先に進むと、続く道の途中に少し開けた横穴があるのがわかるでしょう。
その横穴の中には、古びた糸にまみれた
骨と皮だけのどこぞの誰ともわからぬ遺体があります。
・誰かの日記(目星など)
その遺体の傍らには、日記が落ちています。
日記は10年ほど前のもののようで、赤黒いもので汚れており
読めるページは少ないですが、最後のページに書かれたものは読めそうです。
「日記の一文」
19××年 ○月△日(?)
石版の謎が少しずつわかってきた。しかし、どうやら時間切れのようだ。
大空洞に残ったやつに、この謎の答えを伝えたかった…。
あぁ、アイツの足音がする。どうやらお迎えのようだ。
もし誰かが、この日記を読んでくれる時が来るとしたら
俺の話を聞いて生き残ってほしい。
天の糸とは、最初の大空洞にあった糸のことだ。
おそらく、その中の一本に出口に通じる糸があるはずだ。
その糸を引けば元の世界に戻れるだろう。
糸の特徴は…(文章はここで途切れている)
【KP情報】
これはそのままの意味で、脱出に関する情報です。
しかし、この情報で肝心なのは、それは一体どんな糸なのかが
まだわかっていないこと。幾百もあるなかの糸に出口があるのは
わかったが、出口がどんな糸なのかがわからないでいることです。
・謎の地図(目星など)
遺体の身体を探ると、一枚の紙に記された地図が見つかります。
どうやらこの洞窟内の地図のようです。
地図には大空洞のほぼ中央の位置に、バツ印が記されています。
(こちらがその地図の例)
【KP情報】
これは使者の糸のありかを示した地図です。
ですが、使者の糸はそのままでは透明で見つけられません。
この地図で示しているのは、使者の糸が大空洞にあるというだけではありません。
大空洞の中央付近にあるということまで示しています。
⇒『
もし、探索者が先に進む場合…』
探索者が左の道を進み続けようとする場合。
その先は全くの光のない、暗闇に包まれていることを描写し、
この道にまた戻るためにはナビゲートが必要であることを言いましょう。
また、ライター程度の光があれば2人だけはナビゲートなしで戻ることが
出来るようにしてもかまいません。
先に進めば、道は徐々にゴツゴツとした岩肌に変わっていき、
自然の渓谷の横道を通っていることに気づけるでしょう。
そして、ここでKPはガグが出現するか、レンの男が出現するか、
こっそりとダイスロールをしましょう。
ガグが出現した場合、まず成功で0、失敗で1D8のSANCを行いましょう。
逃走は、逃走ロールなしで逃走できてもかまいません。
が、その場合は「5、死の渓谷」の分岐路までガグが追ってくることを伝えましょう。
レンの男が出現した場合、彼らは服とは言いがたい布を被っているため、SANCは発生しません。(見た場合は0/1D5)
もし、言いくるめなどを使用すれば、使者の糸の情報を出してもかまわないでしょう。