どうやら将軍は下半身にうまく力が入らないらしいが、それでも掴んでいる手を放す気は無いらしい。
そのままこちらを――何かを期待しているような視線をこちらに向けて――見ながら動かないでいるが、エスパーなどではない身では何を考えているかなど分かるはずもない。
いやむしろこの場合は考えが読めたら迷わずに殺すだろう。本人が最も嫌がりそうな方法で。
そして……うん。正確に表現するのであれば片手以外は動いていない。
触れるか触れないか、というかまぁ触れているだろうくらいの加減で下着の上から胸を撫でられている。
直接触れられるのとはまた違った感覚に、今の自分の女物の下着という格好を再認識させられる。
暫く待っていても飽きる様子もなく、まるで何かに固執しているように……いやまぁ胸に固執してるんだろうけど撫で続けている。
いわゆる貧乳のどこがいいのか理解に苦しむが、俺なら断然巨乳!映画女優で言うとイザb(ry
と関係ないことを考えていても特に問題が起きないくらいには落ち着きを取り戻せていた。
何て言うか、頭の病気も色々大変なんだな。


本日の格言
 貧乳は希少価値
 巨乳は資産価値
 (byマリアさんじゅうななさい)




そう。平仮名はどこで区切るのか曖昧だから便利だよね。
いい加減うざったくなってきたのでとりあえず防御しよう。
とりあえず掴まれていない左手を股にやり、将軍の視線から隠しながら問いを投げかける。
「おい。いつまで触ってるんだ?」
「ん〜いつまでがいい?」
手前、この!
頭に血が上るのを感じる。
顔を殴ろうとした左手はあっさりと将軍に止められてしまった。
さっきまで胸を堪能していたくせに、というかそのせいで先ほどの目つぶしのように掴まれはしなかったが、ここはやはりさすがと言うべきか。
「もう腕力では男にかなうわけないだろう?今からそれを分からせてあげよう」
そんな将軍の台詞を聞き流しながら、声の調子を変えて厳かに言葉を紡ぎだす。
そう、腕力が無かったとしても相手を退けることはできるのだ。
左手を胸の前で軽く握りながら呟く。
『――絶対防御』
「……いや、アルたんが魔法使えないのは知ってるから」

……
…………
………………



場に流れる寒い空気を感じる。
きっとこれがすべるってことなんだね。
でもそんなことは既に分かっていること。
構わずに言葉を続ける。
「……心の壁、心の光――」
手を前に伸ばして、将軍の目の前で力いっぱい手を開く。
そこには先ほどの粘っこい白濁が、付着などという言葉は生易しすぎて使えないくらいにあった。
「くぁwせdrftgyふじこlp」
その瞬間、将軍は物凄い形相をしながら両腕の力だけで大柄な体を引きずるように移動させた。
腕だけでの移動ということを考えると結構なスピードで。
……お腹の上に、俺を乗せながら。
そのまま落ちついて、左手を将軍の顔にしっかりと押し付ける。
「――――――!」
声にならない悲鳴を上げながら、それでも少しでも離れようとしているのか、大きく体をのけ反らせる。

「ってよく考えなくても自家発電の後始末とかと同じじゃないか」
ぐぁっバレタ。
「あ〜……えっと、そろそろ終電の時間なので私は失礼させて――」
「まてい」
体の上から降りようとした後ろから肩を掴まれた。
これは、この威圧感は逃げられない。
きっと全力ダッシュで逃げても遠近法を無視して肩を掴んでくるのだろう。
×

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