長年使われていて味わいのある木製の紙芝居枠。
<目星>
紙芝居枠の扉の部分に「席についてお待ちください」という文字が彫り込まれている。
(ソファに座らないときの対策法なので、探索者が何も言わずにソファに座るのならこの情報は必要ありません)
ソファに座るとひとりでに紙芝居が始まる。紙芝居枠の扉が静かに開き、紙芝居が一枚、また一枚とゆっくり捲られていく。捲られるスピードは、早すぎず、遅すぎず、あなたの読むスピードに合わせて物語が進んでいく。
しかしあなたは、紙芝居が勝手に進む、そんな奇妙な事象を気にする暇もなく、その物語に目を奪われるだろう。その物語は、あなたの人生そのものだったのだから。
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1/1d3のSANチェック
生まれてから現在まで。年齢に関わらず、今までいろんなことがあった。もちろん、いい思い出ばかりではない。後悔していること、出来ることなら忘れてしまいたいこともある。
それらの記憶に思いを馳せていると、いつの間にか紙芝居は終わっていた。
紙芝居が終われば1d100を振ってもらう。
<POW*5>
成功→こうして振りかえってみると、いろんなことがあった。それらを経て今の自分がある。そのことを再び認識してあなたはまた新たな気持ちで生きていこうと、晴やかな気分になるのだった。
失敗→紙芝居は終わったが、すぐには動くことができない。確かに大切な記憶であることに違いはないが、その分、嫌な記憶がまた探索者の心を抉ったのだろう。しばらく物思いに耽りながら、床の一点を見つめるのだった。
○探索者の目の前に、メモが落ちていることに気付く。
メモ
〜内容〜
突然紙芝居が始まったと思ったら、私の人生そのものだった。
もう見たくない記憶が、嫌な思い出が蘇る。
あぁ、見たくない。もう嫌だ。見たくない。見たくない。
……現実なんて。