登場作品 | ガンダム Gのレコンギスタ |
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声 | 中井和哉 |
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年齢 | 不明 G−レコの登場人物は基本的に年齢が設定されていない |
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階級 | 総司令 |
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専用機 | ジャイオーン |
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特記事項 | |
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金星宙域に位置するスペース・コロニー群
『ビーナス・グロゥブ』に設立されたジット・ラボラトリィの技術保全局長。
ジット団と呼ばれる、ビーナス・グロゥブで地球への帰還を望む一団のリーダーでもある。
クン・スーン、
チッカラ・デュアルらジット団メンバーを率い、G系MS
ジャイオーンを駆って金星圏へ帰還したクレッセント・シップを襲撃。
月のハザム政権の依頼もあってクレッセント・シップに随伴していたメガファウナも制圧する。
しかしメガファウナのクレッセント・シップ離脱を許し、
ベルリの
G-セルフと交戦。その末にビーナス・グロゥブのシー・デスク底面を破壊してしまう。
部下に海の底の修理を指示しつつ、大型モビルアーマー「コンキュデベヌス」をジャイオーンにドッキングさせてGセルフと再戦。
ベルリを追い詰めるが、シー・デスクの穴が修理不能なレベルになったことを察し、コンキュデベヌスの巨体で海の穴を塞ぐことを決意。
キアを追いかけたクンのジロッドの質量も助けとなり穴を塞ぐことはでき、宇宙側に出たクンも脱出できたが、キア自身は脱出することが出来ず、仲間たちが地球で幸せに暮らすことを望みながら乗機と運命を共にした。
地球への帰還を望む金星の住民にとってはカリスマ的存在であり、金星の警察組織であるテンポリスにも賛同者がいるほど。
いわゆる革命家であるが、人質を取る際にパーティグッズを使ったり(クレッセント・シップ制圧時に持っていた銃もよく見ると銃口がないオモチャのようなデザインであり、これもパーティグッズであった可能性がある)、メガファウナクルーに対して監禁を命じるだけで直接危害を加えることはなかったりと、無益な殺生は好まない性格。
ただし、やり方が強引且つ乱暴(テロ同然)だったのでベルリからは
悪人と吐き捨てられている。
地球人に対しては差別的(
パイロットスキルにもそれが表れている)で、過激な発言をすることもあったが(これはキアに限らず、ビーナス・グロゥブやトワサンガといった宇宙に住む者は地球人に対して侮蔑・嫉妬・羨望といった感情を大なり小なり抱いているようである。宇宙世紀から暦が変わっても人は不変の物の持っている様であり、さらに数万年後の世界(正暦)もまた同じである)、魚料理でメガファウナクルーを懐柔しようとしたり、散り際に
地球人と手を組むように言い残すなど、差別感情を持っている相手との交渉も視野に入れられる人物でもあったようだ。
レコンギスタ作戦にも
再征服の意味こそ込められているが地球侵略の意図はなく、用意したフルムーン・シップも軍艦ではなく輸送船であった(ただし、見た目や性能が輸送船でも大量の「死」を満載した船があった)。
また、争いが人類を進化させるという持論を持っていたことがクンの口から語られた。
(が、前述の無益な殺生を好まない性格とはやや一致せず、20年前のピアニ・カルータ事件におけるクンパ・ルシータ大佐(ピアニ・カルータ本人)の宣言と内容が一致するため、
彼自身の言葉というよりは、レコンギスタ作戦準備・実行の大義名分にしたという見方も出来る)
本来はパイロットではなく技術者であり、戦うことよりも技術研究への興味を優先して遅れを取ることもあった。
また技術力は高いものの実戦経験は乏しく、熱くなりやすい性格もあって重大なミスを犯すことにもなった。
しかしそのミスを命を賭して清算する責任感も併せ持っており、富野監督は彼を「かっこいい男」と評している。
最終話では本人の死後にクンとの間に子供が出来ていたことが発覚。
レコンギスタ作戦をこのタイミングで実行に移したのはフルムーン・シップの完成やハザム政権の依頼だけが理由ではなく、
これから生まれてくる自分の子供に地球の大地で生きて欲しいという想いがあったのかもしれない。
声の担当の中井和哉氏は機動新世紀ガンダムXにて
ガンダムエアマスターのパイロットである
ウィッツ・スー役や
ジオニックフロントの
エイガー役で出演していた。