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特殊ステータス【コネクション】

【コネクション】とは、あなたが持つ絆の力です。
人、物、土地。友情、執着、憎悪。どんなものとの、どのような関係でも構いません。
それはあなたが神話的恐怖によって狂気の世界に陥りかけたときに、正気の世界に繋ぎ止めてくれる、いわば鎖のようなものです。
一方、何らかのきっかけによってその絆が絶たれたとき、もしくは自ら進んで絆を絶ったとき、その代償と引き換えにあなたは超人的な力を発揮できるでしょう。

「コネクション」はステータスの一つとして、セッションを通して管理されることになります。

概要

形式

●シナリオ開始時点のコネクションは、１人当たり３つです。うち２つは、対象を自由に決められるフリーコネクション。残り１つは対象が定められているシナリオコネクションです。またセッション中に、新しいフリーコネクションを１つまで作れます。コネクション最大所持数は合計４つです。

●コネクションには、２種類の状態があります。一つは「ノーマル」、もう一つは「ブロークン」。開始時点のコネクションはすべてノーマルです。

ノーマル状態のコネクション

●ノーマル状態のコネクションの用途は、狂気からの回復です。
一時的狂気または不定狂気に陥ったとき、ノーマルコネクションを１つ使用することで、自分自身に成功率50%の精神分析をかけることができます。
永久狂気に陥っても、１日だけ正気を保つことができます。
●使用されたノーマルコネクションは、使用済みノーマルコネクションとして形だけ残ります。
●シナリオ終了時点で保持している未使用ノーマルコネクション１つにつき、報酬の正気度が1d6追加されます。使用済みノーマルコネは、未使用に戻ります。

ノーマルからブロークンへの変化

●「親友だと思っていたのに裏切られた（対象：親友）」「大切なお守りが壊れてしまった（対象：お守り）」等、
コネクション対象との関係が壊れてしまったとき、コネクションはノーマルから「ブロークン」に変化します。
●任意でコネクションをノーマルからブロークンに変化させることも可能です。好きなタイミングで変化させられますが、その逆は不可能です。
●コネクションがノーマルからブロークンに変化したとき、強制的に正気度とMPを1d3ずつ失います。正気度チェックと同時に変化したときは、処理を一括して行います。

ブロークン状態のコネクション

●ブロークン状態のコネクションの用途は、ダイスロール結果の操作です。
ブロークンコネクションを１つ消費することで、ダイスロールの結果を１段階引き上げることができます（例：成功→決定的成功）。
同時に２つのブロークンコネクションを消費することで、２段階引き上げることも可能です（例：致命的失敗→成功）。
例外として、正気度チェックの結果は操作できません。
●デメリットも存在します。消費したブロークンコネクション１つにつき、以降の正気度チェックで削られる正気度が常に+2されます。
例えばブロークンコネクション１つを消費した状態で深きものに遭遇すると、本来なら「0/1d6」で済むところが「2/1d6+2」となります。２つ消費していると「4/1d6+4」です。
●ノーマルコネクションと異なり、消費されたブロークンコネクションは残りません。セッション終了後も戻ってきません。

使用例

テンプレート

コネクションの状態

未使用ノーマルコネクション＝○
使用済みノーマルコネクション＝●
未使用ブロークンコネクション＝△
使用済みブロークンコネクション＝×

例

①シナリオ開始時のPCのコネクションは、以下のように表記する。

野比のび太
|ドラえもん|友情|○
|おもちゃの拳銃|宝|○
|未定|未定|○

|ピーすけ|親心|○

②シナリオ終盤までに、以下のようなイベントが起こったとする

・恐怖に負けそうになったとき、ドラえもんを思い出すことで立ち直れた。（ノーマルコネの使用）
・大切なおもちゃの拳銃が壊れてしまった。（ノーマルからブロークンへ変化）
・ジャイアンと心の友の契りを結んだ。♂（新フリーコネクションの作成）
・ピーすけが殺された悔しさをバネに、普通ならかなわないような敵を倒すことができた。（ノーマルからブロークンへ変化。ブロークンコネの使用）

すると、コネクション管理表は次のようになる。

野比のび太
|ドラえもん|友情|●
|おもちゃの拳銃|宝|△
|ジャイアン|心の友|○

|ぴーすけ|親心|×

ここに挙げたのはあくまで一例です。PLの想像力次第で、さらに面白い設定やRPを期待できるでしょう。

諸注意

○コネクションルールの作成者はもっしゃんです。ご自由に使用していただいてかまいません。
このルールを運用した結果、セッション中どのように機能したかなどを一報いただけると、非常に助かります。
○改良点の加筆修正、拡張ルール案は大歓迎です。ご自由にどうぞ。ただし、第三者の加筆がそれとわかるようにお願いします。
○コネクションルールは、ＣｏＣルルブ第七版で導入予定の【コネクション】を一部参考にしていますが、これとはまったくの別物です。