ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

Nechronica

シナリオ「Nechronica」
難易度:☆☆〜☆☆☆☆
推奨技能:目星、医学、図書館

更新履歴

注意

このシナリオは特質上ロストPCも参加できます。
またこのシナリオ終了後継続の可能性は0なので、引退、新規推奨です。そのことを甘味するとSANが30〜40でもクリアは可能だと思われます。
死後の世界観ですが、死んでいることはロスト探索者以外は忘れています。
PLのメタを少なくするために死後の世界という設定は前もって伝え無い方がよいと思われます。
その代り、シナリオ継続ができないこと、卓で特殊な設定がつくことを前もって伝えておきましょう。

1.概要・KP情報

概要
探索者達は悲惨な死を遂げた。
本来ならそのまま魂は輪廻の輪に入り、次の生命を迎える予定だった…
しかし、不幸なことに渡し守がめんどくさがりで、仕事量を減らすために輪廻の輪に返す人を厳選しようとしていたのだ。ミ=ゴ達は探索者達に殺されたミ=ゴで、知識を知らない。なのでここに来た人を脳缶にし、知識を得ようとする。しかしここを知ってるものなどいるわけがなく、難航している。
ユラ、森由良はここに連れてこられたひとりである。彼女はここにとどまることを決意した。ミ=ゴと同じく、ここのことを知ろうとしたのだ。
ミ=ゴと接触、情報交換と引き換えに人知を超えた技術を学ぶ。
さらに毎日来る悲惨な人、崩れていく人を目の当たりにし、SANが削れて行く。次第に0になり、人を人形扱いし弄ぶようになる。
そして来た探索者達、ユラはいつものように疑似手足をつけ、仮初の頭をくっつける。

KP情報(概要とかぶってる部分有)

2.導入

あなた達は真っ暗な世界にいる。
深い深い闇の中だ。
そしてその暗闇の中から一筋の光が差す。
その光はどんどん大きくなっていき、世界は白へと変わる。
明るくなった世界は、どうやら見知らぬ世界のようだ。
分かるのは病院のベッドに寝かしつけられていたようだ、という現状のみ。
自分以外にも数人同じ境遇の人がいるようだ

服装は普段着、身に着ける装飾品以外は基本的にはない。
靴はベッドの下に置かれている。

3.探索

地図(どどんとふ使用の場合縦20*横21にするとコマがぴったり一致します)

最初の部屋

描写


ここには探索者数*2個(足の数)ほど地雷が埋め込まれている。
床を動いたと思われる探索者には幸運半分を振らせる。
失敗で地雷を踏み、片足が吹き飛ぶ。
いきなりのことに皆驚愕し、悲惨な現実を目にするだろう。
踏んだ本人1/1d6、その他1/1d4のSANCを行う。

描写

この後は床を一定距離うごくごとに[幸運]そのままでロールである。
また踏んだ本人が未発狂ならアイデアを降らせ、成功で
「不思議と痛みを感じなかった」
と描写。
また、片足が吹き飛んだにもかかわらず、血は流れない、まるで義足が吹き飛んだかのように。
探索者が不審に思った頃全員にアイデアを降らせる。成功者は
「自分の手足の感覚がなく、自分の物ではないように感じる」だろう。
また、どこの部位(左右手足)が破損したかは今後重要になってくるため、共有メモなどで管理する必要がある。

体について(PLが提案してきたときの受け答え等)


※手足に医学or生物学
医学:これは腕であるが自分の物ではないとわかる。
生物学:医学情報 & 知っている生命体のどの組織でもないことが分かる。

足が無くなっても、片足なら松葉杖、両足なら車いすを使えば移動可能。
松葉杖で[回避]が半分、車いすで回避が不可、その他KP裁量で様々なデメリットを受ける。
また3発目からは腕、つまり手足4発まで地雷には耐えられるが、まさかそこまでするPLはいないだろう。いたとしても警告を入れるなどしましょう。

地雷対してのPL提案に対して

地雷を取り出す、地面を掘る場合


中央の機械
金属探知機である。壊れてはいるが、「機械修理」で簡単に直せる。
これを使えば地雷の位置が把握可能。
但し取りにいくのに地面を歩く必要がある。

扉の先

この部屋への聞き耳情報:特に音はしない

描写


最初の部屋から扉を開けるとここにでる。
ここは床もコンクリートで覆われており、マントを羽織った人が首をつって死んでいるのを見つける。SANC1/1d3
またこの部屋に四方にそれぞれ扉がある。入ったところは古めかしい扉である。

また壁(白い扉の脇)に赤い染みで何か書かれている。(目星を振らせてもいいかもしれない)母国語で判定
「輪から外され、弄ばれしDolL、Nechronica、手足もがれ頭吹き飛び、胴になるまであがき続けよ、ただ知るはその心、記憶にあり」

また死体を降ろし、フードを脱がせる。
目星:手足の大きさがバラバラなことに気付く。
医学:この両手足は別人のものだと気づく。

これは探索者の手足をユラ(後述)がつなげたからである。
探索者のそれぞれ左右の手足のどれかの手足がくっついている。
それを見て自分の物か判別することはまだ不可能である。
(窓付きの部屋の箱にある自分の手足を見つけたらわかるだろう)

各扉への聞き耳情報をここに記しておく。
木製の扉:特に気になる音はしない(KP裁量で水が流れる音がする)
白い扉:物音が聞こえる。誰かいるようだ
小窓付きの部屋:(複数の)羽音が聞こえる。

白い扉

描写

ここは医務室である。床や壁ははは病室のような綺麗で清潔である。
また隅には彼女のスペアだと思われる手足の部品がある。
そこにいるのは一人の女性。
「ユラ」と名乗る。
彼女の性格などは特に決めないが、できる限りSAN0っぽくふるまおう。
また探索者のことはただの人形、遊び道具としか見ていない。
ここでユラができること、くれる情報は次のことである。
・手足の縫合や付け替え、取り外しができる。ただししてほしいなら部品を持ってこい(本物、偽物問わず)
・その手足は特別性で、特殊な生命体(ミ=ゴの再生の応用)を使っている。
・その手術をしたのは私だ
・「(手足すら本物でない)あなた達よりは人間である」
またその他情報提供(KP裁量で決定)するといいだろう
伝えたくない部分は「覚えてない」「知らない」でごまかすといいだろう。

また、手足の縫合を体験、目撃するとそれは人知を超えた技術だと思う。
SANC0/1d2と(特殊)医学を10%進呈する。
また、本物の手足がくっついた場合「しっくりなじむ気がする」と描写する。

特殊医学について


また本棚があり、目星や図書館をすることが可能である。

ミ=ゴについて(目星)

手足について(図書館)


机の上には金属探知機のマニュアルが置かれている。これを使うことにより、機械修理が自動成功(+80)となる。
机の鍵のかかってない引き出しには肉切り包丁が入っている。ユラの解体用だ。貸してほしいと言えば喜んで貸してくれるだろう。
目星か、宣言で出してしまって構わない。

また、おまけ程度ではあるが、机の引き出し(鍵付き)にユラの日記がある。
また手足を戻して最後の局面で、ユラに親切に接してくれたり、気に入られたりしていた場合は、適当なタイミングで出してもいいだろう。
また、この日記は背景情報程度しかないため出さなくてもよい。
ユラ自身はこれが何なのかわかってない(読んでも忘れてしまう)が、記憶の奥底ではしっかり残っていたのだろう。
大切だったもの、と探索者のうちの一人に渡す。

由良の日記

小窓付きの部屋

小窓から中を覗くことができる

描写(覗いたとき)

窓を覗いた場合、ミ=ゴ4匹を目撃する。SANC0/1d6
未発狂の場合、目星を振ってもらう。成功で、部屋の隅に箱があるのを見つける。
この部屋に入ると、箱を取るのに1R,扉に向かうのに1Rかかる。
扉を通り抜けるだけなら1Rが必要。
その間ミ=ゴの攻撃を受ける。
ここのミ=ゴに交渉の余地はない。時間が押しているようならそれとなく伝えてもよいだろう。
ミ=ゴ*4
40% ハサミ 部位損傷or1d6ダメージ
バイオ装甲:8ポイントの装甲
回避に失敗した場合、疑似手足が自動で受け流しをする。片腕が切られる。
痛みはないが、実際に斬られるというのは恐怖に値するだろう。SANC1/1d3
箱の中
箱の中には手足が大量に入っている。
目星で既視感を感じる。どうやら自分たちの手足のようだ。
しかし、手足、みんな一か所ずつ足りない。しかもそれぞれバラバラだ。
それはどこにあるのだろうか、この情報を手に入れた後で改めて死体を調べると四肢が自分たちの物が縫合されていることに気付く。
奥の扉

描写

奥の部屋は大量の棚、中身はすべてスクラップで、新聞記事がまとめられている。
中身を調べていくと、アイデア成功で、すべて死亡事故、もしくは未解決の行方不明事件のスクラップであることが分かる。
また聞かれたらで良いが、言語は日本語でない物も混ざっている(世界の神話的事象をまとめている)

図書館に成功すると、自分自身についての記事を見つける。
自分が悲惨な死を遂げたという記事だ。
SANC1d4+1/2d5、発狂は選ばせてあげるとよいだろう。
SCやF(SANC付き、0/1d2くらいが妥当か)でユラについての記事も見つける。

ユラの記事


描写例
それは悲惨な記事であった。
・電車に人身事故、電車に轢かれ被害者は即死だったようだ
・連続猟奇殺人事件、被害者は刃物でめった刺しにされたらしい。
・それは事故の話。工事現場の不注意で上から鉄柱が振ってきて人が一人下敷きになったらしい
・それは地域の小さな新聞。そこの寿命をまっとうした人の名前が書かれている。
・それは3流オカルト雑誌、それに不可解な失踪事件が載せられていた。

但し被害者の名前は…○○○○、そう、あなたの名前である。

木製の扉

描写

扉を開けると、そこは霧がかかっている。
すぐに木製の橋がつづいており、下は水があることが分かる。
先には、フードをかぶった者が一人いる。
まるで、何かを待っているように。
フードはこう述べる
「汝は汝なるや?通れるのは我が身のみ、進む先は循環なるもの也」
「準備ができせば出発す。真の汝と思えし時にまた来むとよからむ。」

※ここで注意すること!
「輪廻」や、「三途の川」、「河」など、死を連想する言葉は避けるようにしよう。
死神も「死神」とは表記せず、適当にごまかした方が良いのかもしれない。
都合が悪ければ喋らなければ(寝てしまえば)よい。
水に飛び込んだりおぼれたりした場合
水面をのぞき込むと上の方は透き通っているが底はどんより濁っている。
また、飛び込んだり、足を踏み外すなど川に中に入ると、そこから手が伸びてくる。(これは今まで犠牲になった人々)
水泳と回避の組み合わせで回避可能。しかし手足がない場合はそれ相応の補正を与える。
そしてSANC0/1d10
上から引き上げる場合STR合算とSIZとの対抗で可能である。

4.地下

暫く探索が進むと、「頭も自分の物ではないんじゃないか?」と気づくPLがいるはずである。
しかし部屋を探索し終えても頭は出てこない。
ここのヒントを出すか否かで難易度が変わってくる。
ヒントを出すタイミングとしては、手足がそろった後、ユラの口からヒントをそれとなく出させると良い。

ヒント例


PLが疑問に思い始めたらアイデアを降らせる。成功で「まだ探してない部屋があるんじゃないか?」と思う。
ここからはリアルアイデア、もしくは地下に部屋があると断言してしまってもいいだろう。グダるようであればどんどんヒントは出してゆくべきだと思われる。
地下にあるとわかれば、地下への入り口がありそうな場所は、床のない最初の部屋である。
地雷を全爆破させると、土が抉れ、地下への階段につづく扉が見える。
地下

描写

地下へ進むと、鉄製の扉、開けると、そこにはたくさんの管につるされた皆の頭がある。探索者、さらにユラの頭だ。
これがいわゆる「脳缶」である。
自分の脳缶を見ることはかなりの衝撃だろう。SANC1d3/1d6+1
また、一回り大きなミ=ゴがおり、適当に会話、交渉技能で(特殊)医学を教えてくれる。教わった時は1d10のSANを消費する。

ミ=ゴは「ここの知識」を欲しており、それは脳缶からは得られない。
故にここの脳缶の価値は低いので、KP裁量にはなるが簡単に脳缶は渡してしまってもよいだろう。

また、ここの情報を教え、ここから出ようと提案するとこのミ=ゴはこう答える。
「私はここに来るかもしれない他の仲間にこのことを伝えなければならない。
我々のような無駄な苦労を他の仲間にかけさせるわけにはいかない。私はここに残り、これを伝えてゆく。」
「できれば、上にいる仲間を連れて行ってほしい」

※特殊医学について
初期値(神話技能)or医学(医学はミ=ゴから教わった場合のみ初期値とできる)
ミ=ゴの技術を駆使した医学。回復量が1d4になる。
また手足、頭の切除、再結合が可能となる。

5.ED

死神に船を渡してもらうと、偽の肉体がある無し、部位によって変わる
・人工物が全くない場合:HappyEND
そのまま三途の川を渡る。その時思い出す。
あぁ、私は死んだのだ。
そして死を受け入れにこの川を渡るのだ。
「この先は輪廻の輪。生まれ変わるとしたら何になりたい?」
※ユラも助けた場合
特殊医学を使いユラの頭も繋ぎなおした場合、ユラも輪廻に戻ることができる。

・人工物がある場合(手足のみ):NomalEND
川を進んでいくにつれて、偽物の部分が崩れていく。
そしてその部分は完全になくなった。
死神、渡し守はこう述べる
「この先は輪廻の輪、来世ではちょっと苦労するかもしれないけど、がんばりなよ」

・人工物がある場合(頭):BadEBD
川を進んでゆく
そして前の人から頭が崩れてゆく。
そして頭のない胴体は船から落ち、沈んでゆく。川底から無数の手が、仲間を招き入れようと掴んでくる。
最後に死神はこう言い残すだろう。
「川の先は虚無。輪廻に戻れぬ魂よ、永遠に眠るがよい。」
と。

6.NPC・その他

ユラ

ミ=ゴ's

死神(渡し守)

自分の体について

ここでPLが提案したときに自分の体の様子を答えるときの参考にしてください
・傷口の断面
すでにふさがっている。まるで、最初からその部位がついていなかったように。
・感覚のある場所
本物の部位は痛みなど感覚を感じる。なのでつねったりした場合痛みを感じるのは胴の部分。
手足、顔は特に感覚はない。
・つなぎ目
医学と目星の組み合わせで可能。両成功でつなぎ目を発見できる。
Sで腕のいい医者が繋げたものだろうとわかる。
手足だけでなく首にもつなぎ目はあるが、聞かれるまで答え無い方がいいだろう。

転生ルール

このシナリオで探索者は輪廻の輪に向かうこととなるのだが、PLが望むなら来世の探索者を作らせてもよい。
来世と言っても、時系列は実は曖昧(未来で転生とは限らない)ため、時代はいつの物でもよい。
その時のルールをここに述べておく、KP裁量で改変してもよい。

・固定するステータスはINT・POW・APPのみ、それ以外は通常のキャラと同じように作る。
APP,INTに至ってはKP,PL判断で固定しなくてもよい。
・前世手足の欠損によって来世の能力値ダイスが変わる。
腕:片腕(STR2d6+1) 腕無し(1d6+2)
足:片足(DEX2d6+1) 足無し(1d6+2)
・任意で神話技能を1d5%最初から持っている
(持たせた場合、継続扱いとする)
・PL裁量でどこまで前世と類似させるか決めさせるとよいだろう。
・またステータスを決めるときは振り直しは基本認めない。
(APP・POW・INTは元々高い探索者が多くみられるため)
能力値があまりにも恵まれない場合などKPの判断で振り直しはさせるべきだろう。
・本来なら回したKP以外の継続に出すのは好ましくはない。
しかしwikiの現状を見ると他KP様の所に出す事があるので、
○転生のことはプロフィールに詳しく書かせない
○その卓のKP様に聞かれたら答える
その他責任を取ってマナーをもって作らせてほしい。

共有メモに貼る用

原作者より

檸檬(れもん)と申します。思い付きで作った割には好評でしたので、シナリオ置き場にあげさせていただきます。
このシナリオは、すでに死んでいるため継続はできません。特殊な感じはしますが、たまにこういうものもあってもいいんじゃないかなって思いました。
このシナリオはKPリングによって難易度が変わってきます。アイデアで渡す情報を削ったり、もしくはリアルINTを使わせたりで、難易度は☆5程度まで跳ね上がると思われます。しかし、難易度をあげる場合は描写をしっかり、KPの脳内当てにならないように注意を払いましょう。
タイトル、Nechronica、某TRPGの物ですが、手足がもぎ生き残るという点と、死後の救われない物語と言う点で、この名前を選ばせていただきました。
このシナリオは自由に使用・改変等していただいて構いません。
また疑問がある場合は下に連絡先を載せておくのでそちらか、コメント欄で質問をしていただけると幸いです。
最後にこのシナリオに参加し、意見をくださったPLの皆様、そのために輪廻の輪に飲み込まれたPC達、そしてテストで回してくださいましたみんと様に感謝を申し上げたいと思います。
連絡先
Skype:lemontrpg
コンタクトを送る場合は質問の旨を添えていただけるとスパムと間違えずに済みます。
twitter:@Complex_N
更新率は低いので反応は遅れてしまいますが、気軽に連絡できるという点でこちらも載せておきます。

おまけ

描写集

散りばめられて埋め込まれてる描写をここにまとめます。

最初の部屋

地雷を踏んだ時

中央の部屋

白い扉(医務室)

小窓付きの部屋

奥の部屋

木製の扉

秘密の地下の部屋

メモ集

情報として出すメモをここにまとめます。

手足について(医務室・本棚)

ミ=ゴについて(医務室・本棚)

ユラの日記(医務室・机の中)

ユラの記事(資料室)

原作者の頭の中の整理

タイトルについて

この世界につて

最初の部屋

中央の部屋

白い部屋

小窓の先

資料室

木の部屋

地下

ユラ

ミ=ゴs

ジゼ

意見・感想等

まだまだ不備のあるシナリオだと思うので、こちらでおもったことを書いておいていただけると原作者・他のこのシナリオを回すKP様の参考になると思います。

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