それから
貴方達は、それぞれに刻まれた呪いを解く術を手に入れたことで、
数か月もの月日を経て、硬化した皮膚は元に戻り、体の傷もすっかり治った。
あの研究所で見たもの、その真実、そして、失われたもの、失われた命。
貴方達の胸には、様々な思いが巡っていることでしょう。
あの日の事実を世に伝えるのか、行方不明となってしまったあの銅鏡を探すのか、
はたまたSERaグループそのものについて探るのか……それは、貴方がた次第です。
ある日のこと
すっかり回復し日常生活に戻りつつあった貴方達のもとに、一通の手紙が届く。
それは、あの日一緒に生き延び、無事を確かめあったユーリからの手紙だった。
彼―瀬良正馬―が何を賭しても救いたかった最愛の妻、瀬良琴里が石化から回復した、との知らせだった。
そしてユーリは今、彼女に今回の件をどのように伝えるべきか頭を抱えているという。
「どうか、彼女と会って、彼の死を伝えてほしい」というお願いであった。
貴方達は全員、ユーリの手紙を見て、貴方がたも入院していた病院へ、再度足を運ぶでしょう。
そこで、無事に回復した木元や糸数との再会し、お互い元気なことに安どするでしょう。
瀬良琴里
訪れた病室には、あの日、あの研究所の写真でまたはあの部屋で見た女性が、ベッドに腰掛けている。
貴方達をみて、傍にいたユーリがほっとしたようにほほ笑んだ。
そして、女性は穏やかにほほ笑み、貴方達を出迎えるでしょう。
「こんにちは、貴方がたがユーリさんの言っていた主人を助けて下さった方ですね」
貴方がたはそんな彼女を前にして、ひそかに頭を抱えたい心境だろう。
どのように、彼の死を伝えるか、そして……彼のしたことを、伝えるべきか。
貴方達はそれぞれの思いを抱えながら、瀬良琴里と向き合います。
そして、瀬良正馬が亡くなったことを、彼が最期まで琴里のことを思っていたことを、伝えるでしょう。
……琴里を思うが故に、彼が引き起こしてしまったあの日の惨劇のことは、伏せて。
瀬良琴里は、貴方達の優しさを、彼の死を、静かに受け止めます。
「ありがとう……」
静かに涙を流しながら、彼女は優しく微笑んで貴方達にその言葉を伝えます。
その一言だけで、十分なほど、彼女の思いが分かるでしょう。
皆様無事生還おめでとうございます!お疲れさまでした!
あの後KPインフルエンザにかかるという事態に陥り、後日談を上げることも
ログアップロードも遅れてしまい申し訳ありませんでした。
もしよろしければそれぞれの後日談等ご記入いただけるとKPが大変喜びます。
ログ(全タブ2日分)もアップしておきますので、ご入り用でしたらどうぞ。
(各タブ個別のものがほしいなどご要望がありましたらお申し出くださいませ)