後日談 齋藤 喜一のその後
『・・・以上が一連の事件の実態である』
病院から退院し、仕事へ復帰。
最初の仕事は一連の事件の報告書の作成だった。
どう書いても正気とは思えない報告書にしかならないだろうが、
ありのまま真実を書いて、これが事実であると信じてもらうしかないだろう。
いっそのこと狂人扱いで停職や退職になったほうがいいんじゃないか?
どうせ自分は一度組織から抜けた人間だ、いまさら急に仕事がなくなっても
大して変わらないだろう。そう思いつつ、上司の元へ向かう。
驚いたことに上司はすべてを受け入れてもっと休むように指示してきた。
この上司、私と同じ組織に属したことがある人間なのだが、
この騒動で私が仕事を「お手伝い」をしてあげて解決した結果、嫌いだったやつらが慌てふためき、
さらに上から絞られてへこんでいる姿が痛快だったらしい。
こういうことがあるかもしれないから、一緒に仕事を続けようと言い出した。
・・・正直それも面白いかもな、あいつらがのうのうと仕事をしてるのは面白くないし
そういった意味でまた「お手伝い」をしてやるのも悪くない。
とりあえず、せっかくもらった休みだ。今は楽しもう。
また、こんな出来事に遭遇しても大丈夫なように備えるのだ。
PL:留由浜師若より一言
皆様お疲れ様でした!
現代日本特有の火気の少ない(今回は一切ない)状況での戦いや、NPCとの交渉、演技を存分に楽しむことができました。
急募であったこともあり、フルメンバーではない状態だったので大丈夫かと思いましたが、
皆さんで力を合わせて全員生還できてよかったと思います。
KPの四津谷案山子 一緒に参加したクラウン様、8492様、ありがとうございました!
後日談 井伯知智の手記
火車(かしゃ)という妖怪の噂から始まった今回の騒動。
結論から言えば、その正体は過去の色恋に囚われた悪霊の仕業だ。
そう言ってしまえばありていな話だが、今までに見聞きした話とは常軌を逸していた。
あの最後の姿は正に火車の語源とも言われ、魍魎(もうりょう)と字を同じくする魍魎[クハシヤ](かしゃ)に相違なかった。
今回のように霊の仕業と言われた事象だけなら今までにも遭遇したことはある。
しかし、それらはどれも再現性もない気のせいとも言える事象であったり、
ラップ音の様に既に解明がなされた事象であったりとはっきり言えば取るに足らないことばかりだった。
だからこそ、今回の出来事はあまりの異常性から現実味がなく、実を言えば未だに映画の撮影か何かに
巻き込まれただけだったのではないかと思ってしまうほどだ。
総括。人の強い感情は十分に脅威である。昔の人たちが説明できないものを妖怪として恐れたように
目に見えないものこそ限りない恐怖の根源と言えるだろう。
メモ
たまには運動する
「……よし。ふぁ……そろそろ寝ましょう」
「さようなら、今日の世界の私」
「よろしく、明日の世界の私」
PL:クラウンより
皆さまお疲れさまでした!
今更すぎる後日談の記載とご挨拶ですいません!
四津谷案山子さんの堅実なKPにとても安心して挑むことが出来ました。
そして、NPCのRPや表現など、戦闘抜きに良い意味でのプレッシャーがとても楽しかったです!
留由浜師若さんの齋藤さんの魅力、個人的に大変好みでした。元ネタがあるとはいえ、それをしっかり
表現出来ていたからこそだと思います。落ち着きと使えるものをうまく使うプレイング素晴らしかったです。
8492さんの高見先生、このシナリオ内における常識人枠で先生のやりとりを見ている時が一番落ち着きました。
もっと積極的に関わりにいけなかったことを推しく思うほどです!
改めて、お疲れさまでした。またご一緒出来る機会を楽しみにしております。