あなたを変える夢見術入門
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自由自在に夢をコントロールする超テクニック
夢は、眠りの世界を彩る白夜の迷宮にたとえられる。そこでは目覚めている時には体験できないような不思議な光景や出来事が繰り広げられる。この夢を自由にあやつり、思いのままに見ることができたらどんなにすばらしいだろう。
本書は、難しいとされてきた夢のコントロールに挑戦し、あなたに夢を支配する力を授けるとともに、永遠不滅の宇宙意識にはばたく超体験の扉をも開いてくれる驚異の書だ!
人が1日のうちでいちばん安らぐとき――それは、”眠りの世界”にいるときではないだろうか? ここちよい布団に包まれ、ほのかなぬくもりに身を任せながら、深い眠りにおちいっていくとき、人は喜びも悲しみも忘れ、自分の存在にさえ気付かない。
けれども、この静かな眠りの中にも、ときおり現実と見まごうような怪しい世界が姿をのぞかせる。それが”夢”だ。
この夢については、古来さまざまの神秘や不思議が語られ、科学的な究明もさることながら、いろいろな利用法が考えられてきた。
その一つが夢占いである。これは夢の”解釈”に重点を置いたもので、現在の精神分析学でいう夢判断もこのたぐいにある。
これに対して、夢を自由にコントロールし、そこに楽しく遊ぶとともに、現実の世界では得られない体験をして、何かを学びとろうとするこころみも古くから行われてきた。
本書は、この後者の夢のコントロールに挑んだもので、いわば”夢見のテクニック”をメインとしている。ただし、従来の方法は、チベット密教やインディアン呪術などの一環として説かれてきたため、とかく秘教的色彩が強く、ややとっつきにくいきらいがあるので、ここでは高藤聡一郎氏が中国仙道を取り入れて創案した独自の方法を、一般向けにわかりやすく解説していただいた。
その内容は、秘教世界における夢見の歴史に始まって、入眠の心得、夢の自覚と観察、夢の創出、変換へと続き、さらには夢の現実化から、最終的には目もくらむばかりの宇宙意識への突入へといざなっている。
したがって本書は、夢の内容を解釈する方法を説いたものではなく、1章と2章は、夢の不思議さと心理科学上のメカニズムを理解するための手がかりとして読んでいただきたい。この点を留意しておかないと、どうしても夢の解釈に心を奪われてしまう。
考えてみれば、人生のうち約3分の1は眠りの中にあり、一生のうちに見る夢は厖大な数量にのぼるはずだ。その夢を単に受身のまま見てすごすのではなく、積極的に自分の望む形に変えて利用することができるとしたら、なんて素晴らしいだろう。
よく「人に一歩でも先んじたいと思ったら、不眠不休の努力をしなければならない」というようなことがいわれる。ナポレオンは1日に4時間しか眠らなかったそうだし、一代の英雄、政治家、実業家、学者、芸術家として名を成した人たちには、確かに眠る時間を割いて努力した人が多い。けれども、もし夢を有効に利用できるとしたら、眠ったままでも目覚めている時に劣らず心を活動させることがかなうのではないか? 夢のコントロールにはそんな楽しみも込められているのである。
さあ今宵から、この本を友に、不思議な夢の世界に遊んでみようではないか……。
第1章 神秘と怪奇があやなす夢の迷宮世界
第2章 現代の科学と心理学が明かす夢と睡眠のメカニズム
第3章 夢のコントロールは超意識への偉大な道程だ
第4章 夢の世界を自分のものにする肉体と睡眠のトレーニング
第5章 夢を自覚して意識を睡眠の束縛から解放しよう
第6章 夢を思いどおりに変え宇宙意識に溶け込む最高秘術
参考文献
夢はごくありふれた生理現象であると同時に、まだまだわからないことの多い謎めいた分野でもある。本文でも書いたように筆者は、ひょんなことからその世界を現実のように体験し始め、最後には自由自在にコントロールするまでになってしまった。
夢見は、さまざまな神秘的行法の中では、わりにやさしいものの一つといえる。極端にいえば万人が大した準備なしにすぐにでもやれるトレーニングなのだ。またその効果も、他のものに比べ速くいちじるしい。本気でやれば筆者ぐらいの程度にはすぐなれるのである。筆者とて本文に書いたように仙道の修行をしていて、その副産物として、それこそ寝ながらマスターしてしまったのである。もちろん難しさもある。しかし、それはテクニックの面というより、心の持ち方といった全く別の点からの問題なのである。具体的にいえば、夢がどんなにリアルであっても、予知的、暗示的なものであっても、決してそれにとらわれてはいけないということである。そうしない限り、夢見は必ず恐ろしいものへと変わっていってしまう。夢見にとって最も大事なことは、夢を受身なものとして見るのではなく、能動的に働きかけ自分の思うとおりに変えていく点にあるのだ。
尚、この本で示したテクニックの一つ一つは、筆者が体験から導き出したものが多いが、なかには古来より伝わるものも混じっている。しかし一冊の本として初心者向きに、これだけ整理体系化したものは、今までない。もちろん心理分析の立場から夢のコントロールを書いたものは何冊か出ている。けれども純然たる神秘的行法の実践という面から現代人向きにそのコントロール法をこれだけ詳しく紹介した本は皆無なのである。
とはいっても、この本は、まだこうし分野のほんの先駆けに過ぎない。できればこの本に触発されて、チベット密教やインディアンなどの夢見の行をマスターされた方々が、より高くしかも深い段階のものを、その豊富な体験とともに紹介されることを願っている。
最後に、この本を制作するにあたって多大なお骨折りの労をとって戴いた共同著者の山梨賢一氏と編集長の太田雅男氏に感謝を述べたいと思う。
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自由自在に夢をコントロールする超テクニック
夢は、眠りの世界を彩る白夜の迷宮にたとえられる。そこでは目覚めている時には体験できないような不思議な光景や出来事が繰り広げられる。この夢を自由にあやつり、思いのままに見ることができたらどんなにすばらしいだろう。
本書は、難しいとされてきた夢のコントロールに挑戦し、あなたに夢を支配する力を授けるとともに、永遠不滅の宇宙意識にはばたく超体験の扉をも開いてくれる驚異の書だ!
人が1日のうちでいちばん安らぐとき――それは、”眠りの世界”にいるときではないだろうか? ここちよい布団に包まれ、ほのかなぬくもりに身を任せながら、深い眠りにおちいっていくとき、人は喜びも悲しみも忘れ、自分の存在にさえ気付かない。
けれども、この静かな眠りの中にも、ときおり現実と見まごうような怪しい世界が姿をのぞかせる。それが”夢”だ。
この夢については、古来さまざまの神秘や不思議が語られ、科学的な究明もさることながら、いろいろな利用法が考えられてきた。
その一つが夢占いである。これは夢の”解釈”に重点を置いたもので、現在の精神分析学でいう夢判断もこのたぐいにある。
これに対して、夢を自由にコントロールし、そこに楽しく遊ぶとともに、現実の世界では得られない体験をして、何かを学びとろうとするこころみも古くから行われてきた。
本書は、この後者の夢のコントロールに挑んだもので、いわば”夢見のテクニック”をメインとしている。ただし、従来の方法は、チベット密教やインディアン呪術などの一環として説かれてきたため、とかく秘教的色彩が強く、ややとっつきにくいきらいがあるので、ここでは高藤聡一郎氏が中国仙道を取り入れて創案した独自の方法を、一般向けにわかりやすく解説していただいた。
その内容は、秘教世界における夢見の歴史に始まって、入眠の心得、夢の自覚と観察、夢の創出、変換へと続き、さらには夢の現実化から、最終的には目もくらむばかりの宇宙意識への突入へといざなっている。
したがって本書は、夢の内容を解釈する方法を説いたものではなく、1章と2章は、夢の不思議さと心理科学上のメカニズムを理解するための手がかりとして読んでいただきたい。この点を留意しておかないと、どうしても夢の解釈に心を奪われてしまう。
考えてみれば、人生のうち約3分の1は眠りの中にあり、一生のうちに見る夢は厖大な数量にのぼるはずだ。その夢を単に受身のまま見てすごすのではなく、積極的に自分の望む形に変えて利用することができるとしたら、なんて素晴らしいだろう。
よく「人に一歩でも先んじたいと思ったら、不眠不休の努力をしなければならない」というようなことがいわれる。ナポレオンは1日に4時間しか眠らなかったそうだし、一代の英雄、政治家、実業家、学者、芸術家として名を成した人たちには、確かに眠る時間を割いて努力した人が多い。けれども、もし夢を有効に利用できるとしたら、眠ったままでも目覚めている時に劣らず心を活動させることがかなうのではないか? 夢のコントロールにはそんな楽しみも込められているのである。
さあ今宵から、この本を友に、不思議な夢の世界に遊んでみようではないか……。
第1章 神秘と怪奇があやなす夢の迷宮世界
- 夢は未来を予知する?
- 夢に現れる透視現象
- 夢占いと啓示的な夢
- 夢をヒントにした発明発見と創作
- 夢中の遊魂と幽体離脱
- 多重夢と2人同夢
- 夢の中に現れるもう一人の自分
第2章 現代の科学と心理学が明かす夢と睡眠のメカニズム
- 脳波がとらえた夢と睡眠の関係
- 白日夢と夢中遊行
- 動物の夢と脳の発達
- 夢を生む潜在意識と性の願望
- よみがえる過去の記憶と太古のイメージ
- 不安や病気のきざしも夢を生む
- 望みの夢を誘いだす可能性
第3章 夢のコントロールは超意識への偉大な道程だ
- 夢は人間に未知なる世界を告げてくれる
- 夢は隠された知識の宝庫
- 夢の民、セノイの不思議な世界
- 夢界と現界をつなぐ謎の絵、イッタル
- インディアンの夢の空間は実在している
- 人類学者カスタネダの不思議な夢体験
- 人間の4つの意識とインド人の夢界へ入る技法
- チベット密教の夢の世界の創造者たち
- 夢見で現実に空を飛んだ聖者ミラレパ
- 物質化した筆者の夢体験
- 夢をコントロールする法をあみだす
第4章 夢の世界を自分のものにする肉体と睡眠のトレーニング
- 夢のコントロールのいくつかの段階
- 眠りの環境を整えよう
- 肉体の異常がつくりだす夢
- 内臓がつくりだす不快な夢を防ぐには?
- 体のひずみをとる安眠リラックス体操
- 夢見のためのリラックス法
- 睡眠と覚醒を自由にコントロールする法(1)
- 睡眠と覚醒を自由にコントロールする法(2)
第5章 夢を自覚して意識を睡眠の束縛から解放しよう
- 昼寝を使って夢を自覚しよう
- 夜見る夢を自覚するテクニック
- 夢を思い出すマル秘テクニック
第6章 夢を思いどおりに変え宇宙意識に溶け込む最高秘術
- 条件づけと欠乏感を利用したコントロール
- 熱中することによって好きな夢を見るテクニック
- 夢が自由に変えられる夢転換法
- 夢を変幻自在に変える超テクニック
- 夢と現実がつながってしまう体験
- 夢が物質化して実在空間となる
- 輝く光の世界で永遠の生命を!
参考文献
夢はごくありふれた生理現象であると同時に、まだまだわからないことの多い謎めいた分野でもある。本文でも書いたように筆者は、ひょんなことからその世界を現実のように体験し始め、最後には自由自在にコントロールするまでになってしまった。
夢見は、さまざまな神秘的行法の中では、わりにやさしいものの一つといえる。極端にいえば万人が大した準備なしにすぐにでもやれるトレーニングなのだ。またその効果も、他のものに比べ速くいちじるしい。本気でやれば筆者ぐらいの程度にはすぐなれるのである。筆者とて本文に書いたように仙道の修行をしていて、その副産物として、それこそ寝ながらマスターしてしまったのである。もちろん難しさもある。しかし、それはテクニックの面というより、心の持ち方といった全く別の点からの問題なのである。具体的にいえば、夢がどんなにリアルであっても、予知的、暗示的なものであっても、決してそれにとらわれてはいけないということである。そうしない限り、夢見は必ず恐ろしいものへと変わっていってしまう。夢見にとって最も大事なことは、夢を受身なものとして見るのではなく、能動的に働きかけ自分の思うとおりに変えていく点にあるのだ。
尚、この本で示したテクニックの一つ一つは、筆者が体験から導き出したものが多いが、なかには古来より伝わるものも混じっている。しかし一冊の本として初心者向きに、これだけ整理体系化したものは、今までない。もちろん心理分析の立場から夢のコントロールを書いたものは何冊か出ている。けれども純然たる神秘的行法の実践という面から現代人向きにそのコントロール法をこれだけ詳しく紹介した本は皆無なのである。
とはいっても、この本は、まだこうし分野のほんの先駆けに過ぎない。できればこの本に触発されて、チベット密教やインディアンなどの夢見の行をマスターされた方々が、より高くしかも深い段階のものを、その豊富な体験とともに紹介されることを願っている。
最後に、この本を制作するにあたって多大なお骨折りの労をとって戴いた共同著者の山梨賢一氏と編集長の太田雅男氏に感謝を述べたいと思う。
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