとは、実際にやってみて経験から予測するしかありません。
時間設定に関しては、ギリギリではなくしっかりと余裕を取って設定しましょう。
備えておいて使わずに済んだ、ならいいのですが、足りなかったとなると再度スケジュールを組みなおす必要が出て来てしまいます。
場合によっては、「実は明日からネット環境がないとこに行くのでしばらく出来ません。1年後か、はたまた2年後か…」なんて事も起こりえますので時間設定はしっかり余裕を持ちましょう。
まずPLに相談
時間が足りないかも知れない・・・。そう思ったら早い段階でPLに相談しましょう。
スケジュールの組み直し、RP抑制による時間の短縮化、判断速度を上げる事による進行の高速化。
早め早めに相談してもらえれば、PL側でも対応と協力が出来ます。
セッションは参加者全員で作るものです。貴方だけが頑張る必要は全くないのです。
RPのほどほどな制御、セッションを先に進める方法
「一番楽しい所を抑制するなんて!」そう思われる方もいると思います。
しかし、RP、特にキャラクターになりきってのあれやこれやというのは、どうしても時間を使います。
15時間予定だったものが20時間になり、25時間になり、なんてのも割合有り得る話です。
「するな、やらせるな」という事ではけしてありません。
『時間を考えて制御する所は制御しましょう』という話です。
具体的には、セッションを進行しようとするようなRPや動きに対しては積極的に支援を行っていきます。
NPCの反応、またはGMからの助け舟、などです。
たとえば、「うん。そこにいけばこんな情報が手に入るかもね」と言った感じに、いわゆるちょっとしたヒントや情報をチラ見せしてその意見を補強したり、行動指針を与えてあげたりすればいいわけです。
逆に、状況を動かさないようなもの。
例えば、セッション進行に直接は関わらない恋愛RPだとか、何かPC同士で特に意味も無い話をするシーンだとか、そういうものは時間を見ながらある程度の抑制を図ります。
シーンを強制的にカットしたり、「さて、そろそろ行動宣言をどうぞ」と促したり、イベントを発生させて打ち切ったりします。

この辺りは程度問題です。しなさすぎもダメですが、し過ぎも良くありません。
最初から全部出来なくても構いませんし、多少不自然でも仕方ありません。徐々に熟練していけばいいのです。

GM・KPリソースの話

PTを分割しての行動
「情報を集めるのに、4人とかで一緒に行動するのは効率が悪いので分かれて行動したい」
非常によくある事です。ですが、応じる前に貴方の処理能力を考えてみてください。
ひとまとまりになったグループ4名と、個別に4名を対応するのでは、相当に勝手が違います。後者の方が明らかに大変なのです。
少人数対応になれば、自然レスポンスは早くなります。つまり、貴方が応答すべき速度が上がります。
出来なければ、レスポンスを待っている間、その人は暇になってしまうのです。

さて、対策ですが、最初にぶっちゃけてしまいましょう。
「分割2タブの同時進行はできないので片方はしばらく暇になっちゃうけどいい?」 とか、「2タブ進行が限界なので分割は2チームまででお願いします」とか。
まぁ、あとは、「PT分割するメリットが無いようにシナリオを構築する」とか、そういうのも手ではあります。

もしも、分割行動をした結果、もう1チームは多分何時間も出番がないだろう、という場合は日を切っていっそ別進行にしてしまうなどの工夫をしましょう。
TRPGをやるために時間を合わせたのに、延々何時間も人がやってるのを見てるだけだった。なんてのは苦痛以外の何者でもありません。

キーパリングってどう勉強すればいいの?

個人的に非常に効果的だと思うのが、「シナリオがわかっているものをやっている卓を、ルルブ片手に見学する」事です。
コミュでは、「悪霊の家」「屋根裏部屋の怪物」「もっと食べたい」などが割と高い頻度で開催されているので、シナリオを読み込んだ上でルルブ片手に見学してみましょう。
どう裁定して、どこでアドリブ入れて…というのが理解出来る筈です。シナリオは手元にあるわけですから。
そうすれば、いったいどのようにGM・KPがシナリオを進行しているのかという事がわかります。「あ、今本来ここで出さないはずの情報出したな」とか「キャラの能力見て敵キャラ修正したな」とか。
後は、「真似」をすればいいのです。もちろん、自分なりのアドリブや修正を加えつつ、ですが。

逆に、魔改造されているようなものや、オリジナルシナリオはシナリオ構築の勉強にはなってもキーパリングの勉強にはあまりなりません。
知らないシナリオも同じく。
なにせ、どこでどう取り回しているのかよくわからないわけですから。「こういう時はどうする」というような参考事例にしにくいのです。
参考

用語:マスタリング

小太刀右京さんによる突発的TRPGマスタリングガイド
マスタリングガイドが第5弾まで。
その他にいくつかマスタリングなどのまとめがありますので、まとめてる人のとこなどから探してみてください。
これ以外にもマスタリング手法については、ネットで探せばいろいろ見つかるので、探してみるといいでしょう。

この手のものについて、大前提としてですが、「TRPGとはなんたるか」「マスタリングとはなんたるか」みたいな部分は個人個人で違います。
あくまでも1意見として、吸収出来る部分だけ吸収しましょう。相容れない部分は「私はそうは思わない」で構いません。
ただし、他者への押し付けはNGです。また、「誰かがこう言っていたからこうなんだ」という事もありません。
実際の所、より楽しく、事故なく遊ぶためのノウハウというのは存在しますが、最終的には「その卓が楽しければOK」という遊びですので、そこは間違えないようにしましょう。

シナリオ構築の習熟方法ってある?

既存シナリオをいろいろ読んでみましょう。
最初に参考にすべきは、「奇抜でおもしろいシナリオ」よりも「オーソドックスで王道なシナリオ」です。
奇抜なシナリオの何が面白いのかと言えば、「王道を知っている人間から見て王道から外れている部分」が面白いのです。
まず知るべきは王道、オーソドックス、スタンダードです。スタイルで現すのであれば、クラシックなシナリオ、という事になるでしょうか。

次に、このシナリオを元に改造します。
たとえば、神話生物を置き換える、トラップを置き換える、背景を置き換える、MAPを置き換える、などです。
神話生物を置き換えただけでシナリオは大きな変化を見せます。
ミ=ゴが深きものに変れば、当然ロケーションが変ります、目的が変ります、彼らが呼び出す、あるいは使役する神話生物もそれに沿って変ります。
そうしていくうちに、元シナリオとは全く違ったものがいつの間にか完成している事でしょう。

経験豊富な経験者さんを相手にするのがちょっと怖いんだけど…

ルールに習熟し、ある程度経験を積んだ経験者PLほど初心者GM・KPの頼もしい味方になってくれる人間は居ません。
彼らは、GM・KPの習熟度を見ながら、所々で他PLにルール補足をしてくれたり、セッション進行のために音頭を取ってくれる存在です。
特に、初めてやるという場合は大抵ルール裁定とシナリオのキーパリングでいっぱいいっぱいなはずです。
それをやりながら初心者や未経験者さんの対応をするというかなり無茶なのです。
ですから、1人2人くらいは経験者さんを卓に入れておくというのは、初セッションではとても有効です。
ルールサポートやセオリーといったものを知っている人間が1人いるだけで、卓の事故率はかなり減ります。
むしろ、有効活用してしまいましょう!

ハウスルール

導入する前に
・それを導入する事によってゲームは面白くなりますか?
・KPあるいはPCどちらかが過度に有利になりませんか?
・処理やルールが意味も無く煩雑になりませんか?
・そしてそれは、他のPLを納得させられるだけの説得力を持っていますか?
以上を考えてみましょう。

細々としたいろんなtips

トラブル対応あれこれ

このページへのコメント

ありがとうございます。
無事にアップロード完了しました。
卓でも会えるのを気長にお待ちしています。

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Posted by メフィスト 2013年07月14日(日) 17:41:25 返信

>メフィストさん
Myプランナーの画像保存機能はデフォの出力がbmp形式になっていますが、どどんとふはbmpに対応していません。
jpg/png/gifなら対応していますので、出力時にファイル形式をどれかに変更してやってください。

0
Posted by keitad3 2013年07月14日(日) 08:12:00 返信

すみません。「Myプランナー」でマップを作ったのですが、肝心のアップロード方法が分かりません。
ファイル化してもサーバーアップロードの際、表示されないのです。
誰か教えてください。

0
Posted by メフィスト 2013年07月14日(日) 05:49:51 返信

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