KP
皆様、八日間もお疲れ様でした。日程詐欺をしてしまって申し訳ない。
一先ず、何とか無事セッションを終わらせることが出来て良かったです。一部探索者が人間を止めかけていますが。
それはまあ、そっとしておきましょう。
全体を通して、誤字や設定の作り込みの粗さ等が目立ってしまい、力不足を痛感しました。
これからは上記以外にもアドリブ技能を上げることと、女神を倒すことを目標にKPとしても精進して行きます。
これからも時々ですが卓を立てますので、是非日程が合えば参加して下さいね。お待ちしております。
素晴らしいPCとPLに恵まれて幸せでした。それでは、またいつか。
残された者
墓の前に立ち尽くす。
刻まれた名前は彼女の姉のもの。半年の入院を果て、それでも未だに現実に追いつかない。
私の姉は何故、死んでしまったのだろう。
不幸だったからか、それとも。
悪意と結ばれてしまったからか。
「…………。」
どんな言葉を投げかけても返事は来ない。それを認識したのは数分前で。
意識は虚ろで、感情も曖昧だけども何故か頭は冴えている。
何故だろうか。
病院で一つの設計図を見てからだったか。記憶がハッキリとしない。
足音が背後からした。そこにいたのは……
解いた者
身体が解かれる。数字に。
存在を蝕んでいた数式からようやっと解かれた。
幻視する。
ああ、やっと……
方程式
「ふふ……ああ、思ったより楽しめましたよう……」
恍惚と。
そんな形容が相応しい表情で事件が終幕したホテルの最上階からまだまだ明るい夜の街を眺めている。
悪意の矛先を探すように。
哀れにも悪意に巻き込まれた玩具のことを思考しつつ。
次の。そう次の玩具を。
「みーつけた」
そして数字は世界に紛れる。
悪意をこの世にまき散らしていくために。