「・・・え?バイト代とかは・・・」
「バイト代はこれが終わったら出す。さっきチップ飲ませたやつを監視しろ。期間は30日。報告は一日単位で渡す日記ノートに鉛筆で書き、一週間ごとに報告しろ。頼んだぞ、執行者P998。」
「はっ、はい!」
不満を言いたかったが、忘れかけていたコードネームを言われ、一瞬戸惑ってしまった。でも、体がなぜか反応したような感じがしたけど気のせいだろう。
そして、渡されたノートと鉛筆をホテルに持って帰り、今日を終えた。
それからは、大学に通った後例の家に行き、窓からそいつを30分程度確認してホテルに戻るというのを繰り返した。客観的に見ていただけだったが、報告は問題ないと言われた。
見てるところ、こいつは変態だ。エロ画像を見て、自慰をするのを繰り返すだけなのだから。
見ている限り、体格が変わっているように見えるが太っているのだろう。エロ画像を見る時間が減り、自慰ばかりになった。
監視しはじめて半月たった頃、衝撃的な事が起こった。報告した後で少し気が抜けていた俺は、いつもより見る時間が遅れ、ついた時間は1時間遅れだった。
「やっべ、見たい番組があるのに遅れちまった!今日は10分でいいよな・・・」
そう思っていた時だった。あいつが苦しみ始め、体つきが変わっていく。見るからに太い手首と、ゴツい体つきがどんどん変わっていき、終わるときには、よく見る普通の女の子になっていた。その一部始終を見ているのに、10分どころか30分を過ぎているのに気づかなかった。
「も、もしかして・・・あの時のチップは女性化チップ?」
とんでもない仕事を引き受けてしまった。これはヤバイ仕事だ、逃げようとも思った。しかし、バイト代はもらっていない、しかもこれはヤバイ仕事だ。逃げたら何されるか分からない。とりあえず、次の報告まではやることにした。

その日から、体と生活は変わっていった。
あの快感が忘れられず、これまでエロゲ、18禁を見ていた時間は、あの自慰の時間に変わっていった。出にくくなったが、その分快感が上がり、やめられなくなった。
自慰が長くなるに連れて、筋肉が落ちてきて手足が細くなっていったが、自慰の事ばかり考えて、あまり気にしなかった。
そして殴ってきたやつが来てから半月、あれは起こった。
いつもの自慰をしていると、まだ出てないのにする気がなくなった。
「あれ?まだ出てな・・・」
いきなり息が出来なくなった。海に沈められる感じ。押し潰され、もみくちゃになるような痛み、窒息しそうなほど息ができない。
そのようなとき、体が変わっていった。髪が伸び、柔らかく、まだ大きく、毛が残ってた手足は、細く、毛が抜けていく。ゴツい筋肉のからだは、くびれがあり、さらりとしてきれいな、脂肪が多い体に。
助けを呼ぼうと声を出そうにも、息が苦しくてでない。ここから出るために動こうにも、痛くて動けない。まさに地獄のような時間だった。
声が出せ、動けるようになったときには、体が大きく変わっていた。髪が肩より下まで伸び、体全体がほっそり、つやつやに。特に、手足が、毛がなくつやつやのなり、毛が全くない。
まだおっぱいはなく、ちゃんと陰茎は小さいながら残っているものも、それ以外は完全に女だ。
「な、なんだこれ・・・」
声も低く力強いテノールから、高く、すっきりとしたソプラノへ。訳がわからなく、戸惑う自分。これからどうなるのだろうか・・・

その日から、俺はびくびくしながら過ごした。
この秘密を知ってしまい、殺されるのではないか。もしくは、あいつ、いや、もうあの女か。その女と同じ運命をたどるのか。
それ以降、あの女に目立った体の変化はない。ただのぺっちゃんこの胸の女だ。ホテルや万来亭での待遇も変わらない。
そして、待ち望んだ、しかし恐怖の報告の日になった。いつも通り、報告する部屋に入り、報告ノートを出し、質問した。
「あ、あのチップはなんですか?」
「多分君が考えている通り、女性化チップ、こっちの言い方でPチップだ。男になるTチップもある。
服用させたあと、作動させている間は延々と少しずつ、定期的に急に服用者が女性化し、逆のチップを服用しても戻らない。
あのチップは1年前にアメリカの狂気の発明家が作り上げ、裏世界の極少数が作れ、半分は知っている機密チップだ。全世界の政府は、存在すら知らない。
簡単に標的が本人だが本人でなくなるから敵の重要人物を消すため重宝される。
千円で作れ、分かれば簡単にすぐ作れるといわれている。だが、一つ一億という莫大な価格で流通しているほど、希少価値が高い。
ここのボスが作れるらしいが俺もその真相は知らない。知っていたらその時点でボスごと殺されるか記憶を失うだろう。
公式的には一人、黙認、それか知られていないだけで公認されていると言われているのがボス含め8人。合わせて9人が作れるらしい。
出し渋っているのだろう。価値は、発明して裏世界で流通しているときまでずっと変わっていない。それほど重要なチップなのだろう。
他にもこのチップは効果があるらしいが、それは俺も知らない。
この話を聞いて、逃げたいと思ったかもしれないが、もちろん“消される“だろうね。だから変な気は起こさない方がいい。」
わかっていたが、ここまでのものとは知らなかった。逃げたいとしか考えられないほど、怖い。
「まあ頑張って。終わったら解放されるから。執行者P998。」
やらなければいけない。解放されるまで終われば逃げられるから。

どうしてこうなった、あとはどうなるかが不安なのに、何故かからだがそう感じるかのように違和感無くネットで女性下着や服を購入した。
その間の男性服しかないときは、服がごわごわして、ぶかぶかなのに尻が入らず着づらかったのに加え、今まで着てきたはずなのに、慣れない服を着るような感覚だった。
そして服が届いた時には、待っていたようなわくわくがあった。
届いてから二日後、急に親たちが来た。こんな姿見せられないはずなのに、自然に迎えてしまった。
「こんな姿に何故かなってしまったけど・・・いいかな?」
「あら、効果あったのね。女口調にもなって、かわいい。」
「え?」
意味が全くわからなかった。そして、いつも通りしゃべっているはずだったたら女口調になっているなんて気づかなかった。「これが私たちが言った方法だよ。これで懲りたか?懲りたならお金を返しなさい。」
「ふざけないで!こんな姿にされて、それに加えお金を返すなんてあるの?」
「まだ懲りてないのね。なら最終手段を使うしかないわね。」
「こんなことされて最終手段も何もある?帰ってください。」
自分は親を帰して、そして親に腹が立った。
「多くある金の中から少しだけ持ち出して何が悪いの!ここまでされて最終手段なんて怖くない!」
そう思っていた。そう思いたかった。
だが、あの青年が来てから一ヶ月、その思いは破られた。

その後、標的の松井健太について、プライベートで調べてみた。
松井にチップを飲ませた男というと、両親は厚く接待してくれた。父は大企業石沢工業の社畜役員、松井幸三、母はかの大女優、旧名・筒井千果、現在・松井千果。
そんな遺伝子のはずだが、聞いた話だと学校で好成績を取るも、就職せず、脱税して家に隠していた会社の金2億円のうち、約6000万円を取り、逃走。
両親は、信頼回復のためその金を取り返そうとしている。現在は親に金を取られないようにして生きていた。それで仕返しのため500万でチップを飲ませたという。
怖い両親だ。お金のためだけに、仕返しで実の子供に女にするチップを飲ませたのだから。
話を聞いた後、もちろんあの女うを監視した。もちろん今日も何も変わらなかった。後は必死だがいつも通りの生活をしていた。
しかし、最終日。いつものように監視していると、また半月前と同じように苦しみ始めた。
おっぱいができ、大きくなっていく。そして、尻もおおきくなり、どっちも普通の女より、遥かに大きくなった。
すかさず俺は、ノートの最終ページに書き、本部に向かった。

あのときの青年が来て一ヶ月、ほぼ女になって半月の夜。
あのときと違い、部屋を片付け、料理を作るのが趣味になり、このときも、掃除をしていた。
あのときと同じ苦しさが、来た。慣れず、息が出来ない。でも、あのときと違い、痛くはあまりないが、あまり動けない。
その時だった。尻が前より大きくなる。今までなかったおっぱいができ、一気に膨らむ。服が耐えられず思わず胸を触った。
「ふぁうっ・・・気持ちいい・・・」
余りの気持ちよさで、おっぱいを揉み始める。今までては違う気持ち良さかあり、やめられない。その間にも、おっぱいや尻は膨らみ続ける。
前回よりも倍以上の時間続いた今回は、バスト、ヒップが大きくなり、バストに限ってはMカップは軽く大きくなり、歩くだけでも一苦労で、下が全く見えない。そして陰茎があるはずの所は、突起はなく、あるのは穴。
「な、なんで・・・」
そう思ったがこれが最後だった。
「あれ?なんで違和感感じているのだろう?私は守山雛。最初からこんな感じなはず。」
ロッカーを見て、ないはずの服を探す。
「やだ、なんで小さい服しかないの?裸のままでしばらくいろってこと?」
松井健太の通帳と両親のいまの住所を見て、
「なんで違う人の大金の入った通帳が?わからないから両親に送らないと・・・」そして、やっと守山雛の日常は始まる。
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