ここは、クトゥルフ神話TRPGのオンラインセッションに関する各種情報がまとめられているWikiです。

純潔の女帝はいつの日か新月の夜、

不当な皇帝より正当なる領土を取り戻すためこの世界に舞い戻るであろう。

〜神話大全〜


始めに

このシナリオはサプリ「Secrets of Japan(以下SoJ)」の設定・世界観に準拠しており、
シナリオフック「Snow Falling on Corpses」を活用しています。
このため一部現実とは大きく異なる部分がありますが、このサプリを持っていなくてもプレイは可能です。
またサプリSoJにおける史実の仁徳稜発掘は1970sではなくこのシナリオの直前に行われたことになっています。
このSoJ世界において刃渡り45cm以上の刃物も免許制のもと合法なため、
探索者達は日本刀や薙刀、弓、槍などで武装することが可能です。
また、勘違い日本の空気を出すためにシナリオのテキストが怪しげな日本語になっています。

このシナリオのコンセプト
・SoJのアメリカ人の考えた日本を手軽に楽しむ。
・キャンペーンの合間の清涼剤。
・日本人の知っているものと別物になっているSoJ世界のヒミコの紹介。

舞台・現代日本(SoJ)の北海道他
難易度:☆☆☆〜☆☆☆☆
想定時間:テキストセッションで10〜12時間

その他
ほぼ確実な戦闘があるため戦闘手段の用意を伝えましょう

概要

日本人にとって季節の感性は重要です。
シナリオの季節は冬で主な舞台は北方の北海道です。
この時期の北海道では数十センチもの雪が数ヵ月降り積もります。
人々は優れた暖房設備や除雪機構を用いてこの地域で暮らしています。

いま、日本中を騒がせている一つのニュースがあります
大仙陵古墳、またの名を仁徳天皇陵、仁徳陵という日本最大の古墳の下に
別の古墳が存在することが明らかとなったのです
その古墳は大雨により地盤が緩んだところに地震が重なり、
修復作業中に邪魔をしない&宮内庁監視付きという限定的な作業の元見つかりました
調査初期の見解よると埋葬されているのは女性で
近畿圏が和人(現行の日本人)に統一される以前の巫女首長のものではないかということです。
この考古学的発見は政治問題になるかもしれません。
メディアは報道していませんが現在の日本人や朝鮮人が植民者でありこの地域の先住者がいる可能性を示唆しているからです。
学者はこれを当時は近畿圏まで在住していたアイヌ人の祖先のものだと考えています。
地下古墳から発掘された遺物は静かに北海道・札幌の遠隔にあるアイヌ博物館「ポロトコタン」に移されました。
宮内庁はこれを天皇家のものではないと黙認しました。
しかしこの動きはアイヌ民族の逆鱗に触れました。
1789年の敗戦以来の侮辱を日本民族に受けたためです。
アイヌ民族の抗議の声をメディアは封殺しています。
探索者達は政府ないしは学者などから依頼を受けてアイヌからの聞き取りや古墳の遺物の調査を行ないます。

SoJにおけるアイヌ民族

アイヌ民族は一般的にコーカソイドで日本列島の先住民だと考えられています。
(現実の現代の研究ではアイノイドとされる)
その祖先は海に沈んだレムリア大陸から流れてきた白人レムリア人です。
しかし何世代にもわたり日本民族との混血が進んでいます。
古来は本州にも住んでいましたが部族の叙事詩ユカールの英雄の最善の努力にもかかわらず
最終的に日本人によって寒帯の北海道の地へと追いやられました。

地下古墳

この古墳は古代の日本を支配した巫女女帝ヒミコのものです。
ヒミコはムー大陸が崩壊し日本列島へ逃れてきたムー人の直系の第一世代日本人です。
(SoJでは日本人はムー人の子孫ということになっている。日本神話の神々はムーの王族や神官)
アイヌ民族はヤマト民族の女帝の遺骸が運ばれたことに抗議しているのです。
アイヌの首長の一人はアイヌの最後の大地はアイヌの文化を追いやったヤマトの大統治者に汚されないと冷静にコメントしています。
この古墳は上にある仁徳稜により長年力を封じられ穏やかに眠っていました。
女帝は女系で天皇が続くことを望みましたが男系を望んだ勢力によって封じられていたのです。
この古墳にあった遺物を移動させたことは長年彼女をまどろみの中に保護してきた神道の神を妨害することになります。
発掘後一時保管されていた奈良の博物館では夜間職員の殺人未遂事件が起きており、
遺物はこれ以降厳重に保管され事件を起こすこともありませんでした。

背景と真相

この大雨と地震に端を発する古墳の発掘はほぼ蛇人間の陰謀です。
彼らは天候を変える(台風を呼び込む)や巨大な亀の覚醒(地震を引き起こす)等の呪文で人工的な自然現象で古墳を崩したのです。
彼らはこの国の頭に傀儡を立てるべくムー人の血を最も濃く引く
(ムー人は蛇人間と混血しているのでつまり蛇人間の血が最も濃い)
第一世代日本人のヒミコを甦らせ彼女の目的通り天皇の地位に付けることを目指していました。
しかし発掘後奈良の博物館で接触を試みた際は護衛土偶に手痛い拒絶を受けます。(負傷した職員はこれに巻き添えをくらいました)
以後改めて接触出来るタイミングを伺うことになります。
一方古墳のヒミコが解き放たれたことはドリームランドのヒミコも感じとります。
彼女はもう一人の自分が暴れる前に1つになるべく自分を宿す適正をもつ巫女エセンシクへ接触をして、
事情の説明と協力を求めます。(無論いくつかの目的を伏せて)
エセンシクは憑依したヒミコから意識の共有を受けたことで事態を把握し協力することを約束します。
(例えばヒミコの正装である巫女服や銅鏡、勾玉の首飾りを揃える程度には)

ハンドアウト

1・探索者は生まれつき灰色の目を持つ少女です。
親族にもそのような特徴を持つ者はいないため遠い祖先からの隔世遺伝ではないかと思われています。
ある日そんなあなたの元に政府直々に依頼が届きます。
アイヌの民族が貴方に会いたいと言っているため北海道に向かって欲しい。
そこにはアイヌ民族との対立が深まっておりなんとかこれが深化する前に食い止めたいため、
彼らと交渉の席を持つことになったがその条件が貴方が出席することであると書かれています。
文面には高額な報酬と交渉は出席し応対するだけでいいと書かれています。

2・探索者は政府または学者から交渉人に選ばれたネゴシエーター、または代表の学者です。
ネゴシエーターはアイヌ民族との対立を避けるため報酬で雇われ、
学者は厄介な仕事を押し付けられ、北海道に向かうことになります。
(学者とネゴシエーターは一人づついるのが望ましい)

武装

探索者達は依頼人に武装の支給や持ちこみを望むかもしれませんが、
この問題を穏便に済ませたい依頼人は猟銃やヘルメットやボディアーマーなど目に見える武装を拒絶します。
探索者が身につけられるのは防弾チョッキなど服の下に着れるものや、仕込めるものです。
誇りのために身につけるもの(武士道のための日本刀など)はこの問題から免除されます。

導入

探索者一行は東京から札幌へ飛行機で向かいます。
この問題に過敏になっている政府により行きに限り安全のためファーストクラスの席が確保され、探索者たちは同じ便、同じ空間にいます。
今日の機内食は本格的な札幌ラーメンです。ファーストクラスの快適な座席は飛行機の中でも熱いラーメンを食べることを可能にします。
(これはSoJのほぼすべてのシナリオでラーメンネタが登場するパロディのため豪華な機内食に変えたほうが適切かもしれません)
ファーストクラスの座席は素晴らしく、一人が個別の空間を持てるようになっています。
また、酒類・清涼飲料はサービスで提供され、前の画面では流行りの映画を見ることが出来ます。
ファーストクラスは数席ごとに区切られこの区画には探索者だけしかいません。
(CAは不思議と以下イベントの間はやってきません。)
探索者達の交流が一段落したときなどKPが望むタイミングで不意に一人の少女が現れます。
その少女はこの空間に似つかわしくない格好でした。神道の巫女のような白い儀式のドレスを赤い帯で締めています。
胸元には小さな銅鏡を付け、首元には翡翠の勾玉首飾りを掛け、頭には狐面を斜めにかけています。そしてなにより印象的なのはその輝く灰色の瞳です。
(<オカルト>に成功することで現代のそれらしいもので代用されているが古墳時代の頃のシャーマン/巫女を再現したものなのではないかと推測出来る。)
彼女は丁寧に挨拶をすると自分が探索者たちの交渉相手を務めるアイヌの代表エセンシクだと名乗ります。
同じ瞳を持つHO1の姿を認めるとこちらの我儘でお呼びたてして申し訳ないと謝罪をします。
またアイヌの私が皆さまの宗教のシャーマンの装いをするのは不愉快かと存じますがそこはお許しくださいとことわります。
そして挨拶もそこそこに探索者達にお願いしたいことがある、説明するより見てもらった方が早いからと探索者たちへの応答もそこそこに静かに瞳を閉じます。
すると数拍の後、彼女の姿は見る見る変化し始めます。
顔つきは童女のように幼くなり、雪のように白い肌は蜜を垂らしたかのような褐色肌に変わっていく。
肩まであった髪は腰まで伸びる一方、身長は小学生ほどに縮んでいきます。そして変化が終わり開かれた瞳は知恵と知性を感じる金色に輝いている。
彼女は変化が終わるとすぐに狐の面を被り男性から顔を隠します。
そして改めて名乗り直します。「我こそがヤマトを統べし女王ヒミコである」と
探索者たちの中にはおそらく信じようとしない人もいるでしょうが、彼女は真摯に説得を試みるか、それは無視して話を始めます。
(あるいは96%ある説得技能を活用するかもしれません)
要約すると彼女の話はこうです。
北海道の博物館に運ばれた遺物はかつては自分のものであの中の財宝には自分の荒御魂が宿っている。
太古の昔、死に瀕した私は残された力や魂、エッセンスを二つに振り分け、一つを財宝としてこちらの世界に、もう一つを異世界に飛ばし存命を図った。
しかし儀式は不完全に終わり分割と延命には成功した者の財宝には荒御魂、異世界には和御霊と分割されてしまったという。
古墳の封印から解かれた今、かの荒御霊がなにをしでかすか分からない、その前にこれを止めて古墳に埋葬し直して欲しい。
同じ「ヒミコ」であるなら今の天皇を不当として何かしらの行動を起こすだろうと。
(一応簒奪等ではなく正当に継承していった結果だが)
HO2探索者が<アイデア>ロールに成功すれば遺物が一時保管されていた奈良の博物館で殺人未遂事件が起きていることに思い当たります。
彼女は一通りの話を終え幾つかの質疑に応じたのち、良い返事を期待していると言い残し虚空にかき消えるように姿を消します。
KPは変身や消失により0/1〜1d3程度の正気度喪失ロールを行なっても構いません。

荒御霊・和御霊について

空港

ファーストクラスの乗客は最優先で降ろされ、送迎の車で専用のロビーに通されます。
ファーストクラス専用のロビーではエセンシクが待っています。
そして「初めまして」と少々冗談目かして探索者を歓迎します。
そして改めて自分がアイヌ側の代表で探索者たちの案内役を勤めると伝えられます。
また、依頼者により探索者用のホテルが空港の周辺に用意されています。
無料でマッサージなどのサービスを受けることが出来るでしょう。

探索

インタビュー

・仁徳陵周辺の地震について調べた上で<地質学>ロールに成功するか、
<信用>ロールに成功して地質学の専門家へのインタビューをすると、
この地震は自然に起きたものとしては不自然で何らかの別の作用が加わって発生したものではないかと分かります。
・<図書館>ロールなどでネット等を調べると奈良の博物館殺人未遂事件の夜、
博物館に不法侵入があったため殺人未遂事件とされていることがわかります。
・警察病院に入院している殺人未遂の被害者に直接インタビューすることは出来ませんが
奈良県警に<言いくるめ>のロールを成功させることで聴取の一部を聞くことが出来ます。
被害者は錯乱しており事件の直前までの記憶はハッキリしているものの
襲われたときのことについては空を飛ぶ大きな蛇だとかフードを被った猫目の集団というキーワード以外要領を得なかったそうです。
この内フードの人物は監視カメラにも写っていたため被害者の証言はなんらかの真実を含んでいると考えられています。

アイヌの集落

ここにいるアイヌ民族は首長の説得にも関わらず非常に敵対的です。
この村での対人技能は非常に大きなデメリットを被ります。
この村ではなにか祭事の準備をしており、探索者達をわざわざ邪魔することはありません。
話によると祖先霊を霊界へ返す毎年の儀式を変更して霊を送り返す儀式を準備していると分かります。
首長はこの儀式を行うことで部族の不安が収まるのならとこれを積極的に進めています。
探索者に会う時間はあまりとれませんがあの発掘物は危険なものでこの地にあるのは受け入れがたい元の古墳に戻した方がいいと考えを述べる。
儀式の準備を見た探索者は<オカルト>か神道の知識に関する技能を振ります。
成功すると他のアイヌの儀式と違いこの儀式は古神道のものと似ているように感じます。
KPへ:この儀式はアイヌ・モシールを護るために守護者の精神を呼び出すものです。
大規模な演奏によりヤマトの魂が元の場所へ帰還することが期待されています。
儀式で最も重要なのが邪悪を追放するための剣の踊りです。
儀式はアイヌ博物館の周りで新月の夜に行われ、アイヌの長老たちがこれを運営します。
この儀式は何故かヒミコの精神を呼び起こす古代日本の巫女儀式とほとんど同じ内容です。
一つだけ違う点はこの儀式には灰色の目の日本女性が必要とされず、巫女儀式には必要とされることです。

ポロトコタン博物館

実在する博物館のためKPはインターネットなどで軽く下調べをしてもいいかもしれません。
ただし現実のものとは位置や名前以外あまり関係がありません。(例えば現実では館長はアイヌ人です)
札幌から車で1時間ほど、アイヌの集落の外縁にあるこの博物館は日本人がアイヌ人を尊重しつつ運営しています。
発掘された遺物は展示されておらず通常は閲覧することが出来ません。
また、警察が博物館を封鎖しており話を聞くと昨晩二人の遺体が発見され捜査中のため誰も入れないと言われます。
探索者達は政府に依頼も受けていますがこの問題を小さく済ませたい政府は
警察に圧力をかけたり探索者が中に入れるよう便宜を図ることはありません。
<言いくるめ>に成功することで殺人事件の詳細を知ることができます。
事件は昨日の深夜におきました。
博物館を夜間パトロールしていた二人の警備員が展示室で殺されたのです。
朝、出勤した職員によって発見されました。
遺体は腹が大きく抉られ内蔵は壁を彩っていました。
腹の抉れは熊の数倍もある咬み跡らしくなんらかのトリックか工作だと推測されているそうです。
この話をヒミコが聞いていたのなら心当たりがあると人気のない場所で話始めます。
遺物には財宝を護る土偶が含まれており、その土偶は危険を察知すると守護者を呼び出し攻撃を開始するというのです。
(博物館の事件は懐中電灯の不自然に指向性のある光で誤作動を起こした)
※シナリオがプレイされる時期によっては現実で改修工事が始まっているかもしれませんがここでは無視します。

ヒミコの話

ヒミコは人前では裏に留まり表には出てきません。
基本的には探索者たち以外いない場所でのみ話すことが出来ます。
自分が表に出る必要なとき以外は胸に下げされた銅鏡に自らのイメージを投影して話します。
彼女は無礼は許しませんが多少のことには目を瞑り以下の内容を話します。
彼女が言うにはあの遺物に宿るヒミコは非物質的なものでありその上無数の遺物に散らばって宿っているため通常の手段で祓うことは難しい。
しかし同じヒミコである自分ならば直接触れることで対処出来る。
どうにか遺物に直接触れる機会を用意することと迎撃が予想される守護者から護ってほしい。
HO1を招いた理由は自分を憑依させる体質(灰色の瞳)を持つからだと語ります。
ヒミコの秘密
ヒミコは大抵の質問に答え考えや情報を伝えますが、幾つか意図的にはなさないことがあります。
それはアイヌの行う儀式がヒミコを憑依させる儀式と偶然か必然かほぼ一致していることと、
彼女が遺物を身につけたとき二人のヒミコは元の一人のヒミコとなることです。
HO1を招いた真の理由はヒミコにとって予備の宿主であり
アイヌの儀式が実行されるより前に遺物に触れられなかった場合荒御霊のヒミコを憑依させ二人のヒミコという状態で妥協するためです。
HO1を半ば騙すことは無意味に善心が強まった彼女にとって負い目です。
彼女は不完全な二人という状態を解消し、元の一人となりこの国の女帝として再び君臨することを望んでいます。
彼女は正当な君主を戴くことが国のため民のためと考えています。
そこに野心や我欲はありません。
本来のヒミコならばこの考えを歪めることは不可能ですが穏やかなこのヒミコならば、
交渉の余地があり実行を遅らせたり中止させることが出来ます。
<心理学>ロールに成功して彼女の『秘密』の存在に気が付くなどして、問い詰めることによって彼女の本心を白状させることが出来ます。
ヒミコはこれが国や民のためになると考えているため強固に隠すことはしません。

東大レポート

古墳の遺物のうちほとんどは北海道へと運ばれましたが、古文書の類いは解読のために東京大学に運ばれました。
主に研究されたのは上部の仁徳陵で見つかったものです。
内容はオカルトめいたものであり、ヒミコの墳墓を封印するさいの記録です。
これは上代日本語で書かれており暗号を解読するような難しい努力が必要でした。

解読できた部分の現代口語訳

このレポートはKPが必要だと思ったときに適切な方法で渡してください。
例えばこのレポートに怯えた臆病で信心深い学者の一人がHO2の探索者に連絡するなどです。
このレポートは守護者が二体までしか現れないことや一度打ち倒せば数日は復活しないことを示します。

具体案

遺物に触れる機会をもっとも簡単に得る方法はアイヌの儀式に便乗することです。
儀式は博物館の周囲で行われ、警察は"特別な"配慮によりそのときだけすべて引き上げます。
この事実はアイヌ首長への祭りの具体的な聞き込みか
警察への改めての<言いくるめ>かあるいは
APP*3ロールに成功しふざけるように異性の魅力で迫るなどで明らかになるでしょう。
この情報を探索者達が得られないとKPが判断すればアイヌの首長から祭りへの誘いの連絡を入れるなどで伝えましょう。
また探索者たちが武器に不足しているようであればエセンシクが
儀式のために当日用意される剣をこっそり持ち出してくると提案する。
この武器の性能は以下の通り

「儀式のための太刀」

この刀はエセンシクにとってあくまで貸すだけなので冒険の終了時に返還を求められる。
しかしそのまま失踪したりあるいは<言いくるめ>することで持ち逃げは可能である。
方法によってはアイヌ民族との関係を元通りにすることを阻害するだろう。

依頼人への連絡

政府にアイヌ側が遺物の古墳に戻すことを希望してることを伝えれば重要な決断かのように重々しく了承します。
実際は一部の議員から万が一朝鮮からの渡来人の古墳であるならば、
弥生人以後の日本人が朝鮮からの植民者の子孫であるという学説が補強されてしまい、
韓国との関係に悪影響をもたらすという懸念が上がっておりそのまま埋め戻すという条件は渡りに船でした。
一方発掘に関わった学者たちは猛反発します。
天皇家の古墳の下の古墳などこの期を逃せば次にいつ調査できるか分からないからです。
<説得>に成功することでこの反対を静めることが出来ますが、
この問題に関して全権を押し付けられている探索者はこれを無視して埋め戻すことを学者側の意見にすることが出来ます。

月のない夜

儀式の開始時刻間近になると警察は迅速に撤収します。
これ以前に侵入を試みる場合は通用口を開けるための<鍵開け>or<機械修理>または壁を超えるための<登攀>に成功し
こっそり移動するために<隠れる>の半分に成功した上で<忍び歩き>に成功する必要があります。
空から侵入を試みる場合は屋上への降下のための適切な技能と屋内へのドアを開ける<鍵開け>or<機械修理>が必要になります。
新月の晩、アイヌの祭りは当初は静かなものですがだんだんと演奏は盛り上がりを見せます。
探索者はそれに紛れて博物館の中へ侵入することが可能です。この場合は技能は不要です。
博物館の展示室の遺体や臓物は既に片付けられていますが、血痕はそのままです。
床には遺体があったことを示す白いテープが張り巡らされ、証拠のあった場所を示すプレートが設置されています
KPはオプションとして制限時間を付けることが出来ます。
探索者があまりに長く時間をかけると儀式が完成してHO1がヒミコに憑依されてしまうのです。
正しい儀式により強制的に荒御霊ヒミコに憑依されることは1d6/1d20の正気度喪失を引き起こし、
さらに肉体の主導権を荒御霊ヒミコに奪われてしまいます。この状態は悪魔退散などの呪文で解除できます。

資料室には古墳から出土した様々なものがガラスケースの中に並べられていますが一番奥に一際大きく配置されたものがあります。
その中には古代神道の高位巫女の装束が綺麗に配置されておりその横には土偶が配置されています。
探索者達が資料室に入ると土偶は起き上がり微かに燐光しそして守護者ーーー2体の忌まわしき狩人をその眼より呼び起こします。
忌まわしき狩人は役目を果たすべくただちに攻撃を開始します。
KPが望むなら装束の上に半透明の美しい女性のイメージを浮かび上がらせて会話を試みても構いません。
しかしこれは本来のヒミコの姿ではなく成熟した女性のものです。(これは荒御霊ヒミコの威厳のための見栄です)
忌まわしき狩人を倒せば土偶は魔力を一時的に失います。(これは3日で1体6日で2体の守護者を呼び起こせるようになります)
もしヒミコの本心を知らなかった場合は彼女を装束と接触させようとするでしょう。
その場合は2Rの間装束に駆け寄る彼女を護る必要があります。

Snow Falling on Corpses

遺物を最も素早く確実に処理する方法は土偶が力を失っている間に古墳に再び封じることです。
(SOJの史実での似たような事件の際は遺物を細かく広く博物館に配布してヒミコを実質的に無力化しました。しかし今この方法が有効であるという保証はありません)
探索者たちは自分達の手で古墳に潜り再びヒミコを眠りにつかせることが出来ます。
探索者達が古墳へと潜りヒミコのための広い石室/玄室(棺が置かれる場所)へ入ると蛇人間の群れに襲撃されます。
彼らは土偶が力を失ったことを絶好の機会と考え襲ってきたのです。
通常彼らは6体程度の群れで襲ってきます。KPが探索者の強さに対して少ないと思うなら増やしてもいいでしょう。

結末

方法はどうあれヒミコ(荒御霊)を無力に出来ればシナリオクリアとなります。
宝物を破損する方向で解決した場合はHO1を除き報酬を支払われないどころか罪に問われ最悪刑務所に入ります。
これは遺物の修復をしたり、こっそり戻すなどの工夫や法律技能の半分に成功することで回避することが出来ます。
HO1が荒御霊に憑依されたままシナリオが終わるのならその探索者はロストです。
荒御霊と和御霊のヒミコが1つとなった場合表面上は和御霊のままを装い続けます。
しかしある日突然失踪し以後の行方はようとして知れません。
再びこの地上で肉体を得た彼女がなにを為すのかは不明です。
古代日本の魔道書はやがてヒミコは肉体を得て甦り再び女帝として君臨すると伝えています。
荒御霊のヒミコを古墳に戻すことに成功した場合、和御霊のヒミコは通常ドリームランドに帰還します。
しかしあるいは覚醒の世界に留まりしばらく1800年ぶりの日本を見て回ることもあるかもしれません。
ヒミコに劣る蛇人間達がどのように彼女を制御しようとしたのかもまた不明です。
彼らは現世に残る和御霊のヒミコに次の狙いを定めるかもしれません。
報酬
荒御霊ヒミコの無力化に成功した探索者は1d6の正気度を回復します。※一体化ヒミコであれ"荒御霊"の無力化には成功しています。
和御霊ヒミコの本心を看破して一体化ヒミコの出現を防ぎ、遺物をまったく破損せず無力化することに成功した探索者は1d6の正気度を回復します。
蛇人間をすべて倒した探索者達は正気度を1回復します。
アイヌ民族の怒りや不満を買わずに政府からの依頼を達成した場合は信用1d3を獲得します。
一体化ヒミコを防げず彼女が何処かへ失踪した場合は1d6の正気度を失います。

また和御霊のヒミコが特別恩を感じた探索者はKPの定める呪文一つか彼女の持つ勾玉を礼として受け取るかもしれません。

NPC

エセンシク

折りたたみ

ヒミコ(和御霊)

折りたたみ

ヒミコ(荒御霊)

折りたたみ

登場神話生物

狩り立てる恐怖

折りたたみ

蛇人間

折りたたみ

作者より

SoJ日本の意味不明感を味わって欲しくて作りました。もう一つの公式現代日本を感じてくれれば幸いです。
ただプレイヤーには間違った日本であることをあらかじめ伝えるべきでしょう。(例えば宮内庁がこの発掘を許すわけがないとか)
意見や質問があればコメントを残して頂ければ修正を行なうかもしれませんので気長にお待ちください。
タイトルがはっきりとは回収されませんがシナリオフックの段階で回収されないので諦めてください。
一応屍(ヒミコ)が雪降る地へ行く・・・という意味だと思いますが、
古墳(墓)へアイヌの少女(雪)が降りていくというシーンを挿入しました。

更新履歴

Special Thanks&参考にさせていただいたもの

テストプレイヤーの皆さま
ウィキペディア(「荒魂・和魂」、「アイヌ」)
SoJシナリオフック「Snow Falling on Corpses」

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