施設の入口にあたる厚い鉄扉(耐久力は装甲16、HP3)は、今の探索者であれば破壊することが可能だろう。
扉の向こうは白一色の通路が10mほど続いた後、左へ曲がっている。曲がった先は800mほど続くまっすぐで急な坂道(下り)だ。道幅は3m程あるだろうか。
坂道の突き当りは小部屋になっており、大型のエレベーターが存在する。
エレベーターは大型の荷物を搬入できるようなもので、非常に頑丈にできている。乗り込むと現在位置がB1で、下にB2、B3、B4がある事が分かる。
『目星』を行うなら、行き先指定ボタンの下に変わった形の鍵穴がある事と、天井の板が取り外せて天井裏へ登れる事が分かるだろう。探索者同士で肩車でもすれば楽に登る事が出来そうだ。『聞き耳』では何も聞こえない。
ちなみにB2、B3は押すとその階へ移動できるがB4だけは特殊な鍵がないと押せないようになっている。
エレベーターの天井裏へ登ると、頭上は土がむき出しになっている。
◎ランダムで探索者の誰かが土埃でくしゃみをしてしまう。
『目星』『聞き耳』共にここでは特に情報は無い。
『しばらく時間が経つ』又は『全員が屋根の上へ登る』と、エレベーターはひとりでに下へ向かって動き出す。階下で何者かがエレベーターを呼んでいるのだ。
エレベーターはB3で止まる。そして迷彩服の男が一人乗り込んで来てB1のボタンを押す。探索者が天井裏に居るなら、不意打ちの絶好のチャンスだ。油断をしている隊員をサクッとやっつけてしまおう。見送った場合彼はB1でエレベーターから降りてどこかへと去って行く。
もしも『普通にエレベーターに乗っている』又は『エレベーターに乗らない』なら迷彩服の男と鉢合わせて戦闘になる。
この時KPは『迷彩服の男は戦いながら侵入者警報を発動しようとしている。残り数ラウンドの内に仲間の隊員を呼ばれてしまうだろう』と言ってPLを慌てさせるように。
「なんだお前たちは!」
もしも探索者がエレベーターを下に行かせまいとするなら、隊員はエレベーターシャフトをよじ登って来るだろう。よじ登って来た隊員と目が合い、結局戦闘になる。
迷彩服の男 ステータス
名前:山田 隆志(やまだ たかし)
職業:自衛隊 陸上自衛隊・対特殊警備部門・NYAS
(男) 年齢35
STR:14 DEX:16 INT:13 アイデア:65
CON:14 APP:15 POW:16 幸 運:50
SIZ:15 SAN:80 EDU:18+1 知識:80
H P:14 M P:16 回避:40 db:1D4
[技能]
運転(自動車):50% 応急手当:70% 回避:40%
聞き耳:65% 忍び歩き:70% 重機械操作:40%
投擲:65% ナビゲート:60% 目星75%
武器:軍隊式格闘術(武術・空手に相当)50%
:パンチ70% 1d3 + db1d4
:キック60% 1d6 + db1d4
装甲:格闘用特殊防具:白兵戦におけるダメージを半減
【プロフィール】
陸上自衛隊の特殊部隊所属の男。
以前、部隊の仲間が「もうすぐ子どもが生まれるんだ」
と言うので「今度お祝いに行くよ。必ずな」と話していた。
りりこを誘拐する任務は今朝突然言い渡された。
どこが発令した任務かは知らない。
上官がやれと言えば従うのが自衛隊の定めなのだ。
任務の背景事情など今の部隊では気にしていられないことを
理解している。
B3の『9』の部屋で捕らわれているりりこに
イタズラをしようとして先ほど噛みつかれた。
ちなみにこの施設のB4に関しての情報は、彼のような一般の
隊員には知らされていない。
戦闘に勝利すると、いよいよ施設内の探索が行えるようになる。ちなみにこの隊員からは以下のものをはぎ取ることができる。
・身分証【陸上自衛隊・対特殊警備部門・NYAS(読みはニャッツ?)氏名:山田 隆志】
・迷彩服