至って普通の応接室である、少し変わったところがあるとすれば食器棚と冷蔵庫が置かれているところだろうか
部屋の中央には応対用のソファーとテーブルがある、また部屋の奥に隣の部屋へと続く扉が一枚あるのが見える
部屋に入って探索者達の目を引くのは、その応対用の机の上にドカッと置かれた
バスケットボール三つ分位の大きさをした、表面に西瓜のような模様がある球形の物体だろう
表面の色は紫色、模様は黄色という奇妙な色をしたそれを見たHO2はSANチェック 0/1d3
社長か会長に聞けばこれが例の食材だと教えてもらえる、触ってみると表面はとても堅いことがわかる
生物学成功 → 地球上でこんな木の実がなっているとは見たことも聞いたことも無い
神話技能成功 → ドリームランドという場所に生えている大いなる木から取れる実だとわかる
適当な頃合いで会長の6d6パンチで木の実を割らせるとよい、逆に会長以外ではこの実を割ることは出来ない
木の実を割ると中から芳醇な甘い香りが部屋中に広がる、しかしその中身は果肉が緑色、果汁は青色という何とも吐き気を催す色彩をしている
ここで探索者達に食べるかどうかの質問をし、食べる場合はとっても美味しいと描写を入れ、その後POW18と対抗ロールをさせる
《POW対抗に成功した場合》
特に何も起こらない、ただし頭がすっきりしたような気がする(報酬時にINTが1d3点成長)
スペシャル・クリティカルは脳細胞が活性化しているのが全身で感じられる。(報酬時にINTが2d3点成長)
《POW対抗に失敗した場合》
大いなる木によって探索者達の意識だけがドリームランドへと誘われる(報酬時に神話技能が10点成長)
描写例
味の余韻に浸っていると、何故か唐突に眠気に襲われる、そしてそのまま意識が暗闇の中へ落ちていくような感覚を覚える
いや、あなたは気付く、落ちていくような感覚ではない、実際に落ちているのだ
視界には暗闇が広がっているが体を包むのは浮遊感、しばらく落ちていると視線の先に光が見える
暗闇を抜けると、そこは今まで見たことが無い風景が広がっていた
大地を流れる光り輝く川、遥か彼方には天を貫かんばかりにそびえ立つ雪に覆われた山々、そして空中を落下するあなた達を嘲笑うかのように周りを飛び交うクリーチャー達
現実では決して見ることは出来ないであろう光景にSANチェック 1d6/1d10
そんな光景にあなた達が様々な反応を示していると、後ろから何かが近づいてくる感覚を覚える、振り向くとそこには空中に居るというのに見上げなければ天辺が見えない様な巨大な木があなた達の方にゆっくりと近づいて来ていた、木があなた達にその太い枝を伸ばしてくる
と言ったところであなた達は目を覚ます
《ファンブルの場合》
失敗組が先に目覚めてファンブルの人だけ残される、以下の処理を加えること(神話技能が30点成長、この時失敗の分は加えない)
~処理~
あなたは伸びてきた枝に捕まれる、すると頭の中に無数の情報が流れ込んでくる、そして体中に蔦が巻き付いてくる
ここでPOW*5かCON*5を振らせて成功したら目が覚める、失敗しても蔦で体中を覆われそうになったところで強い衝撃を受けて目が覚める
(会長に叩き起こされる 2d6ダメージ)
食べた探索者はPOW対抗成功、失敗に関わらず報酬時に1d3点のEDUが成長する
目を覚ますと会長と社長が心配そうに探索者達を見ている、今の出来事を会長か社長に問い詰めると
「あ、そういえばこれ食べると幻覚作用がちょっとあるんだった、ごめんごめん」
などと適当にはぐらかされる、それでもしつこく問い詰めてくるなら会長に
「君、きっと疲れが溜まってるんだよ、良かったらこれ食べる?」
とショゴスのかけらを食べさせようとするといいだろう(虫ショゴスを目撃した人はSANチェック 0/1d6 ショゴス人間がいたならPOW3と対抗ロール)
「お詫びと言っては何だけど、私のお宝を見せてあげる」と社長が奥の部屋へと引っ込んでいく、しばらくすると社長は腕に何かを抱えて戻ってくる、それは直径30?程の卵型をした黄色い玉だ
耳を澄ますと「断続的な奇妙なホイッスルのような音」を発していることに気が付ける、社長にこれは何かと聞くと枕元に置くととても面白い夢が
見れると教えてくれる、見せてはくれるが絶対に触らせようとしない、会長が襲い掛かっても全力で死守する。
これは夢見のAFの一つ、"夢のクリスタライザー"である。夢のクリスタライザーとは、見た目は上記した通りである。
中は空洞であり、材質はかなり壊れやすい物で出来ているが、重さは10kgほどもある。この道具は眠っている人物を地球のドリームランドなどの他の次元へと送り出す力を持っている。更にこれを使えばドリームランドにある品物を覚醒世界へ持ち帰ることも出来る。
クリスタライザーから2~3mの範囲内で寝るとドリームランドへと行くことが出来る。
しかしクリスタライザーには、これを守る守護者がいる。クリスタライザーを使用すると守護者が襲い掛かって来て、最後は現世とドリームランドの狭間の世界へと連れていかれてしまう。
ここまで処理したら社長がスタジオ内を自由に見回ってもいいと言ってくる、時間を聞かれたら休憩終了まであと30分だと教えてくれる
ただし社長室と廊下の奥にある部屋は立ち入り禁止だと言ってくる、理由を聞くと社長室は言わずもがな、奥の部屋に関しては怪しく微笑んで
「世の中には知らない方がいいこともある、命が惜しかったら尚更、ね」
と言ってくる。
ここでHO1に会長が耳打ちをしてくる。
「見学ついでにちょっと探して欲しい物があるんだ」
「さっきスタッフが話てるの聞いたんだけどさ、何でもこの会社、蛸の幽霊が出るらしい」(実際は海月)
「蛸の幽霊、一体どんな味がするのか気にならない?そこでだ、妖食倶楽部会長として命ずる」
「蛸の幽霊を捜索、発見次第生け捕りにしろ、拒否権はない」
会長に幽霊について尋ねても「立ち聞きしただけだから詳しくは知らない」としか言われない。
ネットなどでこの情報を調べても出てこない。会社についてオカルトをするなら。
オカルト成功 → 半年前に設立されたばかりだというのに出世が早すぎる、これはきっと魔術的陰謀や裏組織の謀略が働いてるに違いない!や
流通元不明の不思議な商品の数々はきっと異世界から持ち込まれた物だ!もしくは秘境やはたまた宇宙からの産物に違いない!など根拠のない憶測が飛び交っている。
この処理が終わるといよいよ探索タイムである。