探索者達は海底へ行く手段としてまずはダイビングが思いつくと思われる。海岸近くにはダイビングショップなどがあるが、探索者達が店員に行きたいポイントを伝えると、そのポイントは海流の流れやサメの動向を理由に危険だから行かない方がいいと言われる。探索者達が強引に現代的な方法でダイビングした場合、海流に撒かれて辿り着けない。もしくはサメに襲わせても構わない。
探索者達が進退に困った場合、
<アイデア>に成功すればゼノヴィアに相談することを思いつく。
ゼノヴィアの家に行くと、ゼノヴィアがドアを開けてくれる。ゼノヴィアに事情を話すと、彼女はゆっくりと立ち上がり、戸棚に歩み寄る。彼女は戸棚から深い緑色に輝く液体の入ったボトルを取り出す。彼女はそのボトルを探索者達に手渡すと、椅子に腰かけながら説明をする。以下要点
- それは「海の蜂蜜酒」と呼ばれるもので、人間が水中でも活動できるようにするためのアーティファクト。
- 水中でも呼吸ができるようになり、泳ぐことが容易になる。
- 暗い海中でもある程度は見えるようになる。
- 問題点は、ちょっとした幻覚作用があり効果時間は6時間程度しかない。
- ボトル一本で8人分はある。
ゼノヴィアは説明が終わると、「それは君達が生きてきた世界とは本来関係の無い品だ。 使わないのに越したことはないが、仕方ないだろう。」と言う。探索者が言葉の真意を尋ねても、この話にこれ以上は付き合わない。
普通ならここで終わるのだが、KPが探索者達はゼノヴィアの十分な信頼を得るに相応しいと判断した場合、次のイベントが発生する。探索者達に少し待っているように言うとゼノヴィアは奥へと引っ込む。しばらく引き出しか何かを漁る音がしてから彼女は戻ってくる。手には古びたロザリオを持っている。彼女は探索者の一人にロザリオを手渡し、「私が使っていたロザリオを貸そう。君達を守ることもあるだろう。」と言う。
ロザリオには魔術が掛けられており、
<旧き印>と同じ効果を発揮する。サメなども寄って来ない。神話生物の視界にロザリオが無いと意味がない。
ゼノヴィアから海の蜂蜜酒を受け取った探索者達は海底の教会を目指すことが可能になった。探索者達は海岸でアーティファクトを飲み、海に入ることになる。海の蜂蜜酒を飲んだ探索者達は
<POW×1>を行い、成功なら永遠の眠りの海底都市ルルイエを目撃し、
1D2/1D8のSANチェックを行う。
ここで一つイベントがある。心臓を拾った探索者(現在持っている探索者)は突然心臓が脈打つのを感じる。同時に視界がブラックアウトし、海底に沈んでいる教会の映像が頭の中に映り込む。これを幻視した時に
<アイデア>に成功すると、視界に映る教会の周りを回遊する影を認識する。そして
<アイデア>の成否に関わらず、奇妙な事態に直面したため、
1/1D6のSANチェックを行う。