最終更新:ID:TOltT/aG6g 2016年06月20日(月) 01:51:58履歴
ひらりひらりと桜が舞う季節。入学式を終え一段落した学校で、
ある噂が流れるようになった。
『中庭に生える大きな桜の木。夜になると
その木の下で誰かを待ち続ける女子生徒の姿を見た』
その噂の真相を確かめるべく、
探索者達は其々の思惑を抱き夜の校舎へと訪れるのであった。
ある噂が流れるようになった。
『中庭に生える大きな桜の木。夜になると
その木の下で誰かを待ち続ける女子生徒の姿を見た』
その噂の真相を確かめるべく、
探索者達は其々の思惑を抱き夜の校舎へと訪れるのであった。
PCより
PLより
「わあ、かわいい。撫でてもいいですか?」
その言葉が自分の口から出たものだと気付くのに、数秒を要した。はて、と内心で首を捻りながら、足元でこちらを仰ぎ尻尾を振っている——随分人懐っこい子だ——黒い毛並みの犬を見つめる。今まで道すがら飼い犬とすれ違っても目線を送るのみで、飼い主に声を掛けるなど、まして触れる許可を得ようなどと考えた事も無かった。それが、どうしたことだろう。
リードを引く気さくな中年女性の快諾を貰い、今更断るのも気が引けるため素直に屈み込んでその犬を撫でてみる。ふわふわの体は触ると予想以上に温かくて、気持ち良かった。犬が満足げに目を閉じる。尻尾が振られる。「かわいいなあ」また、私の口が勝手に動く。
確かに愛らしいと思う。愛おしいと思う。彼らはきっと、何より純粋無垢だ。だから人を怖がって、身を守るために襲いかかるのは何も悪い事ではない。そうだ。悪いのはむしろ、私達の方で……。
本当に、そうだろうか?
それを見た瞬間に駆け抜けたえも言われぬ恐怖という感情を、私は、愛に違えて塗り固めてはいなかっただろうか?
ふつりと全身が粟立って、思わず手を引っ込める。名残惜しそうに見上げてくるつぶらな瞳が、とてつもなく恐ろしいもののように見え、しかしそれは一瞬の感覚だった。笑みを崩さぬまま最後にもう一撫でし、飼い主に礼を言ってその場を離れる。
「……?」
歩きながら、私は自分自身に戸惑っていた。
さっき感じたものは一体何だったのだろう。
彼らとは、何を指していたのだろう。
私は何に怯え、何を誤摩化していたのだろう。
思い出したいような、けれど思い出してはいけないような、ぐらぐらと揺れる意識を引き戻したのはスマホの着信音だった。ディスプレイに映る名前は大切な幼馴染。……ああ、いけない。せっかく皆で凛子ちゃんを説き伏せて、幾多の条件のもとついに了承を取り付けたカラオケの約束なのに。葛西くんには遅刻するな、なんて先輩面で言っておいて、これではまたからかわれてしまう。
「ごめんね翔子ちゃん! あたし、道に迷っちゃってたみたいで……ううん、大丈夫! もうすぐ着くとこだから、皆と先にお店に入ってて」
朗らかに張り上げたつもりの声が、震えてしまった事に私自身が驚いた。慌てて取り繕い一方的に電話を切る。いつも呆れたように、窘めるように、けれど私の事を心から案じてくれるその声色が今はいつも以上に有難かった。それ故に意味も無く泣きわめいてしまいそうで、唇を噛み締める。
ふと、鼻の上を何かが掠めた。桜の花弁だ。指先に灯る薄桃色。
こっちも良いけど、もっと赤みがかった色の方が好きだな。そう考えて脳裏に浮かぶのは、あの立派な染井吉野。
あの用務員の女性は、今日もあの桜を見ているのだろうか。
今度、皆を誘って用務員さんの所に遊びに行こう。翔子ちゃんも葛西くんも凛子ちゃんも、きっと彼女ともっとたくさん話がしたい筈。根拠も何も無いけれど、何故だかそれは間違いない気がした。
誠心誠意遅刻の謝罪をしたら、皆に提案してみよう。そう心に決めて走り出すと、道に降り積もる花弁がふわりと幾つか舞う。暗く澱んでいた気分は、いつの間にかどこかへ吹き飛んでしまっていた。
もうすぐ、春が終わる。
その言葉が自分の口から出たものだと気付くのに、数秒を要した。はて、と内心で首を捻りながら、足元でこちらを仰ぎ尻尾を振っている——随分人懐っこい子だ——黒い毛並みの犬を見つめる。今まで道すがら飼い犬とすれ違っても目線を送るのみで、飼い主に声を掛けるなど、まして触れる許可を得ようなどと考えた事も無かった。それが、どうしたことだろう。
リードを引く気さくな中年女性の快諾を貰い、今更断るのも気が引けるため素直に屈み込んでその犬を撫でてみる。ふわふわの体は触ると予想以上に温かくて、気持ち良かった。犬が満足げに目を閉じる。尻尾が振られる。「かわいいなあ」また、私の口が勝手に動く。
確かに愛らしいと思う。愛おしいと思う。彼らはきっと、何より純粋無垢だ。だから人を怖がって、身を守るために襲いかかるのは何も悪い事ではない。そうだ。悪いのはむしろ、私達の方で……。
本当に、そうだろうか?
それを見た瞬間に駆け抜けたえも言われぬ恐怖という感情を、私は、愛に違えて塗り固めてはいなかっただろうか?
ふつりと全身が粟立って、思わず手を引っ込める。名残惜しそうに見上げてくるつぶらな瞳が、とてつもなく恐ろしいもののように見え、しかしそれは一瞬の感覚だった。笑みを崩さぬまま最後にもう一撫でし、飼い主に礼を言ってその場を離れる。
「……?」
歩きながら、私は自分自身に戸惑っていた。
さっき感じたものは一体何だったのだろう。
彼らとは、何を指していたのだろう。
私は何に怯え、何を誤摩化していたのだろう。
思い出したいような、けれど思い出してはいけないような、ぐらぐらと揺れる意識を引き戻したのはスマホの着信音だった。ディスプレイに映る名前は大切な幼馴染。……ああ、いけない。せっかく皆で凛子ちゃんを説き伏せて、幾多の条件のもとついに了承を取り付けたカラオケの約束なのに。葛西くんには遅刻するな、なんて先輩面で言っておいて、これではまたからかわれてしまう。
「ごめんね翔子ちゃん! あたし、道に迷っちゃってたみたいで……ううん、大丈夫! もうすぐ着くとこだから、皆と先にお店に入ってて」
朗らかに張り上げたつもりの声が、震えてしまった事に私自身が驚いた。慌てて取り繕い一方的に電話を切る。いつも呆れたように、窘めるように、けれど私の事を心から案じてくれるその声色が今はいつも以上に有難かった。それ故に意味も無く泣きわめいてしまいそうで、唇を噛み締める。
ふと、鼻の上を何かが掠めた。桜の花弁だ。指先に灯る薄桃色。
こっちも良いけど、もっと赤みがかった色の方が好きだな。そう考えて脳裏に浮かぶのは、あの立派な染井吉野。
あの用務員の女性は、今日もあの桜を見ているのだろうか。
今度、皆を誘って用務員さんの所に遊びに行こう。翔子ちゃんも葛西くんも凛子ちゃんも、きっと彼女ともっとたくさん話がしたい筈。根拠も何も無いけれど、何故だかそれは間違いない気がした。
誠心誠意遅刻の謝罪をしたら、皆に提案してみよう。そう心に決めて走り出すと、道に降り積もる花弁がふわりと幾つか舞う。暗く澱んでいた気分は、いつの間にかどこかへ吹き飛んでしまっていた。
もうすぐ、春が終わる。
まだまだ余韻に浸っております、七津武美PLのmoribeです。
最後の選択では感情移入のあまり迷走してしまって申し訳ありません!
用務員さんの別れ際の言葉に全て救われました……あの選択で本当に良かった。
聞きそびれてしまいましたが、多田くんも彼女と会った時に何かしらを感じてくれたら良いのにな、と願うばかりです。
ギャップが凄まじく可愛い頼れるヒーラーな幼馴染の翔子ちゃん。
飄々としているけど決める時はかっこよく決めてくれる葛西くん。
健気で真面目で友達想いで、大変なHOをやりきっていた凛子ちゃん。
とっても素敵な仲間に恵まれて、七津もくじけず最後まで走りきることができました。
願わくばこう、もうちょっと、緊張感のあるRPにならなかったもんかと……
ですがおばかキャラは正直動かしやすくて楽しかったです。
セッションの終わりではファミレスに誘っていましたが、その後も何だかんだ口実をつけては新しく出来たお友達である凛子ちゃん葛西くんと遊びたがるだろうなと思い、七津の後日談はカラオケにしてみました。
もちろんどんな時も翔子ちゃんとは一緒です。へっへっへ。
うるし様、指揮ジム様、秋楽様、夕良様。この度は四日間有難うございました。
とても思い出に残る素敵なセッションで、同卓することができ本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
またどこかで同じ卓を囲んだ際には、ぜひともよろしくお願いします。
最後の選択では感情移入のあまり迷走してしまって申し訳ありません!
用務員さんの別れ際の言葉に全て救われました……あの選択で本当に良かった。
聞きそびれてしまいましたが、多田くんも彼女と会った時に何かしらを感じてくれたら良いのにな、と願うばかりです。
ギャップが凄まじく可愛い頼れるヒーラーな幼馴染の翔子ちゃん。
飄々としているけど決める時はかっこよく決めてくれる葛西くん。
健気で真面目で友達想いで、大変なHOをやりきっていた凛子ちゃん。
とっても素敵な仲間に恵まれて、七津もくじけず最後まで走りきることができました。
願わくばこう、もうちょっと、緊張感のあるRPにならなかったもんかと……
ですがおばかキャラは正直動かしやすくて楽しかったです。
セッションの終わりではファミレスに誘っていましたが、その後も何だかんだ口実をつけては新しく出来たお友達である凛子ちゃん葛西くんと遊びたがるだろうなと思い、七津の後日談はカラオケにしてみました。
もちろんどんな時も翔子ちゃんとは一緒です。へっへっへ。
うるし様、指揮ジム様、秋楽様、夕良様。この度は四日間有難うございました。
とても思い出に残る素敵なセッションで、同卓することができ本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
またどこかで同じ卓を囲んだ際には、ぜひともよろしくお願いします。
PCより
最近、一人でいることが心細く感じる。
一人でいると言いようのない不安と恐怖感で押し潰されてしまいそうになるのだ。
そして耐え切れなくなると気心の知れた幼馴染に電話をかけてしまう。
何時も笑って応じて話し相手になってくれる事には感謝してもしきれない、ただ、申し訳ないとも同時に思う。
おかしい、私はここまで寂しがり屋では無かった筈なのに、どうして急に?
あの時だ、私が桜の木の下で目を覚ました、あの日を境に変わってしまった。
私は気になって何度もあの桜の下まで足を運んだ、しかし、何も分からなかった。
唯一の収獲といえば、桜の木をお世話しに来た用務員さんと他愛のない会話をする程度に仲良くなったということだろう。
用務員さんの名前は静枝さんといい、昔はこの学校に通っていて、この桜はその時に植えたものらしい。
ある朝、私は桜の木の前であった静枝さんに事情を話すと、静枝さんもまたこの桜の苗を植えてしばらく経った後に唐突な感情の違和感を感じたという。
もしかして、この桜には不思議な力でも宿っているのだろうか?
そう考えていると、静枝さんが突然、好きな人はいるか? と私に訪ねてきた。
私は驚き、頬を少し上気させ、今は分からない、と答えた。
すると、私の顔を見た静枝さんは意味ありげに微笑むとそのまま何も言わずに去っていった。
……そろそろ、教室に戻らなければ朝のホームルームに遅れてしまう。
私は踵を返し、教室へ向かうために歩き出す、私の頬と同じ色をした花弁を散らす桜の木を背にして。
「はぁ…、武美は今日も寝坊かしら」
私は幼馴染である武美の机を見ながらため息を吐いた。
武美とは小学生の頃は叩き起こしながらも一緒に登校していた、中学生になると武美の目覚めの悪さに半ば諦め、高校で諦めた。
ふと、正門の方を見てみると、今まさに閉められようとするところだった。
門が完全に閉められる直前、一人の男子生徒が滑り込んできた、……あれは桜の樹の下で会った、二年生の葛西くんだ。
彼は正門で生徒の登校管理を行っていた風紀委員に一言二言告げると、昇降口の方へと踵を進めた。同時に正門は完全に閉じられてしまった。
ここからでは聞こえなかったが、彼は風紀委員を言いくるめたか、説得でもしたのだろう。
彼が堂々と昇降口に向かっていると、昇降口から誰かが飛び出してくるのが見えた。
おそらく、委員長……凛子ちゃんだろう。風紀委員が言いくるめられたのを見て慌てて自分の教室を抜け出してきたのだろう。
凛子ちゃんに気づいた彼は即座に回れ右をし、逃げ出した。凛子ちゃんも逃げ出した彼を追いかける。
その時だ正門の向こうから走ってくる人に気付いたのは。
「あれは…、武美?」
しかし、正門は既に閉まっている、このままでは入れない。
「どうするつもりなの? 門は閉まっているのよ? 武美?」
すると武美は私が心配していることを知ってか知らずか、そのままの勢いで走り助走をつけ、門の手前で跳躍、そのまま門の上に手をついて無事正門を飛び越えた。
武美はそのまま校内へと体操選手の様に見事な着地を決めた。
「やるじゃない! 武美!」
私は幼馴染の軽業に思わず、興奮してしまった。
しかし、運動神経に恵まれていた武美だったが運には恵まれてい無かったようだ。
武美は驚いて逃げることを一時止めていた葛西くんと、同じく驚いて追いかけることを一時止めていた凛子ちゃんの間に着地してしまった。
最初に動き出したのは凛子ちゃんだった、それに連動するように葛西くんと武美も逃げ始め、追いかけっこを再開した。
その光景見て私は窓を開け、身を少し乗り出し、
「武美ー! 葛西くん! がんばってー!」
と、手を振りながらがら声援を送った。二人共手を振って答えてくれたので私の声は届いたのだろう。同時に私は
「凛子ちゃんもがんばってー!」
と、凛子ちゃんにも声援を送った、葛西くんは苦笑し、武美は何か文句を言っているようだったが、ここからでは聞こえない。
凛子ちゃんにも声は届いたようで恥ずかしがりながらも手を振り返してくれた。
おそらく、葛西くんも武美も凛子ちゃんに捕まるのは時間の問題だろう。
捕まった後は凛子ちゃんによるお説教が控えている筈だ。
そうだ、私も一緒に謝りに行こう、一人よりも二人、二人よりも三人、人数が多いほうが罰も早く終わるはずだ。
再び外に目を向けると、校庭を元気に走り回っている三人がまだいた、距離はさっきよりも詰まっている。
彼らを見て私は思う。
「…私は独りじゃないから、皆がいるから、もう寂しがる必要はないよね…」
…
…
…
PLより
最近、一人でいることが心細く感じる。
一人でいると言いようのない不安と恐怖感で押し潰されてしまいそうになるのだ。
そして耐え切れなくなると気心の知れた幼馴染に電話をかけてしまう。
何時も笑って応じて話し相手になってくれる事には感謝してもしきれない、ただ、申し訳ないとも同時に思う。
おかしい、私はここまで寂しがり屋では無かった筈なのに、どうして急に?
あの時だ、私が桜の木の下で目を覚ました、あの日を境に変わってしまった。
私は気になって何度もあの桜の下まで足を運んだ、しかし、何も分からなかった。
唯一の収獲といえば、桜の木をお世話しに来た用務員さんと他愛のない会話をする程度に仲良くなったということだろう。
用務員さんの名前は静枝さんといい、昔はこの学校に通っていて、この桜はその時に植えたものらしい。
ある朝、私は桜の木の前であった静枝さんに事情を話すと、静枝さんもまたこの桜の苗を植えてしばらく経った後に唐突な感情の違和感を感じたという。
もしかして、この桜には不思議な力でも宿っているのだろうか?
そう考えていると、静枝さんが突然、好きな人はいるか? と私に訪ねてきた。
私は驚き、頬を少し上気させ、今は分からない、と答えた。
すると、私の顔を見た静枝さんは意味ありげに微笑むとそのまま何も言わずに去っていった。
……そろそろ、教室に戻らなければ朝のホームルームに遅れてしまう。
私は踵を返し、教室へ向かうために歩き出す、私の頬と同じ色をした花弁を散らす桜の木を背にして。
「はぁ…、武美は今日も寝坊かしら」
私は幼馴染である武美の机を見ながらため息を吐いた。
武美とは小学生の頃は叩き起こしながらも一緒に登校していた、中学生になると武美の目覚めの悪さに半ば諦め、高校で諦めた。
ふと、正門の方を見てみると、今まさに閉められようとするところだった。
門が完全に閉められる直前、一人の男子生徒が滑り込んできた、……あれは桜の樹の下で会った、二年生の葛西くんだ。
彼は正門で生徒の登校管理を行っていた風紀委員に一言二言告げると、昇降口の方へと踵を進めた。同時に正門は完全に閉じられてしまった。
ここからでは聞こえなかったが、彼は風紀委員を言いくるめたか、説得でもしたのだろう。
彼が堂々と昇降口に向かっていると、昇降口から誰かが飛び出してくるのが見えた。
おそらく、委員長……凛子ちゃんだろう。風紀委員が言いくるめられたのを見て慌てて自分の教室を抜け出してきたのだろう。
凛子ちゃんに気づいた彼は即座に回れ右をし、逃げ出した。凛子ちゃんも逃げ出した彼を追いかける。
その時だ正門の向こうから走ってくる人に気付いたのは。
「あれは…、武美?」
しかし、正門は既に閉まっている、このままでは入れない。
「どうするつもりなの? 門は閉まっているのよ? 武美?」
すると武美は私が心配していることを知ってか知らずか、そのままの勢いで走り助走をつけ、門の手前で跳躍、そのまま門の上に手をついて無事正門を飛び越えた。
武美はそのまま校内へと体操選手の様に見事な着地を決めた。
「やるじゃない! 武美!」
私は幼馴染の軽業に思わず、興奮してしまった。
しかし、運動神経に恵まれていた武美だったが運には恵まれてい無かったようだ。
武美は驚いて逃げることを一時止めていた葛西くんと、同じく驚いて追いかけることを一時止めていた凛子ちゃんの間に着地してしまった。
最初に動き出したのは凛子ちゃんだった、それに連動するように葛西くんと武美も逃げ始め、追いかけっこを再開した。
その光景見て私は窓を開け、身を少し乗り出し、
「武美ー! 葛西くん! がんばってー!」
と、手を振りながらがら声援を送った。二人共手を振って答えてくれたので私の声は届いたのだろう。同時に私は
「凛子ちゃんもがんばってー!」
と、凛子ちゃんにも声援を送った、葛西くんは苦笑し、武美は何か文句を言っているようだったが、ここからでは聞こえない。
凛子ちゃんにも声は届いたようで恥ずかしがりながらも手を振り返してくれた。
おそらく、葛西くんも武美も凛子ちゃんに捕まるのは時間の問題だろう。
捕まった後は凛子ちゃんによるお説教が控えている筈だ。
そうだ、私も一緒に謝りに行こう、一人よりも二人、二人よりも三人、人数が多いほうが罰も早く終わるはずだ。
再び外に目を向けると、校庭を元気に走り回っている三人がまだいた、距離はさっきよりも詰まっている。
彼らを見て私は思う。
「…私は独りじゃないから、皆がいるから、もう寂しがる必要はないよね…」
…
…
…
皆さん無事に一緒に帰れて良かったです。
後日談では皆様を勝手に登場させてしまったことご容赦下さい、どうしてもセッション終了時に出た会話の内容を後日談に取り入れたかったので…。
個人的に印象に残ってしまった、理科室の件。
そして私のPC烏丸のSAN値が完全に回復しきれなかったのはこの様な後日談のためだと勝手に妄想しやってしまいました。
セッション中、私の様々な珍説を聞いてくださり、考えくださったことは感謝しきれません。
この四日間は非常に楽しい時間を過ごせました。皆様とはまた機会があれば是非ともご一緒させていただきたいです。
その際は是非よろしくお願いします。
moribe様
やんちゃな感じのRPは本当に素敵でした。そのおかげで私もHO2としてのRPが非常にしやすかったです。
猟犬に恋愛妄想という、私が原因となってしまった不定の狂気の演じ方、見ていてとても楽しかったです。
秋楽様
平時はクールなキャラでもいざとなったら熱くなれるキャラは素敵でした。今後の参考にさせていただきます。
猟犬の攻撃を受けた際、烏丸を守って頂きありがとうございました、烏丸的にはときめいていたと思います。
夕良様
重大なHO本当にお疲れ様でした。全く怪しさのないRPのおかげで烏丸は凛子ちゃんを一切疑うことなく、最後までたどり着くことが出来ました。
厳しいようで、そこまで厳しくなれないキャラは好きでした。
うるし様
四日間のデータ管理の非常に大変なセッションお疲れ様でした!
三日目終盤に予備日の使用を判断してくださったことには感謝しきれません。そのおかげでRPや様々な相談できました。
そして、背景や音楽の使い方がとても素晴らしかったです。そのため理科室での一件が脳裏に深く刻まれました。
皆様、改めまして四日間のセションお疲れ様でした。
楽しい時間と楽しいセッションを経験させて頂き本当にありがとうございました!
後日談では皆様を勝手に登場させてしまったことご容赦下さい、どうしてもセッション終了時に出た会話の内容を後日談に取り入れたかったので…。
個人的に印象に残ってしまった、理科室の件。
そして私のPC烏丸のSAN値が完全に回復しきれなかったのはこの様な後日談のためだと勝手に妄想しやってしまいました。
セッション中、私の様々な珍説を聞いてくださり、考えくださったことは感謝しきれません。
この四日間は非常に楽しい時間を過ごせました。皆様とはまた機会があれば是非ともご一緒させていただきたいです。
その際は是非よろしくお願いします。
moribe様
やんちゃな感じのRPは本当に素敵でした。そのおかげで私もHO2としてのRPが非常にしやすかったです。
猟犬に恋愛妄想という、私が原因となってしまった不定の狂気の演じ方、見ていてとても楽しかったです。
秋楽様
平時はクールなキャラでもいざとなったら熱くなれるキャラは素敵でした。今後の参考にさせていただきます。
猟犬の攻撃を受けた際、烏丸を守って頂きありがとうございました、烏丸的にはときめいていたと思います。
夕良様
重大なHO本当にお疲れ様でした。全く怪しさのないRPのおかげで烏丸は凛子ちゃんを一切疑うことなく、最後までたどり着くことが出来ました。
厳しいようで、そこまで厳しくなれないキャラは好きでした。
うるし様
四日間のデータ管理の非常に大変なセッションお疲れ様でした!
三日目終盤に予備日の使用を判断してくださったことには感謝しきれません。そのおかげでRPや様々な相談できました。
そして、背景や音楽の使い方がとても素晴らしかったです。そのため理科室での一件が脳裏に深く刻まれました。
皆様、改めまして四日間のセションお疲れ様でした。
楽しい時間と楽しいセッションを経験させて頂き本当にありがとうございました!
PCより
「ハ ル ト く〜ん」
放課後、葛西はいつものようにオカルト部の部室にてオカルト雑誌を読んでいた。すると急に背後からオカルト部部長・滝本に名を呼ばれ、葛西はげ、と遠慮なく顔をしかめた。滝本が部員を下の名前で呼ぶのは 大抵何か物申す時だからだ。そうとわかっても聞かなかった事にも、ましてや逃げ出すわけにもいかない。
「……何か用スか?部長」
「うん。春悠くん。カメラ、どうしたのかな?」
「…カメラ?」
何の事やらと首をかしげる葛西に滝本はバインダーを突きつける。目の前のそれを見ると、オカルト部の備品の貸し出し記録だった。そしてそこには先日葛西の名でデジカメが借り出されていた。
しかし葛西にはとんと覚えがない。だが、どうにか読めなくはないが、お世辞にも綺麗とは言えない文字は紛れもなく葛西の字だ。
「……すみませんっす。どうもどっかに忘れてきたみたいっす」
「そうだね。風紀委員から届けられたしね」
「……見つかったんスね」
ジト目を向ける葛西の前で、滝本は手にデジカメを載せている。肩透かしを食らった気分だが、滝本相手ならままあることだ。そっとため息をついた葛西に滝本は思い出したように言う。
「そういえば、最近七津さんと楽しくやっているみたいだね。オカ部の活動に誘ったり、一緒に風紀委員に逃げたりしてるし」
「ああ。何でか馬が合うんスよね。むしろ、何で今までエンカウントしてなかったのかが不思議なくらい」
それを聞くと滝本は口元で笑む。
「ふーん。いいね。記憶は消えても、本能は覚えてるのか」
一人だけ得心のいったように呟く滝本に葛西は遠慮も何もなく、眉をひそめて言い放つ。
「わけがわかんねーっす」
「こらこら。次期部長がそうロマンを解さなくてどうするのさ」
「ロマン…っすか。俺にはよくわからないっすね」
そう言いながら鞄を肩に担いだ葛西を、滝本は意外なものを見る目で見る。
「おや珍しい。部活に参加せずに帰るなんて」
「ああ。七津センパイ達と約束したんスよ。これから上手く福森を釣り上げる予定っす」
『釣り上げる』で何をするつもりかが察せられ、滝本は一応忠告しておく事にした。
「まぁ程々にしてあげなよ?烏丸さんと福森さんの為に」
振り回している葛西と七津には自覚はないだろうし、傍から見ていると面白いが、振り回される彼女達の心労はいかばかりか。
(…けどまぁ、それも青春かな?)
「いっす!」
いい返事だけして葛西は立ち去って行った。
案の定それから数分もしない内に、校庭ではここ最近よく見かけられる一幕が繰り広げられた。
楽しげに、生き生きと走る葛西と七津、ため息をつきながら二人と並走する烏丸、そして眦を決して背後から猛然と追いかける福森。
「…ほんと、縁があるね」
窓際で見下ろしながら微笑んだ滝本は背後から声をかけられる。
「ねぇ、滝本さん。『協力者』にならない?手が足りないのよ」
「福森さんは断ったようだしね。勧誘下手だね」
「それは言わないでちょうだい。優秀な人材を逃して手痛いのよ」
そっとため息をつく神崎に滝本は振り返る。
「それにしても。あの四人が『また』一緒になるきっかけを作るなんて、いいことしたね」
神崎は目を軽く伏せてから滝本に向き直る。
「やむを得ず記憶を消したとはいえ、あの四人の出会いまで否定はしないわ」
それからも何かと話していく二人の間を掻い潜るように、開け放った窓から入り込んだ赤みを帯びた桜の花びらが舞う。
三人を追い掛け回す内に疲れ切った福森はあれよあれよと三人に連れ出されて校舎を後にした。
そうして連れていかれた先は移動販売のクレープ屋だった。近頃人気の店とあって長く待ったものの、四人とも無事購入できた。
「あははー。悪いね、葛西くん。付き合わせちゃって」
「いや、こうでもないと来れないんでありがたいっす」
そう言いながら葛西はあむ、とクレープを齧る。どこまでも自由な葛西だが、こうしてついてきた時点で不本意ではないのだろう。福森も「買い食いは校則違反で…」と呟き、烏丸に宥められているものの、手にしているクレープから目が離せないままだから、興味はあったようだ。
気に入ったのか無言で食べ進めていた葛西だが、ふとビルとビルの間に目をやると、指さして示す。
「そーいやあそこ、夜に近くを通りがかると、腕が出てきて手招くって聞いたっす」
「やあああめえええてえええよおおおおお」
「すみません。思い出したんで、つい」
「っもう、そういう怖いこと言わないの!」
「…葛西さんはもう少し平和な話題も身に付けましょう」
何の気なしに披露したオカルト話に、三者三様に反応を示した三人に謝罪しつつも、葛西はふと思ってしまうことがある。
今に不満はない。ただ、まさか自分がこうして女子と放課後を過ごす日が来るとはな、というのが正直な感想だ。
こうしたやり取りがどうしてか感慨深く、大事にしなければ、失わないようにしなければ、と心の奥底から訴えかけてくる。
(…わけがわかんねーけど、これは悪いもんじゃない)
そう結論付け、口の中のクレープを飲み込んだ。包み紙をズボンのポケットに突っ込むと、葛西は七津からの目配せでクレープを食べ始めた福森の元へ歩みを進める。
(さーて、次はカラオケにつれてないと、だな)
福森が三人に囲まれ、またもやカラオケに連れて行かれるまで後数分。
PLより
「ハ ル ト く〜ん」
放課後、葛西はいつものようにオカルト部の部室にてオカルト雑誌を読んでいた。すると急に背後からオカルト部部長・滝本に名を呼ばれ、葛西はげ、と遠慮なく顔をしかめた。滝本が部員を下の名前で呼ぶのは 大抵何か物申す時だからだ。そうとわかっても聞かなかった事にも、ましてや逃げ出すわけにもいかない。
「……何か用スか?部長」
「うん。春悠くん。カメラ、どうしたのかな?」
「…カメラ?」
何の事やらと首をかしげる葛西に滝本はバインダーを突きつける。目の前のそれを見ると、オカルト部の備品の貸し出し記録だった。そしてそこには先日葛西の名でデジカメが借り出されていた。
しかし葛西にはとんと覚えがない。だが、どうにか読めなくはないが、お世辞にも綺麗とは言えない文字は紛れもなく葛西の字だ。
「……すみませんっす。どうもどっかに忘れてきたみたいっす」
「そうだね。風紀委員から届けられたしね」
「……見つかったんスね」
ジト目を向ける葛西の前で、滝本は手にデジカメを載せている。肩透かしを食らった気分だが、滝本相手ならままあることだ。そっとため息をついた葛西に滝本は思い出したように言う。
「そういえば、最近七津さんと楽しくやっているみたいだね。オカ部の活動に誘ったり、一緒に風紀委員に逃げたりしてるし」
「ああ。何でか馬が合うんスよね。むしろ、何で今までエンカウントしてなかったのかが不思議なくらい」
それを聞くと滝本は口元で笑む。
「ふーん。いいね。記憶は消えても、本能は覚えてるのか」
一人だけ得心のいったように呟く滝本に葛西は遠慮も何もなく、眉をひそめて言い放つ。
「わけがわかんねーっす」
「こらこら。次期部長がそうロマンを解さなくてどうするのさ」
「ロマン…っすか。俺にはよくわからないっすね」
そう言いながら鞄を肩に担いだ葛西を、滝本は意外なものを見る目で見る。
「おや珍しい。部活に参加せずに帰るなんて」
「ああ。七津センパイ達と約束したんスよ。これから上手く福森を釣り上げる予定っす」
『釣り上げる』で何をするつもりかが察せられ、滝本は一応忠告しておく事にした。
「まぁ程々にしてあげなよ?烏丸さんと福森さんの為に」
振り回している葛西と七津には自覚はないだろうし、傍から見ていると面白いが、振り回される彼女達の心労はいかばかりか。
(…けどまぁ、それも青春かな?)
「いっす!」
いい返事だけして葛西は立ち去って行った。
案の定それから数分もしない内に、校庭ではここ最近よく見かけられる一幕が繰り広げられた。
楽しげに、生き生きと走る葛西と七津、ため息をつきながら二人と並走する烏丸、そして眦を決して背後から猛然と追いかける福森。
「…ほんと、縁があるね」
窓際で見下ろしながら微笑んだ滝本は背後から声をかけられる。
「ねぇ、滝本さん。『協力者』にならない?手が足りないのよ」
「福森さんは断ったようだしね。勧誘下手だね」
「それは言わないでちょうだい。優秀な人材を逃して手痛いのよ」
そっとため息をつく神崎に滝本は振り返る。
「それにしても。あの四人が『また』一緒になるきっかけを作るなんて、いいことしたね」
神崎は目を軽く伏せてから滝本に向き直る。
「やむを得ず記憶を消したとはいえ、あの四人の出会いまで否定はしないわ」
それからも何かと話していく二人の間を掻い潜るように、開け放った窓から入り込んだ赤みを帯びた桜の花びらが舞う。
三人を追い掛け回す内に疲れ切った福森はあれよあれよと三人に連れ出されて校舎を後にした。
そうして連れていかれた先は移動販売のクレープ屋だった。近頃人気の店とあって長く待ったものの、四人とも無事購入できた。
「あははー。悪いね、葛西くん。付き合わせちゃって」
「いや、こうでもないと来れないんでありがたいっす」
そう言いながら葛西はあむ、とクレープを齧る。どこまでも自由な葛西だが、こうしてついてきた時点で不本意ではないのだろう。福森も「買い食いは校則違反で…」と呟き、烏丸に宥められているものの、手にしているクレープから目が離せないままだから、興味はあったようだ。
気に入ったのか無言で食べ進めていた葛西だが、ふとビルとビルの間に目をやると、指さして示す。
「そーいやあそこ、夜に近くを通りがかると、腕が出てきて手招くって聞いたっす」
「やあああめえええてえええよおおおおお」
「すみません。思い出したんで、つい」
「っもう、そういう怖いこと言わないの!」
「…葛西さんはもう少し平和な話題も身に付けましょう」
何の気なしに披露したオカルト話に、三者三様に反応を示した三人に謝罪しつつも、葛西はふと思ってしまうことがある。
今に不満はない。ただ、まさか自分がこうして女子と放課後を過ごす日が来るとはな、というのが正直な感想だ。
こうしたやり取りがどうしてか感慨深く、大事にしなければ、失わないようにしなければ、と心の奥底から訴えかけてくる。
(…わけがわかんねーけど、これは悪いもんじゃない)
そう結論付け、口の中のクレープを飲み込んだ。包み紙をズボンのポケットに突っ込むと、葛西は七津からの目配せでクレープを食べ始めた福森の元へ歩みを進める。
(さーて、次はカラオケにつれてないと、だな)
福森が三人に囲まれ、またもやカラオケに連れて行かれるまで後数分。
お久しぶりです。葛西春悠をしていた秋楽です。
後日談を書くのが遅くなり、かつ長くなってしまいすみません。
シナリオ後の裏話で風紀委員長とオカルト部の部長何者!?となったので、思わず後日談に出してしまいました。
私はHOからして他のお三方よりはしがらみも何もなかったので、好き勝手自由気ままなRPをさせていただきました。みなさんのRPが楽しく、ついついRPをし過ぎてしまいました。
もしも機会があったなら、またご一緒したいです。
moribe様
七津さんの不定からの猟犬への反応が微笑ましく、癒されました。それでもHO1の推奨の跳躍・登攀で決める時は決める、と活躍されました。
とても楽しい先輩でしたので、勝手ながら懐かせていただきました。
指揮ジム様
初期値成功もさることながら、応急手当で七津さんと葛西の猟犬からのダメージぴったり回復されたことが印象に残っております。
不定の七津さんを心配する烏丸さんとの会話をきっかけに、三年生コンビと交流を深めることができました。
夕良様
導入からしてわけありとは思っておりましたが、RPは固すぎず気負いすぎないごく自然なもので、後で設定を聞いてすごい、と思いました。
福森さんのある程度は良くてもダメなものはダメ、と線引きできるきっぱりした所と、影での活躍に感嘆いたしました。
KP、PLの皆様、四日間お疲れ様でした。
四日間とても楽しく、とても満足のいく卓で、参加できて良かったです。
またいつかお会いできましたら、その時も是非よろしくお願いします。
後日談を書くのが遅くなり、かつ長くなってしまいすみません。
シナリオ後の裏話で風紀委員長とオカルト部の部長何者!?となったので、思わず後日談に出してしまいました。
私はHOからして他のお三方よりはしがらみも何もなかったので、好き勝手自由気ままなRPをさせていただきました。みなさんのRPが楽しく、ついついRPをし過ぎてしまいました。
もしも機会があったなら、またご一緒したいです。
moribe様
七津さんの不定からの猟犬への反応が微笑ましく、癒されました。それでもHO1の推奨の跳躍・登攀で決める時は決める、と活躍されました。
とても楽しい先輩でしたので、勝手ながら懐かせていただきました。
指揮ジム様
初期値成功もさることながら、応急手当で七津さんと葛西の猟犬からのダメージぴったり回復されたことが印象に残っております。
不定の七津さんを心配する烏丸さんとの会話をきっかけに、三年生コンビと交流を深めることができました。
夕良様
導入からしてわけありとは思っておりましたが、RPは固すぎず気負いすぎないごく自然なもので、後で設定を聞いてすごい、と思いました。
福森さんのある程度は良くてもダメなものはダメ、と線引きできるきっぱりした所と、影での活躍に感嘆いたしました。
KP、PLの皆様、四日間お疲れ様でした。
四日間とても楽しく、とても満足のいく卓で、参加できて良かったです。
またいつかお会いできましたら、その時も是非よろしくお願いします。
PCより
PLより
「こらーそこー!校門を飛び越えない!遅刻は遅刻ですよー」
3年生の七津さんと2年生の葛西さんが校門を飛び越えたのを察知。
すぐさま追撃態勢に入る。
今日も私は風紀委員の活動に精を出している。
ごく普通の日常の一場面で有るにも関わらず、尊く感じるのは何故だろうか。
そんな事を考えていたせいか、二人を見失ってしまった。
普段ならこんな事はない筈なのに…不覚をとったな、と溜息をつく。
「はぁ…葛西さんは同じクラスですし。後でみっちり説教を…」
見回りを済ませて自分の教室に向かう途中、3年生の烏丸さんと神崎委員長とばったり出会った。
「おはようございます!」
お二人に向かって元気よく挨拶をする。どうやら烏丸さんと神崎委員長はクラスメイトらしい。
烏丸さんと七津さんが二人でいるのはよく見かけるけど、今日は珍しい組み合わせだな?と思いながら、その横を通り過ぎようとする。
その瞬間、ぞわりと肌が粟立つのを感じた。冷汗が背中を伝い、無意識の内に体が震える。
慌てて振り返る。
そこには、不思議そうな顔をした烏丸さんと、微笑みを浮かべた神崎委員長が佇んでいるだけ。
今の悪寒は何だったのだろう?
首を傾けながらも、お二人に再度お辞儀をして、教室へと向かう。
その途中に中庭の桜の木が目に入る。
そういえば、私はあの日どうして桜の木の下で昼寝をしていたんだっけ。
「………」
どうしても思い出せない。
首を振って前を向く。もう後ろは振り返らない事に決めた。
私は私らしく、ごく普通の日常を生きていく。
3年生の七津さんと2年生の葛西さんが校門を飛び越えたのを察知。
すぐさま追撃態勢に入る。
今日も私は風紀委員の活動に精を出している。
ごく普通の日常の一場面で有るにも関わらず、尊く感じるのは何故だろうか。
そんな事を考えていたせいか、二人を見失ってしまった。
普段ならこんな事はない筈なのに…不覚をとったな、と溜息をつく。
「はぁ…葛西さんは同じクラスですし。後でみっちり説教を…」
見回りを済ませて自分の教室に向かう途中、3年生の烏丸さんと神崎委員長とばったり出会った。
「おはようございます!」
お二人に向かって元気よく挨拶をする。どうやら烏丸さんと神崎委員長はクラスメイトらしい。
烏丸さんと七津さんが二人でいるのはよく見かけるけど、今日は珍しい組み合わせだな?と思いながら、その横を通り過ぎようとする。
その瞬間、ぞわりと肌が粟立つのを感じた。冷汗が背中を伝い、無意識の内に体が震える。
慌てて振り返る。
そこには、不思議そうな顔をした烏丸さんと、微笑みを浮かべた神崎委員長が佇んでいるだけ。
今の悪寒は何だったのだろう?
首を傾けながらも、お二人に再度お辞儀をして、教室へと向かう。
その途中に中庭の桜の木が目に入る。
そういえば、私はあの日どうして桜の木の下で昼寝をしていたんだっけ。
「………」
どうしても思い出せない。
首を振って前を向く。もう後ろは振り返らない事に決めた。
私は私らしく、ごく普通の日常を生きていく。
頓珍漢な推理を繰り出したり、HOにあわあわしたりと、本当に色々とご迷惑をおかけしました!
しかし、とても楽しい時間をKP、PLの皆様と共有出来た事を本当に嬉しく思います。
途中何度かやばい、死にそう(^q^)と思う展開もありましたが、どうにか4人生還にこぎ着け、
尚かつ皆が納得のいくEDだったのじゃないかな…?と密かに思っております。
皆様本当にお疲れ様でした。そして、同卓して頂き有り難うございました。
またの機会がございましたら宜しくお願い致します。
moribe様
初っぱなから不定でどうなる事か!とヒヤヒヤしましたが、その後は猟犬がやって来る度に癒されておりました。
そして、跳躍と登攀で決める所は決める!格好良くて情に厚い七津さんはとても素敵でした。
指揮ジム様
初期値の烏丸さん!と言うほど、ダイスは烏丸さんに任せておけば間違いない!という安心感が半端無かったです。
理科室で単身突入された時はその勇気に凄い!となりながら、その後のギャップにやられました。
秋楽様
普段は掴み所がない葛西さんですが、時折見せる熱い台詞とクールな台詞がとても格好良かったです。
特に静枝さんを前にして永二君に呼びかけたRPは凄く熱くてPLの胸に来ました。
うるし様
4日間の長期に渡るKPお疲れ様でした!最初から最後まで何が起きるんだろうとずっとワクワクしっ放しのセッションでした。
特に特殊HOと言う事も有り、緊張しっ放しでしたが、スムーズに進行して頂き、
どうにか任務を遂行した上で、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。本当に有り難うございました!
しかし、とても楽しい時間をKP、PLの皆様と共有出来た事を本当に嬉しく思います。
途中何度かやばい、死にそう(^q^)と思う展開もありましたが、どうにか4人生還にこぎ着け、
尚かつ皆が納得のいくEDだったのじゃないかな…?と密かに思っております。
皆様本当にお疲れ様でした。そして、同卓して頂き有り難うございました。
またの機会がございましたら宜しくお願い致します。
moribe様
初っぱなから不定でどうなる事か!とヒヤヒヤしましたが、その後は猟犬がやって来る度に癒されておりました。
そして、跳躍と登攀で決める所は決める!格好良くて情に厚い七津さんはとても素敵でした。
指揮ジム様
初期値の烏丸さん!と言うほど、ダイスは烏丸さんに任せておけば間違いない!という安心感が半端無かったです。
理科室で単身突入された時はその勇気に凄い!となりながら、その後のギャップにやられました。
秋楽様
普段は掴み所がない葛西さんですが、時折見せる熱い台詞とクールな台詞がとても格好良かったです。
特に静枝さんを前にして永二君に呼びかけたRPは凄く熱くてPLの胸に来ました。
うるし様
4日間の長期に渡るKPお疲れ様でした!最初から最後まで何が起きるんだろうとずっとワクワクしっ放しのセッションでした。
特に特殊HOと言う事も有り、緊張しっ放しでしたが、スムーズに進行して頂き、
どうにか任務を遂行した上で、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。本当に有り難うございました!
みなさん四日間お疲れさまでした!
遅くなりましたが改めて参加してくださったこと本当にありがたく思っております。
想像以上に素晴らしく、楽しい卓にできて本当によかったです。
みなさんのRPを見ているのが本当に楽しかったです。
序盤で不定になってしまい大丈夫かと不安に思っていましたが、
猟犬に対するRPで癒され、やんちゃっぷりとやさしい性格が魅力的だった七津さん。
安心と信頼の初期値成功率と、普段の気丈さとノリの良さ。理科室後のギャップが素晴らしかった烏丸さん。
オカルト部部長のモブ脱却と飄飄としていながらもきっちり熱いところを見せてくれた葛西さん。
非常に難しいHOだったのにまったく違和感なくRPしてくれ、厳しいながらもやさしい面が素敵な福森さん。
4人の掛け合いが本当に素敵でした。これからの学校生活がよくわかるような完成された4人組だったと思います。
少し手間取ってしまうところもありましたが、こうして無事素晴らしい終わりを迎えられたのは、他でもない皆さんのおかげです。
改めまして、moribeさん、指揮ジムさん、秋楽さん、夕良さん、本当にお疲れさまでした。
また機会がありましたら是非ご一緒しましょう!
遅くなりましたが改めて参加してくださったこと本当にありがたく思っております。
想像以上に素晴らしく、楽しい卓にできて本当によかったです。
みなさんのRPを見ているのが本当に楽しかったです。
序盤で不定になってしまい大丈夫かと不安に思っていましたが、
猟犬に対するRPで癒され、やんちゃっぷりとやさしい性格が魅力的だった七津さん。
安心と信頼の初期値成功率と、普段の気丈さとノリの良さ。理科室後のギャップが素晴らしかった烏丸さん。
オカルト部部長のモブ脱却と飄飄としていながらもきっちり熱いところを見せてくれた葛西さん。
非常に難しいHOだったのにまったく違和感なくRPしてくれ、厳しいながらもやさしい面が素敵な福森さん。
4人の掛け合いが本当に素敵でした。これからの学校生活がよくわかるような完成された4人組だったと思います。
少し手間取ってしまうところもありましたが、こうして無事素晴らしい終わりを迎えられたのは、他でもない皆さんのおかげです。
改めまして、moribeさん、指揮ジムさん、秋楽さん、夕良さん、本当にお疲れさまでした。
また機会がありましたら是非ご一緒しましょう!
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