アル・アジフ(AL AZIF:ネクロノミコン英訳写本)
わかりにくい粗野な英語で書かれている。
翻訳に成功した人は、この写本がラテン語の「ネクロノミコン」から英訳されたものであることが分かります。
本の内容は主に『トートの短剣』『ニトクリスの鏡』『地の精霊』『炎の王』について記されています。
一部を解読するには平均6週間、斜め読みには12時間かかる。
正気度喪失:1D4/1D8、クトゥルフ神話技能:+8、研究し、理解するためには平均24週間/斜め読みには48時間。
呪文:【月の神の招来】【地の精霊への相談】【炎の王に命令する】
トートの短剣(レプリカ)
このナイフは明らかにエジプト起源のもの。
柄は真鍮で作られ、長さは13cmあり、トキの頭部の形をしている。
嘴が柄と被さり、ナイフを握る時に、嘴と首の間に指を入れられる。
薄い刃は長さ18cmほどで、純銀で作られている。
刃の両側にはエジプト象形文字が書かれている。
ダメージ:1D6+DB(魔力が付与され、物理的な耐性がある神話生物を傷つける)
外なる神がこの短剣で刺されると現在の肉体は消え去り、召喚されるまで地球に戻れなくなる。
耐久値:レプリカなので神話生物に1回使うと壊れてしまう。
呪い:精神的苦痛の発作。この発作は1日に1度発生し、真実の世界を遮断する。
初めは発作と映像が1分近く続くが、次第に長さと厳しさは増していく。
折の悪い時に起こるなら、自動車を運転している時など映像の効果は致命的である。
22日目に正気度喪失0/1D6、28日目には0/1D4、31~33日目には毎日1D3/1D10の正気度を喪失する。
解呪:肉体化したニャルラトテップを探し出し、トートの短剣を媒介として、消し去るのみ。
ニトクリスの鏡
この長細い鏡は、高さはおよそ90cmで、幅は最も広い部分で60cmである。
長い年月に耐え、ほんの僅かな傷、割れ目、曇もないほどガラスの品質は高い。
ガラスの枠は様々な奇怪な姿が刻まれた、艶のある青銅で出来ている。
蛇、魔物、食屍鬼、イフリートなどの名前のない恐ろしいものが鏡を囲んでいる。
エジプト起源のこの鏡の創造者と、これが作られた時代はともに不明である
最後に鏡が目撃されたのはイギリスのロンドンで有名な探検家にして考古学者、バニスター・ブラウン=ファーレイが持ち歩いていたところだ。
ニトクリスの鏡はエジプトの第六王朝の恐ろしい、不浄な女王ニトクリスにちなんで名付けられたが、鏡は彼女が所有するずっと前からあった。
ジャスティン・ジェフリーの『モノリスの人々』と題をつけられた狂乱の詩集に鏡の物語を見つけることができる。
また、鏡は伝説的な『ネクロノミコン』でも言及されている。
これらの僅かな記述は人類の誕生以来鏡が存在している証拠となる。
そして、ニトクリス女王がそれらを所有する前には、鏡は暗黒のファラオ、ネフレン=カの所有物であったと言われている。
鏡は輝くトラペゾヘドロンと共にシベリの川辺の窓のない地下堂に安置された。
ニトクリスの鏡を所有することは致命的であり、啓蒙的でもある。
適切な呪文が知られているなら(『ネクロノミコン』でそれらを見つけることができる)、鏡はクトゥルフ神話に関する遠い場所や他の次元さえも、その片鱗を見せることができる。
これらの映像は遠い場所に向けられる。
静めるルルイエにいるクトゥルフと違って、グレート・オールド・ワンや外なる神がいつも同じ位置にいないとしたら、鏡はその神格を見せることはできない。
これらの場面を覗く者は鏡を活性化する呪文を唱えている間、MP5と1D4のSANを支払わなければならない。
クトゥルフ神話のクリーチャーを見ることはルールに従って追加のSANを喪失する。
最後に、映像が見たいという「覗き魔」が、「何がたった今ユゴスで起こっているのかを見たい」などの特定しない限り、示される映像は無作為である。
ニトクリスの鏡の致命的な側面だが、鏡の近くにいると、鏡が重要な役割を果たす一連の悪夢を見る。
時間が経つにつれて、これらの悪夢は対象の正気に重大な障害を引き起こす場合がある。
それらが十分悪くなかったなら、時計が午前0時を告げる時に、恐ろしいクリーチャーは空間から鏡を通って我々世界の中に押し入ることができる。
この忌まわしいものは鏡の近くにいるものなら誰でも攻撃する。
鏡が新しい所有者の元にある夜ごとに、このクリーチャーが鏡から現れる確率が5%ずつ蓄積してゆく。
黒い布で鏡の表面を覆うと、鏡によって生じるSANcはなく、鏡からのものに遭遇することもない。
地の精霊への相談(ニャルラトテップとの接触)
ニャルラトテップと交流するための呪文。
コスト:POW1と1D6の正気度ポイント。
成功率:幸運(POW*5)の半分(単数切り上げ)
2回目以降も同様のコストは支払うが、幸運を半分にしなくても良い。
月の神の招来(トートの招来)
古代エジプトの神格トートは、這い寄る混沌ニャルラトテップが着けたもう1つの仮面である。
トキの頭を持つ大柄な男性が現れ、書き物をしている姿で描写されている。
トートは月と知識と魔術の神であり、歴、年表、時間にも支配を及ぼしている。
彼は死者の導き手として助力者でもある。この呪文は任意のMPとSAN1D10消費する。
(※今回はニャルラトテップが存在するためコストだけ失敗して召喚されない)
炎の王に命令する(炎の精の召喚/従属)
流れ星のように炎の精を空より舞い降ろさせる呪文。
呪文はフォーマルハウトが地平線の上に出ている夜間しか仕掛けられない。
(※北半球の適度な位置で9月から11月がベストな期間)
コスト:1D3の正気度ポイントと任意のMPを消費。
成功率:消費したMP1につき、成功率は10%上昇する。
ロール結果が96~00だった場合は常に失敗扱いとする。
触媒:キャンプファイヤーの篝火、或いは他の火が必要。