クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

男の正体は、精巧に作られた人形である。但し人形の中にはミ＝ゴが入っている。
探索者は彼らによって毎日、人間の感情について調べていた。
何の疑問も持たずに、命令を遂行してきた疑似脳だったが、
ある日、体に蓄積されていたオリジナルの記憶が、疑似脳に自我を与えていった。
擬似脳は次第に、自分達を人間だと思うようになり、いつミ＝ゴ達が自分達の事を、不要なものとして処分するか解らない事に恐怖した。
その不安と、自分達を道具の様に使うミ＝ゴ達に、怒りの感情が溜まっていき、ミ＝ゴ達を殺すことを考えるようになった。
疑似脳の認識では、ミ＝ゴは全部で三体おり、内二体は人間に偽装している。
その内、偽装民家に住んでいるミ＝ゴ一体を強襲し殺すが、その時ミ＝ゴが発した断末魔により疑似脳が壊れてしまい、記憶をなくしてしまう。

ミスミ荘は、能缶の摘出と保存、そして探索者の住まいとして利用している。
物語開始時の民家でも、能缶の摘出と保存が行われている。
この民家もミスミ荘と同じく地下室はあるが、地下室を開く為のパスワード自体は、探索者にはわからない。
パスワード入力端末も、電話機であり、番号を入力すると、リビングが地下に降りる仕掛けになっている。
ただ、ミスミ荘より広くない為、溜まった脳缶は定期的にミスミ荘に送られている。
脳缶を送る為の手はずとして、宅急便を利用しているのは、周りの住民に人が住んでるというアピールも兼ねている。
また、人間の言語を話すために、ミ＝ゴ達は腰に機械をつけている。
コレにより、ミ＝ゴ達の言葉が人間の言語に聞こえるようになっている。
ただ、殺された時は、機械がONになっていない為、モスキートーンの様な周波数になってしまった。
ON、OFFの操作自体は、念じるだけで行える。

疑似脳は、オリジナルの脳が生活していた地域とは別な場所で、活動しています。
なので、オリジナル人格を知ってる人に出会うことは出来ないでしょう。
ただ、擬似脳も社会生活を送っているので、見知った顔には出会うかもしれません。
例えば、新しい同僚、学友等です。
彼らから聞ける話は、探索者が一年前に、入社、転校してきた等の話が聞けるかもしれません。
普段の擬似脳の生活スタイルは、淡々としたもので、感情無いような生活をしていたかもしれません。
同僚、同級生は、探索者の様子が何時もと違うことに驚いても構いません。
ただ、同僚、同級生も探索者の過去を知ってるわけではありません。
過去の事を話していないことにして下さい、ただ情報集めが任務なので、人の話を真面目に聞く等の評価を得ていても構いません。

記憶に関しては、擬似脳で活動していた事も名前も全て忘れています。
もちろんプロフィールの内容なんて、解るわけもありません。
周りに居るPCの事もわからないですし、知り合いでも無いと思うでしょう。
但し、一般常識はある事にします。時計は時計だとわかりますし、言葉も話せるでしょう。
設定していた、性格は全然違うものになってもらった方が、楽しく遊べると思います。
※オリジナルの性格が出来上がる過程がない為、設定とは違う性格になるはず。

探索者の手には、血が付着していますが、衣服には目立つような返り血は付いていない事に気がついて構いません。
描写で伝えても良いですし、聞かれたら答えても良いでしょう。
<<アイデア>><<医学>>で、返り血の少なさに疑問を持たせても構いません。
返り血が、なぜ少ないかは、男性の死体がミ＝ゴが身に付けてる人形の為です。
人形の外見をリアルにする為に、血液を循環させていますが、見せかけの物なので、血の量は少なくなります。
なので、男性の死体を調べた時も、同じように伝えても構いません。
もしくは、ダイスを振ってもらうか、聞かれるまで答えなくても良いでしょう。

家具を調べた場合、どれも使われた形跡がない事が分かるでしょう。
生活していたであろう形跡も、分からない事が解る。

ただ、電話機に関しては、電話帳に1件だけ登録されてる番号があるのが解る。
受話器を取ると、通常聞こえるピー音ではなく、キーンと言う少し高めの音が聞こえる。
<<アイデア>>結果で、モスキートーンみたいな音だと分かります。
電話機の番号によって、どうやら周波数が変わる事が分かります。
4855848という番号が登録されており、その番号に電話をかけると、ミ＝ゴが居る場所にSOSが発信されます。
SOSが発信されると、探索者に頭痛が起こります。
ただ、疑似脳が壊れている為、ミ＝ゴの指令は届きません。
代わりに、記憶が一つ戻ります。
その記憶の中では、貴方達が凶器を入手している光景が見えることでしょう。
その時に思っていた感情は「怒り、憎しみ、哀しみ」といった感情であり。
それ以上のことは、思い出せない。

男の死体に触れると、冷たくもなく、温かくもないことが分かります。
ただ、見た目ではどう考えても死んでいることが解るでしょう。
この時<<医学>>があるのでしたら、傷口と自分達の持っている凶器が一致して構いません。
そして、血に関しては、精巧に作られた血糊の様に感じるかもしれません。
また、<<目星>>が成功することによって、男の死体が精巧に作られた人形のように感じるでしょう。
男の死体の腰には、アンテナの付いた四角い機械が付けられているのが分かります。
それ以外に持ち物がないのが解るでしょう。
<<機械修理>><<電気修理>>を機械に行っても、理解の出来ないものだと解るでしょう。
機械には、アンテナ以外にボタンはなく、機械から伸びたケーブルが、死体の肌の中に入っているのがわかります。
男の死体を解剖したなら、中にミ＝ゴの死体が見えるでしょう。
ミ＝ゴの死体を見つけたら、SANC0/1d6と頭痛が探索者を襲います。
頭痛により、記憶が一つ戻るでしょう。
探索者は、"ミ＝ゴの事を知っている"という記憶が思い出せます。
ミ＝ゴの横には、女性が居た事、その女性から、何か支持を受けていたこと。
記憶はそこで途絶えている。
※女性は、【水澄　巳子】です。

時刻は13時30分を指しているのが解る。
<<アイデア>>成功で、この様な死に方をしているのだから、断末魔もしくは、何かしら騒いでもおかしくないと思うだろう。
だが、周りは静かであり、争った形跡もなく、誰かが来る様子もない事が分かる。
※騒ぎになっていないのは、ミ＝ゴの断末魔がモスキートーンの様な周波数によるためだ。
この断末魔により、探索者の疑似脳は壊れ、記憶をなくしてしまう。
また、争われた形跡がないのも、ミ＝ゴが攻撃されるとは思ってなかったからだ。
不意を付いての打撃により、バイオ装甲を身に付けてなかった、ミ＝ゴは即死してしまった。

現状の家で、ある程度調べ終わったら。宅急便のイベントを挟む。
宅急便が来るのは14時00分であり、それを切っ掛けに家から脱出する事が望ましい。
家の構造では、キッチンの奥は風呂場であり、その中間に裏口がある。
脱出経路としては、裏口になるだろう。
裏口のことは、1階探索中に伝えるのが良いでしょう。


※14時00分になると、宅配便が家を尋ねるイベントが起こる。
探索者達の手は、血まみれであり、血の付いた足で廊下を歩いているなら、廊下にも血が付いているでしょう。
見つかれば騒ぎになるだろう。
また、玄関も曇りガラスがはめられていて、廊下に誰か居れば、宅急便の人が気づいて構わない。
宅急便のNPCは、好奇心が強くて構わない、例えば玄関をそのまま開けてしまう等のアクションに出ても良いでしょう。
玄関には、鍵がかかっていません。
理由は、探索者が訪問した際に、鍵を開けているからです。
また、宅急便のNPCが玄関を開けた場合、リビングを覗くことが出来るでしょう。リビングを見ると、男性の死体が見えるはずです。
宅急便のステータスは、自由に決めて構いません。

※また、イベントを出す条件は、ある程度探索が終えてる事が、大切である。
もしくは、話の進展が起きない場合でも使って構わない。
状況としては、２階を探索し終えた帰り等がいいだろう。

図書館で調べられる内容では、ありません。ただ、ミスミ荘の住所はわかるでしょう。
住所行き方に付いては、簡単に調べることが出来る。
この時、住所の設定は、最初に居た民家と同じ町であること。
そうでないと、金銭を持っていない探索者は移動をする手段を余計に考えて、時間がかかる事になるだろう。

※【水澄　巳子】について調べると、ミスミ荘の土地の持ち主だと分る。
ミスミ荘自体も、古くからある建物だとわかるが、調べるには区役所関係のPCが必要だろう。
また、警察関連のPCが居たとしても、殺人犯として追われる為、警察署での情報獲得は難しいだろう。

【人間記憶に関する本】
人間の記憶はデリケートなもので、外部からの衝撃で壊れることもあります。
また、臓器移植をされた人間が、臓器提供者の記憶を見る事があるそうです。
デジャヴもまた、人の記憶障害の一種とされています。
脳にはまだ解明されていない事が多く、未知の部分とも言えます。

【週刊誌】
現代の神隠し！戻ってきた記憶が無い！
一年前に行方不明になったAさんが、家族の元に何事もなかったかの様に帰ってきたそうです。
Aさんは、行方不明になってた事も覚えてなく、本人からしたら、普通に会社から帰宅して一年経過してた事に驚きを隠せないそうです。
そう、会社から家までの帰宅に彼は、一年もの時間を費やしたのです。
こんな話が全国にちらほらあるそうですが、コレは神隠しに合っていたのかもしれません。


※情報の内容は、全国でも擬似脳にされてる方がいるというヒントと、GoodENDにつながる情報です。
見なくてもいいですし、あれば何かを推理する切っ掛けになるかもしれません。
また、追加で情報を出してもいいかもしれません。

探索者の部屋は、ミスミ荘の二階にある。
部屋に戻ると、再度頭痛が襲うだろう。
そして一つの記憶が、思い出される。
それは、この部屋で生活いていた記憶だ。
毎日、彼女の言うとおり、人間の感情というものについて調べていたこと。
周りの人間関係を思い出すだろう。また自分の名前も思い出す。そして家族の事も。
※この記憶自体は、体の記憶であり、コレが原因で、擬似脳に人格が芽生えた。
<<アイデア>>成功で、擬似脳の時の記憶も出てきて混乱する。
擬似脳の中では、この部屋で生活していて、人間関係、仕事場、学校等に食い違いが出てくる。
通ってたであろう学校と、現在通っている学校が違うこと、仕事についても同じだ。
名前すら違う、はたしてどっちが正しく、どっちが間違えているのかわからない。
家族が居た記憶、家族なんて居ない記憶。
元々ここで生活していた記憶、こことは別なところに居た記憶
その混乱にSANC1/1d4+1

部屋自体はシンプルな作りで、家具は布団と机しか置いていない。
その他にある物は、仕事、学校等で使うものだろう。
机の上には、キューブ上の物が置いてあり、これがPCだと何故か分かる。
毎日これに手をかざし、観てきたことを記録させていたと解るだろう。
※これに記憶されたものは、地下にある、データーBOXの中に収納される様になっている。

管理人室は、1階にある。
中は、物珍しい物は無く、調べるだけ無駄である。
他にも、トイレ等あるが、特に情報はない。
KPで情報を追加したい場合、利用するといいだろう。

ガラス張りの部屋を除くと、頭を繰り抜かれた人間が培養液の中に入れられてることが解るだろう。
其のカプセルの数は、棚にある銀色の筒の数だけあり、三つほど空のカプセルが見える。

手術室の様な部屋であり、脳の摘出を行う場所である。
中には、擬態していないミ＝ゴと、【水澄　巳子】が居るのが解る。
地下に案内されるイベントの場合は、この部屋まで来ることになる。
ミ＝ゴを初めて見る場合は、SANCが発生するだろう。二回目の場合は、特に必要ない。
ミ＝ゴと【水澄　巳子】の会話から自分達の出生を知ることになる。

この後の会話と、探索者の行動でEND分岐になる。
ミ＝ゴ達にしては、感情が出来た擬似脳が珍しいので、オリジナルの脳と交換することは簡単に受け入れてくれる。
むしろ、擬似脳を取り出そうとしてくるだろう。
擬似脳を取り出されたくない場合は、戦闘になるしか無いだろう。
ただ、今の人格を消したくないと望むなら、オリジナルの脳にコピーをする提案は、ミ＝ゴから出しても構わない。
そう望まないのであるなら、オリジナルの脳に戻して、擬似脳は実験に使われるだろう。

〜擬似脳の親〜
NPC【水澄　巳子】（ミスミ　ミコ）とミ＝ゴ
STR3d6 CON3d6 SIZ3d6
INT2d6+6 POW2d6+6 DEX4d6or3d6※人間の皮を身に付けてる場合は3d6

武器
ハサミ 30% ダメージ：1d6および<<組付き>>

【水澄　巳子】は電気銃を扱う。
電気銃15% ダメージ：1d10+特殊※特殊効果はルールブック参照

装甲：貫通武器に対して8の装甲。
バイオ装甲は身に付けていない。
何故なら、戦闘になると思っていないからだ。

技能
隠れる15% 忍び歩き15% 全ての科学系技能に＋20%

オリジナルの脳を戻すENDは、NormalENDである。
自らの人格を犠牲にし、オリジナルの脳に戻る為、擬似脳が経験した事も全てなくなるだろう。
報酬もなくSAN回復もないが、SAN減少も無くなるので、元の数字のままになる。
殺人事件に関する記憶は、ミ＝ゴ達が消してくれるので、オリジナルは何事も無く暮らせるだろう。
ただ、不思議な事に、オリジナル自体一年間行方不明になっていたとのことだ。
本人には見に覚えもなく、軽い記憶障害が起きているのかもしれないと、医者から言われることだろう。
それでも、オリジナルは普段通りの生活を送る。
擬似脳達は、ミ＝ゴの実験の為、データを抜かれることになるが、オリジナルには関係のないことだろう。

条件：逃亡ゲージ5以下で、ミ＝ゴ達を殺害する。
警察に捕まることはなくなるが、逃亡生活をおくる事にはなるだろう。
扱いとしては、NormalENDだろう。但し、上記のNormalENDと違い、報酬を受けることは出来る。
ただ、自分達は人間として生きる事が出来る喜びはあるかも知れない。
ロストではないが、逃亡者として生きていくことになる。
それに応じたプロフィールに書き直すのが適切ではあるだろう。

もちろんミ＝ゴを殺した場合、オリジナルの脳に戻ることも出来ないので、擬似脳の人格で生きていくことになるだろう。

条件：オリジナル脳で擬似脳の人格（記憶）を共有する。
オリジナルとの共存を模索するENDは、GoodEND
自らの存在自体、消えたくないと思う擬似脳達、そこで擬似脳の経験をオリジナルの脳にコピーを行う。
この提案自体、新しい研究の成果が出来るかもしれないので、ミ＝ゴは行ってくれるだろう。
探索者は二重人格になるか、うまく共存でき一つの人格として生まれるかは、探索者次第。
ただ、擬似脳だとしても、感情が出来れば、人間なのかも知れない。
殺人事件に関しても、ミ＝ゴ達は周りの記憶を消してくれるだろう。
何故なら、ミ＝ゴ達に取っても困る出来事であるからだ。
同胞が殺された事は、残念であるが、それもまた彼らが求めている、感情というテーマを得るための犠牲だったのだと思うだろう。
これから、ミ＝ゴ達は影から貴方達のデーターを取るが、直接的な干渉をすることはなくなるだろう。

条件：逃亡ゲージ6以上で、ミ＝ゴ達を殺害する。
警察に捕まる。
しかも、殺人現場にあった死体が、ミ＝ゴの為、其のことについて、問い詰められるだろう。
別な組織からは、君達は実験体にされるかもしれない。
其のことについては、どうなるかは不明である。この場合ロスト扱いになる。