登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY |
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開発系統 | ZGMF−X(成長傾向:標準型) |
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その他特殊系統 | ガンダム系 |
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格闘武器 | MA-MV04 複合兵装防盾システム | 打撃 |
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射撃武器 | MA-M22Y ビームライフル | ビーム |
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ディフェンダー | 通常武器:射撃武器 |
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ビルドMS | EB1弾 |
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証言 |
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特記事項 | ゲーム上ではドレッドノートガンダム表記だが、それはドラグーンユニットを取りつける前の姿であり、厳密には間違いである。 ゲーム作品に登場したばかりの頃はその辺りの設定や作中の描写を拡大解釈してか宇宙戦向けの機体とされているが、本ゲームでは地上戦用の機体とされている。 |
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型式番号YMF-X000A
ZGMF-Xシリーズの雛形として生み出された
ザフト製ガンダム初の機体であり、プラント最高評議会のメンバーである
ユーリ・アマルフィ議員(
ニコルの父)らが主導で開発した核分裂を阻害するニュートロンジャマー(NJ)を無効化する
ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)が搭載された初の機体でもある。
G兵器の特徴である
フェイズシフト(PS)装甲も実装されている。
プロトタイプという立ち位置故か、実戦投入された段階での
プロヴィデンスとは様々な共通点を持つ(ガンプラのHGシリーズでも
プロヴィデンスのビームサーベル用エフェクトパーツをドレッドノートに接続可能)。
核エンジンという理論上は尽きる事の無い動力炉を持っており、「プラントの守護を担う勇敢な機体(ドレッドノート)であれ」という願いを込めて命名されたとする説もあれば、核エンジンという危険性の高いシステムが搭載されている事を知ってなお搭乗するパイロットへの皮肉(物騒な原子力機であり、それに乗る命知らずな馬鹿という意味)を込めて命名されたとする説もある。
コックピット内で機体をチェックしていた
ロウは「ふざけた名前」と評している。
余談だが、ドレッドノートという名前はイギリスの戦艦がことさら有名で、「ド級」、「弩級」という言い回しで今日まで使われている。
ある意味、新方式を採用したために
自らを含めて一斉に旧式化してしまったかわいそうなフネに対して、MSの方も新動力の先達であるため、戦艦に倣って自らの存在とバッテリー機をいっぺんに旧式化する・・・かと思いきやユニウス条約のおかげでNJCをMSに搭載することを禁じられているため、自身と同じ動力方式の機体が溢れ返る状況だけは避けられたが、技術革新によって
バッテリー機も核動力機に比肩しうる性能を手にするようになってしまい、スペック的には陳腐化しつつあった。
NJCの試験運用を目的として開発されたため、NJCが搭載されている頭部箇所以外は当時の最新量産型MS
ゲイツがベースとなっている。
そのため、頭部欠損状態のドレッドノートに応急処置としてゲイツの頭部を接続して出撃した事もあるが、この状態では核エンジンが使用出来ないためにバッテリー稼働となり、PS装甲もバッテリー消費が著しいため使用していない(当然、それ以上にエネルギーを食うドラグーンシステム(プリスティス)は使用不可)。
優れたMS用のシステムであるザフトのNJCと連合のPS装甲を併せ持つため、見方によっては両者のMSのハイブリッドとも取れる。
また、試作品であるため本機のNJCの範囲がMS内部だけでなく機体周辺まで広がってしまうことにより、この機体の周辺で核エンジンを始動させて携帯用戦略兵器を使用する(実際に外付けの核エンジンを装備したブルーフレームが陽電子破城砲「ローエングリン」を使用している)ということもできる反面、この機体周りでは核兵器が濫用可能という物騒なことこの上ない状況を作り出せれるようにもなっている。
武装も全てベース機のゲイツが使用する物と同じか、その改良型となっている。
頭部の側面にはゲイツ、
フリーダム、
プロヴィデンス、
カオスの物と同一の
ピクウス76mm近接防御機関砲を備え、携帯装備には
ビームライフル、及び先端から
ビームサーベルが発振可能なシールドの
複合兵装防盾システムを持つ。
腰部側面に一基ずつ備える
プリスティス ビームリーマーは有線式のビーム砲であり、砲塔を遠距離へと射出してからビームを発射する事が可能。
これもまたゲイツが腰部に装備するエクステンショナル・アレスターの発展武器だが、原型武器と異なり射出後も量子通信により砲塔の向きを変更する事で位置や軌道を自在に変える事が可能なドラグーン・システムの原型となっており、時期的に考えて恐らくザフト初のドラグーン・システム搭載機だとも思われる。
ワイヤーは端末のロストを防ぐ目的で備えられた物であり、切断されても運用に支障は無い。
ワイヤーを切った事でプリスティスを破壊した物として油断していた
ハイペリオンの隙を突く形で攻撃に使用された事もある。
プレアが見た悪夢が映像化されたという設定の「GUNDAM EVOLVE../6」ではプレアのドレッドノートから分裂したXアストレイが追手として現れたゲイツ相手にケーブルから本体を外して手に持ってビームを発振、敵を突き刺すというビームサーベルのような使い方をしている。
逆説的にいえば後の
レジェンドが使用していたビームスパイクをこの原初の機体で既に使用可能にしたという点では画期的と言える。
そしてドレッドノートのバックパックの追加装備に
ドラグーン・システムが存在する。
この追加装備は本機がまだザフトに所属していた頃、
コートニー・ヒエロニムス(※連載時及び単行本では名もなきザフト兵。後に
カオスガンダム、
デスティニーインパルスガンダムに搭乗)と
叢雲劾(ザフトから与えられた
ゲイツに搭乗)との模擬戦で得られ生み出された設計図を
アンドリュー・バルトフェルドが劾立会いのもと
ロウ・ギュールに渡し(なぜアンディがこれを持っていたのかは不明)て
アメノミハシラで製造したオーブ製のザフトの純正品である。
この追加装備の先端部分四カ所に四機のドラグーンが搭載されており、使用時にはワイヤーで接続したまま発射される有線式。
プリスティス同様、こちらのワイヤーも通信用ではなく通電用であり、ワイヤーが切断されても継戦可能である。
また、このユニット自体もPS装甲で固められている。
兵器として生まれたが、人命を救いたいというプレアの想いからロウによってXを背負う王道じゃない者として「
Xアストレイ」と命名されている。
また、この時にOSの調整を受けたようで、ザフト系G.U.N.D.A.MOS(文字は同じ)をベースに背景が
Xの文字を背景にジャンク屋組合のマークを配した本機のパーソナルマーク(機体の左肩にも同じものが描かれている)が描かれた物となっている(さしずめ、本ゲームの
パーツで例えるなら
Xアストレイ専用G.U.N.D.A.MOSと言ったところか)。
スーパーハイペリオンが作中で初登場し、ザフトを蹂躙する際にはビームライフルではなくなぜかハイペリオンのザスタバ・スティグマト(ビームマシンガン)を保持していた。
作画ミスであろうか。
C.E.においてはデータ採集が目的の試験機は使用後に破棄される事が多いという例に漏れず、当初はドレッドノートも重要なパーツ(核エンジンやNJC、プリスティス)を除いて破棄される筈であった。
しかし、NJCを活用する事で地球上のエネルギー問題解消を目論む
シーゲル・クライン(
ラクスの父。この時点ではプラント最高評議会の議員)の手引きによって機体の処分は解体されるだけに留まり、細かく分解されたパーツをジャンク屋組合の裏ルートを経由して地球に住まう
マルキオ導師の下へと密輸される事となった。
※ただし、議長時代のシーゲルが治めていたプラント政府の
パトリック・ザラ国防委員長(当時)(
アスランの父。愛妻を血のバレンタイン事件で失い、一層タカ派の筆頭となっていた)が血のバレンタイン事件の報復のため地球侵攻の一環でNJを地球にバラ撒く案を提示、シーゲルはこの意見を了承し、4/1にNJが地球上に投下された。
結果地球上の原発は停止し電力事情は悪化、さらに通信環境も全滅したためライフラインは寸断し、各地で多くの餓死者が発生し、地球上の親プラント国家にまで被害が及んだが、プラント政府はエネルギー供給策を打ち出し外交関係の悪化を防ぎつつ、プラント側につく勢力を取り込みを図った。
その被害たるや核攻撃以上の犠牲者(およそ地球上の1割=10億人)を出し、
エイプリルフール・クライシスと呼ばれることとなった。
そのためエネルギー供給不足問題を引き起こす決断をした人であるため、考えようによってはマッチポンプと言えなくはない。
当然のことながら非合法の手段で新型動力搭載試作モビルスーツ(ドレッドノート)をプラントの外に持ち出され、最悪他勢力に渡ると国益を損なうだけでなプラント政府の脅威になりかねないので、シーゲルの意向を知らないザフト軍は回収のために秘密部隊を組織し、本機を血眼になって捜している。
そしてザフトの目を逃れ全てのパーツがマルキオ導師から受け取りを命じられた
プレア・レヴェリーの下に集まる予定であったが、肝心のNJCを搭載した頭部パーツは
叢雲劾らサーペントテールに強奪される。
他のパーツは全て揃っていたため、上記の通りゲイツヘッドを装備した機体としてザフトを迎撃すべく一時的に運用される事となる。
サーペントテールがNJCを強奪した理由はこれまたシーゲルからNJCの悪用を防ぐためにそれを手にする者を見極めるという依頼を受けた事であったが、同時期に
ラウ・ル・クルーゼの謀略によってNJCの情報(
戦争を終わらせる鍵)が地球連合軍(というより
アズラエル率いる大西洋連邦軍)に最悪の形で漏洩した事からドレッドノートにも価値は無くなったと判断され、頭部も返却。
完全な状態に復元され、情勢を知らずにNJCの強奪を目論むユーラシア連邦軍(特務部隊X)との戦闘に駆り出される。
その後、紆余曲折を経てプレアは
カナード・パルスとの決戦に臨む事となり、ドレッドノートもアメノミハシラにて調整を受ける。
その際にロウの手でドラグーン・システムが搭載され、「核の力を平和のために使いたい」という想いから「兵器としての王道を外れた物」としてXアストレイの名を付けられる。
そして壊滅したL4コロニー群での決戦に於いてカナードの
ハイペリオンとの戦闘には勝利したものの、結果としてプレアは死亡。
今際の際にプレアがカナードの事を信じた事から、ドレッドノートはカナードへ託される事となる。
カナードは
キラ・ヤマトと異なり、高い空間認識能力を持たず、ドラグーン・システムを有効活用出来ないため、カナードがパイロットとなった後(「DESTINY ASTRAY」以降)は彼が愛するハイペリオンの残骸を用いて武装を再現した
イータユニットをバックパックに接続した
ドレッドノートイータとして運用される事となる。
初期に開発されたドラグーン・システムは重力圏で使用出来ない他、ゲーム作品に登場したばかりの頃にはその辺りの設定を拡大解釈してか宇宙戦専用の機体とされているが、トライエイジでは地上戦用の機体とされている。
イータとなってからは偶に地上で行動している姿も見られるが、やはり主戦場は宇宙である。
上位演出技:
X・アストレイ
画面奥から飛来しバーニアを吹かして突撃、4基のドラグーンを射出して十字砲火を浴びせて締める(敵機は「X」の爆炎を上げながら四散する)。
トドメ演出も存在し、ドラグーンを本体へ引き戻してポーズを決める。