探索者が眼を覚ます場所。冒険の開始地点。
石畳で敷き詰められた空間で、乳白色の壁で覆われておりかなり広い。
北の果てには木製の扉があり、鍵はかかっていない。引き戸だ。
西の壁側には窓のようなくりぬきが存在する。外は一面海で覆われており、探索者が起きた時に外を覗いたならば太陽が上がって間もないことが分かる。窓から外にでることはできるかもしれないが、海面まで多少の高さが存在し、落ちれば戻ってこられないだろう。また、登攀を行うにしても捕まり所がなく難しそうである。
探索者は起きると中心にいることがわかる。
中心には大きな石板が立っていて、その下には宝箱が置かれている。
石板には塔のような絵と、読むことのできない文字、ラテン語の文字が書かれている。
石板(ラテン):訪問者よ塔を登れ。瞳を集め、塔の頂上で門を開け。隻眼を恐れぬなら現世への門が開かれん。盲目を恐れぬなら全知への門が開かれん。
【虚飾の眼】この文字を視ることができる者は常世の眼を持つ者だけである。常世の眼とはすなわち全人的に持つ瞳のことであり、この世を唯一正しく認識できる魔眼のことである。常世の眼を持つ者よ、ここにこの塔の全てを記す、故に誰よりも心せよ。常世ならざる魔眼を持つ者はこの文字が視えず、この塔の正体を知りたがるだろう。そして神の魔眼『虹』を手に入れるのはただ一人。全知に届く者もまた、ただの一人なのだから。
〜以下塔の情報〜
この塔は各層に両目の魔眼が隠されている。その魔眼を集め、最上階に存在する石板に設置することで現実への門を開く事ができる。この時、必要なのは片目だけであるが、捧げる眼の数によって帰還の門が開く確率が上昇する。また、両目が完全に揃っているならば、詠唱の最後を変更し、中心に地下層に隠された魔眼『虹』によって作られた鍵を差し込むことで全知全能の存在『副王』ヨグソトースを招来することができる。
『副王』ヨグソトースとの邂逅は時間にして30秒に満たないが、副王は探索者の問いの全てに真の回答を授けるだろう。また、この場に召喚された時点で、全ての人間はなんらかの魔眼を持っている。この魔眼を抉り、現世へ帰るための材料にする事も出来る。第六層に隠された、眼球転移の魔法が役に立つだろう。
各層に隠された片目に関しては、大きなリスクを冒す必要はない。ただし両目を集める場合は一層に存在する『パンドラの箱』を開き、この塔の仕掛けを有効にする必要がある。
仕掛けが有効になると、一日につき塔が一層ずつ海に沈んでいく。
ここに各層の魔眼の在りかを示す。
一層:虚飾:常世の眼:この石板の裏 パンドラの箱の底
二層:傲慢:絶対尊守の眼:鍵のかかった箱の中 鍵護の依代
三層:怠惰:第三の眼:図書666666番の装丁 禁止書庫の机の引き出しの真ん中(鍵は司書が所持)
四層:憤怒:憤怒の眼: ドラゴンの宝物庫(左奥の宝箱) ドラゴンの左眼
五層:色欲:直死の魔眼:二つとも悪魔が所持
六層:暴食:複写眼:第四検体の眼 物質転送機による転送。パスワードは『ダルブシ、アドゥラ、ウル、バアクル』
七層:強欲:悪魔の眼: 入口の石板 『番人』の亡骸
【第三の眼】
あなたの眼は『箱』を開けば、完璧に力を発揮するだろう。そしてその力を他人に振るわれたくないのならば、【怠惰】の層にて瞳を独占せよ。
【そのほかの魔眼】
眼の力を振るいたければ『箱』を開けよ。しかし汝の眼はまだ片目であり、半分の力しか発揮できないだろう。【】の層にて瞳を手にし、力を込めよ。
この文を読んだあなたは限定的な魔法を入手する。【1/1d4】
眼球転移の魔法(限定)
この魔法はこの塔内部でしか使用できない。さらに失われた片目に対してしか行使できない。MP1を払うことで、手元の眼球を、自らの指定の目と入れ替えることができる。【1/1d4】
パンドラの箱
その箱はただの宝箱の様に見える。仮に外側を調べても何も見つからないし、振ってみても何も音はしない。
持ちあげてみると箱の底に『598715』と番号が掘りこまれている。これは図書番号を表し、第三層で入手すると以下の情報が分かる。
『パンドラの箱とは、この世界に絶望をもたらす物である。ひとたびその箱を開け放つと、絶望が飛び出し、世界は一新するだろう。しかしその奥底には『最後に残された希望』が残る。そして絶望の先にこそ、真に求める未来が存在するのだ』
箱を開けると、黒いモヤが飛び出し塔全体を包むように広がっていく。やがてそれは視えなくなるが、塔全体に大きな音が響き渡り、この塔に関わる全ての仕掛けが作動する。
この時、黒いモヤが体の一部にでも触れるように宝箱を開けた場合、絶望(例えば最愛の人が溶け落ちる、自らが踏みつぶされるなど)が脳内を駆け抜ける【1/1d4】
作動する場面を直接視ていなくとも、【聞き耳】に成功すれば、探索者がいる階層の変化を知ることができるだろう
【第一】どこかで扉が開く音がする
【第二】なにか強大なもの存在を感じる
【第三】どこかで扉が開く音が聞こえる
【第四】ドラゴンの羽ばたきの後、ドラゴンがあらわれる
【第伍】草が生えるwwwwwwwwww
【第六】ミ=ゴの潜む部屋が開く
【第七】番人が現れる
この後、時間を開けて窓から海面を二度以上視た探索者は、塔が下がっていっている事に気づく。【アイデア】に成功すると、海面が上昇している事に気づく。【0/1】
夜の段階で外を視るならば【天文学】に成功で7月頃だということがわかる。
日を改めて外を視た場合、【知識】と【アイデア】の成功で日が経過してないことがわかる。
【0/1】