仙人入門
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仙道は、中国五千年の文化が生み出した、独特の肉体と精神の同時鍛錬法である。
その元になっているのは「気」という不思議なエネルギーである。仙道では、不老長寿を得るのも悟りを開くのも、皆この力によっている。
日本でも最近は、漢方や針灸医学、太極拳などが盛んになってきたせいか、「気」について少しは関心が持たれるようになってきた。
しかし、隣国中国に比べれば、問題にならないくらいの低理解ぶりである。
中国では、哲学を始め、科学、医学、占術、およそ体系を持った学問なら一つとして「気」の考え方が入っていないものはない。西洋の文化が入った近世以後も、事態は変わらず、逆に、西洋科学で「気」の実体を解こうとする方向に向かっていった。
その内の一つが、針灸でおなじみの経絡学で、人体電気の考え方を採り入れ、かなりはっきり「気」のルートの存在を明かしてくれている。
もう一つは「気」そのものをずばり科学の対象とする方向である。形のないものが相手だけに、相当苦労はしているが、おぼろげながら、中国兵法の謎とされてきた奇門遁甲(方位学)や地の気の人間に対する影響を説く風水の実体が解明されてきた。
仙道は、この両方の分野にまたがる学問である。とはいっても学校でやるような学問ではない。もっぱら、我と我が身を使った、「気」というものを掴むための実践法といったほうが良い。方法さえ間違いなければ、どんな人でも「気」が、人間の人間の体内にも、この広大な天地のあらゆるところにも充ち満ちていることが解るようになる。そうなれば、今まで解らなかった宇宙の法則のようなものが解ってくる。これからみると健康や不老長寿など小さいものだ。ヨーガや超能力の訓練を一所懸命やれば、同じことが解るかもしれないが、仙道から見れば、その修行法は根本的に違ってみえる。
著者も海外放浪で、すっかり体を壊し、どうしようもなくなったところで、仙人に救われたのである。
人間どこまでも人間でありたい。ただ、人が山にいるのを仙人、谷にいるのを俗人と呼んだだけである。とにかく登ればよいのだ。仙道はそれを教えてくれる上、悟りまで開かせてくれるのである。
この本は、仙道の修行法についてできるだけ詳しく書いたものである。しかし、内容はそれだけにとどまらず、まだ日本ではあまり知られていない「気」の科学的探求にもかなりのページを割いた。類書の中では真面目な内容と、著者は自画自賛している。一人でも多くの人が、この本によって仙道の姿を知り、「気」について理解してくれれば幸いである。
最後に、この本を出版するに当たって、多大なご助言を受けた総合漢方研究会の根本幸夫先生、台湾の許進忠仙人、大陸書房の編集部の方、出版のリスクを引き受けてくださった社長の竹下一郎氏、その他、お世話になった方々にこの紙面を借りてお礼を申し上げたい。
私の仙道修行
仙道とは何?
謎の力「気」を追って
中国医学と気の運用
仙人の体を作る食物と体操
仙人になるための基礎・天丹法
意識で「気」を動かす
精神づくりこそ仙人への道(性功)
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仙道は、中国五千年の文化が生み出した、独特の肉体と精神の同時鍛錬法である。
その元になっているのは「気」という不思議なエネルギーである。仙道では、不老長寿を得るのも悟りを開くのも、皆この力によっている。
日本でも最近は、漢方や針灸医学、太極拳などが盛んになってきたせいか、「気」について少しは関心が持たれるようになってきた。
しかし、隣国中国に比べれば、問題にならないくらいの低理解ぶりである。
中国では、哲学を始め、科学、医学、占術、およそ体系を持った学問なら一つとして「気」の考え方が入っていないものはない。西洋の文化が入った近世以後も、事態は変わらず、逆に、西洋科学で「気」の実体を解こうとする方向に向かっていった。
その内の一つが、針灸でおなじみの経絡学で、人体電気の考え方を採り入れ、かなりはっきり「気」のルートの存在を明かしてくれている。
もう一つは「気」そのものをずばり科学の対象とする方向である。形のないものが相手だけに、相当苦労はしているが、おぼろげながら、中国兵法の謎とされてきた奇門遁甲(方位学)や地の気の人間に対する影響を説く風水の実体が解明されてきた。
仙道は、この両方の分野にまたがる学問である。とはいっても学校でやるような学問ではない。もっぱら、我と我が身を使った、「気」というものを掴むための実践法といったほうが良い。方法さえ間違いなければ、どんな人でも「気」が、人間の人間の体内にも、この広大な天地のあらゆるところにも充ち満ちていることが解るようになる。そうなれば、今まで解らなかった宇宙の法則のようなものが解ってくる。これからみると健康や不老長寿など小さいものだ。ヨーガや超能力の訓練を一所懸命やれば、同じことが解るかもしれないが、仙道から見れば、その修行法は根本的に違ってみえる。
著者も海外放浪で、すっかり体を壊し、どうしようもなくなったところで、仙人に救われたのである。
人間どこまでも人間でありたい。ただ、人が山にいるのを仙人、谷にいるのを俗人と呼んだだけである。とにかく登ればよいのだ。仙道はそれを教えてくれる上、悟りまで開かせてくれるのである。
この本は、仙道の修行法についてできるだけ詳しく書いたものである。しかし、内容はそれだけにとどまらず、まだ日本ではあまり知られていない「気」の科学的探求にもかなりのページを割いた。類書の中では真面目な内容と、著者は自画自賛している。一人でも多くの人が、この本によって仙道の姿を知り、「気」について理解してくれれば幸いである。
最後に、この本を出版するに当たって、多大なご助言を受けた総合漢方研究会の根本幸夫先生、台湾の許進忠仙人、大陸書房の編集部の方、出版のリスクを引き受けてくださった社長の竹下一郎氏、その他、お世話になった方々にこの紙面を借りてお礼を申し上げたい。
私の仙道修行
- 今も生きる八百歳の仙人
- 台湾の許進忠仙人/大周天をマスターした仙人/プライベートをずばり当てられる/許仙人の師匠のそのまた師匠/不老不死のすごい仙人
- 語学狂いから仙道へ
- 二十ケ国語をかじる/ユーラシア大陸への旅/また放浪の旅へ/台湾に惹かれて/無理がたたってひどい病気に/台湾の驚くべき中国医学の先生たち/ごく普通の台湾の人たちのすばらしい食養生的食生活と健康法
- 仙道との出会い
- 神田の古本屋で仙道に出会う/台湾へ飛ぶ/仙人たちを尋ねて教えを請う/修行してみると
- オカルト仙人
- オカルトなものが感じられるようになる/気が全身を巡る
仙道とは何?
- 虫の良い中国人の思想
- 伝統中国の精神風土
- 道教と仙道
- 経典派/符籙派/丹鼎派/占験派/積善派
- 仙道の歴史と派閥
謎の力「気」を追って
- 中国仙道と「気」の仕組み
- 精こそ行動力の源
- 精力のない人は気力もない
- 体内をめぐる気の謎
- 気と血の関係
- 水穀の精気(清めるもの)/水穀の悍気(濁れるもの)
- 意識と無意識を司る不思議な力
- 先天・後天精気神流行図
- 人体電気と仙道の気
- 「気」は電気なのか?
- ショートする「気」と電気
- 自然界の磁気と仙道
- 「気」の学問・奇門遁甲の謎
中国医学と気の運用
- 五行八卦の哲学
- 漢方・針灸・太極拳と仙道
- 督脈/任脈/衝脈/帯脈/陰蹻脈/陽蹻脈/陰維脈/陽維脈
仙人の体を作る食物と体操
- まず精をつけよ
- 天丹法と地丹法
- 身近にある仙道健康食
- 木病/火病/土病/金病/水病
- 応用自在・仙道体操
- 仙道するなら体内の気血の流れをよくする仙道体操をせよ/西洋のスポーツとの違い/縦横自在の中国人の発想
- 百病治療・導引
- 仙道は自力更生
- 浴頭/擦面/目叩/叩歯/天鼓/項功/肩功/浴臂/浴手/浴胸/
- 揉腹/揉腰/搓尾骨/兜腎嚢/揉膝/擦湧泉/織布
- 畳半分の広さでできる動功
- 動功を行う時の呼吸のポイント/馬歩/左右推掌/跨虎歩/歇歩/
- 拉弓/転腰/擦手/通関/衝拳/天地推掌/展臂/后転体/仆歩/
- 托天提膝/抱膝/踢けん/蹲膝伸脚/伸展/弯腰/弯背/背功/飛竜
仙人になるための基礎・天丹法
- 呼吸理論
- 呼吸による病気の治し方
- (一)六気法
- (二)分経定数法
- (三)応用呼吸健身法
- 仙道の第一歩・小周天
- 座りかた/呼吸法/固精法/小周天/全身周天
- 万病治療の薬・小薬
意識で「気」を動かす
- 房中術から直接採気法へ
- 意識による<ツボ>健康法
精神づくりこそ仙人への道(性功)
- 日々の精神づくり
- 現代人が日々のストレスで気が散じないよう精神をつくることが大切
- 感情の発散訓練
- 直視法/意念転換法/直接発散法/間接発散法/発気解消法
- 理性を育てる訓練=別名・意識(神)の強化法
- 黙音気合訓練/神遊観/内観/超越観
- 念が人生を変える
- 天地の気の働きを知り人生を現実化する
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