最終更新:ID:X+tpMVLsMw 2016年03月03日(木) 23:17:17履歴
友人の死の調査から始まった,とある少女をめぐる事件。
若者の失踪と,奇妙な生物への急激な変貌。
『人』と『深きもの』と,そして『神』
その狭間で彼女は神としての自分を選び,海の底の都への門を開きました。
そして最後の選択で,彼らは『彼女』が『神』として生きていくことを選びました。
それは彼らが『彼女』の意志と決断を尊重した結果だったのでしょう。
『彼女』は深海の都で歌い続けます。全てのもの達のために。
『彼女』が愛するもの達のために。
Normal End『MER』
若者の失踪と,奇妙な生物への急激な変貌。
『人』と『深きもの』と,そして『神』
その狭間で彼女は神としての自分を選び,海の底の都への門を開きました。
そして最後の選択で,彼らは『彼女』が『神』として生きていくことを選びました。
それは彼らが『彼女』の意志と決断を尊重した結果だったのでしょう。
『彼女』は深海の都で歌い続けます。全てのもの達のために。
『彼女』が愛するもの達のために。
Normal End『MER』
PCより
PLより
あの事件から一ヶ月が立つ。僕は通院する病院から出て眩しい日差しを手で隠す。
事件の後、飲み会で一夜を終え……忘れていた怪我を思い出して病院に行った。医者曰く
「君がどうして生きているのかよく分からない。次からは救急車を呼んでくれ」
と怒られた。自覚はないが、どうやら僕は瀕死の状態だったらしい。
入院生活は退屈と忘却の日々だった。廃人のように窓の外を眺めながら、ラジオから流れるアイドル失踪事件を聴いていた。怪我と同時に精神まで廃れてしまったのかと看護師に言われたので「ただの恋病です。」と答えると、だとしたら重症ですと呆れられた。
世間はアイドル失踪事件のことを忘れていく中で、僕はそのことを忘れないように必死にノートに書き綴りながら入院生活を過ごした。
思えば、この一ヶ月も割と色々あった。
橋本稲本
入院中、僕は彼の記事が載っている雑誌を読んでみた。彼は優秀なジャーナリストなのだろう。この事件のことを所属する出版社に丁寧な記事を送ると「お前はまたオカルト記事を出したいのか」と火星の記事同様に呆れられた。暫くはまた観光記事を書くように言われた。記事も没らしい。転勤の可能性も出てきた。
週刊ドリームランドの彼の記事の評価と大きく違うことに…溜息をつく。
同時に彼の記事に敬意を評し、僕は看護師に所持していた携帯用の星座図鑑を彼に送って貰うようにお願いした。やれやれ、火星の少女に渡した図鑑と、これで他人に図鑑を渡すのは二回目だ。また図鑑を買い直さねば。そんなことを考えつつ…
願わくば僕との交流が彼の汚点にならぬことを祈りたい。
きっと僕とは住む世界が違うのだから…。…あと味覚的な意味でも。
有星麗愛
そういえば入院中、彼女が見舞いに来た。僕は事件に関してのノートを閉じて彼女に挨拶をした。
彼女は僕がまだ二之瀬を追っていることを止めておけ、と言った。大方、僕の想いがいずれ狂気に落ちて破滅することを指摘してるのだろう。
失礼な、最近ノートに書く内容が尽きたため、二冊目はただ「二之瀬」という名前を延々と書き綴っているけど、僕は正常だ。
なんだかんだいって返してない借り物の拳銃を返すように怒られたが
「なら、二ノ瀬の情報と交換だ。協力しようじゃないか」
と返せば、不機嫌そうな顔をした。子供をからかうことに躊躇いはない。良心は火星に忘れてきたのだから。
次に会うことはないだろうけど、返すつもりはなかった。
この事件の思い出として拳銃は家に置いておくことにしよう。
川中湊
外傷の入院生活が終わる前辺りに精神的なカウンセリングとして川中先生が病室にやってきた。どうやら恋の病について話した看護師に知り合いの先生の話をしたことがあったので、あの人経由で診に来たのだろう。
特に問題はないさと気軽に返したら、ノートを提出するように言われた。
どうやら二之瀬という名前をノートに延々と書いていたのを看護師に見られていたらしい。
もっとも診断結果としては恋の病…という冗談は通じず、先生は自分のことを相談できる相手を探すべきだと言われた。
恋心も言ってみれば他人不信故に同様の考えを持つ相手にシンパシーを感じているに過ぎないのだと。
「それは貴方もでしょう、川中先生。」
とイヤらしい笑みを含んで返すと、また来ると返された。小声で重症だな…と聞こえたが、それが川中先生の声だったのか、僕の良心が言った幻聴だったかは今でも分からない。
三島零央
通院生活になり、医者からは激しい運動は控えること忠告されつつ
自宅に戻ると電話が鳴った。声の主は三島君だった。彼はやはりお節介というか…
どうやら過去のことを聞きたいとか、仕事を手伝うとかと色々言ってきた。
僕の体は実際まだデリケードなのだが、断れば変に心配されそうなので、
次の観光スポットの仕事に同行させることにした。可愛い僕の体、安心したまえ。
痛がる表情を隠すのは得意なんだよ。
外出し、久しぶりの運動…外出なので痛みが走るが、ため息と皮肉とからかいで誤魔化し、写真を何枚か撮っていく。
そして、途中で湖に差し掛かると悲しそうな顔をした。僕には二之瀬が心にいるように、
彼にはMERというアイドルが心から離れていないのだろう。そのプラトニックでヒステリックな片思いを指摘すると
「てめーのはただのヤンデレだろうが!」と返された。褒め言葉だと返しておいた。
そんなことを返しつつ、忘れきれない思いを思い返し…
湖の写真をカメラで撮影するのだった。
砂原虎太郎
観光スポットの記事を提出後、僕は彼の墓参りに来た。
僕は彼の願いは叶えられていない…。
それどころか彼の事を若干忘れていた気がする。二之瀬で頭が一杯だったから仕方ない。彼のお墓の前で…ふと思い出す。二之瀬に不可解な術で肺に水を流された気分に陥ったとき、僕は愛の力で振り切ったと思い込んでいた。だが、もしかしたら彼が同じ犠牲者を増やさないために守ってくれたのかもしれない。その可能性を感じると…僕の目から自然と涙が出てきた…。
「すまない…」その言葉を漏らし、願いを叶えられなかったことを遺恨とした。
墓前には誰かが残したUSBメモリがあった。僕は、それを手に取り、ポケットにしまった。
彼の意志は僕が受け継ぐさ。…僕は携帯で新規に作成されたMERのファンクラブに入会しつつ、墓を後にする。
二之瀬
あの事件から一ヶ月…いや、今…私は近くの海に来ている。
ここから彼の姿は見えない。もっとも見えていても彼と分かり合うことは一度もなかった。
誰からも理解されない理想、悲願。それを僕は最後まで応援していた。
たとえ、自分が他人不信のシンパシーだとしても、僕は彼を愛していたと何度でも叫ぼう。
たとえ、それが火星で手放した少女への遺恨だっとしても
僕は彼を愛することをやめない。できないのだ。
僕の恋心はとっくに二之瀬という男に捧げたのだから。
ノートを手に取る。二之瀬という名前を書き綴ったノートを、僕は海に投げ捨てた。
沈んでいくノートを見つめながら僕は呟いた
「願わくば…この愛が彼に届いてくれ」
沈みゆく二之瀬の名前を背にし…僕は、その場を後にした。
事件の後、飲み会で一夜を終え……忘れていた怪我を思い出して病院に行った。医者曰く
「君がどうして生きているのかよく分からない。次からは救急車を呼んでくれ」
と怒られた。自覚はないが、どうやら僕は瀕死の状態だったらしい。
入院生活は退屈と忘却の日々だった。廃人のように窓の外を眺めながら、ラジオから流れるアイドル失踪事件を聴いていた。怪我と同時に精神まで廃れてしまったのかと看護師に言われたので「ただの恋病です。」と答えると、だとしたら重症ですと呆れられた。
世間はアイドル失踪事件のことを忘れていく中で、僕はそのことを忘れないように必死にノートに書き綴りながら入院生活を過ごした。
思えば、この一ヶ月も割と色々あった。
橋本稲本
入院中、僕は彼の記事が載っている雑誌を読んでみた。彼は優秀なジャーナリストなのだろう。この事件のことを所属する出版社に丁寧な記事を送ると「お前はまたオカルト記事を出したいのか」と火星の記事同様に呆れられた。暫くはまた観光記事を書くように言われた。記事も没らしい。転勤の可能性も出てきた。
週刊ドリームランドの彼の記事の評価と大きく違うことに…溜息をつく。
同時に彼の記事に敬意を評し、僕は看護師に所持していた携帯用の星座図鑑を彼に送って貰うようにお願いした。やれやれ、火星の少女に渡した図鑑と、これで他人に図鑑を渡すのは二回目だ。また図鑑を買い直さねば。そんなことを考えつつ…
願わくば僕との交流が彼の汚点にならぬことを祈りたい。
きっと僕とは住む世界が違うのだから…。…あと味覚的な意味でも。
有星麗愛
そういえば入院中、彼女が見舞いに来た。僕は事件に関してのノートを閉じて彼女に挨拶をした。
彼女は僕がまだ二之瀬を追っていることを止めておけ、と言った。大方、僕の想いがいずれ狂気に落ちて破滅することを指摘してるのだろう。
失礼な、最近ノートに書く内容が尽きたため、二冊目はただ「二之瀬」という名前を延々と書き綴っているけど、僕は正常だ。
なんだかんだいって返してない借り物の拳銃を返すように怒られたが
「なら、二ノ瀬の情報と交換だ。協力しようじゃないか」
と返せば、不機嫌そうな顔をした。子供をからかうことに躊躇いはない。良心は火星に忘れてきたのだから。
次に会うことはないだろうけど、返すつもりはなかった。
この事件の思い出として拳銃は家に置いておくことにしよう。
川中湊
外傷の入院生活が終わる前辺りに精神的なカウンセリングとして川中先生が病室にやってきた。どうやら恋の病について話した看護師に知り合いの先生の話をしたことがあったので、あの人経由で診に来たのだろう。
特に問題はないさと気軽に返したら、ノートを提出するように言われた。
どうやら二之瀬という名前をノートに延々と書いていたのを看護師に見られていたらしい。
もっとも診断結果としては恋の病…という冗談は通じず、先生は自分のことを相談できる相手を探すべきだと言われた。
恋心も言ってみれば他人不信故に同様の考えを持つ相手にシンパシーを感じているに過ぎないのだと。
「それは貴方もでしょう、川中先生。」
とイヤらしい笑みを含んで返すと、また来ると返された。小声で重症だな…と聞こえたが、それが川中先生の声だったのか、僕の良心が言った幻聴だったかは今でも分からない。
三島零央
通院生活になり、医者からは激しい運動は控えること忠告されつつ
自宅に戻ると電話が鳴った。声の主は三島君だった。彼はやはりお節介というか…
どうやら過去のことを聞きたいとか、仕事を手伝うとかと色々言ってきた。
僕の体は実際まだデリケードなのだが、断れば変に心配されそうなので、
次の観光スポットの仕事に同行させることにした。可愛い僕の体、安心したまえ。
痛がる表情を隠すのは得意なんだよ。
外出し、久しぶりの運動…外出なので痛みが走るが、ため息と皮肉とからかいで誤魔化し、写真を何枚か撮っていく。
そして、途中で湖に差し掛かると悲しそうな顔をした。僕には二之瀬が心にいるように、
彼にはMERというアイドルが心から離れていないのだろう。そのプラトニックでヒステリックな片思いを指摘すると
「てめーのはただのヤンデレだろうが!」と返された。褒め言葉だと返しておいた。
そんなことを返しつつ、忘れきれない思いを思い返し…
湖の写真をカメラで撮影するのだった。
砂原虎太郎
観光スポットの記事を提出後、僕は彼の墓参りに来た。
僕は彼の願いは叶えられていない…。
それどころか彼の事を若干忘れていた気がする。二之瀬で頭が一杯だったから仕方ない。彼のお墓の前で…ふと思い出す。二之瀬に不可解な術で肺に水を流された気分に陥ったとき、僕は愛の力で振り切ったと思い込んでいた。だが、もしかしたら彼が同じ犠牲者を増やさないために守ってくれたのかもしれない。その可能性を感じると…僕の目から自然と涙が出てきた…。
「すまない…」その言葉を漏らし、願いを叶えられなかったことを遺恨とした。
墓前には誰かが残したUSBメモリがあった。僕は、それを手に取り、ポケットにしまった。
彼の意志は僕が受け継ぐさ。…僕は携帯で新規に作成されたMERのファンクラブに入会しつつ、墓を後にする。
二之瀬
あの事件から一ヶ月…いや、今…私は近くの海に来ている。
ここから彼の姿は見えない。もっとも見えていても彼と分かり合うことは一度もなかった。
誰からも理解されない理想、悲願。それを僕は最後まで応援していた。
たとえ、自分が他人不信のシンパシーだとしても、僕は彼を愛していたと何度でも叫ぼう。
たとえ、それが火星で手放した少女への遺恨だっとしても
僕は彼を愛することをやめない。できないのだ。
僕の恋心はとっくに二之瀬という男に捧げたのだから。
ノートを手に取る。二之瀬という名前を書き綴ったノートを、僕は海に投げ捨てた。
沈んでいくノートを見つめながら僕は呟いた
「願わくば…この愛が彼に届いてくれ」
沈みゆく二之瀬の名前を背にし…僕は、その場を後にした。
お疲れ様でした。今回のシナリオは非常に面白かったです。
NPC一人一人の個性が強く、とても楽しかったです。
KP盆踊り様、楽しい時間を提供していただき、ありがとうございました。
KP盆踊り様
途中から二之瀬に関して執拗な愛を囁きすみません。…砂原、知らんな。嘘です、後日談でフォローはしました。
PandA様
あまり絡めず、すみません。立場上あまり絡めなかったですが…、一番信頼できる探索者でした。円滑にゲームが進んだことも含めてとても頼りになる探索者でした。次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
ことこと様
クライマックスにて絡められて楽しかったです。途中も先生と敬意を評して色々と絡めたと…思いたい。機会があれば今度はもっと協力できるように頑張りたいと思います。
機会があればよろしくお願いします
トーマス様
三島君の存在、非常に助かりました、最後は任せっきりでしたし…
PLで絡み許可が出てから絡みを増やして行き、三島との交流もとても面白かったです。
次に絡む機会があればよろしくお願いします。熱血キャラ…できたらいいな…。
最後に、このセッションとても楽しませていただきました。
この経験を活かして今度はKPやってみたい…NPCと交流するには…といった参考になる部分が多々有り、学ばせていただきました。
また共に卓に参加することがあれば、よろしくお願いします。
KP盆踊り様、PandA様、ことこと様、トーマス様
改めて、ありがとうございました。
NPC一人一人の個性が強く、とても楽しかったです。
KP盆踊り様、楽しい時間を提供していただき、ありがとうございました。
KP盆踊り様
途中から二之瀬に関して執拗な愛を囁きすみません。…砂原、知らんな。嘘です、後日談でフォローはしました。
PandA様
あまり絡めず、すみません。立場上あまり絡めなかったですが…、一番信頼できる探索者でした。円滑にゲームが進んだことも含めてとても頼りになる探索者でした。次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
ことこと様
クライマックスにて絡められて楽しかったです。途中も先生と敬意を評して色々と絡めたと…思いたい。機会があれば今度はもっと協力できるように頑張りたいと思います。
機会があればよろしくお願いします
トーマス様
三島君の存在、非常に助かりました、最後は任せっきりでしたし…
PLで絡み許可が出てから絡みを増やして行き、三島との交流もとても面白かったです。
次に絡む機会があればよろしくお願いします。熱血キャラ…できたらいいな…。
最後に、このセッションとても楽しませていただきました。
この経験を活かして今度はKPやってみたい…NPCと交流するには…といった参考になる部分が多々有り、学ばせていただきました。
また共に卓に参加することがあれば、よろしくお願いします。
KP盆踊り様、PandA様、ことこと様、トーマス様
改めて、ありがとうございました。
PCより
PLより
あの事件から一月が経った。今振り返ってもあの出来事は夢か幻のようで現実実が無い。調査のために一週間の休みをもらって仕事場に戻った俺の周りからの反応は「どうした?随分と雰囲気が変わったな?」だった。
確かに、以前より他の者と親しく話すことができ、年下にはフランクに接することが増えた。自分自身驚いたが有星やミーナのせいだろうな、と内心苦笑した。
世間のニュースではあの満員だったライブ会場でアイドルが失踪としばし騒がれたが、今ではその尻尾もつかめなくなったのか、既に記憶から消されようとしている。何も知らぬものなら、変わった事件だな。程度で済むものなのだろう。
だが、俺は忘れない。俺の胸の内には、まだあいつの思い、声が残っている。忘れてたまるものか
あの時関わった他のメンバーとも、未だに切れることなく関係は続いている…彼女たちのことも忘れるつもりはない
川中 湊
多分、今までもこれからもお世話になる方だ。初めて会った印象はガラッと変わってしまった。
今では彼女の診療場所で精神的なカウンセリングを受けてもらっている。どうやら俺はあの深淵の海の底で精神をきたしたらしい。
診断結果としては、MERに対する依存が見受けられると言われ、むしろ好都合じゃねぇかと鼻で笑ったらレポートを挟んだファイルで頭を叩かれた
だが、俺としては好都合だ。彼女を忘れないようになったなら、それでいい。俺だけでも背負う宿命だ。
そう言ったら今度は少し悲しそうな、でも嬉しそうな視線を向けられた。
後から聞いたが、川中さんもMERと同じ人間と化物の間の存在らしい。とてもそんな風に見えないのは彼女の隠し方がうまいんだろう。
なら、あの時MERと選ぶ必要はなかったんじゃ…と考え込み、また後悔の涙が溢れてくる。そんな俺の頭を慰めるようにまた頭を撫でる川中さんには本当に頭が上がらない。いつか、何かの形でお礼が出来ればと思っている。身長を伸ばせる方法とかねぇのかな・・・
とか考えたら、また叩かれた「君はバカ正直に顔に出るんだよ」そう言って笑われた
稲本 雄介
彼とは砂原に代わる情報交換相手だ。彼は誰が見ても一般のジャーナリストであり、良識と常識を持った仕事人だ
ステージでMERの作り出した異世界に入る前、俺を必死に呼び止めたことを思い出した。あれが本来の彼の姿だったんだと思うし、今にして思えば確かに自分は無鉄砲だったと反省する。
そのことについて謝れば、帰ってきてるから問題ないじゃないかとクールに流される。この辺り、俺にはないものだ。
人間、どうしても感情的になり頭よりも先に体が動くことは多々ある。でもそんな中でこそ、冷静に動ける人間が必要だ。彼はその力に長けていた。俺も見習いたいがどうも上手くいかない
彼には時々MERの情報を求めたりするが、返ってくる返事はほとんど情報がない。でもキチンと調べてきていることが分かる内容を返され、仕事人だなと感服するばかりだ。
彼にもいずれキチンとしたお礼が必要だ。何がいいと直接聞いてみれば、「君とこうやって酒を飲んで、有益な情報が絞り出せれば、それ以上はいらないよ」
と、ニヒルな笑みを向けられた。やはり仕事人らしい。彼の好きなチリソースかけの唐揚げでも布教してみるか
ミーナ・アルロット
もはや腐れ縁でなければ近寄りがたい・・・近づきたくない人物ではある。正直怖い
流石に俺だって人間なんだ、好き嫌いしたっていいと思う。あいつはどーしても馬が合わない
俺より年上なのは後から聞いたが、それがどうしたというレベルだ。
・・・と、事件後何もなければそれで片付けていただろう
彼女の過去をポツポツと考え、気が付けば自分から話を聞こうとメールしたり電話をかける相手になっている
火星だの私は悪人だの、あいかわらず抽象的で人をからかう物言いだが、たぶん少しは理解出来るようになったんじゃないかと思う・・・たぶん
彼女の時々見せる悲しそうな顔を見ると、なんだかんだでほっとけない気持ちになり、仕事を手伝って写真を撮ったりするようになった
ただ、「全く、君は景観というものがわかってないね。こんなので読者が惹きつけられると思うのかい?これだからシロートは…」とため息を吐かれる。毎回。んなもん素人なんだから当たり前だろうがっ!と毎回噛み付くのが日常茶飯事となってしまった。あいつに会うたびに噛み付いている気がする。いや、あいつが挑発するからだ。俺は悪くない
どうやら、彼女もあのプロデューサー…二之瀬のことを追っているらしい。たぶんそこもシンパシーを感じた部分じゃねぇかな
同じ、異界の存在となった人を思うのは気持ちが共感できるようで悪くねぇ
「…はっ、君のそのプラトニックでヒステリックな片思いと一緒にしないで欲しいね。私の愛は相思相愛なんだ」
と、一蹴。やっぱこいつ嫌いだ
有星 麗愛
彼女は謎の多い女の子だった。人間としてはただのちょっと野蛮なお嬢様って感じだったが。それをつい口を滑らせてしまい、痛烈な膝蹴りが飛んだ。クッソいてぇ…
ただ、誰よりも平穏を望み、迷惑をかけまいと奔走し、今も活動を続けているのはすげぇと思った。だから、俺のできることを考え…結果あいつを外に連れ回すことにした。
彼女は渋々といった感じで遊びに付き合ってもらってるが、表情を見れば彼女が楽しんでいるのがよくわかる。まだまだ遊びたい盛りなんだから当たり前だろうな
でも、彼女の背後や研究についてはあまり話してくれない。俺もそんな悲痛で何かを我慢してるような表情をされれば口を挟めねぇよ。いつか聞けると信じるしかねぇな。手伝えるかどうかはわからねぇけど。
あと、有星の親父さんの墓参りにも行かせてもらった。結局有星の望みである二之瀬の野望を打ち砕くのは達成できなかったが、彼女は街が守れただけでも御の字のようだ。ただ、悔しさは顔に出ていた。
俺は、二之瀬をぶん殴るのは任せろ。あんたのオヤジの分までぶっ飛ばすと言って頭を撫でれば手を軽く叩かれた
「子供扱いしないでよね…まぁ、期待しないでおくわ」
そう、彼女らしい笑みを向けられた。その期待をしっかり覆してやらねぇとな。俺は彼女のオヤジの墓の前でそう誓った
砂原 虎太郎
いい仕事仲間だった彼の墓の前で手を合わせる。出てくる言葉はスマンという一言しか出ない
結果、たぶん彼の望む結果じゃないことはわかってる。ホントなら、彼女をお前の前に立たせてやりたかったんだがな。彼女がMERになることを望んじまった。しかもそれを助長し、決意させたのは俺の言葉だ。無責任にも程がある。
でも、あいつは誰よりも人の笑顔を望み、自分の歌を一人でも多く届けようと悩んでた。そしてそれを深海のアイドルとなることで、誰も傷つけることなく果たしたんだ。あんたの妹は自慢していいと思うぜ。
そうそう、お前の作ってたファンクラブ、俺が新しく作り直したよ。今度はサーバーに消されたりしないよう、自作だ。人はいないけどな。
あんたにナンバー00は譲る…いや、永久欠番にしとくよ。だから、どっかであいつの歌を応援してやってくれ
MERの今までの歌、全部データに残して、このメモリに入れてある。聞いてくれるとMERも喜んでくれるはずだぜ
俺はUSBメモリを置いて墓前を立ち去る。強い風が俺の背中を押した。何かを伝えようとしたのか、墓前を振り返る。
また来るよ
MER…砂原 洋美
ふと、手が止まる。気が付けばインターネットでMERについて検索していた
いけないと思い、また仕事に手を付ける。あの事件以降、こんなことが多くなった。川中さんに診てもらってるが、改善する様子はない
だが、これのおかげでMERのことを忘れないようになっているので、俺にとってはありがたい程度だ
川中さんのカウンセリングのおかげで、日常に甚大な被害が出るほどの精神病ではなくなっている。あの門から出てすぐの俺は凄まじかったそうだ
ファンクラブを作り直し、今までのMERの情報を作り直したが、ファンがそれほど増えるということではない。失踪というあの報道が尾を引いているからだろう
ライブ以外の普通の歌を順番に並べ、彼女を称える内容を作っていく。こういう作業をしているだけで楽しく思える…虎太郎も同じ気持ちだったろうか、実の妹なんだからそれ以上かもしれない。
MERの歌は俺の仕事用BGMとなっている。お前、そんな趣味あったんだなと同僚に驚かれたりもしたが、MER以外のアイドルには全く興味がないことを伝えると、ますます不思議そうな顔をされた。そりゃそうだな
あの、ライブ会場を見上げる。あいつは今でもあの深海の底で歌い続けているのだろうか…MERとして。
今でも悔やむ。あの時洋美として呼び戻していればまたここでアイドルコンサートを行い、華々しくデビュー出来ていたのではないかと
ジワリと涙が浮かぶ。また症状が出てきたな。こういう時は明るく考えたほうがいい。また川中さんか、ミーナの仕事でも手伝うか
MER・・・また会えるよな。その時はあの時言えなかったこと、これから先言いたかったこと、全部話してやるから覚悟しとけよ?
『MER・・・私は・・・みんなのために・・・』
ふと耳元でそんな声が聞こえた。幻聴かもしれないが、俺はそうは思いたくなかった
お前はまだそこでMERとして、深海の歌姫として頑張っているんだな
「・・・待ってるぞ。MER。お前の歌が聴けるのを。俺は。ずっと」
確かに、以前より他の者と親しく話すことができ、年下にはフランクに接することが増えた。自分自身驚いたが有星やミーナのせいだろうな、と内心苦笑した。
世間のニュースではあの満員だったライブ会場でアイドルが失踪としばし騒がれたが、今ではその尻尾もつかめなくなったのか、既に記憶から消されようとしている。何も知らぬものなら、変わった事件だな。程度で済むものなのだろう。
だが、俺は忘れない。俺の胸の内には、まだあいつの思い、声が残っている。忘れてたまるものか
あの時関わった他のメンバーとも、未だに切れることなく関係は続いている…彼女たちのことも忘れるつもりはない
川中 湊
多分、今までもこれからもお世話になる方だ。初めて会った印象はガラッと変わってしまった。
今では彼女の診療場所で精神的なカウンセリングを受けてもらっている。どうやら俺はあの深淵の海の底で精神をきたしたらしい。
診断結果としては、MERに対する依存が見受けられると言われ、むしろ好都合じゃねぇかと鼻で笑ったらレポートを挟んだファイルで頭を叩かれた
だが、俺としては好都合だ。彼女を忘れないようになったなら、それでいい。俺だけでも背負う宿命だ。
そう言ったら今度は少し悲しそうな、でも嬉しそうな視線を向けられた。
後から聞いたが、川中さんもMERと同じ人間と化物の間の存在らしい。とてもそんな風に見えないのは彼女の隠し方がうまいんだろう。
なら、あの時MERと選ぶ必要はなかったんじゃ…と考え込み、また後悔の涙が溢れてくる。そんな俺の頭を慰めるようにまた頭を撫でる川中さんには本当に頭が上がらない。いつか、何かの形でお礼が出来ればと思っている。身長を伸ばせる方法とかねぇのかな・・・
とか考えたら、また叩かれた「君はバカ正直に顔に出るんだよ」そう言って笑われた
稲本 雄介
彼とは砂原に代わる情報交換相手だ。彼は誰が見ても一般のジャーナリストであり、良識と常識を持った仕事人だ
ステージでMERの作り出した異世界に入る前、俺を必死に呼び止めたことを思い出した。あれが本来の彼の姿だったんだと思うし、今にして思えば確かに自分は無鉄砲だったと反省する。
そのことについて謝れば、帰ってきてるから問題ないじゃないかとクールに流される。この辺り、俺にはないものだ。
人間、どうしても感情的になり頭よりも先に体が動くことは多々ある。でもそんな中でこそ、冷静に動ける人間が必要だ。彼はその力に長けていた。俺も見習いたいがどうも上手くいかない
彼には時々MERの情報を求めたりするが、返ってくる返事はほとんど情報がない。でもキチンと調べてきていることが分かる内容を返され、仕事人だなと感服するばかりだ。
彼にもいずれキチンとしたお礼が必要だ。何がいいと直接聞いてみれば、「君とこうやって酒を飲んで、有益な情報が絞り出せれば、それ以上はいらないよ」
と、ニヒルな笑みを向けられた。やはり仕事人らしい。彼の好きなチリソースかけの唐揚げでも布教してみるか
ミーナ・アルロット
もはや腐れ縁でなければ近寄りがたい・・・近づきたくない人物ではある。正直怖い
流石に俺だって人間なんだ、好き嫌いしたっていいと思う。あいつはどーしても馬が合わない
俺より年上なのは後から聞いたが、それがどうしたというレベルだ。
・・・と、事件後何もなければそれで片付けていただろう
彼女の過去をポツポツと考え、気が付けば自分から話を聞こうとメールしたり電話をかける相手になっている
火星だの私は悪人だの、あいかわらず抽象的で人をからかう物言いだが、たぶん少しは理解出来るようになったんじゃないかと思う・・・たぶん
彼女の時々見せる悲しそうな顔を見ると、なんだかんだでほっとけない気持ちになり、仕事を手伝って写真を撮ったりするようになった
ただ、「全く、君は景観というものがわかってないね。こんなので読者が惹きつけられると思うのかい?これだからシロートは…」とため息を吐かれる。毎回。んなもん素人なんだから当たり前だろうがっ!と毎回噛み付くのが日常茶飯事となってしまった。あいつに会うたびに噛み付いている気がする。いや、あいつが挑発するからだ。俺は悪くない
どうやら、彼女もあのプロデューサー…二之瀬のことを追っているらしい。たぶんそこもシンパシーを感じた部分じゃねぇかな
同じ、異界の存在となった人を思うのは気持ちが共感できるようで悪くねぇ
「…はっ、君のそのプラトニックでヒステリックな片思いと一緒にしないで欲しいね。私の愛は相思相愛なんだ」
と、一蹴。やっぱこいつ嫌いだ
有星 麗愛
彼女は謎の多い女の子だった。人間としてはただのちょっと野蛮なお嬢様って感じだったが。それをつい口を滑らせてしまい、痛烈な膝蹴りが飛んだ。クッソいてぇ…
ただ、誰よりも平穏を望み、迷惑をかけまいと奔走し、今も活動を続けているのはすげぇと思った。だから、俺のできることを考え…結果あいつを外に連れ回すことにした。
彼女は渋々といった感じで遊びに付き合ってもらってるが、表情を見れば彼女が楽しんでいるのがよくわかる。まだまだ遊びたい盛りなんだから当たり前だろうな
でも、彼女の背後や研究についてはあまり話してくれない。俺もそんな悲痛で何かを我慢してるような表情をされれば口を挟めねぇよ。いつか聞けると信じるしかねぇな。手伝えるかどうかはわからねぇけど。
あと、有星の親父さんの墓参りにも行かせてもらった。結局有星の望みである二之瀬の野望を打ち砕くのは達成できなかったが、彼女は街が守れただけでも御の字のようだ。ただ、悔しさは顔に出ていた。
俺は、二之瀬をぶん殴るのは任せろ。あんたのオヤジの分までぶっ飛ばすと言って頭を撫でれば手を軽く叩かれた
「子供扱いしないでよね…まぁ、期待しないでおくわ」
そう、彼女らしい笑みを向けられた。その期待をしっかり覆してやらねぇとな。俺は彼女のオヤジの墓の前でそう誓った
砂原 虎太郎
いい仕事仲間だった彼の墓の前で手を合わせる。出てくる言葉はスマンという一言しか出ない
結果、たぶん彼の望む結果じゃないことはわかってる。ホントなら、彼女をお前の前に立たせてやりたかったんだがな。彼女がMERになることを望んじまった。しかもそれを助長し、決意させたのは俺の言葉だ。無責任にも程がある。
でも、あいつは誰よりも人の笑顔を望み、自分の歌を一人でも多く届けようと悩んでた。そしてそれを深海のアイドルとなることで、誰も傷つけることなく果たしたんだ。あんたの妹は自慢していいと思うぜ。
そうそう、お前の作ってたファンクラブ、俺が新しく作り直したよ。今度はサーバーに消されたりしないよう、自作だ。人はいないけどな。
あんたにナンバー00は譲る…いや、永久欠番にしとくよ。だから、どっかであいつの歌を応援してやってくれ
MERの今までの歌、全部データに残して、このメモリに入れてある。聞いてくれるとMERも喜んでくれるはずだぜ
俺はUSBメモリを置いて墓前を立ち去る。強い風が俺の背中を押した。何かを伝えようとしたのか、墓前を振り返る。
また来るよ
MER…砂原 洋美
ふと、手が止まる。気が付けばインターネットでMERについて検索していた
いけないと思い、また仕事に手を付ける。あの事件以降、こんなことが多くなった。川中さんに診てもらってるが、改善する様子はない
だが、これのおかげでMERのことを忘れないようになっているので、俺にとってはありがたい程度だ
川中さんのカウンセリングのおかげで、日常に甚大な被害が出るほどの精神病ではなくなっている。あの門から出てすぐの俺は凄まじかったそうだ
ファンクラブを作り直し、今までのMERの情報を作り直したが、ファンがそれほど増えるということではない。失踪というあの報道が尾を引いているからだろう
ライブ以外の普通の歌を順番に並べ、彼女を称える内容を作っていく。こういう作業をしているだけで楽しく思える…虎太郎も同じ気持ちだったろうか、実の妹なんだからそれ以上かもしれない。
MERの歌は俺の仕事用BGMとなっている。お前、そんな趣味あったんだなと同僚に驚かれたりもしたが、MER以外のアイドルには全く興味がないことを伝えると、ますます不思議そうな顔をされた。そりゃそうだな
あの、ライブ会場を見上げる。あいつは今でもあの深海の底で歌い続けているのだろうか…MERとして。
今でも悔やむ。あの時洋美として呼び戻していればまたここでアイドルコンサートを行い、華々しくデビュー出来ていたのではないかと
ジワリと涙が浮かぶ。また症状が出てきたな。こういう時は明るく考えたほうがいい。また川中さんか、ミーナの仕事でも手伝うか
MER・・・また会えるよな。その時はあの時言えなかったこと、これから先言いたかったこと、全部話してやるから覚悟しとけよ?
『MER・・・私は・・・みんなのために・・・』
ふと耳元でそんな声が聞こえた。幻聴かもしれないが、俺はそうは思いたくなかった
お前はまだそこでMERとして、深海の歌姫として頑張っているんだな
「・・・待ってるぞ。MER。お前の歌が聴けるのを。俺は。ずっと」
くぅー疲れました←
みなさま!こんな初心者の塊をセッションに混ぜて頂き、誠にありがとうございました!
オンセはこんな楽しいんだなって実感できました!
KP!存分に堪能させていただきました!おかげでちょっとNPCに対する妄想が過剰になってますが…フィクションってことで許してくだせェ←
また参加しますね!そのときはよろしくです!
地秋様!ミーナとの絡みすっごく楽しかったです!やっぱりああいうヒールキャラとの絡みはとってもハマりますね!いろんなことができるっ!
実は一番絡んでて楽しかったですw今度はあの時言ってた熱血キャラと一緒に遊びたいですね!ありがとうございました!
pandA様!稲本さんの推察や行動指針にはとても助かりました!むしろ貴方がいないと円滑にゲームが進まなかったかと!
見習うところがたくさんあって、いい勉強になりました!またよろしくお願いします!
ことこと様!川中さんのキャラは一緒に居てほっこりしましたwあと、精神分析には多く助けていただき…っwキャラクターの過去がとっても気になったので、また会うことになったら、そこらへんも掘り下げて距離を深めたいなぁとも感じましたw
雑談でも絡んでもらって楽しかったです!またよろしくお願いします!=ω=b
最後に、このセッションは一番忘れられないものになるんじゃないかなぁと思います。ここの経験を活かして、他の場所でも楽しみたいと思います!ではみなさま!CoCセッションを!いあいあ!
みなさま!こんな初心者の塊をセッションに混ぜて頂き、誠にありがとうございました!
オンセはこんな楽しいんだなって実感できました!
KP!存分に堪能させていただきました!おかげでちょっとNPCに対する妄想が過剰になってますが…フィクションってことで許してくだせェ←
また参加しますね!そのときはよろしくです!
地秋様!ミーナとの絡みすっごく楽しかったです!やっぱりああいうヒールキャラとの絡みはとってもハマりますね!いろんなことができるっ!
実は一番絡んでて楽しかったですw今度はあの時言ってた熱血キャラと一緒に遊びたいですね!ありがとうございました!
pandA様!稲本さんの推察や行動指針にはとても助かりました!むしろ貴方がいないと円滑にゲームが進まなかったかと!
見習うところがたくさんあって、いい勉強になりました!またよろしくお願いします!
ことこと様!川中さんのキャラは一緒に居てほっこりしましたwあと、精神分析には多く助けていただき…っwキャラクターの過去がとっても気になったので、また会うことになったら、そこらへんも掘り下げて距離を深めたいなぁとも感じましたw
雑談でも絡んでもらって楽しかったです!またよろしくお願いします!=ω=b
最後に、このセッションは一番忘れられないものになるんじゃないかなぁと思います。ここの経験を活かして、他の場所でも楽しみたいと思います!ではみなさま!CoCセッションを!いあいあ!
PCより
PLより
とある日の昼下がり、ある出版社の編集室の一角。
男は"唐揚げ弁当"にヨーグルトソースが掛かっていることに気付いて手を止めた。
MERの最初の・・・・・・そして最後のライブから一ヶ月。
あの時、自分の選択に間違いは無かった。
今でも、そう断言できる。
ミーナさんは今でも二之瀬を思っている。どこまで本気かは分からないが、
彼女のことを考えると、砂原くんのことはともかく、少し二之瀬に同情する。
三島だけはあの日、MERを連れ戻そうとしていた。そして心に深い傷を負って帰って来た。
未だにMERを追い求める彼を、一歩離れて見る自分が少しだけ嫌になる。
「だから言ったんだ・・・・・・」いつもの笑顔はなく、そう呟く。
有星さんは、その後の調べで何らかの組織に属することまで辿り着いた。
そのことと、手を引くことを伝えると、彼女は安心するように笑った。
「あなたらしいわね。」歳相応に笑う姿が、本当の彼女なんだろうと思う。
何とはなくデスクの引き出しからファイルを取り出し、雑誌、新聞の切り出しを開く。
センセーショナルな見出しのそれは、全てあの事件の記事だ。
曰く、変質狂のプロデューサーとの逃避行
曰く、毒ガスの流出によって死亡
曰く、某カルティストによる誘拐
曰く、超国家組織による抹殺と隠蔽
微妙に惜しい内容が混じっていることに笑みが溢れる。
その中に一つだけ毛色のことなる記事で手を止めた。
失踪事件にはほとんど触れず、ライブ直前のインタビューを元に構成された記事だ。
そこにはMERが如何に普通の少女であったか、如何に歌を愛していたか
如何に自分を求め、歌に耳を傾けるファンを愛していた
そして、その舞台をくれたプロデューサーへどれほど感謝していたかが綴られていた。
記事はこう締めくくられている。
「我々には、彼女たちの行末を知る由もない。しかしそこがどこであれ彼女は歌い続けるだろう。
いつか、彼女が愛した、そして彼女を愛する人々へ届く日が来ることを祈って。
それが彼女の選んだ道であり、それこそが電子の海の歌姫、MERの望むことなのだから。」
文責 週刊ドリームランド記者 稲本雄介
「・・・・・・少し、格好を付け過ぎたかな?」男はそう言って食事を再開し、気づいた。
ヨーグルトではなく、タルタルソース――「チキン南蛮弁当か・・・・・・間違えたな。」
やはりチリソースこそ至高、そう考えつつ弁当かっ込む男に声が掛かる。
「おい!稲本、例の事件の目撃者が見つかった!悪いが付き合ってくれ!」
「ああ、すぐ行くよ。」そう言ってファイルを机に押しこむ――と何かが引っ掛かった。
それはとても大きな魚の鱗。
「・・・・・・」
その時、意図的に彼女のことを思い出すことを避けていることに気づいた。
『”深きものの混血児”。 だからね』『私は、最初から稲本さんを信じていたからね』
あの時、彼女は傷ついていたのだろうか。それとも諦めていたのだろうか。
今なら一つだけ分かる。彼女は最初から、嘘はつくことは無かった。
ただ僕らのことを按じて全てを語らなかっただけだろう。
彼女のことを信じられずにいた。そのことは小さい棘となって抜けずにいる。
あれからインスマス症候群を追っているのは、三島くんに頼まれたからでも
ましてや、ただの興味本位では無いだろう――
「おい!早くしてくれ!」同僚の声が、意識を現在に引き戻す。
素早く鱗を机にしまい席を立った。
窓から見上げた空はどこまでも澄み渡っている。
今日も暑くなりそうだ。
男は"唐揚げ弁当"にヨーグルトソースが掛かっていることに気付いて手を止めた。
MERの最初の・・・・・・そして最後のライブから一ヶ月。
あの時、自分の選択に間違いは無かった。
今でも、そう断言できる。
ミーナさんは今でも二之瀬を思っている。どこまで本気かは分からないが、
彼女のことを考えると、砂原くんのことはともかく、少し二之瀬に同情する。
三島だけはあの日、MERを連れ戻そうとしていた。そして心に深い傷を負って帰って来た。
未だにMERを追い求める彼を、一歩離れて見る自分が少しだけ嫌になる。
「だから言ったんだ・・・・・・」いつもの笑顔はなく、そう呟く。
有星さんは、その後の調べで何らかの組織に属することまで辿り着いた。
そのことと、手を引くことを伝えると、彼女は安心するように笑った。
「あなたらしいわね。」歳相応に笑う姿が、本当の彼女なんだろうと思う。
何とはなくデスクの引き出しからファイルを取り出し、雑誌、新聞の切り出しを開く。
センセーショナルな見出しのそれは、全てあの事件の記事だ。
曰く、変質狂のプロデューサーとの逃避行
曰く、毒ガスの流出によって死亡
曰く、某カルティストによる誘拐
曰く、超国家組織による抹殺と隠蔽
微妙に惜しい内容が混じっていることに笑みが溢れる。
その中に一つだけ毛色のことなる記事で手を止めた。
失踪事件にはほとんど触れず、ライブ直前のインタビューを元に構成された記事だ。
そこにはMERが如何に普通の少女であったか、如何に歌を愛していたか
如何に自分を求め、歌に耳を傾けるファンを愛していた
そして、その舞台をくれたプロデューサーへどれほど感謝していたかが綴られていた。
記事はこう締めくくられている。
「我々には、彼女たちの行末を知る由もない。しかしそこがどこであれ彼女は歌い続けるだろう。
いつか、彼女が愛した、そして彼女を愛する人々へ届く日が来ることを祈って。
それが彼女の選んだ道であり、それこそが電子の海の歌姫、MERの望むことなのだから。」
文責 週刊ドリームランド記者 稲本雄介
「・・・・・・少し、格好を付け過ぎたかな?」男はそう言って食事を再開し、気づいた。
ヨーグルトではなく、タルタルソース――「チキン南蛮弁当か・・・・・・間違えたな。」
やはりチリソースこそ至高、そう考えつつ弁当かっ込む男に声が掛かる。
「おい!稲本、例の事件の目撃者が見つかった!悪いが付き合ってくれ!」
「ああ、すぐ行くよ。」そう言ってファイルを机に押しこむ――と何かが引っ掛かった。
それはとても大きな魚の鱗。
「・・・・・・」
その時、意図的に彼女のことを思い出すことを避けていることに気づいた。
『”深きものの混血児”。 だからね』『私は、最初から稲本さんを信じていたからね』
あの時、彼女は傷ついていたのだろうか。それとも諦めていたのだろうか。
今なら一つだけ分かる。彼女は最初から、嘘はつくことは無かった。
ただ僕らのことを按じて全てを語らなかっただけだろう。
彼女のことを信じられずにいた。そのことは小さい棘となって抜けずにいる。
あれからインスマス症候群を追っているのは、三島くんに頼まれたからでも
ましてや、ただの興味本位では無いだろう――
「おい!早くしてくれ!」同僚の声が、意識を現在に引き戻す。
素早く鱗を机にしまい席を立った。
窓から見上げた空はどこまでも澄み渡っている。
今日も暑くなりそうだ。
本セッションのシナリオは非常に楽しめました。
探索パート、会話パート、戦闘?パートのバランスもよく。
存分に一般人プレイを楽しませて頂きました。
今回は初のNomalですが、各探索者を見ると残念ながら当然な気もしますw
なにせクライマックスが
川中→見届けるために行く
ミーナ→二之瀬に会いに行く
稲本→そもそも行ってない
と、そもそもMERを取り戻そうとするのが三島1人、これでHappyENDに行き着くと
他回の探索者達が助走を付けて殴ってくるように思えます。砂原くんは泣いていい。
KP 盆踊り様
ジャーナリストらしさに拘り過ぎて処理や会話に
余分な負担をかけてしまい申し訳ありませんでした。
今思えば、時間オーバーの原因の半分くらいは私のように思えます。
それだけ、卓に熱中できたと思って頂けると・・・・・・・
地秋様
もう少し絡みたかったです。
分割の都合と、お互いの立ち位置からほとんど掛け合いが無かったことが残念です。
次に、同じ卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
トーマス様
稲本が少しスレたRPだったこともあり、熱い三島くんの存在は非常に助かりました。
最後の最後に、がっつりキャラクタープレイで絡めたことで個人的には満足です。
また機会がありましたら、よろしくお願いします。
ことこと様
因縁付けてごめんなさい。無茶振りに対して、RPに困ったことと思います。
悪いと思いつつ、後日談でも絡ませて貰っております。
(ただ稲本くん的には一番、気にするのって明らかに川中さんだし・・・・・・)
お陰で稲本くんのキャラが出来上がりました。ごめんなさい、ありがとう。
もし機会があれば今度は友好的に接するPCでお会いしたく思います。
今回は三島-ミーナ、川中-稲本の組で(RP的にも)半固定でしたが
今思えば、奇跡的な組み合わせだったように思えます。
(他の組み合わせでは、今回ほどの深掘りが難しそうという意味で)
こういう偶然があるからこそ、TRPGは面白いと、そう感じます。
この機会を与えて頂けた皆様、そして盆踊り氏に深く、感謝を。
探索パート、会話パート、戦闘?パートのバランスもよく。
存分に一般人プレイを楽しませて頂きました。
今回は初のNomalですが、各探索者を見ると残念ながら当然な気もしますw
なにせクライマックスが
川中→見届けるために行く
ミーナ→二之瀬に会いに行く
稲本→そもそも行ってない
と、そもそもMERを取り戻そうとするのが三島1人、これでHappyENDに行き着くと
他回の探索者達が助走を付けて殴ってくるように思えます。砂原くんは泣いていい。
KP 盆踊り様
ジャーナリストらしさに拘り過ぎて処理や会話に
余分な負担をかけてしまい申し訳ありませんでした。
今思えば、時間オーバーの原因の半分くらいは私のように思えます。
それだけ、卓に熱中できたと思って頂けると・・・・・・・
地秋様
もう少し絡みたかったです。
分割の都合と、お互いの立ち位置からほとんど掛け合いが無かったことが残念です。
次に、同じ卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
トーマス様
稲本が少しスレたRPだったこともあり、熱い三島くんの存在は非常に助かりました。
最後の最後に、がっつりキャラクタープレイで絡めたことで個人的には満足です。
また機会がありましたら、よろしくお願いします。
ことこと様
因縁付けてごめんなさい。無茶振りに対して、RPに困ったことと思います。
悪いと思いつつ、後日談でも絡ませて貰っております。
(ただ稲本くん的には一番、気にするのって明らかに川中さんだし・・・・・・)
お陰で稲本くんのキャラが出来上がりました。ごめんなさい、ありがとう。
もし機会があれば今度は友好的に接するPCでお会いしたく思います。
今回は三島-ミーナ、川中-稲本の組で(RP的にも)半固定でしたが
今思えば、奇跡的な組み合わせだったように思えます。
(他の組み合わせでは、今回ほどの深掘りが難しそうという意味で)
こういう偶然があるからこそ、TRPGは面白いと、そう感じます。
この機会を与えて頂けた皆様、そして盆踊り氏に深く、感謝を。
PCより
PLより
「……また随分、長居をしてしまった」
時刻は午後10時。訪問診療から戻ってきた勢いのまま、自室のソファーにもたれ掛る。
あの事件から、早数ヶ月。居酒屋から始まった間柄。人数は減ってしまったが、彼らとの関係は続いている。
今日もまた、仕事帰りにカウンセリングとかこつけて、個人個人と出会ってきた次第だ。
ふと、スタンドの白熱灯に手をかざしてみる。
子供みたいな大きさだが、ごく普通の人間の手に見える。
けれど、この手の中に、間違いなく人でない存在の血が流れている。
”深きものの混血児”。
私以外に、この事実を知っているのは”人間”は彼ら4人だけだ。…生死不明を含めればもう少しいるだろうけれど。
だからこそ…その事を知りながら、付き合い続けてくれている彼らには、本当に感謝している。
『ミーナ アルロット』
二之瀬・ハザマ…人である事を捨ててしまった男に恋をした女性。
カウンセリングの最中に、二之瀬さんの正体の予想を、結局伝える事が出来なかった。
根拠が無かったのもある。自分にそれを言う資格が無いと思ったのも理由だ。
だけど、一番の理由は彼女の笑顔だ。
嫌味と優しさと…そこに隠れた寂しさを見て、何も言えなかった。
…きっと、彼女は彼の正体に辿り着く。
それまで、ミーナさんは足を止める事は無いのだろう。
二之瀬さんの様に己が願いを叶えるまで。
『稲本 雄介』
週刊ドリームランド。彼の執筆したライブの記事を思い出し、思わず笑みが浮かぶ。
敏腕・実直・信頼。かの男性を3つの単語で示すとしたらこれだ。
半分人でない私や、想いに囚われたミーナさん……彼女を想う三島君とは違う。
ジャーナリストとして、稲本 雄介として。
”人として人の世界の日常に留まる強さを持つ人間”だ。
…だからこそ、考えてしまう。
歴史に「たられば」は無いというけれど。
もし、稲本さんの様な人間が、最初に丸島にいた”彼ら”に出会っていたら。
彼らに近づくのでもなく、否定するのでも無い。ただ、真摯に受け止める存在が居たならば。
今回の事件は起きなかったのではないか?…そうとまで、思えてしまうのだ。
『有星 麗愛』
インスマスの研究。公の場所では数える程の高等教育機関や大病院では行っていない。
そして、彼女自身は研究を行っていない。
すると考えられるのは、以前故郷で行われていた研究や私の様な立ち位置になる。
つまり、”何らかの理由で公には出来ないが、異常な何かを知ろうとする”組織の者だ。
彼女が、何度も「バケモノ」と呼ぶのを私は聞いている。
彼女の中に、今だ癒えない怒りと恐怖があるのを私は知っている。
それでも、有星さんは私を人として接してくれた。
その想いがある限り、あの子は道を外さない。そう、信じている。
『三島 零央』
彼については、私は一生謝らないといけないかもしれない。
彼を励ます時、自分も励ましている。
彼が泣きそうな時は、自身も泣きそうになる。
それを悟らせないのは、単に…年の功と言っておこう。
かつて、私が言った事がある。
「半分は”何か”が混ざっていても、半分はちゃんと”人間”だ」
…思えば、それが私の限界だったのかもしれない。
人か何かか。片方だけを見て、もう半分を切り捨ててしまった。
三島君は、若い。それ故の強情さがあり、諦観が無い。
「こっちでもMERになれる。俺がその世界を作ってやる。だから戻って来い。お前は洋美であり、MERだ」
その傲慢ともいえる両立こそ、あの歌姫を真に助けられたのではないか?
もしかしたら、私は。
何処か、心の中で。こう考えていたのではないか。
「深きものと人は、別の存在だ」
「人と彼らが同じ道を行くことは出来ない」
私も何時か「人になりきれない」時が来る、と。
・・・。
考え事に夢中になっていたようだ。
時計を見ると、深夜2時を回っている。
継いで、カレンダーを見て思い出す。
来週は、故郷であの事件が起きた日。全てが始まった時。
あの時は読めなかった碑文。語り継がれた伝承。
脳裏に閃いた、考えてはならない事。
『人でない者なら、出来る、超常の可能性』
ミーナさんは、血に塗れながら恋に殉じた。
稲本さんは、地に足を付けて知性に順じた。
有星さんは、復讐に焦がれるも遺志を尊重した。
三島君は、悲しみに沈みながらも前を向いた。
砂原さんは、死に急いだが信念を貫いた。
二之瀬さん…”彼”は、私が何度も立ちふさがると宣告した。
海底のあの都市で歌う”彼女”は……人外の定めに従った。
…帰郷の準備をするべく、日程を立てながら、想いを馳せる。
それなら、私の定めは…『あの日と同じ』所にある筈だ、と。
to next "the sky of that day"
時刻は午後10時。訪問診療から戻ってきた勢いのまま、自室のソファーにもたれ掛る。
あの事件から、早数ヶ月。居酒屋から始まった間柄。人数は減ってしまったが、彼らとの関係は続いている。
今日もまた、仕事帰りにカウンセリングとかこつけて、個人個人と出会ってきた次第だ。
ふと、スタンドの白熱灯に手をかざしてみる。
子供みたいな大きさだが、ごく普通の人間の手に見える。
けれど、この手の中に、間違いなく人でない存在の血が流れている。
”深きものの混血児”。
私以外に、この事実を知っているのは”人間”は彼ら4人だけだ。…生死不明を含めればもう少しいるだろうけれど。
だからこそ…その事を知りながら、付き合い続けてくれている彼らには、本当に感謝している。
『ミーナ アルロット』
二之瀬・ハザマ…人である事を捨ててしまった男に恋をした女性。
カウンセリングの最中に、二之瀬さんの正体の予想を、結局伝える事が出来なかった。
根拠が無かったのもある。自分にそれを言う資格が無いと思ったのも理由だ。
だけど、一番の理由は彼女の笑顔だ。
嫌味と優しさと…そこに隠れた寂しさを見て、何も言えなかった。
…きっと、彼女は彼の正体に辿り着く。
それまで、ミーナさんは足を止める事は無いのだろう。
二之瀬さんの様に己が願いを叶えるまで。
『稲本 雄介』
週刊ドリームランド。彼の執筆したライブの記事を思い出し、思わず笑みが浮かぶ。
敏腕・実直・信頼。かの男性を3つの単語で示すとしたらこれだ。
半分人でない私や、想いに囚われたミーナさん……彼女を想う三島君とは違う。
ジャーナリストとして、稲本 雄介として。
”人として人の世界の日常に留まる強さを持つ人間”だ。
…だからこそ、考えてしまう。
歴史に「たられば」は無いというけれど。
もし、稲本さんの様な人間が、最初に丸島にいた”彼ら”に出会っていたら。
彼らに近づくのでもなく、否定するのでも無い。ただ、真摯に受け止める存在が居たならば。
今回の事件は起きなかったのではないか?…そうとまで、思えてしまうのだ。
『有星 麗愛』
インスマスの研究。公の場所では数える程の高等教育機関や大病院では行っていない。
そして、彼女自身は研究を行っていない。
すると考えられるのは、以前故郷で行われていた研究や私の様な立ち位置になる。
つまり、”何らかの理由で公には出来ないが、異常な何かを知ろうとする”組織の者だ。
彼女が、何度も「バケモノ」と呼ぶのを私は聞いている。
彼女の中に、今だ癒えない怒りと恐怖があるのを私は知っている。
それでも、有星さんは私を人として接してくれた。
その想いがある限り、あの子は道を外さない。そう、信じている。
『三島 零央』
彼については、私は一生謝らないといけないかもしれない。
彼を励ます時、自分も励ましている。
彼が泣きそうな時は、自身も泣きそうになる。
それを悟らせないのは、単に…年の功と言っておこう。
かつて、私が言った事がある。
「半分は”何か”が混ざっていても、半分はちゃんと”人間”だ」
…思えば、それが私の限界だったのかもしれない。
人か何かか。片方だけを見て、もう半分を切り捨ててしまった。
三島君は、若い。それ故の強情さがあり、諦観が無い。
「こっちでもMERになれる。俺がその世界を作ってやる。だから戻って来い。お前は洋美であり、MERだ」
その傲慢ともいえる両立こそ、あの歌姫を真に助けられたのではないか?
もしかしたら、私は。
何処か、心の中で。こう考えていたのではないか。
「深きものと人は、別の存在だ」
「人と彼らが同じ道を行くことは出来ない」
私も何時か「人になりきれない」時が来る、と。
・・・。
考え事に夢中になっていたようだ。
時計を見ると、深夜2時を回っている。
継いで、カレンダーを見て思い出す。
来週は、故郷であの事件が起きた日。全てが始まった時。
あの時は読めなかった碑文。語り継がれた伝承。
脳裏に閃いた、考えてはならない事。
『人でない者なら、出来る、超常の可能性』
ミーナさんは、血に塗れながら恋に殉じた。
稲本さんは、地に足を付けて知性に順じた。
有星さんは、復讐に焦がれるも遺志を尊重した。
三島君は、悲しみに沈みながらも前を向いた。
砂原さんは、死に急いだが信念を貫いた。
二之瀬さん…”彼”は、私が何度も立ちふさがると宣告した。
海底のあの都市で歌う”彼女”は……人外の定めに従った。
…帰郷の準備をするべく、日程を立てながら、想いを馳せる。
それなら、私の定めは…『あの日と同じ』所にある筈だ、と。
to next "the sky of that day"
申し訳ありませんでしたぁー!!(ダイビングしつつ土下座)
最後の決断で、盛大に、選択を切り捨ててしまった深きものです(結果…orz)
…PCもですが、PLもディープワン化が進行していた様ですね!(海に引き寄せられながら)
こほん。えっと、、、はい、とりあえず深海ネタは置いておきましょう。
今回、些か特殊な立場のPCで参加させて頂きましたが、結果、色々と謎を振りまく事に…
そう言う意味では、ひっじょーに面白かったですが、混沌をもたらしていた可能性も。。。
(そしてその割に、情報公開に遠慮しすぎて、怪しさ爆発させていたorz)
どんな事件を経た結果か知りたければ、盆踊り様の「定めなら」に是非参加をお奨めします(ダイマ1回目)
地秋様
ダイスが振れなくても、PCは輝くものです…恋とか愛とか!それを思い知った次第です(惚れ惚れ)
背中を撃ち抜かれると思っていたら、いつの間にか意気投合していた!何を言っているか(以下略)
仰る様に、クライマックスで一気に関係性が変化したのは、とても新鮮でPLからも初の感覚でした。
次はこちらも、その恋を成就できるよう応援致します(にやり)また何処かでb
想い人の秘密を知りたければ盆踊り様の別シナリオに是非参加を…(ダイマ2回目)
PandA様
「やだ…カッコいい」一言で言い表すならこれでしょう。うん!
PLもPCも最後まで一本気で通し続ける強さに、脱帽です。
PC同士の関係性については、むしろ、凄く真正面から向かい合ってくれたと思います…感謝!
(実際、客観的に見たら凄まじく胡散臭かった気がしますしorz むしろ、自然ですb)
次に会う時は、半漁人ではないかもしれませんが、その時はその時で是非!
トーマス様
申し訳ございませんでしたぁあ!!(深海から浮上)
三島君を追い詰めたのは、私だ…反省もしています、後悔もしています。
彼の不定の狂気はしっかり治療するまで付き合いますから、ご安心を(土下座)
ヒーローの今後に幸を願い。何処かでまたお会いしたらよろしくお願い致します!
PCの過去を知りたければ、盆踊り様の「定めなら」で私の故郷にいらっしゃるのだ…(ダイマ3回目)
KP 盆踊り様
今回はゲスト枠並びに、色々と対応して頂き誠にありがとうございましたm(_ _)m
シナリオ継続PCなのに、謎を振りまき続けて、深淵分を増加させたのは切にお詫びを…
その辺りは、折角ですし是非前シナリオをやってもらいたくて遠慮してしまった部分でした。。。
その代り、後日談でも謎を深めつつ、宣伝を致しました!……何かやり方を間違えた気がします(反省)
この度も、とても印象に残るお話でした…三島君には総土下座ですが、心に残る終わり方だったと思います(戦犯告白)
今後も、丸島出身のちょっと特殊な探索者として、この思い出を胸にPCもPLも頑張っていく所存です。
改めて、皆様。この度は有難うございました!また何処かでお会いしましょう=w=ノン
最後の決断で、盛大に、選択を切り捨ててしまった深きものです(結果…orz)
…PCもですが、PLもディープワン化が進行していた様ですね!(海に引き寄せられながら)
こほん。えっと、、、はい、とりあえず深海ネタは置いておきましょう。
今回、些か特殊な立場のPCで参加させて頂きましたが、結果、色々と謎を振りまく事に…
そう言う意味では、ひっじょーに面白かったですが、混沌をもたらしていた可能性も。。。
(そしてその割に、情報公開に遠慮しすぎて、怪しさ爆発させていたorz)
地秋様
ダイスが振れなくても、PCは輝くものです…恋とか愛とか!それを思い知った次第です(惚れ惚れ)
背中を撃ち抜かれると思っていたら、いつの間にか意気投合していた!何を言っているか(以下略)
仰る様に、クライマックスで一気に関係性が変化したのは、とても新鮮でPLからも初の感覚でした。
次はこちらも、その恋を成就できるよう応援致します(にやり)また何処かでb
PandA様
「やだ…カッコいい」一言で言い表すならこれでしょう。うん!
PLもPCも最後まで一本気で通し続ける強さに、脱帽です。
PC同士の関係性については、むしろ、凄く真正面から向かい合ってくれたと思います…感謝!
(実際、客観的に見たら凄まじく胡散臭かった気がしますしorz むしろ、自然ですb)
次に会う時は、半漁人ではないかもしれませんが、その時はその時で是非!
トーマス様
申し訳ございませんでしたぁあ!!(深海から浮上)
三島君を追い詰めたのは、私だ…反省もしています、後悔もしています。
彼の不定の狂気はしっかり治療するまで付き合いますから、ご安心を(土下座)
ヒーローの今後に幸を願い。何処かでまたお会いしたらよろしくお願い致します!
KP 盆踊り様
今回はゲスト枠並びに、色々と対応して頂き誠にありがとうございましたm(_ _)m
シナリオ継続PCなのに、謎を振りまき続けて、深淵分を増加させたのは切にお詫びを…
その辺りは、折角ですし是非前シナリオをやってもらいたくて遠慮してしまった部分でした。。。
その代り、後日談でも謎を深めつつ、宣伝を致しました!……何かやり方を間違えた気がします(反省)
この度も、とても印象に残るお話でした…三島君には総土下座ですが、心に残る終わり方だったと思います(戦犯告白)
今後も、丸島出身のちょっと特殊な探索者として、この思い出を胸にPCもPLも頑張っていく所存です。
改めて、皆様。この度は有難うございました!また何処かでお会いしましょう=w=ノン
あれから2ヶ月が過ぎた。
3万人の観客の前で,ライブ中のアイドルとそのプロデューサーが突如として消え去った。
ワイドショーやニュースでは,一時その話題で持ちきりだった。
だが結局は,事務所経営に失敗し資金繰りに困ったプロデューサーが精神に異常をきたし,アイドルを連れ去り失踪。
異常なほど綿密に寄せられた照明への注文,ライブ中にブレーカーが一時落ちるなどしたことから,暗闇に紛れてアイドルを連れ去るために事前に計画されていたのだろう。
そのような話として結論付けられた。
事件は驚くほど早く忘れ去られていった。
組織が揉み消したのか?
わたしは初めそう思った。
何も知らぬ者達に,知らずに生きることができる幸せな者達に,真実を知られることはわたし達が望んでいることではない。
人の世界の影に潜むバケモノを,ソレらが行う悍ましい事件を……阻止し,破壊し,隠蔽する。
それがわたし達だ。
だが,それにしても早過ぎる。
いまや『彼女』は話題にすらのぼらない存在となってしまった。
もしかすると,わたし達の他に『彼女』の存在を隠しておきたいモノがいるのかもしれない。
深き海の向こう側。わたし達が見ることのできない淵の中に。
『彼女』は一体なんだったのだろう。
『彼女』は『神』だと,あの狂ったバケモノはそう言った。
『新たな種となった者達を導く神を生む母』だと,そう言った。
全てあのバケモノの妄言だ。そう思えたらどんなに良いだろう。
アレの言うことが真実だとするならば,『彼女』から『産まれるモノ』とは……。
いずれ来るであろう『星の降る日』とは……。
いや,よそう。今,わたしが考えてもどうしようもないことだ。
『彼女』を人の世界に連れ戻そうとした,あのお節介でお人よしな人達。
彼らは帰ってきた。
彼らが帰ってくることができただけでも喜ばしい。
およそ人が生きるには適さない深海から。歪み狂った旧き都から。
生きて,自分自身を保ったまま帰ってきた。
父や,あの人や,砂原という記者とは違い,彼らは帰ってくることができたのだ。
そのことを心から嬉しいと感じることができる。
それだけで良い。
彼らは今,どうしているのだろう。
三島零央
一際お節介でどうしようもなく一途だった男。
『彼女』が行ってしまったことを誰よりも悔やんでいた男。
失ったものを思い続けることは必要だ。それはこれからを生きていくための力となる。
だけどわたしは思う。
どうかそれに囚われすぎないで欲しいと。
彼がその優しさを失うことなく生きて,そして幸せになってほしいと。
稲本雄介
彼は賢い人だ。
禁忌に踏み込みすぎず,それでいて自分のやるべきことを知っている。
彼はきっと理解しているのだろう。自分がいるべき日常の大切さを。
きっと自分が守るべきものが何か,これからも見失うことはないだろう。
彼のような人がいるから,きっとこの世界は続いていくのだろう。
ミーナ・アルロット
彼女はよくわからない。危険だとも感じた。
おそらく関わりすぎたのだろう。
皮肉めいた態度と冗談めかした口ぶりの裏に,時折見え隠れする悔恨の念。
その想いが,いずれ狂気へと変わるかもしれない。
どうか自ら破滅へと踏み込むことがないよう願う。
川中湊
彼女は人ではない。あのバケモノ達と同じ血を受け継いでいる。
だが,わたしは彼女がアイツらと同じだとは思えない。
自身が人ではないということを知りながら生きる,それがどれだけ不安で恐ろしいことか。
しかし,彼女は人として生きていくことを選択した。
その気持がある限り,彼女は『人』なのだ。わたしはそう思う。
願わくば,彼らが人として平穏な生活をおくることができるように。
彼らが生きるこの世界が,いつまでもあり続けるように。
そう願っている。
3万人の観客の前で,ライブ中のアイドルとそのプロデューサーが突如として消え去った。
ワイドショーやニュースでは,一時その話題で持ちきりだった。
だが結局は,事務所経営に失敗し資金繰りに困ったプロデューサーが精神に異常をきたし,アイドルを連れ去り失踪。
異常なほど綿密に寄せられた照明への注文,ライブ中にブレーカーが一時落ちるなどしたことから,暗闇に紛れてアイドルを連れ去るために事前に計画されていたのだろう。
そのような話として結論付けられた。
事件は驚くほど早く忘れ去られていった。
組織が揉み消したのか?
わたしは初めそう思った。
何も知らぬ者達に,知らずに生きることができる幸せな者達に,真実を知られることはわたし達が望んでいることではない。
人の世界の影に潜むバケモノを,ソレらが行う悍ましい事件を……阻止し,破壊し,隠蔽する。
それがわたし達だ。
だが,それにしても早過ぎる。
いまや『彼女』は話題にすらのぼらない存在となってしまった。
もしかすると,わたし達の他に『彼女』の存在を隠しておきたいモノがいるのかもしれない。
深き海の向こう側。わたし達が見ることのできない淵の中に。
『彼女』は一体なんだったのだろう。
『彼女』は『神』だと,あの狂ったバケモノはそう言った。
『新たな種となった者達を導く神を生む母』だと,そう言った。
全てあのバケモノの妄言だ。そう思えたらどんなに良いだろう。
アレの言うことが真実だとするならば,『彼女』から『産まれるモノ』とは……。
いずれ来るであろう『星の降る日』とは……。
いや,よそう。今,わたしが考えてもどうしようもないことだ。
『彼女』を人の世界に連れ戻そうとした,あのお節介でお人よしな人達。
彼らは帰ってきた。
彼らが帰ってくることができただけでも喜ばしい。
およそ人が生きるには適さない深海から。歪み狂った旧き都から。
生きて,自分自身を保ったまま帰ってきた。
父や,あの人や,砂原という記者とは違い,彼らは帰ってくることができたのだ。
そのことを心から嬉しいと感じることができる。
それだけで良い。
彼らは今,どうしているのだろう。
三島零央
一際お節介でどうしようもなく一途だった男。
『彼女』が行ってしまったことを誰よりも悔やんでいた男。
失ったものを思い続けることは必要だ。それはこれからを生きていくための力となる。
だけどわたしは思う。
どうかそれに囚われすぎないで欲しいと。
彼がその優しさを失うことなく生きて,そして幸せになってほしいと。
稲本雄介
彼は賢い人だ。
禁忌に踏み込みすぎず,それでいて自分のやるべきことを知っている。
彼はきっと理解しているのだろう。自分がいるべき日常の大切さを。
きっと自分が守るべきものが何か,これからも見失うことはないだろう。
彼のような人がいるから,きっとこの世界は続いていくのだろう。
ミーナ・アルロット
彼女はよくわからない。危険だとも感じた。
おそらく関わりすぎたのだろう。
皮肉めいた態度と冗談めかした口ぶりの裏に,時折見え隠れする悔恨の念。
その想いが,いずれ狂気へと変わるかもしれない。
どうか自ら破滅へと踏み込むことがないよう願う。
川中湊
彼女は人ではない。あのバケモノ達と同じ血を受け継いでいる。
だが,わたしは彼女がアイツらと同じだとは思えない。
自身が人ではないということを知りながら生きる,それがどれだけ不安で恐ろしいことか。
しかし,彼女は人として生きていくことを選択した。
その気持がある限り,彼女は『人』なのだ。わたしはそう思う。
願わくば,彼らが人として平穏な生活をおくることができるように。
彼らが生きるこの世界が,いつまでもあり続けるように。
そう願っている。
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ノートにびっしり二之瀬とか、怖い…w
あれ、友達として誘う相手間違えたかな?w