PCより
再会はもうすぐそこに
あの奇妙で不思議な夢から1ヶ月が過ぎた。
最初の頃はついて離れなかったあの時見た恐怖の数々に震え怖がっていたりもしたが
小テストの英単語を一夜漬けで覚えたり、少しの合間に可愛い同級生たちにちょっかいかけたり、なんて慌ただしく過ごしていれば、
あの時の恐怖や記憶もだんだんと薄れていって今では夜にひとりで怯えるようなこともなくなっていった。
でも、ふと頭の中でちらつく私が名前をつけた白くやせ細った少女。
私と同じようにあの部屋に連れてこられた二人はきっと私と同じように目が覚めているだろうが、彼女はどうなんだろう
。ちゃんとこっちに戻ってこれているかな、ちゃんとご飯食べているかな。
・・・どれだけ私が心配しても今の私にそれを確かめる術は、ない。と自己完結し思考の隅に追いやる。
気持ちを切り替えるように視線をぐるりと回し一冊の本に目を留めた。
「・・・あ、そういえば。この本返してこなきゃ」
それは子供に読み聞かせるような柔らかいタッチで描かれた絵本だった。
少し前に親戚の子がくるからと借りておいたのをすっかり忘れていた。
適当なリュックに絵本を入れ、ついでに図書館で勉強してこようと適当に勉強用具を
突っ込む。私は少しばかり重くなったリュックを背負って図書館へ向かった
「はい、貸出ですね。返却は――。」
無事に返却を済まし、ついでに好きな作家の本があったから借れたこともあって少しご機嫌になっていた。それで注意散漫していたのだろうか、
腰のあたりらへんに何かがぶつかったような感じがした。ぶつかったにしてはとても弱いもので
私は少しふらつく程度ですんだがその子は衝撃で倒れてしまったようだ。
「わぁ!・・・あ、えっと、そのごめんなさ・・・、・・・!」
咄嗟にしゃがみこんで手を差し出した彼女は夢の中で見た少女、白(ハク)とそっくりだった。
「・・・。」
ハクは大丈夫とでも言うように首を振った。
「あなたは・・・。」
私がそう聞く前に少し離れたところから夢であったあのふたりの声も聞こえた。
「おーい、ハクちゃんーどこだー。」
「吉村さん、ハクは外に入ってないそうだ。」
「そうか・・・。なら、どこいったんだ?」
「・・・僕にも分からないが、図書館内にいるだろうし、大丈夫だろう」
「まぁ、それはそうだけどな・・・。」
「ふふ・・・探してるみたいだね、ハクちゃん。一緒に行こう?」
「・・・。」
私が差し出した手を彼女はどこか嬉しそうに握り私たちは彼らのもとへ足を運んだ。
「ユウキさーん!、カンジさーん!」
再会はもうすぐそこに。 END
PLより
皆様がたお疲れ様でしたああああ!新米PLのアルトテスタです。
この度は素敵な卓に参加させていただき本当にありがとうございました!
そして、全力ではっちゃけに行ってごめんなさい!
ついでに後日談では、勝手にユーキさんとカンジさんは再会している設定にしてしまいました。
ごめんなさい!後日談もすごく楽しかったです。
反省はしていますが後悔はしてません((
扉を開ける際には先行してくれる紳士さんで様々な面で率先して動いてくれたカンジさん。
取り逃しそうになった情報をしっかりとって勇敢な行動で私たちのSANを守ってくれた ユーキさん。
そして、初心者PL達をまとめてくださって、素敵なENDを演出してくださった二世さん。
こんな素敵な人たちに一緒に囲んだ初めてのセッションは私にとってかけがえのないものとなりました。本当にありがとうございました。
またPCたちも生き残って再会出来る事を祈って!そのときはまたよろしくお願いします!
m(_ _)m
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