今日もナコさんは素晴らしい美しい可愛らしい愛らしいショートケーキを頬張るナコさんの姿、猫耳を付けたナコさん、パフェを気に入ったナコさんにじとっとした目を向けてくれるナコさんああぁあだれにも誰にも渡さナい私の私が私だけのナコさんナコさんナコさんナコさん昨日はナにをあげただろうか明日はナにをあげようかナコさんもっとナコさんナコさんナコさんわたしはナコさんのきょうはコれおあげようナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさん私のナコさんナコさんナコさんナコさんそうだち下にナコさんのもとがあるはずそれをよんでもっとナコさんを理かいしなきゃそうだそれがいいナコさんのためにナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんnコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナkさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコssんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコさんナコ
あの騒動が終わってから、それなりの時間が過ぎ去った。
私は、あの時悍ましい化け物達を見てからナコさんへの執着が酷かった…本当に酷かったが、それも一月程で落ち着いた。
あの後、戸籍も家も無くなった私は、色瀬先輩…佐々木先輩に頼み込み、柚木 縁としての戸籍を得た。
流石に家を買うお金は無かったし借りられなかったので、七生さんと一緒に例の地下室に転がり込んだのだ。
…四六時中ナコさんのことで頭がいっぱいだったので、七生さんとルルさん、佐々木先輩にはかなり迷惑をかけてしまい、本当に頭が上がらない。
しばらくしてみんながある程度落ち着いた頃、私たちとあの4人で約束のパフェを食べに行った。
お値段が高いだけあって、とんでもない大きさのパフェが出てきた…。私にあれは完食出来そうにない。
そこで私たちは、明るく、楽しいひと時を過ごした。
アルを優しく見守っているなぎささん、初めてのパフェに夢中になるアルさん。
大量の出費で涙目になる柳田さんにとっても元気にパフェを食べるセラさん。
ちゃっかり自分も食べている七生さんとファミチキ以外でも食レポバッチリなルルさん。
陽気にお話しする安納先輩に新堂部長がふと微笑んで。ちょっと口が悪い有栖先輩と何だかんだ楽しんでいる佐々木先輩。
そしてパフェを食べ続けるナコさんとそれを見ている私。
それにしてもパフェを夢中になって食べるナコさんはかわいかった黙々とモグモグ無言で食べ続けるナコさんに私は夢中になり堪らずその様子を描いttttt
1d100<=(43+20) 芸術(ナコ)
Cthulhu : (1D100<=63) → 100 → 致命的失敗
…あまりの可愛さに意識が飛んでしまったらしい、気が付いたらナコさんはパフェを食べ終えていた
食べ終えたときの素っ気ない感想と表情もとてもよい、何度でも見たいのでこれからもたくさん食べさせてあげようと決意した
こんな穏やかな時間を過ごしているうちに、私はようやく、日常に帰ってこれたんだと思えた。
篠崎先輩、安納先輩、色瀬先輩に託された願いを、想いを、約束を…ちゃんと叶えられた、果たすことができたのだと。
そんな時にふと考えてしまうのだ
“彼女”はたしかに約束を守った
学園から異変は無くなり、平穏な日々が続いている
新堂部長が己の正体を知ることはなく、“彼女”と激突して全てが崩壊することもない
……“彼女”は言っていた『私たちは、この学園から撤退する。君たちが異変に怯えることもなくなる。』『冒涜的な存在の一切が、この学園から姿を消す。』
そうだ、この学園からはいなくなった
だがあの時、窓の外が黒い空に覆われた時、街中が闇に包まれていた、学園の崩壊後に彼女たちを知っている人たちはいなかった見えないナニカに血を吸われて病院にはこバレたヒトがたくさんいた
この街にまだ奴らはいるのだろう もしまたあの化け物らと遭遇してしまったら 私は
私たちは高校生活をやり直そうと、再び飛馬学園に通うすることにした。佐々木先輩には本当にお世話になった…。
私たちは飛馬学園高等部に通う高校1年生で、勉学に部活にと青春を謳歌している。
…あれから私は授業をきちんと受けることにした。あの恐ろしい体験に比べれば退屈な授業のなんとすばらしいことか。
…たまに寝てしまうけれど、少しずつ成長しているのだ。《ナコト写本》を読むために七生さんに英語を、テストのためになぎささんと柳田さんに勉強を教えてもらったりもしている。
これで私もいい成績が取れるはず…!
さらに私は部活でも活躍しているのだ。オカルト研究部とゲーム部を掛け持ちしている私は、いろいろな噂話を仕入れたり、みんなで怖い話を聞かせあったり。
先輩が作ったゲームで遊んだり、頼まれた絵を描いたりと大活躍。
何やら《ネームレス・カルト》を作り直すという話も出ているようで…。魔女達のイラスト、特にナコさんはお任せあれ!
あ、でもナコさんが他の人に使われるのは…いや、本物のナコさんは私のところにいるししかしこの世界ではナコさんのことは私が一番知っているわけでそう簡単に他の人にやるわけにはいかなくてぅうどうしてもというならナコさんは最高レアで出現確率が小数点以下で出るまあナコさんの絵はバッチリどんなシチュエーションでも完璧に描いてみせ
そしてオカルト研究部の活動として、新聞を作らせてもらっている。篠崎先輩と月羽先輩、七生さんと私。
4人で過ごしたあの日々を、たとえ偽りの平穏だったとしても忘れることのないように。私は新聞を作り続けている。
…そんな私の新聞だが、オカルト新聞としてマニアックな人気が出ている模様。ふふ、一押しコーナーは私のナコさん4コマだ、私の力作である。学園中にナコさんの素晴らしさを広めるのだ。
すっかり忘れていたのだが、この前はバレンタインデーだったのだ。その頃の私はそれどころではなかったので、少し遅れたがナコさんにチョコを渡した。
色とりどりのチョコたちにナコさんもご満悦。これからもたくさんのイベントを一緒に体験していこうと思った。
楽しい学園生活にも、いつかは終わりが来るわけで。新堂先輩と安納先輩が卒業を迎えることになった。お二人とも、おめでとうございます。
彼女たちは二人一緒に大学へ進学を果たした、相変わらず仲が良くて結構結構。
まあその時に有栖先輩と佐々木先輩があんなことになるとは…いや、そんな雰囲気は出していたしお似合いだとは思うのだが、どうしても有栖先輩とナコさんが被ってしまって…。
有栖先輩に悪いし地下室から出たほうがいいのかな。ホームレスか…。………後で考えよう!
…そうだ、春には月羽先輩と竹取先輩が後輩になって入学してくるのか。
大丈夫、この世界では何もなかったんだから不安になることはない。…………また、一緒にお話できるかな…。
そんな今は春休み。私はナコさんを連れていろいろな場所に出かけている。このためにアルバイトも始めたのだ。
彼女に楽しいこと、きれいなところ、美味しいもの、この世界のことをもっともっとみせてあげたい。
いつまでもどこまでも、ナコさんといられるようにと願っている。