ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

始めに

このシナリオのコンセプト
・黒幕はいつものアレ、ただし気まぐれではなく全力でメインであり、目的を持っている
・異世界クローズド、ただし寝て目が覚めたらではなく導入があり閉じ込められた系
・目星が重要視されない
世界は実は俺たちが守ってたんだぜ…※やりたいだけ
KPリングとしてはマップの変動、フラグ管理、PCの設定も把握しておく必要があるため、やや難易度は高め(というよりは疲れる)
舞台はキリスト教が出てくることと、戦闘技能の幅を利かせるためアメリカとしている。
現代日本に改変は可能だが、戦闘難易度の調整、聖職者PCやオカルト・人類学の必要性の上昇が考えられます。

更新履歴

概要

難易度:☆☆☆(戦闘による事故死やデストラ有)
推奨技能:図書館・オカルト・戦闘技能(回避含む)・コンピューター・芸術(絵画)・学術系(人類学・物理学・天文学・考古学)
現代アメリカ
シナリオあらすじ
12月24日のクリスマス。世間はクリスマスであるが、知人の「クロエ・クラーク(Chloe=Clark)」から連絡が来る。
彼女の依頼は洞窟調査を手伝って欲しいらしい。そして洞窟の謎に迫ってゆく…

シナリオ概要

KP情報

導入

世間はクリスマス。年内に地球滅亡説も唱えられていたがやはりいつものことでそれもなく無事に年が終わりそうである。
17時頃、知り合いのクロエから連絡がくる。
依頼内容は「クリスマスの忙しいときにごめんね、どうしても頼みたいことがあるから、研究室に来てくれないかしら?」とのこと。
研究室にくると以下のことを話してくれる。
・亡くなった大学の友人の遺品から気になる暗号化された資料を見つけた。
・その資料には暗号化された文章ととある場所が示されていた。
・その場所に実際に行ってみて調べたいので手伝いもとい護衛をお願いしたい
翻訳した資料は見せてもらえる。
翻訳してない資料も持っているため見せてもらえるが。文字化けしたような記号と数字ばかり。物理学半分とINT*1に成功で5時間かければ翻訳資料と同じ情報が手に入る。

翻訳資料

友人、文章について

ストーンクレストヒルについて

また別の場所に行きたいなどと申した場合、「時間が無い」と探索者達を急かす。軽く準備を済ませた後。実地へと向かうことになる。

探索

車で20分ほど向かうとそこは森のキャンプ場につく。そこから森の中を10分ほどあるくと、洞窟が見つかる。
そこは森に隠されているようにひっそりで、大きさは大人二人が横になれるくらいの大きさである。
暫くは一本道でむき出しの岩壁だが、歩いてゆくと門がある。そこをくぐると整った石造りの神殿のような通路になっており、すぐ先は曲がり角、その先はすぐまた同じような門である。
全員通ると門は自動的にしまる。戻ろうとすると「門の部屋」に通じ、直接変えることは不可能である。
また門の部屋に行かないと話が進まないのである程度探索が終わったらクロエを使って探索を切り上げさせ、帰るという体で誘導させる。

地図について

最初の部屋(入りの間)

そこは同じく神殿の内装の様な雰囲気で入った右側に張り紙が貼られている。それは正方形が4つ固められた簡素なものだ。
また右奥に燭台と火のともった燈籠があり、部屋を薄暗く照らしている。
張り紙は地図のようでには上には英語で説明が書かれている。

地図(画像に書かれている英語は翻訳機にぶち込んだだけなのでリアルで読ませないこと、雰囲気作り)

入りの間MAP

資料室

入るとそこには書斎のようにも思える場所である。三方向には扉、壁の一枚は本棚と本で埋まっている。
中央には机。机の上には明りのともったランタンと本が2冊置かれている。
また隅には燭台と蝋燭が一つ置かれている。

机を調べると本が二冊以外にも水晶が一つ置かれていることに気付く。
それには神秘的な何かを感じる。
MPが詰まっており、いくら詰まっているかはKP裁量。
(主な目安としては探索者の合計MP+水晶MPが45程度。探索者でMPが十分足りているならなくてもかまわない。)
本のタイトルは「新約聖書〜ヨハネの黙示録〜」「ノストラダムスの大予言」

ヨハネの黙示録

本棚は神話関係の本が多く、英語以外にも様々な言語の本がある。
図書館が可能。成功で「C.C.〜Cosmic Chaos〜」と題の付いた本を見つけることができる。
開くと這い寄る混沌、ニャルラトホテプの挿絵が出てくる。SANC1/1d6

C.C.〜Cosmic Chaos〜

資料室MAP

角の間

ここも扉が三方向にあり、天井がなく、月光が差し込み、星空が良く見える。隅には燭台に蝋燭が一つ置かれている。
また中央には台に置かれた球形のような像。壁の一面には壁画が描かれている。

壁画
壁の一つの面は壁画が飾られている。
それは大きな角を生やした男が様々な獣や人をを従えている絵である。
それは亡霊のような狼や幽鬼じみた馬に乗る人で、異質さを感じさせられる。
これは「角を持つ男」を描いたものである。以下技能により得られる情報の一例を出す。

考古学

芸術(絵画)

オカルト


球形の像
目星もしくはアイデア成功で球に手を振れた跡が多くあることが見つけることができる。
また台にはこの球形の使い方が書かれている(といっても球に触れて天候を操るだけではあるが)

天候を操る

角の間MAP

御告げの間

ここも四方の扉があり、中央には机の上にデスクトップ型PCが置かれている。また部屋の隅の一つに燭台に蝋燭が置かれている。

デスクトップ型PCはとても古い型であり、キーボード全体に染みが飛び散っている。
アイデアか医学*2に成功で血が飛び散った後だとわかる。SANC0/1d2
また目星をすれば天井にまでそれは広がっており、ショットガンで撃たれたようだと思うでしょう。
また、この部屋に電気が通っているかにPLが気付いてしまった場合、電源コードなどはなく、それでも起動していることを伝える。SANC0/1d2を行う。

また中を覗くとテキストファイルが3つ、アプリケーションが一つある。
名前はすべて暗号化されており、[物理学]と[アイデア]との組み合わせが必要。
成功で「旧ヨハネ」「新ヨハネ」「カエリミチ」のテキストファイルと「チクタク」のアプリケーションであることが分かる。
適当に開いた場合、以下のような情報がでる。名前が分からない場合は上から順に番号を振るとよい。

1.「旧ヨハネ」

2.「新ヨハネ」

3.「帰り道」

アプリケーション「チクタク」

御告げの間MAP

門の間

最初に入ってきた扉、そこから出ようとすると見知らぬ部屋にでる。
上記4つの部屋を探索したあたりでクロエが探索を切り上げ、今日はそろそろ帰ろうと誘導することを推奨します。
出れないことに気付きクロエを止めるようであれば、完璧で幸福な探索者なので見つけることは容易でしょう。
正面に厳格な雰囲気の大きな扉。両隣の壁には文字が書かれているのが見える。ランタンがあり明るいが蝋燭はない。

壁1(右側)「時空の門」

壁2(左側)「神からのメッセンジャー」

門の間MAP

祈りの間

御告げの間の北にある部屋です。ヒントとしては門の間と4本の燭台の蝋燭を中心に対角となります。
ここだけ広く、中央には7人の人が祈りを支げ、さらに周りに沢山の人も皆フードをかぶって
「にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな!」と唱えている。
扉を入ってすぐにはフード(聖者の衣)が大量にある。
その光景はたとえ熱心なキリスト教徒でも異常だと思うことでしょう。
SANC1/1d4+1の消費。
ここで阻害の呪文を唱えればよいが、10人が聞き耳をし(40%)成功しただけの人数に気付かれてしまう。彼らは邪魔者を排除しよう通ってくる。それ以外の人は祈りの方が優先なので追ってこない。またダイス目はシークレットで振り、数が少なすぎたり多すぎたりした場合はこっそり調整するとよいと思います。
但しここで戦闘をすれば周りにも気づかれ全力で排除される。数の暴力に勝つことは厳しいだろう。(装備によっては不可能ではないですが)
御告げの間まで戻れば増援が来ることはない。
以下狂信者の能力値を貼る。武器を所持するかどうかで戦闘難易度は調整すること。

狂信者男

狂信者女

なおこの部屋のMAPは作っていないので、必要であれば各自作成してください。

脱出

戦闘をしながら、もしくは戦闘後ここから帰還するための手順をここに書きます。

門の部屋から脱出

これは門から出たい場所を思ってくぐるだけでよい。
門の創造が行われるのでPOWが減少する。
減少する値は160kmまでは1なのでよほど遠いところでは無ければ1減少で済みます。

帰り道メモの通りに脱出

メモの通りに帰ればよい。ただし、やや特殊な道筋になる。
儀式の間の「聖者の衣」を被りながら雨降らす場所に迎え。寄り道は厳禁だ。
儀式の間のフードを着て、その位置から角の間まで最短距離で向かう。
(儀式の間なら御告げ→角の間、資料室なら南の扉を通る、門の間なら入りの間から経由する)
風向く方向の扉へ向かい、
風向きの位置の扉へ向かう必要がある。しかし風は初期状態では無風。風向きを知る必要がある。
KP想定としては、風の強さを「突風」まで上げ、雲の厚さを「所により曇り」まで上げて雲の動きで察知するという手段。これは「アイデア」で出してもいいとおもいます。
また、四方は壁に囲まれているので直接の感知は不可能。しかし以下PLの提案でMPを節約することができる。

PL提案対応(無い場合はKP裁量で許可不許可を決めること)

また、風向きは「南西」最低45°風向きを変える必要があります。
そして知識に背を向け進め。
正しい道筋なら、それの先がどの場所であっても資料室の本棚に向かって左側の扉から入ることになります(時空が乱れたため)。
知識(本)に背を向けて、本棚正面の扉から出ます。
然れば輪から外れるであろう。
すると入りの間北側から入ることになります。これで最初の状態に戻るので、地図のある壁の扉(そのまま直進)から出れば元の洞窟へ戻れます。
然るべき道を逸れれば我が神天誅を与える。輪外れし後歪みは元に戻る。
これは単純に間違えたときにどうなるか書いたものです。
特殊処理
衣を着てから、入りの間に来るまでに道筋を間違えた場合、真っ暗な空間にたどり着きます。
すぐに目が慣れてきて真夜中の荒野だと分かります。
そして「角を持つ男」「荒野の従者」に囲まれていることにも気づきます。SANC1/1d8と1/1d6
そしてあったはずの扉は消えており、戦闘処理になります。
勝てればそこは地球上のどこかの荒野なので帰ることができます。ただし数が多いので案が無いと難しいでしょう。

角を持つ男

荒野の従者たち

入りの間までたどり着いたあと別の扉に行った場合、位置関係は最初の部屋の通りになる。天候なども初期状態。
よってMPが足りなくなるので門などで帰る必要があるだろう。

登攀で帰る

角の間から登攀で外に出ることが可能(これはKPから提示してはならない)
登攀半分を2回振らせ、成功で登りきることができる。
なお失敗した場合、ダイス一回目の場合は1d6、二回目の場合は2d6のダメージを受ける。
脚立などがある場合自動成功。原作者としては想定外の脱出口です。
出た後は森にたどり着きます。

ED

ED分岐はニャルラトホテプの招来を阻害したかどうかである。
また演出のために、もし阻害が自動成功の場合でも1d100を振ると緊張感が出ると思います。
・阻害が成功した場合
25日0時になる。夜は静かだ。明日は普通のクリスマス。新年になれば、世界はまた地球滅亡は嘘だったと騒ぐだろう。
しかし裏ではこういうことが毎回怒っているのかもしれない。
※クロエ(もしくは乗り移られたPC)がいた場合
「また邪魔されてしまったね、もう少し楽しむことはありそうだ。また次の予言の時刻まで楽しむとしましょう」と。
毎回こうして滅亡は免れているのであった。

・阻害できなかった、しなかった場合
夜が更ける、森の方から顔の代わりに一本の触手がある巨大な物であった。
それはまさに混沌、宇宙の真理と呼ぶのにふさわしいものであった。
SANC1d10/1d100
彼は姿を消す。いや、彼はそれは強大な黒い風になったのだ。
その黒い風はこの国を、いや。この世界を飲み込んでゆく、
SANC0/1d8CONを1d10減少。(黒い風)
そして数時間後には疫病溢れ、人々、生物は死滅し、世界は滅びるだろう。
最後の審判に選ばれるものはいなかったのだ…。

・時間切れED
0時時点で儀式場やあの空間にいた場合。クロエ(乗り移ったPC)もしくは祈りの部屋から直接現れることとなる。戦闘をして勝てれば阻害EDになる。
ただしニャルラトホテプは毎R外なる神を招来してゆく。
勝つことは不可能に近いでしょう。

報酬

シナリオクリア+1d6
全員生還+1d6
クロエ生還+1d4(SANが残っていれば1d6)

NPC

クロエ・クラーク

原作者より

最近の短期クローズドは「目が覚めたら」「謎を解かなければ死ぬ」「ニャルの気まぐれ」でそれに飽きてきた人もいるのではないのでしょうか。
今回は「ニャル様に全力で黒幕をしてもらい、閉じ込められた系で持ち物も持って行ける、謎は解けなくても脱出は可能」を主体に考えてみました。
また情報は見えるところに置き、宣言すれば内容が分かる、という点で、KP誘導(吟遊)主体を避けつつ目星の頻度を下げました。
「とりあえず目星」のストレスも避けられるようにできたと思います。
某スープシナリオもコンパクトなシナリオで素晴らしいのですがその形式にちょっと飽きてきた!という方にどうぞ
また使用・改変などはご自由にお使いください。

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