イゴの富士（改訂版）
最終更新：ID:Wvh3gQg0Cw 2023年06月02日(金) 02:05:42履歴
イゴの富士 
相撲は日本とモンゴル固有の格闘技である。
過剰な肉体改造により肥大化したスモウファイター（力士）がぶつかり合い相手を場外に押し出すことで勝敗を決する。
スモウギルドは警察と同様の権力を有しており組織内では法律は機能しない。
ギルド内には厳しい上下関係が存在しヒエラルキーが低いものは先輩から過剰なかわいがりを受ける事になる。
〜〜マルコポーロ『東方見聞録』より〜〜
１.始めに
このシナリオは現代日本の架空の都市、京都県を舞台にしている。
キーパーはシナリオを始めるに当たって、キーパーコンパニオンやマレウス・モンストロルム Vol.2 神格編を手元に置いておくと良いだろう。
探索者は作成したばかりの3〜4人、プレイ時間は2〜3時間程度を想定している。
探索者は大竹 文雄（おおたけ ふみお）と言う人物の相撲部屋に所属しており、稽古に入り浸る大学生やアマチュアからプロの力士など、相撲に関係する職業についている人間は最低1人は居る事が望ましい。
日本人にとって季節は重要である。
１０月の秋晴れの空は天高く馬肥ゆる秋と言い、相撲の力士が最も太る時期だ。
舞い落ちる落ち葉は芋を焼くときの燃料として集められ多くの子供たちがせっせと集めている。
シナリオは日本で最も古く、神聖で、知名度の高い相撲と言う儀式を題材にしている。
相撲とは日本における国技であり、円状のフィールドの中で上半身裸の男がぶつかり合いフィールドから互いを押し出しあって勝負をすることにより今後の国の行く末を占うものである。
現在では儀式の側面が失われスポーツの一つとなっている。
キーパーはシナリオを始めるに当たって、キーパーコンパニオンやマレウス・モンストロルム Vol.2 神格編を手元に置いておくと良いだろう。
探索者は作成したばかりの3〜4人、プレイ時間は2〜3時間程度を想定している。
探索者は大竹 文雄（おおたけ ふみお）と言う人物の相撲部屋に所属しており、稽古に入り浸る大学生やアマチュアからプロの力士など、相撲に関係する職業についている人間は最低1人は居る事が望ましい。
日本人にとって季節は重要である。
１０月の秋晴れの空は天高く馬肥ゆる秋と言い、相撲の力士が最も太る時期だ。
舞い落ちる落ち葉は芋を焼くときの燃料として集められ多くの子供たちがせっせと集めている。
シナリオは日本で最も古く、神聖で、知名度の高い相撲と言う儀式を題材にしている。
相撲とは日本における国技であり、円状のフィールドの中で上半身裸の男がぶつかり合いフィールドから互いを押し出しあって勝負をすることにより今後の国の行く末を占うものである。
現在では儀式の側面が失われスポーツの一つとなっている。
イゴーロナクの依代
2.背景
シナリオの黒幕はイゴーロナクに取り憑かれた横綱『白龍四郎』である。
彼は今から5年程前に70連勝と言う記録を相撲界に残した横綱だ。
しかしそれから3年後、京都国技館でその連勝記録は阻止される事になる。
それを阻止したのは『希瀬ノ山』と言う人物で、世間の注目は一斉に彼へと向けられた。
今まで白龍四郎を称賛していたマスコミは、寄ってたかって彼を貶め、新たな相撲界のスターとして希瀬ノ山に注目し始めた。
対局後、白龍四郎は鬱病に陥り、定期的にカウンセリングを受ける様になった。
だがそれでも彼の心を癒える事はなく、心の中はどんどん曇っていた。
やがてその心の曇りは希瀬ノ山への嫉妬と怒りに変わり始めた。
それらの負の感情を糧に、白龍四郎は再び相撲界に舞い戻る為の力を求めた。
彼は相撲の聖地であるモンゴルへと飛び、そこでもう一度自分を見つめ直す事にした。
国外へと飛んだのは、インターネットで飛び交う非難の声を避け、熱りが冷めるのを待つ目的もあった。
モンゴルで相撲の修行をしている時、彼の心にある曇りを察知した者がいた。
それはイゴーロナクに使えるチョー＝チョー人達だった。
チョー＝チョー人は白龍四郎を自分達の集落に招き、彼がイゴーロナクの宿主に相応しいかを試す為に、モンゴル相撲を行った。
結果、白龍四郎は優勝する事ができ、その報酬としてチョー＝チョー人の司祭から『イゴーロナクの腕』と呼ばれるアーティファクトを貰い受けたのだ。
イゴーロナクの腕は白龍四郎の中に宿る闇の精神を増幅させ、戦士としての力を与えた。
つい最近、白龍四郎はイゴーロナクの司祭となって日本に帰国した。
彼は自分の恨みを晴らす様に、そして手に入れた力を試す為に相撲協会に所属する力士達にストリートファイトを仕掛け、その生命を次々に奪っていった。
イゴーロナクの腕はその度に供物を求め、白龍四郎は力士にとって命の次に大切な髷を捧げる事で更に力を得ている。
既に彼はここ3ヶ月で30人の力士を殺害している。
自らを貶め（そう思い込んでいる）、本来自分が居るはずだった場所を奪った希瀬ノ山へと復讐の時は着々と近づいている。
彼は今から5年程前に70連勝と言う記録を相撲界に残した横綱だ。
しかしそれから3年後、京都国技館でその連勝記録は阻止される事になる。
それを阻止したのは『希瀬ノ山』と言う人物で、世間の注目は一斉に彼へと向けられた。
今まで白龍四郎を称賛していたマスコミは、寄ってたかって彼を貶め、新たな相撲界のスターとして希瀬ノ山に注目し始めた。
対局後、白龍四郎は鬱病に陥り、定期的にカウンセリングを受ける様になった。
だがそれでも彼の心を癒える事はなく、心の中はどんどん曇っていた。
やがてその心の曇りは希瀬ノ山への嫉妬と怒りに変わり始めた。
それらの負の感情を糧に、白龍四郎は再び相撲界に舞い戻る為の力を求めた。
彼は相撲の聖地であるモンゴルへと飛び、そこでもう一度自分を見つめ直す事にした。
国外へと飛んだのは、インターネットで飛び交う非難の声を避け、熱りが冷めるのを待つ目的もあった。
モンゴルで相撲の修行をしている時、彼の心にある曇りを察知した者がいた。
それはイゴーロナクに使えるチョー＝チョー人達だった。
チョー＝チョー人は白龍四郎を自分達の集落に招き、彼がイゴーロナクの宿主に相応しいかを試す為に、モンゴル相撲を行った。
結果、白龍四郎は優勝する事ができ、その報酬としてチョー＝チョー人の司祭から『イゴーロナクの腕』と呼ばれるアーティファクトを貰い受けたのだ。
イゴーロナクの腕は白龍四郎の中に宿る闇の精神を増幅させ、戦士としての力を与えた。
つい最近、白龍四郎はイゴーロナクの司祭となって日本に帰国した。
彼は自分の恨みを晴らす様に、そして手に入れた力を試す為に相撲協会に所属する力士達にストリートファイトを仕掛け、その生命を次々に奪っていった。
イゴーロナクの腕はその度に供物を求め、白龍四郎は力士にとって命の次に大切な髷を捧げる事で更に力を得ている。
既に彼はここ3ヶ月で30人の力士を殺害している。
自らを貶め（そう思い込んでいる）、本来自分が居るはずだった場所を奪った希瀬ノ山へと復讐の時は着々と近づいている。
アーティファクト：イゴーロナクの腕
3.導入
土曜日の昼12時頃。
探索者達は共通の相撲部屋に所属している。
土と汗に匂いが充満する稽古場で、廻しを付けた裸の男達が互いの体をぶつけ合いながら、稽古に励んでいる。
この相撲部屋を管理するのは、大竹 文雄で、相撲協会に所属しており、つい最近引退した。
厳しく、妥協を許さない性格で、力士達の事を最優先に考え真摯に向き合う面倒見の良い人物だ。
そんな文雄が今日は稽古場に来ていない。
全員が違和感を覚えながらも稽古に励んでいると、突然稽古場の扉を叩く人が現れる。
彼は同じくこの相撲部屋に所属している下っ端の力士で、その顔は何か悪い物でも見たように血相を変えて青くなっている。
彼が放つ言葉はその場にいる全員の手を止める。
「文雄親方が亡くなられました！先程病院から連絡が！」
突然の悲報に皆が驚く中、今日の稽古の中止が告げられ、文雄が搬送された四菱京都病院へと足を運ぶ事になる。
四菱京都病院は市内でもトップクラスに大きな総合病院だ。
探索者が駆けつけると、手術を行った担当医から直接、文雄が亡くなった事を告げられる。
死の悲報を聞いた探索者は0/1d4の正気度を喪失する。
病院には数名の警察官もやって来ており、文雄の知人である探索者達と軽い聴取を行う為に、近くの個室に案内される。
探索者の聴取を行うのは、皺だらけのトレンチコートを着て、体からヤニの匂いを漂わせている、50代半ばの男性刑事、銭形 錦三（ぜにがた きんぞう）だ。
彼は病院の一室であるにも関わらず、お構いなしにタバコを吹かしている
聴取は短い物で、昨晩はどこで何をしていた、文雄とはどう言った関係か、最近何か文雄の周りで何か起こっていなかったか、または何か相談されなかったか、などだ。
此等の質問に探索者は何も返す事は出来ない。
錦三は探索者が嘘をついていないか注意深く観察するが、疑いを掛けられる事なく聴取は終了するだろう。
探索者が事件について興味を示し、銭形刑事や、警察官などを問いただす場合、ハードの＜説得＞or＜言いくるめ＞に成功する必要がある。
成功した場合、文雄が最近京都を騒がせている『力士連続通り魔事件』に巻き込まれたのだと教えてくれる。
ある程度京都で生活をしている人間ならば、テレビや新聞、ラジオなどで事件の事を目にしているだろうし、相撲協会は所属しているプロからアマチュアの力士に至るまで、注意喚起を呼び替えている。
図書館やインターネットなどを使って、＜図書館＞or＜コンピューター＞に成功するか、＜知識＞に成功する事で事件の一般的な詳細を知る事ができる。
聴取が終わると探索者達は開放され、それぞれ帰路に就く。
銭形刑事は探索者達も事件に巻き込まれない様に、注意して生活する様に注意する。
稽古場からは、後任の親方が見つかるまで稽古は中止にする事が告げられる。
探索者には自由な時間がしばらく与えられる事になる。
知人や恩師である文雄の死の真相を探るのに十分な時間だ。
探索者達は共通の相撲部屋に所属している。
土と汗に匂いが充満する稽古場で、廻しを付けた裸の男達が互いの体をぶつけ合いながら、稽古に励んでいる。
この相撲部屋を管理するのは、大竹 文雄で、相撲協会に所属しており、つい最近引退した。
厳しく、妥協を許さない性格で、力士達の事を最優先に考え真摯に向き合う面倒見の良い人物だ。
そんな文雄が今日は稽古場に来ていない。
全員が違和感を覚えながらも稽古に励んでいると、突然稽古場の扉を叩く人が現れる。
彼は同じくこの相撲部屋に所属している下っ端の力士で、その顔は何か悪い物でも見たように血相を変えて青くなっている。
彼が放つ言葉はその場にいる全員の手を止める。
「文雄親方が亡くなられました！先程病院から連絡が！」
突然の悲報に皆が驚く中、今日の稽古の中止が告げられ、文雄が搬送された四菱京都病院へと足を運ぶ事になる。
四菱京都病院は市内でもトップクラスに大きな総合病院だ。
探索者が駆けつけると、手術を行った担当医から直接、文雄が亡くなった事を告げられる。
死の悲報を聞いた探索者は0/1d4の正気度を喪失する。
病院には数名の警察官もやって来ており、文雄の知人である探索者達と軽い聴取を行う為に、近くの個室に案内される。
探索者の聴取を行うのは、皺だらけのトレンチコートを着て、体からヤニの匂いを漂わせている、50代半ばの男性刑事、銭形 錦三（ぜにがた きんぞう）だ。
彼は病院の一室であるにも関わらず、お構いなしにタバコを吹かしている
聴取は短い物で、昨晩はどこで何をしていた、文雄とはどう言った関係か、最近何か文雄の周りで何か起こっていなかったか、または何か相談されなかったか、などだ。
此等の質問に探索者は何も返す事は出来ない。
錦三は探索者が嘘をついていないか注意深く観察するが、疑いを掛けられる事なく聴取は終了するだろう。
探索者が事件について興味を示し、銭形刑事や、警察官などを問いただす場合、ハードの＜説得＞or＜言いくるめ＞に成功する必要がある。
成功した場合、文雄が最近京都を騒がせている『力士連続通り魔事件』に巻き込まれたのだと教えてくれる。
ある程度京都で生活をしている人間ならば、テレビや新聞、ラジオなどで事件の事を目にしているだろうし、相撲協会は所属しているプロからアマチュアの力士に至るまで、注意喚起を呼び替えている。
図書館やインターネットなどを使って、＜図書館＞or＜コンピューター＞に成功するか、＜知識＞に成功する事で事件の一般的な詳細を知る事ができる。
力士連続通り魔事件について知られている事
聴取が終わると探索者達は開放され、それぞれ帰路に就く。
銭形刑事は探索者達も事件に巻き込まれない様に、注意して生活する様に注意する。
稽古場からは、後任の親方が見つかるまで稽古は中止にする事が告げられる。
探索者には自由な時間がしばらく与えられる事になる。
知人や恩師である文雄の死の真相を探るのに十分な時間だ。
４.調査開始
警察病院
病院への搬送後、検視を行う為にすぐさま警察病院へと文雄の遺体は運ばれた。
無関係な一般人がただ遺体を見せてもらう事は当然できない。
探索者のグループの中に医者、またはそれと繋がりのある人がいるならば、＜説得＞or＜言いくるめ＞などが通用するかも知れない。
それ以外にも、キーパーは警察や医療関係者との繋がりを創造したり、簡易的なMAPを作って夜間に侵入させたり、＜魅惑＞や＜威圧＞などで買収や脅迫など危険なロールを行わせても良い。
ここで手に入る情報はシナリオを進める上で必ず必要と言う訳ではなく、人智を超えた存在が事件に関与しているのを匂わせる宛の物だ。
文雄の遺体は、大きな台の上にシートを掛けて仰向きに寝かせられて安置されている。
シートを捲ると、血の気の無い青白い肌の文雄の遺体を見る事になり、正気度を0/1失う。
一見すると肌の色以外に、変わった所はない様に見えるが、時間を掛けて観察する事で、以下の情報を得る事ができる。
無関係な一般人がただ遺体を見せてもらう事は当然できない。
探索者のグループの中に医者、またはそれと繋がりのある人がいるならば、＜説得＞or＜言いくるめ＞などが通用するかも知れない。
それ以外にも、キーパーは警察や医療関係者との繋がりを創造したり、簡易的なMAPを作って夜間に侵入させたり、＜魅惑＞や＜威圧＞などで買収や脅迫など危険なロールを行わせても良い。
ここで手に入る情報はシナリオを進める上で必ず必要と言う訳ではなく、人智を超えた存在が事件に関与しているのを匂わせる宛の物だ。
文雄の遺体は、大きな台の上にシートを掛けて仰向きに寝かせられて安置されている。
シートを捲ると、血の気の無い青白い肌の文雄の遺体を見る事になり、正気度を0/1失う。
一見すると肌の色以外に、変わった所はない様に見えるが、時間を掛けて観察する事で、以下の情報を得る事ができる。
遺体を見て分かる情報
殺人現場
文雄の遺体が発見されたのは、探索者達の稽古場や、下京区にある自宅から遠く離れた人通りの無い路地だ。
電柱は殆ど手入れがされておらず、夜に訪れたなら手元に光を用意しておかなければ、足元は全くと言って良いほど見えないだろう。
事件が起こった事によって、警察が道を黄色いテープと赤いカラーコーンによって封鎖し、報道カメラマンや記者が挙って現場を覗こうとしている。
警察や記者に事件の詳細を質問しても、あまり大した情報は返ってこない。
昼か夜かに関わらず、現場には情報が残されている。
アスファルトの地面には、現場保存の為の鑑識標識が数個置かれ、壁には持たれる様に遺体が転がっていた事を示すチョーク・アウトラインが描かれている。
しかしそれらとは異彩を放つ、探索者の最も目を引く物は道の中央に大きく白いチョークで描かれた円だ。
円は直径4ｍ程で、中に綺麗な五芒星が描かれている。
中央部分には対極的に描かれた短い線が引いてあり、察しの良い探索者ならばこれが簡易的土俵である事が分かるだろう。
また、近くの壁には血文字で「ごっ つぁん です」と書かれている。
この土俵は白龍四郎（イゴーロナクの宿主）が、力士達に対してストリート・スモウを仕掛けた証拠であり、今までの通り魔事件の現場にもこれが残っていた。
この事を知っているのは警察の一部の人間だけだ。
探索者が他の通り魔事件の現場を訪れた場合、＜幸運＞に成功すれば完全には消えていない土俵を発見する事ができるだろう。
電柱は殆ど手入れがされておらず、夜に訪れたなら手元に光を用意しておかなければ、足元は全くと言って良いほど見えないだろう。
事件が起こった事によって、警察が道を黄色いテープと赤いカラーコーンによって封鎖し、報道カメラマンや記者が挙って現場を覗こうとしている。
警察や記者に事件の詳細を質問しても、あまり大した情報は返ってこない。
昼か夜かに関わらず、現場には情報が残されている。
アスファルトの地面には、現場保存の為の鑑識標識が数個置かれ、壁には持たれる様に遺体が転がっていた事を示すチョーク・アウトラインが描かれている。
しかしそれらとは異彩を放つ、探索者の最も目を引く物は道の中央に大きく白いチョークで描かれた円だ。
円は直径4ｍ程で、中に綺麗な五芒星が描かれている。
中央部分には対極的に描かれた短い線が引いてあり、察しの良い探索者ならばこれが簡易的土俵である事が分かるだろう。
また、近くの壁には血文字で「ごっ つぁん です」と書かれている。
この土俵は白龍四郎（イゴーロナクの宿主）が、力士達に対してストリート・スモウを仕掛けた証拠であり、今までの通り魔事件の現場にもこれが残っていた。
この事を知っているのは警察の一部の人間だけだ。
探索者が他の通り魔事件の現場を訪れた場合、＜幸運＞に成功すれば完全には消えていない土俵を発見する事ができるだろう。
文雄の自宅
文雄の自宅を探索者は知っている。
彼は下京区の住宅街に一軒家を持っており、妻である大竹 恵理子（おおたけ えりこ）と共に暮らしていた。
インターホンを鳴らすと中から、疲れ切った顔をした恵理子が姿を表す。
目の下には涙の跡が残っており、明らかに夫の死にショックを受けている事が分かる。
現在夫の遺品整理や、通夜や葬式の準備を行っている段階で忙しい。
＜説得＞or＜言いくるめ＞に成功する事で、中へと入れてもらう事ができる。
家の中には夫婦の睦まじさを表す、記念写真やお揃いの柄の食器などが見受けられ、リビングの机の上には何冊かの育児書やベビー用品のカタログが置かれている。
外に干された洗濯物や、水に受けっぱなしの食器類などが未だ放置されている。
引き出しやクローゼットは開け離れた、遺品整理をさっきまで行っていたのが分かる。
恵理子は死の間際にあった夫の状況について、知っている事はすべて話してくれる。
恵理子が言うには、文雄はここ数週間悪夢に悩まされていた。
暗いレンガの壁で覆われた地下室で、自分が誰かを殺す夢だ。
現実でも日が経つに連れて暴力的な性格になっていき、精神科に診察を受け精神安定剤を貰ったが、症状が改善される事はなかった。
殺害された現場については、夫婦共々その場所には行った事すら無い為、何故そこに文雄が向かったのか不明だ。
彼は下京区の住宅街に一軒家を持っており、妻である大竹 恵理子（おおたけ えりこ）と共に暮らしていた。
インターホンを鳴らすと中から、疲れ切った顔をした恵理子が姿を表す。
目の下には涙の跡が残っており、明らかに夫の死にショックを受けている事が分かる。
現在夫の遺品整理や、通夜や葬式の準備を行っている段階で忙しい。
＜説得＞or＜言いくるめ＞に成功する事で、中へと入れてもらう事ができる。
家の中には夫婦の睦まじさを表す、記念写真やお揃いの柄の食器などが見受けられ、リビングの机の上には何冊かの育児書やベビー用品のカタログが置かれている。
外に干された洗濯物や、水に受けっぱなしの食器類などが未だ放置されている。
引き出しやクローゼットは開け離れた、遺品整理をさっきまで行っていたのが分かる。
恵理子は死の間際にあった夫の状況について、知っている事はすべて話してくれる。
恵理子が言うには、文雄はここ数週間悪夢に悩まされていた。
暗いレンガの壁で覆われた地下室で、自分が誰かを殺す夢だ。
現実でも日が経つに連れて暴力的な性格になっていき、精神科に診察を受け精神安定剤を貰ったが、症状が改善される事はなかった。
殺害された現場については、夫婦共々その場所には行った事すら無い為、何故そこに文雄が向かったのか不明だ。
５.ストリート・スモウ
探索者のグループの中で、最も実力のある力士1人がこのイベントの犠牲者に選ばれる。
このイベントは夜間に、選ばれた探索者が1人で居る時に発生する。
1日の探索が終わり、それぞれ分かれて帰路についたり、夜に散歩やコンビニなどに買い出しに行っている時など、状況は簡単に作る事ができる。
探索者は最初にイゴーロナク（POW140）との＜POW＞の対抗ロールを行う。
このロールに失敗した場合、近くの暗い路地や空き地へ続く道に、無意識の内に足を運んでしい、成功した場合は自身の足を止める事ができる。
一度も歩いた事の無い様な道であっても、探索者は目的地までの道のりをスラスラと進む。
街灯は点滅し、目的地に近づく毎に空気は冷たく、そして重くなっていく。
探索者がたどり着く場所の地面には白いチョークで五芒星とそれを囲む円が描かれている。
探索者の足が円の中へと入ると、自分の意識を取り戻す。
それと同じくして、対面の暗がりから1人の大柄な人影が姿を表す。
その人物について探索者は、＜知識＞に成功する事で、2年前に相撲業界を引退した白龍四郎と言う人物だと分かる。
彼の体は不自然なまでに白く、そして筋骨隆々としている。
四郎はほそぼそと何かを呟いており、＜聞き耳＞に成功する事で「ゴット ツァン デス、ゴット ツァン デス」と言っている事が分かる。
四郎もまた円の中へと足を進め、探索者の対局にやって来る。
そしてまず最初にお辞儀をする。
これは相撲を行う上で重要な礼儀作法であり、相手のお辞儀に対して探索者もお辞儀を返さないのであれば、神の怒りに触れ、強力な魔術による攻撃を受ける事になるだろう。
両者のお辞儀が終わると彼は蹲踞の姿勢となり、四股を踏み、仕切の構えを取る。
これが日本におけるストリート・ファイトであり、古くは江戸時代から続く決闘方法である。
探索者も相撲の構えを取ると、どこからともなく「はっけよーい、のこった！」と言う事が聞こえてくる。
勝敗を決めるロールは四郎のSTR（125）との対抗ロールだが、キーパーはより戦闘を面白くしたいと思うのであれば、相撲の細かなルールを作成しても良いだろう。
ストリート・スモウに探索者が敗北した場合、強力な張り手が決めてとなるだろう。
張り手を行う四郎の手の平には、小さな口がついており、探索者の体の一部を食いちぎる。
探索者は1d3の治癒不可能なダメージを受け、1/1d4の正気度を喪失する。
四郎はその自身の口から、そして両手の平の口から言葉を告げる。
右手は言う、「諸行無常」
左手は言う、「盛者必衰」
四郎は告げる、「敗者失滅！髷を寄越せ！」
そう言うと手の平の口を使って、探索者の髷を噛み切ろうとする。
戦闘中であれば、敗北後であれば、探索者はその足で走って逃げる事ができる。
四郎は途中までは追ってくるが、路地を抜けて、元いた場所に探索者が戻ってくると追うことをやめる。
この奇妙な体験をした探索者は1/1d6の正気度を喪失する。
もし逃げると言う選択をせず、大人しく髷を取られた場合、四郎はそのまま暗がりの中に帰っていく。
力士の魂とも言える髷を取られた探索者は、生き恥を晒し、屈辱の中でこれからを生きていかねばならず、多くの者は切腹によって自らの命を断つ事を選ぶ。
戦闘に探索者が勝利した場合、四郎は恨み言を呟きながら近くの暗がりに消えていく。
辺りに漂っていた冷たく重い空気は無くなり、点滅していた街灯は正常に辺りを照らす。
このイベントは夜間に、選ばれた探索者が1人で居る時に発生する。
1日の探索が終わり、それぞれ分かれて帰路についたり、夜に散歩やコンビニなどに買い出しに行っている時など、状況は簡単に作る事ができる。
探索者は最初にイゴーロナク（POW140）との＜POW＞の対抗ロールを行う。
このロールに失敗した場合、近くの暗い路地や空き地へ続く道に、無意識の内に足を運んでしい、成功した場合は自身の足を止める事ができる。
一度も歩いた事の無い様な道であっても、探索者は目的地までの道のりをスラスラと進む。
街灯は点滅し、目的地に近づく毎に空気は冷たく、そして重くなっていく。
探索者がたどり着く場所の地面には白いチョークで五芒星とそれを囲む円が描かれている。
探索者の足が円の中へと入ると、自分の意識を取り戻す。
それと同じくして、対面の暗がりから1人の大柄な人影が姿を表す。
その人物について探索者は、＜知識＞に成功する事で、2年前に相撲業界を引退した白龍四郎と言う人物だと分かる。
彼の体は不自然なまでに白く、そして筋骨隆々としている。
四郎はほそぼそと何かを呟いており、＜聞き耳＞に成功する事で「ゴット ツァン デス、ゴット ツァン デス」と言っている事が分かる。
四郎もまた円の中へと足を進め、探索者の対局にやって来る。
そしてまず最初にお辞儀をする。
これは相撲を行う上で重要な礼儀作法であり、相手のお辞儀に対して探索者もお辞儀を返さないのであれば、神の怒りに触れ、強力な魔術による攻撃を受ける事になるだろう。
両者のお辞儀が終わると彼は蹲踞の姿勢となり、四股を踏み、仕切の構えを取る。
これが日本におけるストリート・ファイトであり、古くは江戸時代から続く決闘方法である。
探索者も相撲の構えを取ると、どこからともなく「はっけよーい、のこった！」と言う事が聞こえてくる。
勝敗を決めるロールは四郎のSTR（125）との対抗ロールだが、キーパーはより戦闘を面白くしたいと思うのであれば、相撲の細かなルールを作成しても良いだろう。
ストリート・スモウに探索者が敗北した場合、強力な張り手が決めてとなるだろう。
張り手を行う四郎の手の平には、小さな口がついており、探索者の体の一部を食いちぎる。
探索者は1d3の治癒不可能なダメージを受け、1/1d4の正気度を喪失する。
四郎はその自身の口から、そして両手の平の口から言葉を告げる。
右手は言う、「諸行無常」
左手は言う、「盛者必衰」
四郎は告げる、「敗者失滅！髷を寄越せ！」
そう言うと手の平の口を使って、探索者の髷を噛み切ろうとする。
戦闘中であれば、敗北後であれば、探索者はその足で走って逃げる事ができる。
四郎は途中までは追ってくるが、路地を抜けて、元いた場所に探索者が戻ってくると追うことをやめる。
この奇妙な体験をした探索者は1/1d6の正気度を喪失する。
もし逃げると言う選択をせず、大人しく髷を取られた場合、四郎はそのまま暗がりの中に帰っていく。
力士の魂とも言える髷を取られた探索者は、生き恥を晒し、屈辱の中でこれからを生きていかねばならず、多くの者は切腹によって自らの命を断つ事を選ぶ。
戦闘に探索者が勝利した場合、四郎は恨み言を呟きながら近くの暗がりに消えていく。
辺りに漂っていた冷たく重い空気は無くなり、点滅していた街灯は正常に辺りを照らす。
イゴーロナクの印
6.白龍四郎
イゴーロナクに取り憑かれた白龍四郎の襲撃を受けた探索者は、その出来事を他の探索者に共有し、彼について詳細な情報を調べようとするだろう。
彼の情報は新聞や図書館、インターネット、相撲協会関係者から得られる事ができ、適切な技能ロールに成功すれば以下の情報を手に入れる事ができる。
彼の情報は新聞や図書館、インターネット、相撲協会関係者から得られる事ができ、適切な技能ロールに成功すれば以下の情報を手に入れる事ができる。
白龍四郎について分かる事
四郎の家
有名人である四郎の家を調べるのは、比較的簡単である。
インターネットで彼を誹謗中傷する人々は、彼の住所を特定し様々な所に書き込んでいる。
＜コンピューター＞or＜図書館＞でそれを簡単に調べる事ができる。
相撲協会の人間に、＜説得＞or＜言いくるめ＞に成功する事でも教えてもらう事ができる。
四郎の家は東山区の高級住宅街にある、ガレージ付きの2階建ての家だ。
近隣住民に話しかけ場所を聞く場合、上記と同じ様な交渉系技能のロールを求められる。
探索者は住民達が白龍家について、あまり良い印象は持っていない事が分かる。
話によれば、白龍家では時折夜になると大きな悲鳴や喘ぎ声が聞こえ、最近まで良く顔を見せていた白龍 史恵（はくりゅう ふみえ）は、見る見る内に窶れて、体中に痣ができていた。
警察に相談したり、住民で苦情を届けたが未だ解決には至っていない。
探索者もそう言った理由から住居に近づく事を推奨される事はなく、もし会話する機会があれば史恵に注意をしておいて欲しいとお願いされるだろう。
現在ここには、四郎の妻である白龍 史恵（はくりゅう ふみえ）が1人で住んでいる。
どの時間帯でも、インターホンを押せば彼女が応対し、玄関先で追い返そうとする。
インターホン越しに聞こえる声は弱々しく、震えた事で、何かに怯えている事が分かる。
通話越しに説得を行う場合、ハードの＜説得＞or＜言いくるめ＞または＜精神分析＞に成功する必要がある。
それ以外に彼女と接触する方法は、外出のタイミングを伺うしかない。
住宅街の一角にあるゴミ置き場には、市が指定したゴミ収集日の日程が書かれており、史恵は毎週決まってゴミを朝早くに出しに行く。
史恵と対面する事ができれば、＜目星＞に成功する事で身体に気になる所を発見できる。
肌をできるだけ見せない様に、布面積の多い服で全身を覆っているが、所々には青い痣や火傷、浅い切り傷の痕を発見する事ができる。
これらの傷は全て、四郎による日々の（性的な物も）暴行による物で、彼女はその行為とイゴーロナクの精神を汚染する力を受けて、人間不審に陥っている。
彼女から有益な情報を聞き出す為には、＜心理学＞や＜精神分析＞に成功する必要がある。
他の可能性として、APPが高い（65以上）男性の探索者が彼女に甲斐甲斐しく接するのであれば、彼女は心の拠り所としてその人物に依存し、＜魅惑＞や＜説得＞を行う事ができるようになる。
話せる状態になれば彼女は、探索者を家に上げ、ジュースやお菓子、ちゃんこ鍋などを振る舞ってくれる。
彼女が夫の四郎について知っている事は以下の通りだ。
史恵は四郎のいない日々に安堵しており、心の底で返ってこない事を望んでいる一方、優しかった頃の夫が戻ってきて欲しいと願っている。
何故家に帰っていないのか、思い当たる節を彼女に聞けば、最初は無いと答える。
どんな些細な事でも話す様に言ったなら、近隣住民からの通報で警察が騒音被害に関する注意喚起を行ってきた事を思い出す。
四郎は警察が自身の犯罪に気付き始めたと勘違いし、新たな拠点に移動したのだ。
現在は浮気相手の清北 真知子（きよきた まちこ）の家が、イゴーロナクの神殿兼、四郎の活動拠点として利用されている。
家の中を探索する場合、史恵の了承を得る必要がある。
そうしない場合、違法に忍び込んだり、誰かが彼女と応対している隙に探索する事になる。
家の中で特にめぼしい情報がある場所だけをリストアップする。
インターネットで彼を誹謗中傷する人々は、彼の住所を特定し様々な所に書き込んでいる。
＜コンピューター＞or＜図書館＞でそれを簡単に調べる事ができる。
相撲協会の人間に、＜説得＞or＜言いくるめ＞に成功する事でも教えてもらう事ができる。
四郎の家は東山区の高級住宅街にある、ガレージ付きの2階建ての家だ。
近隣住民に話しかけ場所を聞く場合、上記と同じ様な交渉系技能のロールを求められる。
探索者は住民達が白龍家について、あまり良い印象は持っていない事が分かる。
話によれば、白龍家では時折夜になると大きな悲鳴や喘ぎ声が聞こえ、最近まで良く顔を見せていた白龍 史恵（はくりゅう ふみえ）は、見る見る内に窶れて、体中に痣ができていた。
警察に相談したり、住民で苦情を届けたが未だ解決には至っていない。
探索者もそう言った理由から住居に近づく事を推奨される事はなく、もし会話する機会があれば史恵に注意をしておいて欲しいとお願いされるだろう。
現在ここには、四郎の妻である白龍 史恵（はくりゅう ふみえ）が1人で住んでいる。
どの時間帯でも、インターホンを押せば彼女が応対し、玄関先で追い返そうとする。
インターホン越しに聞こえる声は弱々しく、震えた事で、何かに怯えている事が分かる。
通話越しに説得を行う場合、ハードの＜説得＞or＜言いくるめ＞または＜精神分析＞に成功する必要がある。
それ以外に彼女と接触する方法は、外出のタイミングを伺うしかない。
住宅街の一角にあるゴミ置き場には、市が指定したゴミ収集日の日程が書かれており、史恵は毎週決まってゴミを朝早くに出しに行く。
史恵と対面する事ができれば、＜目星＞に成功する事で身体に気になる所を発見できる。
肌をできるだけ見せない様に、布面積の多い服で全身を覆っているが、所々には青い痣や火傷、浅い切り傷の痕を発見する事ができる。
これらの傷は全て、四郎による日々の（性的な物も）暴行による物で、彼女はその行為とイゴーロナクの精神を汚染する力を受けて、人間不審に陥っている。
彼女から有益な情報を聞き出す為には、＜心理学＞や＜精神分析＞に成功する必要がある。
他の可能性として、APPが高い（65以上）男性の探索者が彼女に甲斐甲斐しく接するのであれば、彼女は心の拠り所としてその人物に依存し、＜魅惑＞や＜説得＞を行う事ができるようになる。
話せる状態になれば彼女は、探索者を家に上げ、ジュースやお菓子、ちゃんこ鍋などを振る舞ってくれる。
彼女が夫の四郎について知っている事は以下の通りだ。
白龍四郎について知っている事
史恵は四郎のいない日々に安堵しており、心の底で返ってこない事を望んでいる一方、優しかった頃の夫が戻ってきて欲しいと願っている。
何故家に帰っていないのか、思い当たる節を彼女に聞けば、最初は無いと答える。
どんな些細な事でも話す様に言ったなら、近隣住民からの通報で警察が騒音被害に関する注意喚起を行ってきた事を思い出す。
四郎は警察が自身の犯罪に気付き始めたと勘違いし、新たな拠点に移動したのだ。
現在は浮気相手の清北 真知子（きよきた まちこ）の家が、イゴーロナクの神殿兼、四郎の活動拠点として利用されている。
家の中を探索する場合、史恵の了承を得る必要がある。
そうしない場合、違法に忍び込んだり、誰かが彼女と応対している隙に探索する事になる。
家の中で特にめぼしい情報がある場所だけをリストアップする。
書斎（2階）
木製の本棚が壁際に置かれた、シンクと少し埃っぽい匂いが充満する書斎。
棚に並べられた本は、相撲などを取り上げたスポーツ専門雑誌だったり、四郎の個人的な趣味（料理や小説など）の物だ。
つい最近追加された本は明らかに傾向が違い、あまりに不快で胸の悪くなるような内容のエロやグロの本だ。
＜図書館＞に成功する事で、1冊だけ他とは違う、英語で書かれた古めかしい本を発見でき、表紙には『Nameless Cult』と書かれている。（詳細は以下を参照）
棚に並べられた本は、相撲などを取り上げたスポーツ専門雑誌だったり、四郎の個人的な趣味（料理や小説など）の物だ。
つい最近追加された本は明らかに傾向が違い、あまりに不快で胸の悪くなるような内容のエロやグロの本だ。
＜図書館＞に成功する事で、1冊だけ他とは違う、英語で書かれた古めかしい本を発見でき、表紙には『Nameless Cult』と書かれている。（詳細は以下を参照）
Nameless Cult
寝室（2階）
白龍夫妻の寝室で、大きなダブルベッドと小さな机、鍵の付いたアンティイークのクローゼットが置かれており、芳香剤の独特な甘ったるい匂いが充満している。
片方のベッドは全く使われておらず、布団がきちんと畳まれたまま放置され、もう片方のベッドはきちんと整理されているがまだ生活感が少し残っている。
その清潔さ具合は、掃除を行った人間が潔癖症なのではないかと疑う程だが、決して史恵がそうであると言う訳ではない。
ここでは時折、四郎が史恵へストレスの発散の為に様々な暴力的行為を行っている。
鍵のついたクローゼットの中には、彼が購入したアダルトグッズが仕舞ってある。
机には鍵の掛かった引き出しがついており、＜鍵開け＞に成功する事で開く事ができる。
引き出しの中には、高級な革で装丁された日誌帳が入っている。
序盤は彼が希瀬ノ山との試合に負け、鬱病に陥った経緯が事細かに書かれている。
途中からは、モンゴルでの修行について書かれており、内容の変わり目のページには栞の変わりに、「花魁」と言う和風風俗店の名刺が挟まっている。
名刺の裏には、清北 真知子と言う人物の名前と個人の電話番号が書かれている。
片方のベッドは全く使われておらず、布団がきちんと畳まれたまま放置され、もう片方のベッドはきちんと整理されているがまだ生活感が少し残っている。
その清潔さ具合は、掃除を行った人間が潔癖症なのではないかと疑う程だが、決して史恵がそうであると言う訳ではない。
ここでは時折、四郎が史恵へストレスの発散の為に様々な暴力的行為を行っている。
鍵のついたクローゼットの中には、彼が購入したアダルトグッズが仕舞ってある。
机には鍵の掛かった引き出しがついており、＜鍵開け＞に成功する事で開く事ができる。
引き出しの中には、高級な革で装丁された日誌帳が入っている。
序盤は彼が希瀬ノ山との試合に負け、鬱病に陥った経緯が事細かに書かれている。
途中からは、モンゴルでの修行について書かれており、内容の変わり目のページには栞の変わりに、「花魁」と言う和風風俗店の名刺が挟まっている。
名刺の裏には、清北 真知子と言う人物の名前と個人の電話番号が書かれている。
四郎の日誌の抜粋
イゴーロナクを調べる
探索者達は遅かれ早かれ、四郎に取り憑く邪悪な神、イゴーロナクの存在を知るだろう。
聞いたことも無いこの神の素性について、好奇心旺盛な探索者は知りたいと思うかも知れない。
しかしそれは危険な行為だ。
イゴーロナクは自分を知ろうとする存在を感知すると、その者達をグラーキの黙示録と言う魔導書へと誘導する。
探索者はイゴーロナクの存在を調べる為に、図書館やインターネットを活用するだろう。
キーパーは露骨なご都合主義的展開で、探索者にグラーキの黙示録の情報を渡して良い。
ダークウェブには、グラーキの黙示録Ⅻ巻の内容が書かれたPDFファイルがばら撒かれているかも知れないし、それを所有している人物（真知子などが適任）と連絡を取り合う事ができるかも知れない。
グラーキの黙示録Ⅻ巻は、世界中にも数少ないイゴーロナクに関する記述がなされた物で、文章の中には読むだけでイゴーロナクと接触してしまう呪文が組み込まれている。
所持ているだけでも危険なこの本は主に、イゴーロナクの崇拝者や、イゴーロナク自身によって管理されている。
探索者達の様に、イゴーロナクの存在を知ろうとする者は歴史上何人もいたが、その度にこの本への誘導と言う罠に陥り命を落とした。
聞いたことも無いこの神の素性について、好奇心旺盛な探索者は知りたいと思うかも知れない。
しかしそれは危険な行為だ。
イゴーロナクは自分を知ろうとする存在を感知すると、その者達をグラーキの黙示録と言う魔導書へと誘導する。
探索者はイゴーロナクの存在を調べる為に、図書館やインターネットを活用するだろう。
キーパーは露骨なご都合主義的展開で、探索者にグラーキの黙示録の情報を渡して良い。
ダークウェブには、グラーキの黙示録Ⅻ巻の内容が書かれたPDFファイルがばら撒かれているかも知れないし、それを所有している人物（真知子などが適任）と連絡を取り合う事ができるかも知れない。
グラーキの黙示録Ⅻ巻は、世界中にも数少ないイゴーロナクに関する記述がなされた物で、文章の中には読むだけでイゴーロナクと接触してしまう呪文が組み込まれている。
所持ているだけでも危険なこの本は主に、イゴーロナクの崇拝者や、イゴーロナク自身によって管理されている。
探索者達の様に、イゴーロナクの存在を知ろうとする者は歴史上何人もいたが、その度にこの本への誘導と言う罠に陥り命を落とした。
グラーキの黙示録Ⅻ巻
7.イゴーロナクの花嫁
名前を轟かせた彼は、毎日の様に新しい女性と知り合い、財界人と会食する機会があった。
そんな時、財界人御用達の高級風俗店「花魁」を紹介して貰い、真知子と出会った。
丁度その時期は、史恵との子作りもマンネリ化し、子宝にも恵まれていなかった為、四郎は真知子との肉体関係を持つようになった。
彼女との肉体の相性は、妻とは比べ物にならない程良く、2人が不倫関係になる事はそう難しい事ではなかった。
モンゴルからの帰国後、再び出会った時、彼女は性病を患っており、精神は摩耗していた。
本来あった肉体の相性に加え、その摩耗した精神と、堕落しきった生活習慣は、四郎の中に眠るイゴーロナクが気に入るには十分な物だった。
イゴーロナクは彼女を自身の花嫁とし、性病を治し、子供を産ませたのだ。
探索者は、四郎の部屋に残った手がかり（名刺）から、真知子が働く風俗店「花魁」へと足を運ぶ事ができる。
相撲協会の上層部や、四郎と親しかった人物からも、何度かこの風俗店に彼が入り浸っていたと言う情報を聞くことができるかも知れない。
店の場所や電話番号を調べる事は簡単だ。
名刺を持っていればそれ一枚に必要な情報は書かれている。
名前を検索するれば、すぐに店のホームページにアクセスする事ができる。
ホームページには店で働く風俗嬢達の写真が載せられている。
一般的な風俗店の様な、布面積の少ない水着やランジェリーではなく、肩や胸元だけが見える開けた和服を着た女性達が写っている。
中には清北 真知子の姿もあり、店で一番人気の女性として紹介されている。
書かれている番号に電話すれば、男性店員がはっきりとした声で応対してくれる。
予約と指名を行うと「少々お待ち下さい」と言い、電話から離れて風俗嬢達の日程を確認し帰ってくる。
真知子を指名した場合「申し訳ございませんお客様。彼女は既に予約が入っております。ご指名なさるのであれば3ヶ月程待ってもらう必要がありますが…」と返ってくる。
彼女と話す為に顧客として行く事は、ほぼ無理だと探索者はすぐに分かるだろう。
そんな時、財界人御用達の高級風俗店「花魁」を紹介して貰い、真知子と出会った。
丁度その時期は、史恵との子作りもマンネリ化し、子宝にも恵まれていなかった為、四郎は真知子との肉体関係を持つようになった。
彼女との肉体の相性は、妻とは比べ物にならない程良く、2人が不倫関係になる事はそう難しい事ではなかった。
モンゴルからの帰国後、再び出会った時、彼女は性病を患っており、精神は摩耗していた。
本来あった肉体の相性に加え、その摩耗した精神と、堕落しきった生活習慣は、四郎の中に眠るイゴーロナクが気に入るには十分な物だった。
イゴーロナクは彼女を自身の花嫁とし、性病を治し、子供を産ませたのだ。
探索者は、四郎の部屋に残った手がかり（名刺）から、真知子が働く風俗店「花魁」へと足を運ぶ事ができる。
相撲協会の上層部や、四郎と親しかった人物からも、何度かこの風俗店に彼が入り浸っていたと言う情報を聞くことができるかも知れない。
店の場所や電話番号を調べる事は簡単だ。
名刺を持っていればそれ一枚に必要な情報は書かれている。
名前を検索するれば、すぐに店のホームページにアクセスする事ができる。
ホームページには店で働く風俗嬢達の写真が載せられている。
一般的な風俗店の様な、布面積の少ない水着やランジェリーではなく、肩や胸元だけが見える開けた和服を着た女性達が写っている。
中には清北 真知子の姿もあり、店で一番人気の女性として紹介されている。
書かれている番号に電話すれば、男性店員がはっきりとした声で応対してくれる。
予約と指名を行うと「少々お待ち下さい」と言い、電話から離れて風俗嬢達の日程を確認し帰ってくる。
真知子を指名した場合「申し訳ございませんお客様。彼女は既に予約が入っております。ご指名なさるのであれば3ヶ月程待ってもらう必要がありますが…」と返ってくる。
彼女と話す為に顧客として行く事は、ほぼ無理だと探索者はすぐに分かるだろう。
直接連絡する
名刺には真知子の個人の電話番号が書かれており、店を通さず話すチャンスがある。
探索者が電話を掛けた時、仕事中である可能性である為、＜幸運＞に成功する必要がある。
電話を掛けると数十秒後に、若々しいはっきりとした滑舌を持つ女性の声で応対がある。
彼女は自身が清北 真知子であると名乗る。
聞き覚えのない人物からの突然の連絡に、彼女は少し戸惑いながら素性を探る為に軽い質問を行う。（名前、電話番号を知った経緯、誰の紹介か、どの様な要件か、など）
単なる客として連絡したならば、店を通して指名をして欲しいと軽く促す。
探索者の知名度（＜信用＞60％以上）や、一度の行為に対して払う金額（50万円）によっては、彼女は今の客をキャンセルするかも知れない。
探索者に指名されれば、店に予約の電話を行う。
更なる追加料金で、指定の場所も選ぶ事ができ、裏オプションとして本番行為（性交）も許可してもらう事ができる。（多くの風俗店は本番行為を禁止している）
探索者が正直に、通り魔事件や、四郎の犯罪性に問うた場合、彼女は肉体関係を確かに持ったことは認めるが、事件との関わりなどについては否定する。
四郎の所在も知らないと話すが、ハードの＜心理学＞に成功すればそれが嘘だとわかる。
どちらにせよ、彼女と直接会うには何らかの工夫をしなければならない。
警察や記者として、聴取や取材の名目で面会を望むなら、彼女は強くそれを拒否する。
四郎の友人を名乗るのは愚かな行為であり、彼女はその話を本人に直接話す。
四郎（イゴーロナクの意思）は彼女にその面会に応じ、探索者の内の1人と夜を共にした後、<<病をもたらす/治す（性病）>>の呪文を掛ける様に命令する。
真知子は京美人と言う言葉が似合う程の、整った顔、華奢ながら艶めかしい体を持った魅力的な女性で、通りを歩く男性の注目を必ず集める。
どこへ行くにも着物と下駄を履き、顔は化粧によって白染めされ、光沢のある艶めかしい赤い唇がより一層目立っている。
京都では決して珍しくない、舞妓と言う職業の正装であり、探索者は彼女と出会った時違和感を覚える事は少ないだろう。
しかし良く観察し、＜目星＞に成功すれば、その白に肌が化粧ではなく、皮膚そのものが白くなっている事が分かる。
イゴーロナクの花嫁となった彼女は、その神と同じ肉体へと変わりつつあるのだ！
この事に気づいた場合、1/1d3の正気度を喪失する。
真知子は探索者との会話で、特にこれと言った情報を漏らす事はない。
四郎の所在や関係について嘘をつき、場合によっては偽の情報を与えできるだけ四郎から探索者達を遠ざけようとするだろう。
探索者の中に、イゴーロナクの宿主となるに相応しい精神の持ち主や、印を付けられた者がいた場合、その人物を誘惑し、その日の夜にでも行為に及ぼうとする。
探索者が電話を掛けた時、仕事中である可能性である為、＜幸運＞に成功する必要がある。
電話を掛けると数十秒後に、若々しいはっきりとした滑舌を持つ女性の声で応対がある。
彼女は自身が清北 真知子であると名乗る。
聞き覚えのない人物からの突然の連絡に、彼女は少し戸惑いながら素性を探る為に軽い質問を行う。（名前、電話番号を知った経緯、誰の紹介か、どの様な要件か、など）
単なる客として連絡したならば、店を通して指名をして欲しいと軽く促す。
探索者の知名度（＜信用＞60％以上）や、一度の行為に対して払う金額（50万円）によっては、彼女は今の客をキャンセルするかも知れない。
探索者に指名されれば、店に予約の電話を行う。
更なる追加料金で、指定の場所も選ぶ事ができ、裏オプションとして本番行為（性交）も許可してもらう事ができる。（多くの風俗店は本番行為を禁止している）
探索者が正直に、通り魔事件や、四郎の犯罪性に問うた場合、彼女は肉体関係を確かに持ったことは認めるが、事件との関わりなどについては否定する。
四郎の所在も知らないと話すが、ハードの＜心理学＞に成功すればそれが嘘だとわかる。
どちらにせよ、彼女と直接会うには何らかの工夫をしなければならない。
警察や記者として、聴取や取材の名目で面会を望むなら、彼女は強くそれを拒否する。
四郎の友人を名乗るのは愚かな行為であり、彼女はその話を本人に直接話す。
四郎（イゴーロナクの意思）は彼女にその面会に応じ、探索者の内の1人と夜を共にした後、<<病をもたらす/治す（性病）>>の呪文を掛ける様に命令する。
真知子は京美人と言う言葉が似合う程の、整った顔、華奢ながら艶めかしい体を持った魅力的な女性で、通りを歩く男性の注目を必ず集める。
どこへ行くにも着物と下駄を履き、顔は化粧によって白染めされ、光沢のある艶めかしい赤い唇がより一層目立っている。
京都では決して珍しくない、舞妓と言う職業の正装であり、探索者は彼女と出会った時違和感を覚える事は少ないだろう。
しかし良く観察し、＜目星＞に成功すれば、その白に肌が化粧ではなく、皮膚そのものが白くなっている事が分かる。
イゴーロナクの花嫁となった彼女は、その神と同じ肉体へと変わりつつあるのだ！
この事に気づいた場合、1/1d3の正気度を喪失する。
真知子は探索者との会話で、特にこれと言った情報を漏らす事はない。
四郎の所在や関係について嘘をつき、場合によっては偽の情報を与えできるだけ四郎から探索者達を遠ざけようとするだろう。
探索者の中に、イゴーロナクの宿主となるに相応しい精神の持ち主や、印を付けられた者がいた場合、その人物を誘惑し、その日の夜にでも行為に及ぼうとする。
風俗店「花魁」
京都駅付近の人通りの少ない路地に面した所に、ひっそりと店は佇んでいる。
20：00〜05：00まで営業している。
木造建築の長屋で、入り口近くに控えめに置かれた看板には店の名前が書かれいる。
中へ入ると薄暗い木の廊下が続いており、奥に男性の受付係がいる。
店の風俗嬢の写真が載せられたボードが壁に掛けられており、小さなガラスの壁で区切られたソファーと机のみが置かれたスペースで、数名の先客達がボードと睨み合っている。
店のプレイルームは全て和室で、風俗嬢は着物や浴衣を着るのが店の基本方針だ。
和の伝統を重んじる京都の文化を利用しており、揃えられている玩具の中には、実際に昔使われていた性具などがいくつか取り揃えられている。
プレイルームの和室には、常に布団が敷かれ、淡くオレンジ色に光る紙灯籠が光源として置かれている。
部屋に入ると指名を受けた受付嬢が跪いて待っており、お辞儀で挨拶を行う。
この独特な雰囲気が一部の客層を呼び寄せ、店は京都内でも屈指の風俗店となった。
勤務している風俗嬢達の殆どが、真知子について知っているが、暗黒の秘密は知らない。
彼女らは金さえ払ってくれれば、時間外でも会って話をする事ができる。
真知子について語れる情報の中で特にめぼしい情報はないが、ここ数ヶ月で何人もの太客（金払いの良い客）を掴まて、元々稼いでいたが今はその何十倍も稼いでいる事を教えてもらう事ができる。
彼女の顧客の中には、日本国民の誰もが知っていそうな有名企業の社長や、他の著名な財界人の名前がある。
より時間を掛けて話を聞き、＜説得＞or＜言いくるめ＞or＜魅惑＞に成功すれば、真知子に関する興味深い話を聞くことができる。
同業者の中には真知子を毛嫌いし、疎ましく思う人間が何人かいた。
ある時、1人の風俗嬢が彼女に陰湿な嫌がらせを行った。
数日後、その風俗嬢は突如として性病を患っている事が発覚し、その後鬱病になり自殺した。
更に別の話では、真知子に対して行為の最中に暴力を振るい怒りを買った。
結局その男性客も性病を患い、まもなくして死亡した。
しかし彼と行為を行った真知子には何も変化はなかった。
これらの出来事から、彼女の気分を害した者は性病にかかると言う噂が流れ出した。
噂は本当であり、神から授かった力によって真知子は、自身の気分を害した人間に性病をもたらし、憂さ晴らしをしているのだ。
20：00〜05：00まで営業している。
木造建築の長屋で、入り口近くに控えめに置かれた看板には店の名前が書かれいる。
中へ入ると薄暗い木の廊下が続いており、奥に男性の受付係がいる。
店の風俗嬢の写真が載せられたボードが壁に掛けられており、小さなガラスの壁で区切られたソファーと机のみが置かれたスペースで、数名の先客達がボードと睨み合っている。
店のプレイルームは全て和室で、風俗嬢は着物や浴衣を着るのが店の基本方針だ。
和の伝統を重んじる京都の文化を利用しており、揃えられている玩具の中には、実際に昔使われていた性具などがいくつか取り揃えられている。
プレイルームの和室には、常に布団が敷かれ、淡くオレンジ色に光る紙灯籠が光源として置かれている。
部屋に入ると指名を受けた受付嬢が跪いて待っており、お辞儀で挨拶を行う。
この独特な雰囲気が一部の客層を呼び寄せ、店は京都内でも屈指の風俗店となった。
勤務している風俗嬢達の殆どが、真知子について知っているが、暗黒の秘密は知らない。
彼女らは金さえ払ってくれれば、時間外でも会って話をする事ができる。
真知子について語れる情報の中で特にめぼしい情報はないが、ここ数ヶ月で何人もの太客（金払いの良い客）を掴まて、元々稼いでいたが今はその何十倍も稼いでいる事を教えてもらう事ができる。
彼女の顧客の中には、日本国民の誰もが知っていそうな有名企業の社長や、他の著名な財界人の名前がある。
より時間を掛けて話を聞き、＜説得＞or＜言いくるめ＞or＜魅惑＞に成功すれば、真知子に関する興味深い話を聞くことができる。
同業者の中には真知子を毛嫌いし、疎ましく思う人間が何人かいた。
ある時、1人の風俗嬢が彼女に陰湿な嫌がらせを行った。
数日後、その風俗嬢は突如として性病を患っている事が発覚し、その後鬱病になり自殺した。
更に別の話では、真知子に対して行為の最中に暴力を振るい怒りを買った。
結局その男性客も性病を患い、まもなくして死亡した。
しかし彼と行為を行った真知子には何も変化はなかった。
これらの出来事から、彼女の気分を害した者は性病にかかると言う噂が流れ出した。
噂は本当であり、神から授かった力によって真知子は、自身の気分を害した人間に性病をもたらし、憂さ晴らしをしているのだ。
真知子と交わる
真知子の家
彼女に気に入られて住所を教えてもらうか、尾行をする事で家を特定する事ができる。
築40年の集合団地の4階、402号室に彼女は住んでいる。
週に1〜3回しか帰ってこず、それ以外は客と共にホテルやその人物の自宅で夜を過ごす。
帰ってくる所を張り込むならば、タクシーに乗って帰って来る現場を目撃できるだろう。
近隣住民に聞き込みを行う、彼女の評判などを調査する場合、彼女があまり人付き合いをせず、同じ団地にする人間ですら会話する事が無いと言う事を聞ける。
それ以外の情報として、彼女が不定期に男の人を連れ込んでいる事、隣室の住民曰く「夜な夜な赤ん坊の声が聞こえる」と言う情報を聞くことができる。
男の人を連れ込むのに関して、団地の主婦達は、彼女は浅ましい売女であると薄々わかっており、子供の教育に悪影響を与えないか心配している。
連れ込む男も日によってバラバラだ。（白龍 四郎の写真を見せれば、見覚えがあると語る）
築40年の集合団地の4階、402号室に彼女は住んでいる。
週に1〜3回しか帰ってこず、それ以外は客と共にホテルやその人物の自宅で夜を過ごす。
帰ってくる所を張り込むならば、タクシーに乗って帰って来る現場を目撃できるだろう。
近隣住民に聞き込みを行う、彼女の評判などを調査する場合、彼女があまり人付き合いをせず、同じ団地にする人間ですら会話する事が無いと言う事を聞ける。
それ以外の情報として、彼女が不定期に男の人を連れ込んでいる事、隣室の住民曰く「夜な夜な赤ん坊の声が聞こえる」と言う情報を聞くことができる。
男の人を連れ込むのに関して、団地の主婦達は、彼女は浅ましい売女であると薄々わかっており、子供の教育に悪影響を与えないか心配している。
連れ込む男も日によってバラバラだ。（白龍 四郎の写真を見せれば、見覚えがあると語る）
402号室
鍵は真知子が持っており、スペアの鍵を四郎が持っている。
単純な鍵であり、＜鍵開け＞に成功すれば開ける事ができるが、昼間にそれを行う場合、近隣住民に見つかり通報される危険性がある事を忘れてはいけない。
間取りは狭いバルコニー付きの2LDKだ。
玄関にはいくつかのブランド物の綺麗な靴が乱雑に投げ捨てられており、狭い廊下はリビングへと続いている。
廊下の途中に物置、トイレ、バスルームへの扉がある。
物置の中には、何人もの男性客から貰った高級なバッグや宝石などが雑に押し込まれ、彼女がこれらの品を大切に思っていない事がすぐに分かる。
バスルームは何十種類のシャンプーやボディーソープが置かれ、中の減りに違いはあれど、どれも最低1回は使われている。
リビングには小さなキッチン、テーブル、ソファー、小型テレビだけがある、殺風景な空間で、東の壁には和室への扉が、西の壁には洋室への扉がある。
洋室は寝室として使われており、大きなベッドが1つあり、その上には畳まれずに放置された布団や、脱ぎっぱなしの女性用の寝間着が放置されている。
クローゼットにはいくつかの高級ブランドの服が掛けられ、部屋の隅にあるタンスには彼女のお気に入りの指輪やネックレス、沢山の化粧品や香水などが収められており、それ以外にめぼしいものはない。
和室はイゴーロナクの神殿として利用されており、他の部屋とは一線を画す。
6畳の広さで右の壁には沢山の力士達の隠し撮りの写真が貼られており、その全てがナイフなどによって滅多刺しにされている。
左の壁には押入れがある。（＜聞き耳＞で中から赤ん坊の声が聞こえる）
写真に映る力士達は全て通り魔事件の被害者で、唯一無事な写真が残っており、その人物は希瀬ノ山だ。（写真の裏には「まだ力が足りない」とだけ書かれている）
入り口の対面、部屋の一番奥の壁には開けっ放しの仏壇が置かれている。
供え物として、腕の形をした30cm程度の彫刻がそこに置かれている。
厚さ5cm、20cm×20cmの台座には、無名のネームプレートが取り付けられている。
腕の彫刻は灰緑色をしており、石で作られている事はわかるが、＜地質学＞に成功してもこれが何の石なのか特定する事はできない。
肘から指の先まで、繊細に作られており、伸ばされた指は、そこにある何かを掴もうとしている様だ。
手の平には鋭い牙の口が付いており、この不気味な腕を目撃した探索者は0/1の正気度を失う。
＜クトゥルフ神話＞に成功すれば、これがイゴーロナクを崇拝する魔術師が作った、冒涜的なアーティファクトである事がわかる。
探索者、または別の被害者が四郎によって襲われ髷を取られていた場合、1〜2日の間に探索者がここに訪れれば、腕に捧げられた髷を発見する事ができるだろう。
髷を捧げられたイゴーロナクの腕は、その石の指がなめらかに動き出し、手の平の口がそれを飲み込み始める。（この光景は1/1d3の正気度を失わせる）
キーパーが望むならば、仏壇にはグラーキの黙示録Ⅻ巻が置いてある事にしても良い。
イゴーロナクの腕を通常の手段で破壊する事は不可能であり、強力な呪文や、魔力の付与された武器で攻撃する事が破壊できる。
探索者がイゴーロナクの腕の呪いに掛かっているならば、これを破壊する事でそれを取り除く事ができる。
ただし、腕には守護者がいる。
和室の押入れの中に眠る真知子の子供にして、イゴーロナクの従者だ。
単純な鍵であり、＜鍵開け＞に成功すれば開ける事ができるが、昼間にそれを行う場合、近隣住民に見つかり通報される危険性がある事を忘れてはいけない。
間取りは狭いバルコニー付きの2LDKだ。
玄関にはいくつかのブランド物の綺麗な靴が乱雑に投げ捨てられており、狭い廊下はリビングへと続いている。
廊下の途中に物置、トイレ、バスルームへの扉がある。
物置の中には、何人もの男性客から貰った高級なバッグや宝石などが雑に押し込まれ、彼女がこれらの品を大切に思っていない事がすぐに分かる。
バスルームは何十種類のシャンプーやボディーソープが置かれ、中の減りに違いはあれど、どれも最低1回は使われている。
リビングには小さなキッチン、テーブル、ソファー、小型テレビだけがある、殺風景な空間で、東の壁には和室への扉が、西の壁には洋室への扉がある。
洋室は寝室として使われており、大きなベッドが1つあり、その上には畳まれずに放置された布団や、脱ぎっぱなしの女性用の寝間着が放置されている。
クローゼットにはいくつかの高級ブランドの服が掛けられ、部屋の隅にあるタンスには彼女のお気に入りの指輪やネックレス、沢山の化粧品や香水などが収められており、それ以外にめぼしいものはない。
和室はイゴーロナクの神殿として利用されており、他の部屋とは一線を画す。
6畳の広さで右の壁には沢山の力士達の隠し撮りの写真が貼られており、その全てがナイフなどによって滅多刺しにされている。
左の壁には押入れがある。（＜聞き耳＞で中から赤ん坊の声が聞こえる）
写真に映る力士達は全て通り魔事件の被害者で、唯一無事な写真が残っており、その人物は希瀬ノ山だ。（写真の裏には「まだ力が足りない」とだけ書かれている）
入り口の対面、部屋の一番奥の壁には開けっ放しの仏壇が置かれている。
供え物として、腕の形をした30cm程度の彫刻がそこに置かれている。
厚さ5cm、20cm×20cmの台座には、無名のネームプレートが取り付けられている。
腕の彫刻は灰緑色をしており、石で作られている事はわかるが、＜地質学＞に成功してもこれが何の石なのか特定する事はできない。
肘から指の先まで、繊細に作られており、伸ばされた指は、そこにある何かを掴もうとしている様だ。
手の平には鋭い牙の口が付いており、この不気味な腕を目撃した探索者は0/1の正気度を失う。
＜クトゥルフ神話＞に成功すれば、これがイゴーロナクを崇拝する魔術師が作った、冒涜的なアーティファクトである事がわかる。
探索者、または別の被害者が四郎によって襲われ髷を取られていた場合、1〜2日の間に探索者がここに訪れれば、腕に捧げられた髷を発見する事ができるだろう。
髷を捧げられたイゴーロナクの腕は、その石の指がなめらかに動き出し、手の平の口がそれを飲み込み始める。（この光景は1/1d3の正気度を失わせる）
キーパーが望むならば、仏壇にはグラーキの黙示録Ⅻ巻が置いてある事にしても良い。
イゴーロナクの腕を通常の手段で破壊する事は不可能であり、強力な呪文や、魔力の付与された武器で攻撃する事が破壊できる。
探索者がイゴーロナクの腕の呪いに掛かっているならば、これを破壊する事でそれを取り除く事ができる。
ただし、腕には守護者がいる。
和室の押入れの中に眠る真知子の子供にして、イゴーロナクの従者だ。
押入れの赤ん坊
8.希瀬ノ山
通り魔事件で唯一、失踪扱いを受けている力士である希瀬ノ山は、通り魔事件の最初の被害者であり、神に乗っ取られていた四郎と一度対戦している。
その時は辛うじて追い返す事ができたが、印を付けられてしまった。
この世ならざるモノの存在を知り恐怖しただけでなく、印による悪夢の影響で精神をすり減らしており、軽度の被害妄想を発症している。
一部の警察や、相撲協会の人間は、力士を狙った通り魔事件の犯人が現在行方不明中の希瀬ノ山ではないかと疑っており、彼はその声から逃げる様になり、それがまた負の連鎖を発生させてしまっているのだ。
希瀬ノ山を探す場合、彼の親しい友人などに地道な聞き込みを行ったり、目撃情報を頼りに街中を駆け巡るしかない。
その都度キーパーは適切なロールを探索者に要求する。
キーパーは片手に京都のガイドブックを持ち、プレイヤーに京都観光と言う少ない休息の時間を与えてもよいだろう。
希瀬ノ山は市内のホテルや旅館を転々とする他、心を落ち着ける為に観光地を巡ったり、憑き物を払う為に神社や寺に行って手当り次第にお祓いを受けている。
酒に逃げる時もあり、そう言った時は中京区の鴨川沿いにある先辻町通りで、行き付けの寿司屋「海苔深所（かいたいしんしょ）」で、日本酒を何本を飲んで夜を明かす。
有名人である為、外出時は基本的にマスクとサングラスで顔を隠しているが、その巨体な否応にも人目を集めてしまう為、近づけばすぐに彼を発見する事ができるだろう。
希瀬ノ山の容姿は探索者が知る姿から明らかに変化している。
力士にあるまじき弱々しい態度で、顔は窶れ、目の下には濃い隈が出来ている。
腹に毎日新品の包帯を巻いており、イゴーロナクの噛み傷から溢れる血が服に滲んでいる。
＜応急手当＞or＜医学＞は処置を行う事ができるが、すぐに傷が開きだしてしまう。
＜自然＞に成功すれば噛み傷が、自然界の動物ではない、何か別の生物の物だと分かる。
最初に出会った時、親しい友人がそこに居たとしても逃げようとする。
足はそこまで早くなく、簡単に追いつく事ができる。
近くにある石や木を手にとって、近づかない様に牽制をする。
狼狽した顔、暴力的な言葉遣い、神経質な面を見た探索者は＜精神分析＞に成功すると、軽い被害妄想を患っている事が分かる。
再び＜精神分析＞に成功するか、ハードの＜説得＞に成功する事で一時的に安静にする事ができる。
暴力による解決や高圧的態度は、より彼の被害妄想を深刻化させ、人質を取るなどと言った最悪の事態に発展してしまう可能性がある。
まともに会話ができる状態になれば、希瀬ノ山は探索者の質問に答えてくれる。
腹にある噛み傷、数ヶ月の間見続けている悪夢の話しは、同じく印を付けられた探索者にも共通している事だと分かる。
探索者とは別に、彼はその悪夢の中で、聞き覚えのある誰かの声で呼ばれているのだと話す。
その声の主について、優秀な探索者はこれまでの探索から、白龍 四郎の名前を出すだろう。
その名前を聞けば、希瀬ノ山は「間違いない！あの声は四郎のものだ！」と断言する。
夢でどこに呼ばれているのかはっきりとはしないが、日に日にその場所が感覚的に分かってきており、かつて自分と四郎が戦った京都国技館ではないかと薄々確信している。
探索者が何の対処も取らないのであれば、希瀬ノ山は早ければその日の夜にでも、夢遊病の様になり、1人で京都国技館へと向かう。
監禁したり、眠らせない様にする事は合理的考えだが、イゴーロナクがそれを妨害する。
恐らくその場に真知子と赤ん坊を送ったり、印の付いた探索者の肉体を一時的に乗っ取って混乱を起こす事が可能だ。
軽い拘束程度では、一時的狂気に陥った希瀬ノ山本人の力だけで脱出出来てしまう。
彼と戦闘になった場合、彼が格上の日本最強の力士である事を思い知るだろう。
その時は辛うじて追い返す事ができたが、印を付けられてしまった。
この世ならざるモノの存在を知り恐怖しただけでなく、印による悪夢の影響で精神をすり減らしており、軽度の被害妄想を発症している。
一部の警察や、相撲協会の人間は、力士を狙った通り魔事件の犯人が現在行方不明中の希瀬ノ山ではないかと疑っており、彼はその声から逃げる様になり、それがまた負の連鎖を発生させてしまっているのだ。
希瀬ノ山を探す場合、彼の親しい友人などに地道な聞き込みを行ったり、目撃情報を頼りに街中を駆け巡るしかない。
その都度キーパーは適切なロールを探索者に要求する。
キーパーは片手に京都のガイドブックを持ち、プレイヤーに京都観光と言う少ない休息の時間を与えてもよいだろう。
希瀬ノ山は市内のホテルや旅館を転々とする他、心を落ち着ける為に観光地を巡ったり、憑き物を払う為に神社や寺に行って手当り次第にお祓いを受けている。
酒に逃げる時もあり、そう言った時は中京区の鴨川沿いにある先辻町通りで、行き付けの寿司屋「海苔深所（かいたいしんしょ）」で、日本酒を何本を飲んで夜を明かす。
有名人である為、外出時は基本的にマスクとサングラスで顔を隠しているが、その巨体な否応にも人目を集めてしまう為、近づけばすぐに彼を発見する事ができるだろう。
希瀬ノ山の容姿は探索者が知る姿から明らかに変化している。
力士にあるまじき弱々しい態度で、顔は窶れ、目の下には濃い隈が出来ている。
腹に毎日新品の包帯を巻いており、イゴーロナクの噛み傷から溢れる血が服に滲んでいる。
＜応急手当＞or＜医学＞は処置を行う事ができるが、すぐに傷が開きだしてしまう。
＜自然＞に成功すれば噛み傷が、自然界の動物ではない、何か別の生物の物だと分かる。
最初に出会った時、親しい友人がそこに居たとしても逃げようとする。
足はそこまで早くなく、簡単に追いつく事ができる。
近くにある石や木を手にとって、近づかない様に牽制をする。
狼狽した顔、暴力的な言葉遣い、神経質な面を見た探索者は＜精神分析＞に成功すると、軽い被害妄想を患っている事が分かる。
再び＜精神分析＞に成功するか、ハードの＜説得＞に成功する事で一時的に安静にする事ができる。
暴力による解決や高圧的態度は、より彼の被害妄想を深刻化させ、人質を取るなどと言った最悪の事態に発展してしまう可能性がある。
まともに会話ができる状態になれば、希瀬ノ山は探索者の質問に答えてくれる。
腹にある噛み傷、数ヶ月の間見続けている悪夢の話しは、同じく印を付けられた探索者にも共通している事だと分かる。
探索者とは別に、彼はその悪夢の中で、聞き覚えのある誰かの声で呼ばれているのだと話す。
その声の主について、優秀な探索者はこれまでの探索から、白龍 四郎の名前を出すだろう。
その名前を聞けば、希瀬ノ山は「間違いない！あの声は四郎のものだ！」と断言する。
夢でどこに呼ばれているのかはっきりとはしないが、日に日にその場所が感覚的に分かってきており、かつて自分と四郎が戦った京都国技館ではないかと薄々確信している。
探索者が何の対処も取らないのであれば、希瀬ノ山は早ければその日の夜にでも、夢遊病の様になり、1人で京都国技館へと向かう。
監禁したり、眠らせない様にする事は合理的考えだが、イゴーロナクがそれを妨害する。
恐らくその場に真知子と赤ん坊を送ったり、印の付いた探索者の肉体を一時的に乗っ取って混乱を起こす事が可能だ。
軽い拘束程度では、一時的狂気に陥った希瀬ノ山本人の力だけで脱出出来てしまう。
彼と戦闘になった場合、彼が格上の日本最強の力士である事を思い知るだろう。
9.京都国技館
このイベントは夜に発生する事を想定している。
シナリオの大詰めとなる舞台は、今は使わずに閉鎖されている京都国技館だ。
探索者が四郎とその中に宿るイゴーロナクの企みに気づき、必要な情報を手に入れる事ができたなら、すぐにでもここにやって来るだろう。
探索者がやって来る時、既に希瀬ノ山と四郎が先に会館へと入っている。
閉鎖されているはずの正門は、南京錠と鎖が真っ二つに破壊されており、会館へと続く地面には2つの大きな足跡を発見する事ができる。
埃の積もった薄暗い廊下が伸びており、非常口の緑色の光だけが足元を照らしている。
しばらく歩くと、光が漏れている両開きの扉が見える。
扉の先は相撲会場であり、中からは明らかに人の気配がある。
相撲会場は大きな八角形で、土俵を見下ろす吹き抜けがある2段構造になっている。
席は全て空席で、ビニールシートが掛けられている。
会場中央の土俵には五芒星が描かれており、対局する2人の廻しを付けた力士と、それを見下ろす様に立ち尽くす白龍 四郎がいる。
四郎はその手に、不気味な腕の形をしたトロフィーを持っている。
力士の内1人は希瀬ノ山であり、もう1人は名も知らぬ力士だ。
相撲知識のある探索者ならば、希瀬ノ山と対局している力士が、現役を大分前に退いた元大関である事が分かるだろう。
彼らは今、四郎（イゴーロナク）によって取り仕切られている儀式の真っ最中だ。
この儀式は古代中国に伝わる、蠱毒と言う呪術に似ており、実力のある力士達を戦わせ、最後に残った者が強力な呪力を獲得でき、四郎と戦う権利を得るのだ。
四郎はこの呪術によって、更なる力を得た希瀬ノ山を完膚なきまでに倒す事で、その身に宿す呪術を奪い取り、真の勝利の美酒を味わうことができると確信している。
2人の力士の勝負は、希瀬ノ山が相手を土俵の外へと勢いよく投げ出す事で決する。
紫色の服を着た行司が、希瀬ノ山へと軍配を上げる。
負けた力士は四郎の元へと掛け寄り、涙を流し、怯えた事で助けを乞う。
「どうかお願いします白龍様！ どうか命だけは！」
それに対し四郎は答える。
「相撲精神は敵味方平等だ…すなわちお前もその精神に則らなければならない！ さぁ、潔く切腹せよ！」
その言葉を共に、行司が腰に差していた小太刀を投げ渡す。
そしてその力士は言葉では拒絶しながらも、体は勝手に動いてしまい、土俵の中心へと歩く。
膝を付き、その小太刀を勢いよく腹へと突き刺す。
分厚い肉を貫く程の性能はない小太刀だが、抉る様に、力任せに小太刀を腹へとねじ込んでいき、腹から大量の血を流しながら絶命する。
この光景を目撃した探索者は、1/1d4の正気度を喪失する。
探索者がいつ乱入するかは自由だ。
そのまま見過ごすのであれば、四郎は服を脱ぎ捨てて土俵へと上がる。
白い肌を持ち、だらし無く垂れ下がった胸と腹の肉が歩く度に揺れる。
疲労しきった希瀬ノ山と、豊満な体の四郎との対決の行方は、火を見るより明らかだ。
希瀬ノ山は四郎の手の平にある鋭い牙によって体中を噛まれ、土俵の外へと強烈な張り手によって追い出されてしまう。
自ら負けを認めた希瀬ノ山の精神は、イゴーロナクの支配下になり、他の力士と同じく切腹を命じられてそれを実行する。
復讐が果たされ、力士としての力を確かな物にした四郎の体は完全に神と同化を果たす。
希瀬ノ山を助ける為に身を乗り出すと、儀式は一旦中断される。
希瀬ノ山は探索者達の元へと掛けより、弱々しい声で助けを求めた後気絶する。
当然の訪問者に対して、四郎は最初は丁寧な言葉遣いで対応する。
そして探索者達を希瀬ノ山の変わりとして、儀式に強制的に参加させる。
四郎はその手の平の口の中から、4つの小さな巾着袋を吐き出し、中に入っていた塩を振りまき始める。
全ての塩が巻き終わると同時に、四郎は野太く、威厳ある声で宣言する。
「よく来た戦士達よ
これから古来より伝わる儀式を、貴様らの血で締め括ろう
相撲の未来の未来はいまここで決まるのだ！
だが、私と戦う前に貴様らの技量を見定めさせてもらう！」
勢いよく手を叩くと、振りまいた塩が見る見る内に人の形に成り、虚ろな目をした生気の無い4人の力士が姿を現す（イゴーロナクは殺した力士を<<復活>>にで塩に変えている）
この光景を目撃した探索者は、1/1d6の正気度を失う。
シナリオの大詰めとなる舞台は、今は使わずに閉鎖されている京都国技館だ。
探索者が四郎とその中に宿るイゴーロナクの企みに気づき、必要な情報を手に入れる事ができたなら、すぐにでもここにやって来るだろう。
探索者がやって来る時、既に希瀬ノ山と四郎が先に会館へと入っている。
閉鎖されているはずの正門は、南京錠と鎖が真っ二つに破壊されており、会館へと続く地面には2つの大きな足跡を発見する事ができる。
埃の積もった薄暗い廊下が伸びており、非常口の緑色の光だけが足元を照らしている。
しばらく歩くと、光が漏れている両開きの扉が見える。
扉の先は相撲会場であり、中からは明らかに人の気配がある。
相撲会場は大きな八角形で、土俵を見下ろす吹き抜けがある2段構造になっている。
席は全て空席で、ビニールシートが掛けられている。
会場中央の土俵には五芒星が描かれており、対局する2人の廻しを付けた力士と、それを見下ろす様に立ち尽くす白龍 四郎がいる。
四郎はその手に、不気味な腕の形をしたトロフィーを持っている。
力士の内1人は希瀬ノ山であり、もう1人は名も知らぬ力士だ。
相撲知識のある探索者ならば、希瀬ノ山と対局している力士が、現役を大分前に退いた元大関である事が分かるだろう。
彼らは今、四郎（イゴーロナク）によって取り仕切られている儀式の真っ最中だ。
この儀式は古代中国に伝わる、蠱毒と言う呪術に似ており、実力のある力士達を戦わせ、最後に残った者が強力な呪力を獲得でき、四郎と戦う権利を得るのだ。
四郎はこの呪術によって、更なる力を得た希瀬ノ山を完膚なきまでに倒す事で、その身に宿す呪術を奪い取り、真の勝利の美酒を味わうことができると確信している。
2人の力士の勝負は、希瀬ノ山が相手を土俵の外へと勢いよく投げ出す事で決する。
紫色の服を着た行司が、希瀬ノ山へと軍配を上げる。
負けた力士は四郎の元へと掛け寄り、涙を流し、怯えた事で助けを乞う。
「どうかお願いします白龍様！ どうか命だけは！」
それに対し四郎は答える。
「相撲精神は敵味方平等だ…すなわちお前もその精神に則らなければならない！ さぁ、潔く切腹せよ！」
その言葉を共に、行司が腰に差していた小太刀を投げ渡す。
そしてその力士は言葉では拒絶しながらも、体は勝手に動いてしまい、土俵の中心へと歩く。
膝を付き、その小太刀を勢いよく腹へと突き刺す。
分厚い肉を貫く程の性能はない小太刀だが、抉る様に、力任せに小太刀を腹へとねじ込んでいき、腹から大量の血を流しながら絶命する。
この光景を目撃した探索者は、1/1d4の正気度を喪失する。
探索者がいつ乱入するかは自由だ。
そのまま見過ごすのであれば、四郎は服を脱ぎ捨てて土俵へと上がる。
白い肌を持ち、だらし無く垂れ下がった胸と腹の肉が歩く度に揺れる。
疲労しきった希瀬ノ山と、豊満な体の四郎との対決の行方は、火を見るより明らかだ。
希瀬ノ山は四郎の手の平にある鋭い牙によって体中を噛まれ、土俵の外へと強烈な張り手によって追い出されてしまう。
自ら負けを認めた希瀬ノ山の精神は、イゴーロナクの支配下になり、他の力士と同じく切腹を命じられてそれを実行する。
復讐が果たされ、力士としての力を確かな物にした四郎の体は完全に神と同化を果たす。
希瀬ノ山を助ける為に身を乗り出すと、儀式は一旦中断される。
希瀬ノ山は探索者達の元へと掛けより、弱々しい声で助けを求めた後気絶する。
当然の訪問者に対して、四郎は最初は丁寧な言葉遣いで対応する。
そして探索者達を希瀬ノ山の変わりとして、儀式に強制的に参加させる。
四郎はその手の平の口の中から、4つの小さな巾着袋を吐き出し、中に入っていた塩を振りまき始める。
全ての塩が巻き終わると同時に、四郎は野太く、威厳ある声で宣言する。
「よく来た戦士達よ
これから古来より伝わる儀式を、貴様らの血で締め括ろう
相撲の未来の未来はいまここで決まるのだ！
だが、私と戦う前に貴様らの技量を見定めさせてもらう！」
勢いよく手を叩くと、振りまいた塩が見る見る内に人の形に成り、虚ろな目をした生気の無い4人の力士が姿を現す（イゴーロナクは殺した力士を<<復活>>にで塩に変えている）
この光景を目撃した探索者は、1/1d6の正気度を失う。
イゴの富士
4人の力士が倒されると本質的な塩へと分解される。
それと同時に観客席からも多くの拍手が沸き起こる、周りを見るとそこには謎のローブを羽織り顔を隠した人々が手に弁当を持って試合を眺めている。
四郎も拍手をして探索者達を褒め称え、戦う為に真の姿を現す。
「さあ、相撲の未来をかけた試合を始めようじゃないか」
突如首が180度回転し、そこから更に首が回り始める。
肉と骨が砕ける音が辺りに響き渡り、滴る血が白い肌を赤色に染めていく。
何十回か首が回ると、最後に繋がっていた肉がねじ切れて首が足元へと転がり落ちる。
それは蓋が取れた合図の様に内側から膨張を始め、イゴーロナク本来の姿を現す。
首の無い、白い体の巨人で、その手を平にある口からは常に邪悪な言葉が囁かれている。
イゴーロナクの顕現を目撃した探索者は1/1d20の正気度を喪失する。
イゴーロナクは土俵へと上がると、探索者の内の1人を対戦相手として指名する。
両者が土俵へと入ると、行司が軍配を構え、「はっけよい、残った！」と掛け声を挙げる。
掛け声と同時に、イゴーロナクは足で地面を蹴って砂埃を立てる。
行司や探索者の目が一瞬瞑られた瞬間、手の平の口の中から日本刀を取り出し、切り伏せようとする。
＜回避＞に成功すれば避けられるが、失敗した場合1d10のダメージを受ける。
行司が目を回復した時には、日本刀は再び口の中へと戻る。
この事を指摘した場合、行司はそれを見ておらず、不正にはならないと言う。
＜アイデア＞に成功した探索者は、イゴーロナクが不正やズルを好んで行う神であり、正攻法で戦う事が間違いであると考える事ができる。
曲がりなりにも神であるイゴーロナクに対して、人間がたった1人で立ち向かう事こそ無理なのだ。
神を殺すには、それよりも利口（ずる賢く）にならなければならない！
それと同時に観客席からも多くの拍手が沸き起こる、周りを見るとそこには謎のローブを羽織り顔を隠した人々が手に弁当を持って試合を眺めている。
四郎も拍手をして探索者達を褒め称え、戦う為に真の姿を現す。
「さあ、相撲の未来をかけた試合を始めようじゃないか」
突如首が180度回転し、そこから更に首が回り始める。
肉と骨が砕ける音が辺りに響き渡り、滴る血が白い肌を赤色に染めていく。
何十回か首が回ると、最後に繋がっていた肉がねじ切れて首が足元へと転がり落ちる。
それは蓋が取れた合図の様に内側から膨張を始め、イゴーロナク本来の姿を現す。
首の無い、白い体の巨人で、その手を平にある口からは常に邪悪な言葉が囁かれている。
イゴーロナクの顕現を目撃した探索者は1/1d20の正気度を喪失する。
イゴーロナクは土俵へと上がると、探索者の内の1人を対戦相手として指名する。
両者が土俵へと入ると、行司が軍配を構え、「はっけよい、残った！」と掛け声を挙げる。
掛け声と同時に、イゴーロナクは足で地面を蹴って砂埃を立てる。
行司や探索者の目が一瞬瞑られた瞬間、手の平の口の中から日本刀を取り出し、切り伏せようとする。
＜回避＞に成功すれば避けられるが、失敗した場合1d10のダメージを受ける。
行司が目を回復した時には、日本刀は再び口の中へと戻る。
この事を指摘した場合、行司はそれを見ておらず、不正にはならないと言う。
＜アイデア＞に成功した探索者は、イゴーロナクが不正やズルを好んで行う神であり、正攻法で戦う事が間違いであると考える事ができる。
曲がりなりにも神であるイゴーロナクに対して、人間がたった1人で立ち向かう事こそ無理なのだ。
神を殺すには、それよりも利口（ずる賢く）にならなければならない！
10.結末
イゴーロナクを倒す事が出来た場合、その肉体は徐々に萎んでいき、最後に残るのは首のねじ切れた白龍 四郎の遺体だ。
後に通報を受けた警察や、救急車がやって来て一旦病院へ搬送された後、事情聴取を受ける。
邪悪な神の存在や、通り魔事件の真相について話しても警察は信じてくれないだろう。
いや、その神の名は知られない方が良いのかも知れない。
彼の妻は事件の真相を聞いてどの様な反応をするだろうか。
通り魔事件の犯人だと告げられれば、彼の後を追って自殺しようとする可能性は高い。
イゴーロナクが消えたとて、精神を汚染する力が完全に消えている訳ではないのだ。
親方を失った相撲部屋がどうなるかは不明だ。
後継人が見つからなければ、めぼしい実績のない相撲部屋はすぐに解体されるだろう。
探索者達が四郎からイゴーロナクの腕を持ち帰れば、トロフィーショーケースにそれが並べられ、新たな事件の引き金となるだろう。
探索者は希瀬ノ山の命の恩人である為、彼がこの相撲部屋の親方を務めてくれるのが何よりも自然な流れかも知れない。
通り魔事件の影の主犯、イゴーロナクを倒した：+1d20（SAN）
イゴーロナクの花嫁、清北 真知子を倒した：+1d6（SAN）
希瀬ノ山を生還させた：+1d3（SAN）
後に通報を受けた警察や、救急車がやって来て一旦病院へ搬送された後、事情聴取を受ける。
邪悪な神の存在や、通り魔事件の真相について話しても警察は信じてくれないだろう。
いや、その神の名は知られない方が良いのかも知れない。
彼の妻は事件の真相を聞いてどの様な反応をするだろうか。
通り魔事件の犯人だと告げられれば、彼の後を追って自殺しようとする可能性は高い。
イゴーロナクが消えたとて、精神を汚染する力が完全に消えている訳ではないのだ。
親方を失った相撲部屋がどうなるかは不明だ。
後継人が見つからなければ、めぼしい実績のない相撲部屋はすぐに解体されるだろう。
探索者達が四郎からイゴーロナクの腕を持ち帰れば、トロフィーショーケースにそれが並べられ、新たな事件の引き金となるだろう。
探索者は希瀬ノ山の命の恩人である為、彼がこの相撲部屋の親方を務めてくれるのが何よりも自然な流れかも知れない。
通り魔事件の影の主犯、イゴーロナクを倒した：+1d20（SAN）
イゴーロナクの花嫁、清北 真知子を倒した：+1d6（SAN）
希瀬ノ山を生還させた：+1d3（SAN）
11.ステータス
人物
・希瀬ノ山、46、現役の横綱、四郎の宿敵
2年前に、横綱絶頂期にあった白龍 四郎を打ち負かした唯一の人物で、それが原因で彼に命を狙われる事になってしまった。
シナリオが開始される少し前、通り魔事件の隠れた最初の被害者である。
その時はまだ力が不十分だった四郎を追い返す事ができたが、体に決して癒えない印を刻まれ、イゴーロナクの毒電波によって日に日に正気を失いつつある。
苦しみから開放される事を望んでおり、精神汚染の効果も相まって、四郎を殺害すれば全て終わると考えている。
・外見：筋骨隆々として、その肉付きは豊満と言うに相応しいが、寝不足によって肌荒れがひどく、目の下には濃い隈が出来ている。
・性格：本来は物腰穏やかだが、今は神経質で、怒りを物にぶつけている。
・ロールプレイ：悪夢は彼を苦しめ、聞こえる全ての声を疑う。
STR：70 CON：90 POW：50
DEX：50 APP：50 SIZ：90
INT：60 EDU：70 SAN：25
HP：18 MP：10 DB：+1d4
MOV：7 ビルド：1
技能
言いくるめ：35％ 応急手当：60％ 聞き耳：30％
芸術/製作（盆栽）：35％ 説得：50％ 信用：60％
戦闘
近接格闘：80％ ダメージ：1d3+DB
組み付き：70％ ダメージ：特殊
回避：60％
2年前に、横綱絶頂期にあった白龍 四郎を打ち負かした唯一の人物で、それが原因で彼に命を狙われる事になってしまった。
シナリオが開始される少し前、通り魔事件の隠れた最初の被害者である。
その時はまだ力が不十分だった四郎を追い返す事ができたが、体に決して癒えない印を刻まれ、イゴーロナクの毒電波によって日に日に正気を失いつつある。
苦しみから開放される事を望んでおり、精神汚染の効果も相まって、四郎を殺害すれば全て終わると考えている。
・外見：筋骨隆々として、その肉付きは豊満と言うに相応しいが、寝不足によって肌荒れがひどく、目の下には濃い隈が出来ている。
・性格：本来は物腰穏やかだが、今は神経質で、怒りを物にぶつけている。
・ロールプレイ：悪夢は彼を苦しめ、聞こえる全ての声を疑う。
STR：70 CON：90 POW：50
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戦闘
近接格闘：80％ ダメージ：1d3+DB
組み付き：70％ ダメージ：特殊
回避：60％
クリーチャー
・白龍 四郎、48、引退した横綱、イゴーロナクの依代
希瀬ノ山と対戦する前から、精神は既に腐敗仕掛けていた。
真知子との不倫を、妻の史恵には上手く隠していたが、その関係は冷めきっていた。
称賛の声は彼をより堕落の道へと誘っていった。
イゴーロナクと接触できたのも、そう言った精神の持ち主だったからだろう。
神の依代となってからは、自我が完全に復讐の精神に侵された。
・外見：純白の肌に、だらし無く垂れ下がった胸と腹の肉は、神の体への変貌の証だ。
・性格：生産性の無い快楽と暴力を好み、周囲の人々の精神すら汚染する。
・ロールプレイ：道中のイベントを除き、最終決戦まで登場する事はない。
（）の内部はイゴーロナクのステータス
STR：90（125） CON：105（625） POW：80（140）
DEX：70（70） APP：75（--） SIZ：105（125）
INT：55（150） EDU：75（--） SAN：00
HP：21（*100） MP：16（28） DB：+1d6（+2d6）
MOV：7（10） ビルド：2（3）
*このHPは龍脈から力を得ていることによる。
土俵の外に出たら即座に灰になる。
戦闘
近接格闘：100％ ダメージ：2d6
噛みつき：100％ ダメージ：治癒不可能の1d4のダメージ、INTとPOWを5喪失する
日本刀：60％ ダメージ：1d10+DB
装甲
無し
呪文
<<復活>>、キーパーが望む呪文全て
正気度喪失
人間からイゴーロナクへの変身を目撃した場合、1/1d20。
イゴーロナクをただ見ただけならば、1/1d10+1
・清北 真知子、33、熟年の花魁、イゴーロナクの花嫁
京都にある高級和風風俗店「花魁」で働く風俗嬢で、四郎の不倫相手でもある。
同業者からは、根っからの遊び人として知られており、上流階級のパトロンが何人もいる。
四郎と再開した時、彼女は性病に感染し自暴自棄になっていた。
イゴーロナクは荒んだその精神と、堕落した女体を気に入り、彼女の性病を治し、自身の愛玩具兼花嫁として、彼女に自身の力の一部を分け与えた。
・外見：舞妓の様に白化粧を施している様に見えるが、実際は肌の色素から変わっており、分厚い着物の下の乳房は黒く変色している。
・性格：男女問わず、見る者の心を高ぶらせ、人を快楽の渦へ引きずり込む事に長けている。
・ロールプレイ：イゴーロナクを狂信的に崇拝し、気に入った相手（男女問わない）がいれば、夜を共にし同じ信仰を授けようとする。
STR：65 CON：65 POW：55
DEX：55 APP：85 SIZ：70
INT：65 EDU：75 SAN：00
HP：13 MP：11 DB：+1d4
MOV：7 ビルド：1
技能
言いくるめ：60％ オカルト：15％ 手さばき：40％
変装：45％ ほかの言語（英語）：35％ 魅惑：85％
クトゥルフ神話：10％
戦闘
近接格闘：50％ ダメージ：1d3+DB
回避：30％
装甲
なし
呪文
少なくとも<<神格との接触（イゴーロナク）>>、<<イゴーロナクの従者の召喚/従属>>、<<病をもたらす/治す（性病）>>を覚えている。
正気度喪失
彼女の真の正体に気づいた場合、1/1d3
・イゴーロナクの従者、真知子の子供
STR：50 CON：55 POW：35
DEX：60 SIZ：25 INT：10
HP：8 MP：7 DB：-1
MOV：9 ビルド：-1
戦闘
噛みつき：30％ ダメージ：1d2
装甲
なし
呪文
<<神格との接触（イゴーロナク）>>
正気度喪失
0/1d4
・イゴーロナクの奴隷
STR：95 CON：100 POW：55
DEX：65 SIZ：90 INT：45
HP：19 MP11 DB：+1d6
MOV：8 ビルド：2
戦闘
張り手：45％ ダメージ：1d3+DB、対象を後方3ｍ突き飛ばす
装甲
なし
呪文
なし
正気度喪失
塩から人間になるのを目撃した場合、1/1d6
希瀬ノ山と対戦する前から、精神は既に腐敗仕掛けていた。
真知子との不倫を、妻の史恵には上手く隠していたが、その関係は冷めきっていた。
称賛の声は彼をより堕落の道へと誘っていった。
イゴーロナクと接触できたのも、そう言った精神の持ち主だったからだろう。
神の依代となってからは、自我が完全に復讐の精神に侵された。
・外見：純白の肌に、だらし無く垂れ下がった胸と腹の肉は、神の体への変貌の証だ。
・性格：生産性の無い快楽と暴力を好み、周囲の人々の精神すら汚染する。
・ロールプレイ：道中のイベントを除き、最終決戦まで登場する事はない。
（）の内部はイゴーロナクのステータス
STR：90（125） CON：105（625） POW：80（140）
DEX：70（70） APP：75（--） SIZ：105（125）
INT：55（150） EDU：75（--） SAN：00
HP：21（*100） MP：16（28） DB：+1d6（+2d6）
MOV：7（10） ビルド：2（3）
*このHPは龍脈から力を得ていることによる。
土俵の外に出たら即座に灰になる。
戦闘
近接格闘：100％ ダメージ：2d6
噛みつき：100％ ダメージ：治癒不可能の1d4のダメージ、INTとPOWを5喪失する
日本刀：60％ ダメージ：1d10+DB
装甲
無し
呪文
<<復活>>、キーパーが望む呪文全て
正気度喪失
人間からイゴーロナクへの変身を目撃した場合、1/1d20。
イゴーロナクをただ見ただけならば、1/1d10+1
・清北 真知子、33、熟年の花魁、イゴーロナクの花嫁
京都にある高級和風風俗店「花魁」で働く風俗嬢で、四郎の不倫相手でもある。
同業者からは、根っからの遊び人として知られており、上流階級のパトロンが何人もいる。
四郎と再開した時、彼女は性病に感染し自暴自棄になっていた。
イゴーロナクは荒んだその精神と、堕落した女体を気に入り、彼女の性病を治し、自身の愛玩具兼花嫁として、彼女に自身の力の一部を分け与えた。
・外見：舞妓の様に白化粧を施している様に見えるが、実際は肌の色素から変わっており、分厚い着物の下の乳房は黒く変色している。
・性格：男女問わず、見る者の心を高ぶらせ、人を快楽の渦へ引きずり込む事に長けている。
・ロールプレイ：イゴーロナクを狂信的に崇拝し、気に入った相手（男女問わない）がいれば、夜を共にし同じ信仰を授けようとする。
STR：65 CON：65 POW：55
DEX：55 APP：85 SIZ：70
INT：65 EDU：75 SAN：00
HP：13 MP：11 DB：+1d4
MOV：7 ビルド：1
技能
言いくるめ：60％ オカルト：15％ 手さばき：40％
変装：45％ ほかの言語（英語）：35％ 魅惑：85％
クトゥルフ神話：10％
戦闘
近接格闘：50％ ダメージ：1d3+DB
回避：30％
装甲
なし
呪文
少なくとも<<神格との接触（イゴーロナク）>>、<<イゴーロナクの従者の召喚/従属>>、<<病をもたらす/治す（性病）>>を覚えている。
正気度喪失
彼女の真の正体に気づいた場合、1/1d3
新しい呪文：病をもたらす/治す（性病）
・イゴーロナクの従者、真知子の子供
STR：50 CON：55 POW：35
DEX：60 SIZ：25 INT：10
HP：8 MP：7 DB：-1
MOV：9 ビルド：-1
戦闘
噛みつき：30％ ダメージ：1d2
装甲
なし
呪文
<<神格との接触（イゴーロナク）>>
正気度喪失
0/1d4
・イゴーロナクの奴隷
STR：95 CON：100 POW：55
DEX：65 SIZ：90 INT：45
HP：19 MP11 DB：+1d6
MOV：8 ビルド：2
戦闘
張り手：45％ ダメージ：1d3+DB、対象を後方3ｍ突き飛ばす
装甲
なし
呪文
なし
正気度喪失
塩から人間になるのを目撃した場合、1/1d6
最後に
こんなクソ見たいなシナリオを見てくれてありがとう！
ラムジーキャンベルのゴーツウッド（Ramsey Campbell’s Goatswood）と言うシナリオ集にある
イゴーロナクの挿絵がどう見ても力士にしか見えなかったので書きました。
著作権的な意味で見せられないのが残念ですが、気になった方は買って見てみよう！
このシナリオを作るにあたり協力してくれた人達に感謝を送ります。
私１人では絶対にこのシナリオをここまで持っていく事はできませんでした。
本当にありがとう！
ラムジーキャンベルのゴーツウッド（Ramsey Campbell’s Goatswood）と言うシナリオ集にある
イゴーロナクの挿絵がどう見ても力士にしか見えなかったので書きました。
著作権的な意味で見せられないのが残念ですが、気になった方は買って見てみよう！
このシナリオを作るにあたり協力してくれた人達に感謝を送ります。
私１人では絶対にこのシナリオをここまで持っていく事はできませんでした。
本当にありがとう！
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