以下の出来事は空想の産物であり、実際の探索者たちの後日談とは違う恐れがあります。
過度な期待はせず、あくまでネタとしてお楽しみください。
case1:青山 茂晴
お昼時、青山はこんな会話を耳にする。
「お昼何食べる?」「うーん、何にしようかなぁ?」
何気ない男女の会話。彼は素早く手を動かし印を結ぶ。すると…
「あー、なんか辛い物が食べたくないか?」「え?偶然!私も今そう思った。」
そして二人は料理店へと入っていく。
…どこからともなく声が聞こえる。
「ふふふ、よくやった我が僕よ。また新たに信者を増やしたようだな。」
周囲に人影はない。頭に直接響いてくる声だった。声はなおも続ける。
「さて、褒美に辛いものを食らう権利をやろう。未知なる刺激がお前を待っているぞ。」
彼はその声に従い、ふらふらと歩きだす。
やがて彼の姿は、吸い込まれるように料理店へと消えていくのだった。
幅音楼の印
竜を崇拝する魔術的な印が、誤って伝わってしまった結果、創造された「ナニカ」。
暴君ハバネロテップス(チップスでない)の加護を受けてるとかなんとか。
少なくとも自分は辛い物が食べたくなる。
周囲の人間が辛い物を食べたくなる確率は5%存在する。
1d100を振り01〜05が出た場合、周囲の人間は辛い物が食べたくなる。
魔術でないためMP消費もない。得体のしれない「ナニカ」である。
case2:斎藤 大樹
萎縮の魔法を受け、斎藤の右腕は干からびたミイラのように変容してしまった。
感覚はあり動きはするものの、人目につかぬよう手袋をし、包帯を巻く生活を強いられる。
周りからは奇異な目で見られたが、そのルックスにより人々の記憶には鮮やかな姿として残る。
一時は厨二病とも揶揄されることもあったが、1人また1人と包帯を巻く者が出始め
秋にはファッションとして大流行することになる。
今ではカラフルなデザインや、様々な材質の布を腕に巻きつけるのが一般的となった。
その流行の発端が誰なのか、本人ですら知らないことである。
case3:月御野 律子
ペンションの地下に開いていた穴。ネズミの進入路だったそれを、彼女は見事に塞いだ。
その経験を生かし、彼女は害獣侵入防止のアイデア商品をデザインする。
ある企業がそれに目をつけて商品化すると、なんと大ヒット!
彼女の元には特許使用料が舞い込んでくる。
1d10を振り、出た目の数×100万円を年収に追加する。
case4:メルセデス ハルトマン
探索者たちの活躍により地球の危機は去った。
雛鍵村は、かつての平穏を取り戻すだろう。
だが数年後、村は新たな異変に襲われるのだった。
大勢のドイツ人観光客が雛鍵村に押し寄せたのである。
原因はドイツで出版された『本当は怖い日本の祭事』という1冊の本。
ドイツ人の女性が、日本に留学していた時期に見聞きした日本の怪異を
実体験のように、面白おかしく書き上げたものだが
ドイツでこの本が話題を呼び、観光ブームが起きたのだった。
しかし誰一人、この本の内容が事実と思った者はいないだろう…。
地球はこうしている今も、危機に瀕している。